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2021年11月25日

【スゴ本】『プレゼン思考』小西利行


B0976TDY84
プレゼン思考


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である 「最大80%OFF Kindle本キャンペーン」でも人気の1冊。

タイトルからはてっきりプレゼン本かと思いましたが、実際にはそれ以前のアイデアや考え方について掘り下げたスゴ本でした。

アマゾンの内容紹介から。
のべ1万回以上のプレゼンをしてきた広告業界のプロフェッショナルが指針にしている「伝え方の必勝方程式」とは?
並みいるトップ経営者たちを前にして、著者が「どうやって話を組み立てているのか」「どんな言葉を選ぶのか」「(内容を)どう見直しているのか」など、ビジネス現場で話し手が迷うポイントを徹底解説。さらに、クリエイターならではの企画、アイデア、発想を研ぎ澄ませるメソッドも丁寧に解説。
プレゼン、説明、会議、朝礼、面接……あらゆる対面・人前で使える「心を動かす話し方」決定版です。

中古があまり値下がりしていませんから、このKindle版が700円以上お得な計算です!






narratives / wellohorld


【ポイント】

■1.プレゼンを成功させる「必勝方程式」を知る
 実は、未来をつくるプレゼンには、ひとつの「型」、いわば「必勝方程式」 があり、僕のプレゼンはすべてこの方程式にのっとっています。
(プレゼン必勝方程式) 課題⇒未来⇒実現案
 これが僕の、プレゼン「必勝方程式」です。
 まず、課題(タスク)の整理からスタートし、次にゴールとしての未来(ビジョン)を描き、最後に、その未来を実現するための実現案(コンセプト+プラン)を提案する。この流れこそが、僕が多くの経験で生み出した「必勝方程式」であり、僕の必勝パターンなのです。
 3つのシンプルなテーマしかないので、提案の内容は至ってシンプルです。実際のプレゼンでも、この方程式にのっとり、「あなたの会社は、いまこうですが、将来はこうなりましょう。この方法なら実現できます」と伝えるだけ。この骨格がハッキリしているとプレゼンの論旨もはっきりするので、聞いている人も理解しやすくなります。


■2.「そもそも思考」で本質的なゴールを探る
 当たり前を疑い、目先の答えにしがみつかず、たとえ結論に近づいたと思っても、「そもそもさあ……」と問いを続け、あえて、ふりだしに戻ってみる思考法です。僕は、本質的な問いを生む様々な「思考法」を試し、この「そもそも思考」に行き着きました。(中略)
 先ほど、良質な「問い」を生むことが大切だと話しましたが、その方法こそが、この「そもそも思考」です。「そもそもこの商品がなぜあるのか?」「そもそもなぜ売れてないのか?」「そもそもこの解決策で良いのか?」と考えるだけで、安易なゴールへの呪縛を抜け、良質な問いが続けられます。正直、周りの関係者にはちょっと邪魔くさい思考法ですが(笑)、結論を急ぎたくなる気持ちを抑え「そもそも思考」をすれば、視野が広くなり、より本質的なゴールが見つかるようになります。


■3.心を動かすための、3大要素
 では、どうすれば心が動くコンセプトが考えられるのでしょう?
 僕は、「感動」こそがその鍵だと思っています。ただし、感動とは言っても、泣ける話とか、胸を打つ物語とかが必要ということではありません。感動という言葉は、「感じて動く」と書きます。つまり感動とは、感じることだけでなく、動くことまでがセットなのです。
 このイメージを書き表すと、「感→動」となりますが、この「感→動」を生み出す方法こそが、人の心を動かす方法であり、そこには常に、「驚き」「共感」「共有」の3要素が必要だと僕は思っています。
 驚き、共感することで「感」じ、共有したくなることで、人の心は「動き出す」のです。(中略)
(1)もっと「知りたい!」と思える新鮮な「驚き」があるか?
(2)これは「欲しい!」と思えるぐらい「共感」できるか?
(3)すぐに誰かに「話したい!」と思うほど「共有」したくなるか?
 この3つの問いを満たしつつ、ビジョンを実現しようとすれば、必ず、「感→動」を生むコンセプトが考えられるのです。


