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2022年01月18日

【フレームワーク?】『仕事が速くてミスしない人がやっている「分ける」仕事術』吉田英憲


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仕事が速くてミスしない人がやっている「分ける」仕事術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事の中でも人気が高かった仕事術本。

上記記事の時点では用意のなかったKindle版が、いつの間にか配信されていたので、さっそく読んでみました。

アマゾンの内容紹介から。
一度覚えたら、一生使える最強の思考法。
どんな仕事も「分ける」だけで、スピードと質が劇的にアップ。
仕事に必要な能力が一気に身につく!仕事の「できない」を一気に解消!

中古が若干値下がりしてきたものの、送料を足すと定価を超えますから、「20%OFF」のこのKindle版がオススメです!






Divided / Johnny Silvercloud


【ポイント】

■1.「事実」と「意見」を分ける
 良い伝え方をするうえで大事なポイントは、「事実」と「意見」を分けることです。
 たとえば、上司に商談の報告をする際に「営業先の反応は好感触でした」とだけ伝えていたら十分でしょうか?
 これはあなたの「意見」であり、上司としては先方の発言内容や決定したことなどの「事実」も知る必要があります。
 一方「営業先に新製品を紹介しました」「爛瓮鵐謄淵鵐紅駘僂砲弔い鴇椶靴せ駑舛鮓たい瓩噺世錣譴燭里如⊆_鷸参すると約束しました」ならば「事実」であり、あなたの意見と区別することで分かりやすい報告になります。


■2.ソラ・アメ・カサの3点セットで話す
【ソラ】
事実として、
工場の通路に荷物が置いてありました。
【アメ】
私の見方(予想・分析) として、  
このままでは、誰かがつまずいてケガをしそうだと考えました。
【カサ】
そこで、私が取った行動として、  
私は上司に相談し、荷物を倉庫に運び、保管しました。
 このトレーニングにおいても、前置き言葉を添えて、自分が今、ソラ・アメ・カサのどの部分を話そうとしているのかを意識します。前置き言葉を使うことで、相手にとっても、事実か見方か判断のいずれなのかを理解することができます。この前置き言葉は状況に応じて自由に変更してもかまいません。


■3.ToDoリストを分ける
「A社とのアポイント調整」という場合、上司との同行を考えているのであれば、A社にアポイントの依頼をする前に、上司の都合の良い日程を確認します。
 さらに、訪問用の資料を確保するなど「A社とのアポイント調整」に関連するタスクがいくつもあるはずです。
 このように、ToDoリストの大項目を小さなタスクに分けて、自分自身が行動しやすくしましょう。そうすれば、「今日までに上司の都合の良い日程を確認する」という小さなゴールを設定することができ、それが達成できると次の行動をとりやすくなります。仕事のしやすさだけでなく、小さなゴールに対する達成感は仕事のやる気を高めます。


■4.交渉で条件を分ける
 営業や交渉を行なうとき、自分の理想的な結果ばかりを追い求めると、相手との合意には至らず失敗してしまいます。
 営業や交渉は勝ち負けではなく、自分も相手も満足する結果、すなわちWIN−WINの状態を作ることが理想です。
 たとえば、オフィスのコピー機を購入しようとした際、売り手の提示する金額が50万円、それに対してあなたの出せる予算の上限が40万円だったとします。
 このままでは交渉が決裂してしまいます。
 まず自分が求める条件を「金額」と「金額以外」に分けてみましょう。
 金額だけを条件にするのなら「高くても絶対に40万円まで」となりますし、金額以外を条件に加えられるのなら「50万円でもいいが、その代わり保証期間を延長してほしい」などの交渉が可能です。
 どこまで選択肢や代替案を「分けて」提示できるかがポイントです。


■5.フレームワークにとらわれないで考える
 たとえば、あなたがラーメン店を経営し、3C分析を行なうとします。
 この場合、「Competitor=競合」は誰でしょうか? ここでラーメン店だけを競合として捉えるのは必ずしも適切ではありません。「手軽な食事」という点では牛丼やハンバーガーも競合になるでしょう。また、あなたが高価格帯のこだわりラーメンを提供するなら、低価格帯のラーメンチェーンは競合とは言えないでしょう。フレームワークは選択とその分け方を間違ってしまうと、役に立ちません。
 フレームワークで分けることはゴールではありません。その先の「どう使うか?」こそが重要です。
 仮に、あなたが近隣のラーメン店についてマトリックスを用い、「こってり/あっさり」「具だくさん/シンプル」の2軸で分け、「こってり×シンプル」の競合はいないから狙い目だ、と考えとします。しかし、このゾーンは単に需要がないから競合が存在しないだけかもしれません。
 フレームワークで分けたからといって最適な打ち手が自動的に分かるとは限らない点に注意しましょう。


