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2021年12月23日

【読書】『早く読めて、忘れない、思考力が深まる 「紙1枚! 」読書法』浅田すぐる


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早く読めて、忘れない、思考力が深まる 「紙1枚! 」読書法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、一昨日の「未読本・気になる本」の記事にて大人気だった読書術本。

「紙1枚!」シリーズで当ブログでもおなじみである、浅田すぐるさんの最新作です。

アマゾンの内容紹介から。
読書に関する悩みで一番多いのは、「せっかく読んだ本の内容を忘れた」というものではないでしょうか?
ベストセラーの『忘れない読書術』『瞬読』など、読んだ本を忘れないためのメソッドを謳う本は多いものです。
本書では、紙1枚にまとめることで「読書の忘れない」ものにして、かつ、自分で使えるメソッドに落とし込む方法を紹介します。
ビジネス書や教養書を読む方すべてにおススメの1冊です。

中古が3000円近くしますから、値引きはなくともKindle版もご検討ください!






Reading / jepoirrier


【ポイント】

■1.「動詞」でごまかさないで「動作」に変換する
 これは、トヨタでの体験を起源とする話ではありません。20代の頃からビジネス書を読み続けている中で感じた不満、あるいは社会人教育のプロフェッショナルとして大切にしていることを、「動詞」と「動作」の対比で言語化しました。その意味するところは、次の通りです。
「動詞」は、行動に「移せない」表現
「動作」は、行動に「移せる」表現(中略)
「動詞」表現を、「分かったつもり」になってしまう「とびつき」思考的なフレーズだと捉えてみましょう。すると、これは同時に、「めんどくさい」思考や「深める」思考を鍛えるトレーニング機会にもなるはずです。  
 今後、「動詞」表現に出会ったら、「動作」レベルへの変換にぜひトライしてみてください。
・目的を意識する → 意識したい目的が書かれた紙を繰り返し見る(後略)


■2.「What?」「Why?」「How?」を書きだす
・何が良かったのか?………What?
・なぜ良いと感じたか?………Why?
・どう活用したか?………How?
 毎回この質問文で固定する必要はないのですが、最もオーソドックスな並びとしてはこれで良いと思います。ポイントは、前述の「3つの疑問」を解消するような質問にすること。これが、トヨタの「紙1枚」資料から抽出した本質でした。「What?」「Why?」「How?」を駆使すれば概要を1パターンでまとめていけるし、自分だけでなく第3者にとっても伝わりやすい端的な説明ができるようになります。


■3.目的を最速で達成する読書法「パーパス・リクエスト」
「記述内容や作者の意図を正確に読み取る」よりも、「自身の目的達成につながりそうな記述を拾う」ことにフォーカスする。これが、この読書法の最大のポイントです。
「読みたいように読めばいい」と言っても、何かしらの「基準」がないと、「何でもありのカオス状態」に陥ってしまいます。
 そうならないための支柱が、「何のために本を読むのか」。ヒトコトで言えば、「目的」です。これが明確になればなるほど、「混沌とした好き勝手」ではなく、「秩序ある好き勝手」による読書が可能になってきます。(中略)
「パーパス・リクエスト」で特に重要なのは、核心となる「目的」を明確にするプロセスです。このことを踏まえ、次の3ステップで実践していきます。
・ステップ1: 「目的」を明確にする  
・ステップ2: 本を読み、「目的」達成に関係しそうな記述を拾う
・ステップ3: 自分なりの考えをまとめ、「目的」達成に活用する


■4.選書の目的を3つに分けてみる
・セレクトA:「未知」を「既知」に変えるために読む
・セレクトB:「既知」を更なる「既知」へと強化するために読む
・セレクトC:「無知」を自覚することで「未知」を増やすために読む
 まず、「セレクトA」「未知→既知」を目的とした本の選び方です。何か分からないことがあり、その「不明点を解消するため」に本を探し、選んでいく。
 通常、選書や読書の目的として真っ先に思い浮かぶのは、このスタンスのはずです。「本を選ぶ動機に、これ以外何があるのか」と感じている人も多いと思います。
 実際には、少なくともあと2つ目的があり、特に次の「セレクトB」は要注意です。
「既知→既知」の選書とは一体何なのかというと、これは要するに「同じような内容の本ばかりを選択する」セレクト傾向となります。(中略)
 最後は「セレクトC」「無知→未知」の選書です。「無知」とは、「何が分かっていないのかすら、分かっていない状態」を指します。そんな「無知」状態を、とりあえず「何が不明か明確になった」段階、すなわち「未知」のステージまでもっていこう。「セレクトC」は、そんな動機をベースにした選書スタイルです。


■5.読解とは、文中で「繰り返されている内容」を掴む営み
 読書に関して、「何が書いてあるか途中で分からなくなる」といった相談を受けた際、私はその方に「そもそも読解とは何だと思いますか?」と質問することがあります。
 ほとんどの場合、返ってくる答えは「主張を掴むこと」。
 確かにその通りなのですが、では「主張とは何か?」と再度聞いてみると、「メッセージのことでしょうか」といった答えしか返ってきません。要するに、「主張・メッセージ」かどうかの「判定基準が曖昧」なのです。だからこそ、何が言いたい文章なのかを見失ってしまうのではないでしょうか。
 本書では、次のように明確に定義したいと思います。
主張の判定基準=文中で「カタチを変えて繰り返されている」内容かどうか
 この根源的な条件を見失ってしまっているせいで、何が書いてあるのか理解できない事態に陥ってしまうのです。(中略)
 私は本を読んでいて良く分からなくなったら、真っ先に「カタチを変えて繰り返されていることは何か?」と自問し、停滞した読書をリカバリーするようにしています。


