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2022年01月30日

【自己啓発】『新100のきほん 松浦弥太郎のベーシックノート』松浦弥太郎


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新100のきほん 松浦弥太郎のベーシックノート(マガジンハウス新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも人気が高かった自己啓発書。

タイトルを見て、100のTIPSがあるのかと思いきや、下記内容紹介でも触れられているように、実は210あったというw

アマゾンの内容紹介から一部引用。
本書では、僕にとっての「いつも」というきほんを100、仕事を通じて大切にしている「いつも」というきほんを100、新たに加えた10のきほんを合わせて210のきほんを、これまでの経験と学びの中で、これは自分もしくは自分たちのいつもにしたい、するべきであると思った心がけや姿勢、一所懸命を書き留めたものです。
そして、自分を知るために、自分について考えるために、自分の考えを整理するために、しっかりと身につけておきたいきほんの心持ちです。
ストイックに生きろということではありません。
せめて、自分の「いつも」というきほん、理想とする「いつも」というきほんは何かと考えながら、学びながら生きるということです。
ときには、自分の「いつも」というきほんを疑い、修正しても良いでしょう。
その「いつも」というきほんを反省し改めることも必要でしょう。
「いつも」というきほんは大層なことではなく、とてもささいなことです。
悪い「いつも」はなくし、良い「いつも」を増やしていきましょう。

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Basic / Xucker


【ポイント】

■1.全肯定。すべてを受け入れる。
日々の不安や悩みは、これから先、どんなふうになるのだろう? 何が起きるのだろう? というような、わからないことを考えてしまうのが原因です。しかし、わからないことは、いくら考えてもわからないのです。それなら、そういう心配ごとを考えるのはもうやめて、これから先に起きる、いいことも悪いこともすべて受け入れようと思えばいいのです。それらはきっと自分の成長に必要な学びなのです。そう思えば、わくわくしてくるのです。


■2.すべては 自分の責任と思うこと。他人を責めない。
いいこと、悪いこと、いろいろなことが起きます。どんなことであろうと「起きることは全部自分に原因がある」と僕は思っています。人のせいにしない、社会のせいにしない、人を責めない、社会を恨まない。何があろうと自分で対処し、自分で責任を負いたい。たいていのことは、自己責任で解決できます。「納得の落としどころは自分だ」と覚悟すると、人に依存せず、頼らず、自分の足で歩いていくことができます。


■3.相手に得してもらうことをいつも考える。
「会いたい人」としてイメージされる存在になる。それには「会えばうれしいしメリットがある」と思ってもらうことです。仕事でもプライベートでも、人に必要とされるには相手に得をしてもらうのが一番です。「あの人と仕事をするとお金になる」、「あの人はこちらに有利な条件にしてくれる」、あるいは「あの人と会うといつも元気になる」でもいいでしょう。いつも相手に得をさせると、いつか自分がお願いした時、力を貸してもらえます。


■4.「絶対」「普通」という言葉を使わない。
「絶対に」「普通は」という言葉を、できるだけ使わないようにしましょう。絶対などないし、万人にとっての普通もまた、存在しません。うっかり使ってしまうからこそ「いけない、いけない」と自分をいさめましょう。相手と意見が対立した時は納得がいかなくても、「相手が言うことが正しい」と考え、そこを落としどころにします。「自分がわからないだけで、相手が正しい」と譲れば、ものごとはぐっと前へ進みます。


■5.「ありがとうございました」に一言、必ず言葉を添える。
お客様を送り出す時、「ありがとうございました」だけで終わらせず、何か言葉を添えるようにしましょう。「遠くから来ていただいてありがとうございました」「またどうぞいらしてください」「雨なので、お気をつけて」。マニュアルではなく、自分で考えた一言を添えましょう。お客様ひとりひとりに、どんなお礼をしたらいいのか常に考える。「あなたを無視していません、大切なお客様だと知っていますよ」と伝えることです。


■6.仕事の目的は、商品を売ることではなく、お客様に喜んでもらうこととする。
「売るためにどうすべきかなんて考えない。お客様に喜んでもらうにはどうしたらいいかを考える」これがすべての仕事のきほんです。売ることを目的にしたら楽しくありません。売ろう、売ろうと思ったら、何も売れません。それよりも、お客様に喜んでもらうこと。どうしたら喜んでもらえるか、一生懸命になること。そうすれば自然と結果はついてきます。お客様のほうが選んで買ってくれます。一度買って終わりではない、つながりができます。


