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2022年07月04日

【脱・抱え込み】『仕事は自分ひとりでやらない』小田木朝子


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仕事は自分ひとりでやらない


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「プライムデー最大70%OFF Kindle本セール」の中でも人気の仕事術本。

ひとりで仕事を抱え込んで、ドツボにハマりがちな方なら要チェックな1冊です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
ヘルプシーキングとは、「一人で抱え込まず、周りに助けを求める」ビジネススキルです。
日本人は他国に比べて周りに迷惑をかけてはいけないというマインドが強く責任感を感じやすいため、仕事を抱え込んでしまう傾向にあると言われています。
仕事で周りを頼り、ヘルプを求めるためのスキルを、日本で数少ないヘルプシーキングの専門家であり、ヘルプシーキングを経営者、マネージャー、ビジネスパーソンなどに指導している著者が、本書で初公開しています。

中古があまり値下がりしていないため、このKindle版が700円弱お得な計算です!






Help! / betsyweber


【ポイント】

■1.「助けを求める行動」を肯定する
 適切に助けを求めることは、「甘え」でも「逃げ」でもありません。
 困ったことや、経験したことのない難しい問題やトラブルが起こった場合、ひとりで出せる成果は、仕事を抱え込んだとしてもほぼ増えません。
 そう考えると、ひとりで考えてもがく、その1分1秒がすでに無駄な時間とも言えます。むしろ自分で解決できるかどうかの判断を迅速にしないことのほうが、組織やチームにとってマイナスです。(中略)
 もしも、「助けを求める」という言葉に抵抗があるならば、「仲間を頼る」という言葉に置き換えてください。
「助けを求める」ことは甘えではなく、相互信頼のうえに成り立つ「適切な頼り合い」です。「仲間のためにこそ、ひとりで抱えない」という考え方に狆綵颪瓩靴泙靴腓Α


■2.ヘルプシーキングの構成要素
 ヘルプシーキング効果的に実践できているチームは、次の要素に分解できます。
ヘルプシーキングが上手なチーム = 個人スキル × 仕組み × 文化
 個人スキルとは、私たちチームメンバー一人ひとりが、ビジネススキルとしてのヘルプシーキングを理解し、実践できること。これはやっぱり基本のキ。欠かせない第一歩です。(中略)
 仕組みとは、例えば、お互いが何をやっているか共有される場があること。
 チーム内で情報共有をするための使い勝手の良いツールや仕組みがあること。
 業務プロセスが効率的で無駄がないこと。
 メンバー同士がオープンに相談し合う1 on 1ミーティングなどの仕掛けがあること、などです。(中略)
 文化とは、例えば、助けを求めることが歓迎されるか。個人の成果よりも、チームの成果を優先させる価値観があるか、など。助けを求めやすい空気や、そうした行動が推奨される共通認識の観点です。


■3.もしものときをシミュレーションする
 想定外のことに、いきなり対処するのは誰でも難しいです。
 でも、私たちは爐發靴發里箸瓩鬟轡潺絅譟璽轡腑鵑垢襪海箸できます。シミュレーションするから、備えができるのです。
 例えば、このケースのような「急なお迎えコール」が起こりうることだとしたら、どんな備えができるでしょうか。
 まず仕事においては、普段から、担当する業務、その進捗や状況、またスケジュールが共有されていること。(中略)
 また、子どもが小さく、体調不良が起こりやすいことや、季節によって風邪や感染症のリスクが増すことを周囲が知っていること。
 こうした1つひとつが、いざというときのチームに与える衝撃を小さくし、助けを求めるあなたの負担も軽くできるはずです。


■4.まずは自己開示から始める
 オープンな自己開示、最初の一歩は「コンディションを聴き合うこと」から始めることがお勧めです。
 私たちは「心配させてはいけない」「空気を悪くしてはいけない」という思い込みからか、しんどいときも「元気です」「大丈夫です」と言ってしまいがち。
 でも、人には誰でも良いときも、良くないときもあります。元気でないことは、悪いことではありません。体調がすぐれないこと、仕事やプライベートで心配な事案があること、期限が迫っている業務で立て込んでいることは、あなたの問題ではなく、爛繊璽狒澗里離僖侫ーマンス瓩亡悗錣襪海箸任后
 こうしたことを、メンバー同士が安心して開示し合えるようになるために、まずは「コンディションを聴き合うこと」から始めてみましょう。


■5.「上手に助ける」ための3つのポイント
(1)相手が「助けを求めたこと」を肯定すること。
 これはとても大事なことですが、忘れがちなポイントでもあります。目指すのは、ひとりで抱え込まず、相手も自分も助け合えるチームです。ということは、助けを求めるという行動が犂新洵瓩気譴覆てはなりません。
(2)「情」と「理」のバランスを意識する
  ここで言う「情」とは、相手の心情や見ている景色を理解して寄り添うこと。 そして「理」は、冷静に状況をつかんで判断すること です。
 相手と一緒に慌てふためくのではなく、相手の立場を慮りながらも冷静に。これが、「情」と「理」のバランスを意識することです。
(3)「仕事を代わってあげるだけが解決策ではない」と知っておくこと
 もちろん、緊急時において、ひとまず相手の負荷を取り除くことは必要です。しかし、その対処だけでは、実は真の問題解決、つまり狠翊拘的に相手を助ける瓩海箸砲覆蕕覆い海箸發△襪里任后