■4.精度が高いアイデアを生む「人生共感図」(概要)
(1)2つの三角の図を書き、左に商品名やサービス名、企業名などを書き入れます。
(2)図の右側に「人生」と書きます。その際、「30代主婦の人生」「13歳の男子の人生」など、ターゲットを明記するとさらに考えやすくなります。
(3)左側に、テーマとなる商品やサービスの課題、企業の中ですでに顕在化している(オリエンで提供されている)課題を書きます。
(4)ターゲットの立場に立ち、その人生を妄想しながら、(3)と関係しそうな「不満」を徹底的に洗い出します。
(5)いくつかの「隠れ不満」が出てきたら、それを「確かに、 ソレ いいかも!」という変換をして、「隠れニーズ」を探ります。
(6)右側の「隠れ不満」と「隠れニーズ」を見ながら、左に目を移し、商品やサービスが提供できる機能・価値・体験を洗い出します。
(7)右と左を交互に見て、人生側のニーズに応えつつ、商品・サービスで提供可能なことを合わせた「本質課題」を考えます。(後略)


■5.ストーリーの進化型「サーキュラー・ストーリー」
 サーキュラー・ストーリーの仕組みは至ってカンタン。ストーリーとナラティブを使い、それらを循環させて商品開発に使うのです。わかりやすく説明してみましょう。
 まず始めに、企業が、商品と共に「ストーリー」を世の中に投げ(広告やPR)、その内容に反応した人々やコミュニティをピックアップ。そのコミュニティで盛り上がったナラティブ(話題)を収集します。それを企業にフィードバックして、さらなる開発に使用し、進化した商品を再度、「ナラティブ入りストーリー」と共に世に出す。そしてさらに、世の中の新しいナラティブを拾う……というふうにストーリーの循環を生みながら、商品開発を行うわけです。
 先ほどの「挽肉と米」を例にすれば、まず、「三たて」のストーリーでお店やメニューをつくり、世の中に広めた後、お客様側で生まれたナラティブ(たとえばレモンと合わせて食べたい!など)を拾って、新たな商品開発につなげ、新しく「挽肉と米とレモン」という店やメニューを考案する……ということを繰り返すわけです。


【感想】

◆冒頭で「プレゼン以前」みたいなことを書きましたが、実際本書では、いわゆる「プレゼン本」の王道である「話し方」みたいな話は一切ありません。

確かにプレゼン本でも、それに用いる「スライドの作り方」を述べた作品なら多々ありましたけど、本書はさらにその前。

たとえば第1章から抜き出した、上記ポイントの1番目では小見出しに「プレゼンを成功させる」とありますが、普通に「問題解決」のお話のようなものです。

実際に、プレゼンの相手方の問題(課題)を解決(未来を実現)しているのですから、当たらずとも遠からず。

それが社内か社外かの違いのようなものでしょう。

本書ではこの「課題」「未来」「実現案」それぞれに3つの項目に配した、「必勝方程式『究極の9項目』」なるものが解説されていますので、ぜひご確認を。


◆続く第2章では、前述の「未来」にもかかわる「本質的なゴール」の設定について検討されています。

そこで用いるのが、上記ポイントの2番目にある「そもそも思考」。

著者の小西さんは、過去25年の間、実際にCMや商品開発等の多くの仕事で用いて、評価の高い実績(プレミアムフライデーやホテル開発など)をいくつもあげることができたのだそうです。
相手はおそらく「邪魔くさいな」と思っているでしょうし、「そんなことを聞いて意味あるの?」という反応もあります。でも僕は 怯まず聞き続けます。なぜなら この問いこそが本質的な課題とゴールを見つけ出す方法であり、後で説明する「ビジョン」の設定にとって大切な考え方 だからです。そして、この邪魔くさい回り道が、結果的には成功への最短ルートを見つける方法になるのです。
たとえば小西さんが「そもそも思考」で解決したケースの1つが、「50円引きの紙のクーポンのデザイン」の依頼を受けた、はなまるうどんのケース。