【感想】

◆ビジネスシーンにおける「分ける」という行為に対して、意識的になるべく働きかけるような作品でした。

たとえば、タスクダウンとかタスクブレイクと言われるように、タスクを細かく分けると実行しやすくなる、というのは皆さんご存じかと。

本書はそういった典型的な「分ける」例から、なるほどそれも「分ける」ことだよね、というようなあまり意識したことのなかった「分ける」例まで、幅広くカバーしています。

そうした「分ける」シーンを列挙しているのが本書の序章。

そしてその中から抜き出したのが、上記ポイントの1番目の「『事実』と『意見』」のお話です。

広く知られている割には、意外と実践されていないのは、そういう考え方、つまり広い意味でのロジカルシンキングに、私たちが慣れていないからかもしれません。


◆続く第1章では「伝え方」にフォーカス。

いわゆる「報・連・相」や、上記の「『事実』と『意見』」を掘り下げるとともに、この章で言及されていたのが、マッキンゼーの思考法としておなじみの「ソラ・アメ・カサ」です。

そこでさらに「事実として」のような「前置き言葉」を加えている例が上記ポイントの2番目。

なくてももちろん通じますが、確かに「前置き言葉」を付けることで、相手にとっても「事実」か「見方」か「判断」かが明確になりますね。

それに「前置き言葉」を意識することで、もうちょっと長い文章になっても、3点セットで漏れなく話せるのではないか、と。


◆一方第2章では、さらに広い範囲における「分ける」事例を紹介しています。

具体的には段取りやPDCAやタイムマネジメント等々。

もちろん、上記ポイントの3番目の「ToDoリスト」もそうなのですけど、そもそもこれらはその中身が1つ1つ分かれている、と言えなくもなく……。

ただし、特に「ToDoリスト」を行動しやすくするために、本書ではタスクを細かくすることを推奨しています。

ちなみに本書では、各小見出しのテーマごとの最後のページにまとめ図が掲載されているのですが、ここにおける「ToDoリスト」のツリー化された図は、他の多くの項目と比べて必然性がありました。


◆また、「会議」や「営業」といった「ビジネスシーン」別に「分ける」例を挙げているのが本書の第3章。

正直「分ける」例としては微妙なのですが、交渉術ではおなじみなのが、上記ポイントの4番目のお話です。

実際、これは「分ける」というよりも、「『金額』以外の条件を『加える』」という風に、一般的な交渉術本では考えているかと。

たとえばこの本のレビューにおける、ポイントの1番目がそうですね。

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本当に賢い人の 丸くおさめる交渉術

参考記事:【交渉術】『本当に賢い人の 丸くおさめる交渉術』三谷 淳(2017年04月05日)


◆なお、上記ポイントの5番目は、1つ飛んだ第5章からのもの。

この章では、「ロジカルシンキング」や「フレームワーク」における「分ける」行為がテーマです。

と言っても「3C」やら「4P」といったフレームワークは、そもそも「分かれていてなんぼ」ですよね。

そこでこのポイントの5番目では、「分けることがゴールではない」と、ワンランク上のレイヤーからアドバイス。

確かにフレームワークは便利なんですけど、「作って満足」「無理やりでも当てはめる」傾向がある方はご留意ください。


「分ける」ことに意識的になるために読むべし!

4866801476
仕事が速くてミスしない人がやっている「分ける」仕事術
序 章 「分ける」だけであなたの仕事ががらりと変わる!
第1章 「分ける」だけで伝わり方ががらりと変わる!
第2章 「分ける」だけで効率と成果ががらりと変わる!
第3章 シーン別「分ける」ポイント
第4章 「分ける」力は誰でも簡単に身につけられる
第5章 「分ける」ことは、ロジカルシンキングやフレームワークの理解の入口


【関連記事】

【仕事術】『どんな会社でも結果を出せる! 最強の「仕事の型」』村井庸介(2018年04月22日)

【フレームワーク】『ビジネス・フレームワークの落とし穴』山田英夫(2019年07月16日)

【フレームワーク】『フレームワークの失敗学』堀 公俊(2016年03月22日)

【コンサル流】『本質思考: MIT式課題設定&問題解決』平井孝志(2015年01月26日)

【交渉術】『本当に賢い人の 丸くおさめる交渉術』三谷 淳(2017年04月05日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

B00KO4YESG
NHK「100分de名著」ブックス アインシュタイン 相対性理論

おなじみ「100分de名著」から、アインシュタインの相対性理論を「高度な数式を使わずして紹介する」作品が登場。

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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