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2022年06月28日

【スルー力】『プロカウンセラーが教える他人の言葉をスルーする技術』みきいちたろう


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プロカウンセラーが教える他人の言葉をスルーする技術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在絶賛開催中である「プライムデー最大70%OFF Kindle本セール」の中でも人気の1冊。

思ったよりもお求めいただいていたので、気になって私自身も読んでみた次第です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
この本では、実際に価値のない言葉に振り回されてしまうメカニズムも解明し、スルーすることが組織も人間関係もうまくいくという事例を挙げながら解説しています。
そして、むしろスルーしてはじめて言葉に命が宿り、スルースキルで自分の言葉を取り戻すことができると言います。
他人の言葉を真に受けていては、コミュニケーションはうまくいきません。
本当の言葉の意味を知り、他人ではなく自分の文脈でコミュニケーションをはかることが、この本の最終的なゴールです。

中古があまり値下がりしていないため、このKindle版が800円弱、お得な計算です!






Danbo is sad the rain is over - Week 1/52 / KarenBorterPhotography


【ポイント】

■1.人は他人に因縁をつけることで自分を満たそうとする
 自分自身が「I am OK.」と言えなくなると、人間はどうするかと言えば、他人を「You are NOT OK.」とこき下ろすことで自分を満たそうとします。他人をこき下ろすことで、相対的に自分が満たされるわけです。(中略)
 相手に絡む際に用いられるのはもちろん「言葉」です。
 相手の自信のなさ、罪悪感、良心といったものをうまく利用して因縁をつけて、相手を巻き込む糸口とするのです。まさに口八丁で本当にもっともらしい理屈をこしらえてきます。
 こうしたことから身を守り、言葉をスルーするためには、干渉される筋合いがない、といったことに気づくことが必要です。もっともらしい「言葉」の裏には実は不全感が隠れていることを感じ取れなければなりません。


■2.自他の区別が曖昧だと言葉をスルーできない
 共感が大切だと思っているということは、まさに相手と一体化するようにしてコミュニケーションを取っているということでもあります。
 これは双方にとって大変危険な行為です。自他の区別が曖昧になってしまうからです。自他の区別が曖昧ということは自分の物差しで相手を判断したり、相手の物差しで自分を裁いてしまうことにもなります。
 相手に対して、「もっとこうしろ」「なぜこうしないのか」とイライラしてしまうのは、自他の区別がついていない場合の典型的な症状です。(中略)
 自他の区別がついていないと、言葉は文字通り自分の胸をえぐるかのように迫ってきます。不意にかわすことができません。
 言葉をスルーできない、振り回されやすいという場合、自他の区別が曖昧というケースがよくあるのです。


■3.エビデンスが不十分だと考える
 たとえば、知人から「あなたはここがよくない」と言われたとします。上司からは「お前は仕事ができない」と言われたとします。果たして、それは犹実瓩任靴腓Δ?「いや、意見をくれた人は皆から信頼されているから(正しいに違いない)」と感じるかもしれません。でも、たった1サンプルです。エビデンス(証拠)が不十分なのに、立場や因縁で強引に押し切ろうとしているだけです。どこまでもっともらしく見えたとしても、確定されていない意見でしかないのです。(中略)
 もしあなたが他人の言葉に振り回されそうになったら、「わずか1人、2人の治験しかしていない薬(言葉)を飲めるだろうか?」と自分に問いかけてみてください。
 あるいは、頭の中で「エビデンスを示してください」と相手の言葉を検査することをイメージします。当然、ほぼすべての言葉は証拠不十分で却下となります。他人の言葉から距離を置き、スルーしやすくなります。


■4.他人の言葉がつくり出した「偽物の自分」を洗い出す
 第1章でご紹介したJ子さんのように、親から「あなたは○○だ」という言葉にずっと振り回され続けるということもよく起こります。
 たとえば、「あなたは理屈っぽい」とか、「あなたは自分勝手だ」とか、家族や友人から言われた言葉に支配され続けてしまうということはめずらしくありません。(中略)
 そうした他人のデタラメな言葉でつくられた犲分瓩箸いΔ發里蓮△よそ本来の自分とは言えません。「自分の文脈」を持つためには、こうした過去に自分が受けた言葉についても洗い出して取り除く必要があります。
 具体的には、「私は○○だ」「自分は○○だ」という自分の中にある自分を規定する言葉をノートに書き出してみてください。誰から言われた言葉かも明らかにします。
 この本でお伝えした人間や言葉の実際を知ったうえで眺めて見るだけで、その呪縛が解けていきます。


■5.「ガットフィーリング」で判断する
 言葉を「自分の文脈」でスルーしながら取捨選択する際に大切なことがあります。それは「ガットフィーリングで判断する」ということです。ガットフィーリングとは、直訳すると「腸の感覚」ですが、いわゆる「腑に落ちるかどうか?」「腹落ちするかどうか?」ということです。
 人間は頭で判断するとだいたい間違えます。大切なのは身体感覚で判断すること。(中略)
 言葉を受け取るに値するかを判断する場合、胸から上(頭も)で判断してはいけません。そうではなく、 丹田(へその下あたり)や腸のあたりの感覚で判断する。そこがピンとくるかこないかを見ます。
 最初は、よくわからないかもしれませんが、誰でも必ずこの感覚は持っています。意識すればあなたもすぐに使えるようになります。
 たとえば、あなたも買い物のときにピンとくるかどうかで判断しているのではないでしょうか? これはガットフィーリングで判断しているということです。