【感想】

◆大昔の会社員時代を思い返してみても、決して他人に仕事をアサインするのが上手かったとは、自分でも思えないワタクシ。

とはいえ入社後数年間は、自分とは関係ない先輩同士のいざこざ(?)で女性陣とは対立していたのでした。

あの期間はどう考えても誰も手助けしてくれようがなく、さらにその後、異動で人が減ったりしたこともあって、人生最多の月間残業時間を記録していたという黒歴史。

結果、ツールやシステムに頼るしかなく、おかげでそっち方面のスキルは上達しましたけど、本書で指摘されているように「チームとしてベストだったか」を考えると、正解とは言い難いです。

ただ、私以上にその頃の課長さんが優秀なのに多忙だったため、「会社というのはこういうものだ」「こうして苦労して一人前に成長するのだ」と、正直なところ思っていたワケでして。

ちなみに本書では、このような「苦労は買ってでもしろ」という価値観について、著者の小田木さんの見解が述べられていますので、そちらもぜひご確認を。


◆さて、私もそうだったように、仕事を抱え込んでしまう人には「思い込み」があって、それについて指摘しているのが本書の第1章です。

具体的には5つあり、初っ端の「とにかく相手に迷惑をかけてはいけない」や「困難から逃げてはいけない」もそうですが、いずれも個人的には思い当たるフシありまくり。

しかしそこは、考えを変えていくべきで、その大きな第1歩が、上記ポイントの1番目の「『助けを求める行動』を肯定する」です。

ただ、これが結構なパラダイムシフトでして、頼んだ仲間(もしくはアシスタント)も一緒に泥沼にハマっちゃいそうだったんですよね……。

まぁこの辺は、後半でも触れられているんですが、日頃から自分の業務内容を説明したり、意思疎通をしとく必要があったのですが。


◆続く第2章では、いきなり章題に「ヘルプシーキング」なるフレーズが登場します。

もっともこれは、本書の表紙の左上に小さく書かれているように「ひとりで抱え込まず、周囲に助けを求めるスキル」のこと。

そしてこのヘルプシーキングは、上記ポイントの2番目にあるように、3つの要素から構成されています。

このうち、個人スキルは自分で何とかなるでしょうし、仕組みについても元からあったり、自分の方からツールを用意することはできるかと。

ただ、最後の文化については、自分が下っ端だった場合、職場を変えていくのはなかなか難しいでしょうし、勤務査定(評定)との兼ね合いもありますから、ここがネックになるような気もします。

……すいません、私自身長らく一人で事務所運営をしているので、この辺のお話は今ひとつ分かっていないのですが。


◆一方第3章からは、ヘルプシーキングを実践していきます。

情報をオープンにしておいたり、仕事を見える化しておくのはある意味当然のこと。

たとえばOutlookやGoogleカレンダーで、スケジュールは共有されてますでしょうか?……って、言ってる私はしてませんが(スイマセン)。

また書類の場所やファイルの名称のルールを決めておいたり、といったところは、ヘルプシーキング以前に大事でしょう。

さらには、上記ポイントの3番目のように、「もしものときをシミュレーションしておく」こと。

特に昨今はコロナ禍ということもあって、家族全員一気に身動き取れないこともありますから、こういったシミュレーションは必須でしょうね。


◆また、第4章ではヘルプシーキングの考え方や行動のアドバイスが紹介されています。

中でもルーティンワーク以外の「考える仕事」に関するアドバイスは、個人的にハイライト引きまくり。

「要件整理に30分使う」「完成度3割で共有する」「自分の考えを聞いてもらう(壁打ち)」等々、なるほど、と思えるものが多かったです。

そんな中、簡単で効果がありそうなのが、上記ポイントの4番目の「自己開示」。

「心配かけたくない」と思うがゆえ無理をして、かえってダウンして迷惑をかけたりはしたくないものです。

なお、第5章は「助ける側」の視点を扱った章であり、最後のポイントの5番目はここからのもの。

ちょうど(1)が上記ポイントの1番目と対になっており、まさに「助け合う」ことが大事だと痛感した次第です。


仕事を抱え込みがちな方は、必読の1冊!

B09YGG8Z1J
仕事は自分ひとりでやらない
第1章 仕事で「問題を抱える人」の病
第2章 「ヘルプシーキング」というビジネススキル
第3章 実践!ヘルプシーキングの始め方
第4章 ヘルプシーキングを上手に使うためのテクニック
第5章 ヘルプシーキングで「上手に仲間を助ける」方法
第6章 助け合いながら成果を上げるチームづくり


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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