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2021年11月22日

【出世戦略?】『戦略的に出世する技術』加谷珪一


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戦略的に出世する技術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である 「最大80%OFF Kindle本キャンペーン」でも人気のパーソナルブランディング本。

お金本でおなじみの加谷珪一さんが、出世戦略に経営学の手法を応用した、ユニークな作品です。

少々長くなりますが、アマゾンの内容紹介から。
「なぜアイツばかりが評価されて、自分は評価されないのか?」
サラリーマンなら誰しもこのような悔しい思いをしたことがあると思います。
世の中には自分の好みでしか評価をしない上司がたくさんいますし、出世の基準も適当に見えます。実際、偶然がうまく作用して出世できたという人も一定数存在していることでしょう。
一方で、会社は利益を追求する組織であり、すべてが非合理的に動いているわけではありません。出世も同じで、組織の中をよく観察してみると、異動や昇進は、意外と合理的に「会社のロジック」をもとに決められていることがわかります。
本書では、出世と「会社のロジック」ともいえる経営学を紐づけ、「面倒な社内政治や人間関係に巻き込まれず、いかにロジカルに出世していくか」について、丁寧に解説しています。
ぜひ、本書をフル活用して、さらなる出世を目指してください。

絶版で中古が高値のため、送料を考慮すると、このKindle版が700円弱お得な計算です!






JTBD065: Figure 7.3 / Rosenfeld Media


【ポイント】

■1.アンゾフの戦略マトリクスから出世戦略を模索する
 出世戦略の王道は、やはり(1)の市場浸透戦略でしょう。現在、営業の部署で仕事をしていて、営業が得意という人であれば、あまり余計なことは考えず、営業部門の中で成績を上げていくことを考えるのが合理的です。
 営業部門が会社の中でそれなりの立場であれば、最適な出世戦略ということになります。ただ営業部門が縮小傾向にある、子会社として切り出される可能性があるといった状況の場合、この戦略を続けていてよいのかどうか判断する必要が出てくるかもしれません。どうしても営業が不得意だという場合も同様です。
 この場合、当面の選択肢は2つあります。1つは、製品開発戦略を採用するというもので、もう1つは、市場開拓戦略を採用するというものです。
 製品開発戦略は、既存市場に新しい製品を投入していくものでした。これを出世戦略にあてはめると、同じ部署で違う役割としてポジションを確立するという考え方になります。
 一方の市場開拓戦略は、既存の製品を新しい市場に投入していくため、組織の中で考えた場合、拠点となる部署を変えるという話になります。
 システム開発会社においてSE(システム・エンジニア)をしていた人が、営業部門に回り、そこで技術提案営業を行う仕事に就くといったケースがこれに該当します。


■2.ドメイン戦略と資源戦略を並行して進める
 出世は運にも左右されますから、すべてが自分の思い通りというわけにはいきません。しかし行き当たりばったりでは、うまくいくものもうまくいかないでしょう。自分はどのような領域で勝負しようとするのか、明確にしておくに越したことはないのです。経営学におけるドメイン戦略を自分自身に応用することで、出世における事業領域をしっかりと定義し、それに基づいた競争戦略を立てるべきです。
 ドメイン戦略と並んで重要なのが資源戦略です。
 自分の事業領域は好きなように決めればよいわけではありません。自分が持っているリソース(資源)というものに影響されるからです。
 語学力というリソースを持っていないのに、出世における事業ドメインを海外部門に置くことはあまり現実的ではありません。しかし、戦略上、どうしても、自分が持たないリソースが必要ということになれば、何としてもそれを身に付ける努力も必要となるでしょう。その意味で、ドメイン戦略と資源戦略は並行して進めていくものということになります。


■3.仕事が出しやすく、コストが安い人になる
 上司など、仕事を依頼してくる人の状況が把握できていないと、仕事の依頼者が何を求めているのか理解することはできません。(中略)
 こうした状況に対しては「上司のほうこそ、思い付きで仕事を部下に振っている」と考える人も多いと思います。確かにその通りで、上司のすべてが優秀というわけにはいきません。前後左右を考えずに仕事を出してしまうことで、部下が困惑しているというケースはたくさんあります。
 しかし、こうした状況は若手にとってはむしろチャンスです。テキトーに仕事を出しているとはいえ、上司にはそれなりに求めるアウトプットというものが存在しているはずです(それを上司が自覚しているのかはともかくとして)。
 上司が求めているものを部下が先回りして提示することができれば、上司が無能であっても、その部下は上司から高い評価を獲得することができます。