【感想】

◆「紙1枚!」と言うだけあって、類書よりもアウトプットに重心を置いた作品でした。

具体的には読んだ本を、このようなフォーマットで「紙1枚」にまとめていくというもの(字が読めない程度の大きさに縮小しております)。



長文の読書感想文に比べたら、文字数は少ないとはいえ、これだけのものを仕上げるのは、それなりに労力がいります(しかも目的に応じて、いくつかのパターン有り)。

ただし、そうした手間こそが、本に深く没頭できる「没頭思考」「スロー思考」に他ならず、タイトルにもあるように「思考力」が深まる次第。

また、端的にまとめてあるからこそ、「本の内容を『人に分かりやすく説明すること』も可能」です。

そういう意味では、私もこのブログでダラダラと長文を書かずに、毎回「紙1枚」にまとめるだけでもいいんじゃないか、という(大汗)。


◆本書ではさっそく第2章から、上記の画像のようなまとめ方の手順に触れられています。

とはいえ、それらを途中経過の画像を出さずに説明するのは難しいので、いったんは置いといて。

それとは別に個人的に気になったのが、読書を活用する場面において留意したい、上記ポイントの1番目のお話です。

確かに多くのビジネス書において、「目的を意識する」「お客様目線で考える」「組織に浸透させる」といった「動詞表現」が見られますが、これではイカン、と。

……私自身もブログの小見出しでは使いまくりなのですが、活用できていないのがバレバレですね。

上記ポイントでは、初っ端の「目的を意識する」のみ、具体例として挙げていますが、本書ではそれ以外の「動詞」も「動作」に変換していますから、合わせてご確認ください。


◆また、割愛した「まとめ方の手順」のうち、本書を通じて何度も登場するのが、上記ポイントの2番目に挙げた3つの疑問詞です。

本書の他のフォーマットですと、この3つに加えて「When」や「Where」「Who」といったものも加わるのですが、まずはこの3つが基本のよう。

上記画像だと小さすぎて分からないと思いますが、それぞれについて答えの欄が3つずつあり、それぞれを埋めていきます。

ただし、1つや2つで十分なら、残りは空欄でも良いとのこと。

実際に本書では「最近読んで良かった本は?」というテーマで、このフォーマットを完成させた上で、最後にプレゼーション形式で、発表している文章が収録されています。

さすがに全文を掲載すると、それなりのボリュームなので割愛しますが、なるほどこのまとめ方は効果的だな、と感じさせられました。


◆一方、読書に求めるものが異なれば、読み方、さらにはまとめ方も変わってくる、ということが分かるのが、上記ポイントの3番目の「パーパス・リクエスト」です。

これは
読者である「あなた」が、「本や作者」に、「自分が知りたい、学びたいと思っていることを教えて」とリクエストする
というもの。

具体的には、「記述内容や作者の意図を正確に読み取る」よりも、「自身の目的達成につながりそうな記述を拾う」ことにフォーカスするのですが、上記ポイントのような手順を踏んでいきます。

ちなみに、その際「まえがき」や「あとがき」、さらには「目次」からチェックしていく、というやり方は、多くの読書法でも行われていること。

また、目的が達成されるなら、本を最後まで読む必要はない、というのも、ビジネス書を読みなれた方なら、おなじみかもしれません。


◆さらに第4章では、読書に先立つ「選書」のお話が登場。

ただし、上記ポイントの4番目のような「3つの目的」は、私は考えたことがありませんでした。

多くの場合、セレクトAの「未知」を「既知」に変えていくのが目的でしょうけど、「既知」をさらなる「既知」にするセレクトBも、「実際に身につける」観点からは、むしろセレクトAよりも重要とのこと。

一方、セレクトCの選書を行うには、「偶然で出会う」ことが必要であり、本書では「時間、人間、空間」の3つの軸を挙げています。

具体的には、ランキング、人のオススメ、リアル書店が該当するのですが、最後の書店に関しては、ひところに比べたら激減している自分としては耳イタイところ……。

なお、最後のポイントは、本書の第6章から抜き出したのですが、言われてみたら、確かに言えそうです。

……と書いてから思ったのですが、ムスコの中学受験の際、国語のテクニックとして紹介されていたかもw


ただ読むだけの読書から、アウトプットを前提とした読書にするために!

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早く読めて、忘れない、思考力が深まる 「紙1枚! 」読書法
第1部 「紙1枚」にまとめるだけで、読書は「忘れない」「実践できる」「説明できる」体験になる
第1章 思考を深くする読み方とは?
第2章「紙1枚!」フレームワーク
第3章「仕事や人生に読書を活かす」を「紙1枚」書くだけで実現する方法とは?

第2部 読書で知識の深掘りをする
第4章「何を読んだらいいか分からない……」を解決する「紙1枚」選書術
第5章「紙1枚」で古典を身近なものにする
第6章 難解な本も「3つの記号」を駆使するだけで自分のものにできる

第3部 読書で毎日が変わる
第7章 他の人の感想や読書会で視野を広げる
第8章「周囲に選ばれ、キャリアを切り拓く読書」を実現するカギとは?
第9章 読書で自信をつける


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【編集後記】

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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