「新しい顧客を取り込むべく、新入社員を集客したい」という「本当の課題」を聞いて実現したのが、こちらです。

世界初!うどんに健康保険証を適用!?―4月1日から、はなまるうどん [えん食べ]
春には、新入社員が健康保険証を初めて手にして財布に入れています。それを「クーポンに 見立てる」だけで 50 円引き施策が実現でき、かつ、新入社員などの顧客が取り込め、かつ、話題性があって広がり、かつ、健康的なサラダうどんまで売れるアイデアが生まれたわけです。
なるほど、これはユニークですし、SNSでも広まりそうな。


◆一方第3章では、「共感できる企画やプレゼンの作り方」がテーマです。

ここで「なるほど!」と思ったのが、上記ポイントの3番目にあげた「3大要素」。

「驚き」「共感」「共有」の3要素、つまり「知りたい!」「欲しい!」「話したい!」に該当するかを照らし合わせれば、そのコンセプトが「感動」を呼び起こすかわかるワケです。

たとえば本書でNG例として挙げられたコンセプトが、「美しい未来をつくろう」「子どもたちに輝く未来を」のような聞こえの良い言葉であり、これは確かに「知りたい!」や「話したい!」にはなりません。

逆に小西さんたちが手がけた、ロート製薬のスキンケア商品「SKIO」は、「化粧水の効果も美容液に持たせる」ことにより、楽天のランキングで部門1位を獲得したのだそう。

さらに、プチプチを商品パッケージにすることで、段ボールや中箱を廃止できたのだそうです。

skio パッケージ - Google 検索


◆また、上記ポイントの4番目の「人生共感図」は、「課題から、人生を経由して答えを探し出す」という、小西さんが用いる「人生思考」には欠かせないもの。

本書の第4章では、この「人生共感図」が全面的に展開されているので、どうしてもご紹介したくて引用しました。

ただしこれ、「図」というくらいですし、初っ端で「2つの三角の図を書き」とあるように、本書ではすべて図が付されている次第。

……すいません「人生共感図」で画像検索したのですが、どこにもアップされていない(小西さんの記事等で)ので、これまた本書にてご確認ください。

なお、上記でちょっとだけ触れた「プレミアムフライデー」も、小西さんのチームが生み出したものであり、その際にもこの「人生共感図」が用いられたそうです(実際のプレミアムフライデー版の「人生共感図」もアリ)。


◆そして第5章から抜き出したのが、上記ポイントの5番目の「サーキュラー・ストーリー」。

昨今、マーケティング、ブランディング等にも用いられる「ストーリー」の新しいバージョンが「ナラティブ」であり、小西さんいわく「居酒屋で話題になるようなネタ」とのこと。

この両者を循環させたものが、ここに挙げた「サーキュラー・ストーリー」になります。

……これは繰り返し行いうるものですから、効果も抜群かと。

さらにこの章では、心が動くようなストーリーの要素である「共感タグ」の作り方も伝授しています。

「ファクトを出す」「切望に近い言葉にする」「実体験を語る」等々のポイントが7つ、詳しく解説されていますから、こちらもぜひご確認ください。


これはオススメせざるを得ない1冊です!

B0976TDY84
プレゼン思考
第1章 プレゼンの「型」を知る
第2章 ビジネスの「ゴール」を決める
第3章 提案に「共感」を入れる
第4章 アイデアは「人生」から考える
第5章 「伝わる」「売れる」を強化する
第6章 「愛される」プレゼンをつくる


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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