【感想】

◆冒頭でも触れたように、この本、私が考えていたよりも結構お求めいただいて、正直驚きました(といっても「大量」とは程遠いのですが)。

要はそれだけ、他人の言葉に振り回されたり、気に病んだりされる方が多いのかな、と。

ところが大変申し訳ないのですが、私はむしろ「人の話を聞かない」と言いますか「あまり気にしない」方でして。

ひとえに「我が道を行く」タイプの父と、やたら能天気な母のハイブリッドタイプだからなのかと、自分では思っております。

そんな感じの私が、本来センシティブな方に向けて書かれたこの本を、どこまでキチンと理解できたか疑問なのですが、上記ポイントでは自分なりに「なるほど!」と腑に落ちた部分を引用してみました。


◆たとえば上記ポイントの1番目にある「他人を『You are NOT OK.』とこき下ろす」というのは、ネット上でのやりとりで、時折見かけます。

さすがにアカウントが明示されるTwitter等ですとそこまでひどくはないですが、いわゆる5ちゃん辺りだと、古くからの伝統と言ってもいいくらい。

ただ、こうした匿名掲示板ですと、言われた方も反撃して、お互い罵倒しあってしまうので、さらにたちが悪いです。

そこで少し落ち着いて、相手から「干渉される筋合いがない」と気がつけるかどうか。

相手の言葉にカっとしたり、ショックを受けたら、トイレに行くなり、オフィスを出て外の空気を吸ってくるのもいいかもしれません。


◆続くポイントの2番目では、逆に相手に共感し過ぎることから起こる問題について言及しています。

この共感というのが、なかなかの曲者のようでして。
 最初はうまく共感できていると思っていますが、次第に、相手は「話を聞いていない」「私の気持ちがわかっていない」と言って振り回すようになります。共感が大切だと思っているだけに、その言葉に衝撃を受けます。こんなに頑張っているのに相手にそんなことを思わせるということは、自分にはなにか問題がある、人間としての大切な情感が欠如しているのだと捉えてしまいます。
私も確かに、相手からそのように言われたら気にしてしまいそうです。

ところが本書の後半部分で、精神科医やカウンセラーのような「プロ」の共感について触れられており、これが結構クール!?

たとえば「名医」として知られる精神科医の神田橋條治氏は、下記の共著にて
「木で鼻を括る態度に潜む誠実さ」「『先生は冷たい』と患者に言われるくらいの関係で接する」「患者さんが『冷たい』といえないほど冷たくてはいけないし、『冷たい』という必要がないほどあたたかくてもいけない」
と言われているのだそうです。

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心と身体といのちのこと


◆本書ではこのように、人が言葉で相手を傷つけたり、また自分がどのように気にしてしまうか、という仕組みを解説しているのですが、やはり皆さんが一番知りたいのは、タイトルにもある「他人の言葉をスルーする技術」ではないでしょうか?

そこで上記ポイントの3番目からは、具体的なテクニックを列挙。

まず上記ポイントの3番目では、「エビデンスが不十分」と割り切ることで、相手の言葉を受け流しています。

……ただし、皆が口を揃えて「仕事ができない」と言ってきたら、それはさすがに反省しなくては!?

また、上記ポイントの4番目のように、周囲から貼られたレッテルも、疑ってみる必要はあると思います。

もちろん、ポジティブなレッテルならば、そのつもりで振舞えばいいですし、逆にちょっとでも気になるようでしたら、引用部分にもあるように、ノートに書き出してみてください。


◆さらに最後のポイントにある「ガットフィーリング」という言葉は、私は初めて聞きました。

これ、「ガット」が「got」ではなくて「gut」なのがミソで、英和辞典等ですと「gut feeling」で「直感」と訳すみたいです。

ただ、日本語で「直感」というと、頭のひらめきっぽいですが、「腸」から来ていると考えると、本書で言う「腹落ち」という表現の方が適切かと。

確かに「何となくやな感じ」という感覚は、お腹にきたりしますものね。

なお、本書の第1章には「他人の言葉に振り回され度CHECK」と題した、全28問の問いがありますので、こちらもお試しアレ。

さすがに「自分は真面目な性格である」とか、「いい人でいたいと考えている」あたりは、私ですらマルを付けたので、ほとんどの方が「少し振り回されやすいです」以上になる(マルが5個以上)と思いますが、逆に4つ以下でしたら「コミュ障」ではないか、と!?


他人の言葉から自分を守るために読むべし!

B09TSGSFFJ
プロカウンセラーが教える他人の言葉をスルーする技術
第1章 他人の言葉に振り回され、傷つく人たち
第2章 言葉の価値が重くのしかかる理由
第3章 言葉には本当はたいした価値はない
第4章 振り回されやすさのメカニズム
第5章 言葉はスルーしてはじめて命が宿る
第6章 もう他人の言葉に振り回されない!


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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