■7.「つもり」という言い訳をしない。
悪気があってミスをする人はいません。自分からトラブルを招く人もいません。それでも「こんなつもりじゃなかったんです」「僕は○○するつもりでした」という言い訳は、許されないことです。「つもり」というのは自分の中の問題であり、一緒に仕事をするみんなで分かち合おうというのは無理な話です。意図せず起きたことはまわりもわかっているのですから、まず、きちんと素直に謝ることにしましょう。


【感想】

◆冒頭でも触れたように、TIPS満載の作品でした。

その分、1つひとつは短めで、上記の各ポイントは、小見出しごとの全文となっています。

そこでいつもより、抜き出すポイントの数は多めにしてバランスをとった次第。

ただし、本書の冒頭の「Introduction」で「新たに加えた10のきほんと」とあって、何か元ネタがあるのかと思いきや、10年近く前に下記の単行本が出ており、これに「加筆修正」して新書化したようです。

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100の基本 松浦弥太郎のベーシックノート

そしてその「新しい『10のきほん』」から引用したのが、上記ポイントの1番目。

言い方は違いますけど、「自分で変えられるものに意識を集中する」みたいなお話は、類書でも何度か目にしていますし、定番だと思います。


◆続いて登場するのが、第1部の「松浦弥太郎の『100のきほん』」。

こちらは生活全般、人生全般の、自己啓発書的内容が収録されています。

ポイントの2番目の「自責・他責」のお話も、定番と言えば定番。

ただ、ネットを見ていると、多くの人が実践できていないのであえてセレクトしました。

逆に上記ポイントの3番目の「相手に得してもらうことをいつも考える」は、お初かもしれません。

「喜んでもらえるように」というのは聞いたことがありますけど、「得」とストレートに言われているのは、なかなかユニークだな、と。


◆また、上記ポイントの4番目のお話のうち「絶対」は「禁句」と、ひろゆき氏もこの本で言ってましたっけ。

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論破力 (朝日新書)

参考記事:【はい、論破!?】『論破力』ひろゆき(西村博之)(2018年10月17日)

本書は「論破」とはかけ離れたテーマなので、理由は違いますが。

同じく「普通」、というのもあくまで「自分が思う『常識』」という意味で使われているような。

ここで引用したように、「万人にとっての普通もまた、存在しません」というのは、真理だと思います。

他にも、この第1部で割愛した中では「小さい約束ほど大切にする」「それで人は幸せになるのかと考える」「『お金がない』『時間がない』と言わない」辺りがツボでした(詳細は本書を)。


◆一方、第2部の「はたらく『100のきほん』」は、同じ自己啓発でも、ビジネスシーンがテーマです。

ただし、その多くが松浦さんのお店(対人がある店舗)でのお話なので、セールスにも通じる感じ。

たとえば上記ポイントの5番目の「『ありがとうございました』に一言、必ず言葉を添える」というのも、いわゆる接客マニュアルに載っていそうなお話です。

同じく、ポイントの6番目も、まさにそう。

個人的にはこの辺を読んで、以前バズったこのツイートを思い出したのですが。



◆逆に上記ポイントの7番目は、セールス関係なく、ビジネスパーソン全般に言えること。

「つもり」という言葉を使いたくなったら、自分の中でSTOPをかけたいと思います。

なお、この第2部でも泣く泣く割愛したものをご紹介しておくと「しっかりと腰を曲げて頭を下げる。あごや頭だけを動かすことはしない」「依頼、謝罪、お礼にはメールを使わず、自筆の手紙で郵送する」辺りは身に沁みました。

特に前者は、軽く会釈で済ませてしまうことが多いので、気を付けたいところ。

また、後者の「自筆の手紙」は、当ブログでもお礼状の本をご紹介したころは実践していたものですが、ついぞや忘れていました。

……初心に帰る、と言う意味でも本書の果たす役割は、決して小さくありませぬ。


質の高い人生をおくるたい方なら、要チェックです!

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新100のきほん 松浦弥太郎のベーシックノート(マガジンハウス新書)
序章/新しい『10のきほん』
第1部/松浦弥太郎の『100のきほん』
第2部/はたらく『100のきほん』
終章/あなたの『100のきほん』


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【編集後記】

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