■4.出世の努力を自己目的化する
 出世というのは1人でするものではありません。上司や会社が下した評価がもとになって、ポストが決まっていきます。つまり、出世レースというのは、上司や組織からいかによい評価を引き出すのかという競争ということになります。
 上司や組織からよい評価を得ている人は、出世しやすくなりますし、欲求段階説における尊厳欲求を容易に満たすことができるようになります。尊厳欲求がひとたび満たされれば、次は自己実現欲求ですから、出世のための努力をすべて自己目的化することが可能となってきます。このサイクルに入ることができた人が、出世できる人なのです。
 よく体育会系の人が出世しやすいという話を聞くことがありますが、これは所属していたクラブのコネがあるという意味ではありません(そのような人もいるかもしれませんが)。スポーツが得意な人は、努力を自己目的化することができるからです。


■5.イノベーター理論で参入時期を検証する
 ここ数年、パソコンからスマートフォンへのシフトが急速に進みましたが、それを見越して、パソコン関連の部署からスマホ関連の部署に異動できるよう画策するというのは、結果として賢い選択ということになるでしょう。しかし、スマホ関連の部署がピークを迎える時期は、必ずしもすぐにやってくるわけではないのがむずかしいところです。
 あるメーカーに勤めるCさんは、スマホ時代の到来を見越して関連部署への異動の希望を出し、見事、異動に成功しました。しかし、その会社においてスマホ関連の部門が脚光を浴びることになるのは、Cさんが予想したよりもずっとあとのことでした。
 結局、スマホ関連の部署が社内で大きな立場を占めるようになった時には、すでにCさんはまた別の部署に異動していたのです。Cさんのあとにスマホ関連の部署に異動した同僚のDさんは、新規事業のプロジェクト・リーダーを任されていました。


【感想】

◆なかなかユニークな作品でした。

冒頭の内容紹介にもあるように「出世×経営学」ということで、読む前はてっきり「社長としての視点や視座を持って働けば出世がかなう」的なコンテンツかと思いきやあにはからんや。

そうではなく、経営に用いる理論やフレームワークを出世にあてはめていく、という作品だったわけです。

たとえば第1章から抜き出したのが、上記ポイントの1番目のアンゾフのマトリックスのお話。

これは上記リンク先にもあるように、横軸に製品軸、縦軸に市場軸を取った、4象限のマトリックスであり、ここにある「市場浸透戦略」とは、「既存製品×既存市場」の組み合わせになります。

同じように製品開発戦略は「新規製品×既存市場」、市場開拓戦略は「既存製品×新規市場」であり、これは転職を検討する際に用いていた書籍があった記憶が。

なお、ここでは割愛した「新規製品×新規市場」という「多角化戦略」は、さすがにリスキーなだけあって「よほどのことがない限り選択しないほうがよいでしょう」と言われていましたが、まぁ当然でしょう。


◆続く第2章では、思いっきり経営学における戦略論に関係した、上記ポイントの2番目をセレクトしました。

ここにある「ドメイン戦略」とは「どの領域で戦うのか」のお話であり、「資源戦略」とは「自分がどんな資産を持っているか」のお話。

「語学力というリソースを持っていないのに、出世における事業ドメインを海外部門に置く」って、それまさに、新入社員当時の私のことなのですが(涙目)。

確かに英語が得意でもないのに、海外グループに配属を希望したのは無謀でした。

しかも日常業務が多忙なのを理由に「それ(英語)を身に付ける努力」もしなかったのですから、あのまま会社にいたとしても、出世は望めなかったと思います。

今考えたら当たり前なのですが、当時は目の前の仕事をひたすらこなしていれば、いつか出世できると思っていた次第……。


◆また、ポーターのコスト優位の競争戦略から導き出されたのが、上記ポイントの3番目のお話。

「組織の中で自分のコストをライバルより安く設定する」と聞いて、最初「社内でコストなんて発生するの?」と思ったのですが、なるほど「顧客」である「上司」にとっては、依頼するのにかかる手間や時間も「コスト」に他なりません。
同じ仕事を頼むにあたって余計な時間がかかることは、相手にとってのコストになります。そのような人は、「コストが高く、仕事が頼みにくい人」になっているわけです。相手が上司だった場合には、当然、評価が下がることになってしまうでしょう。
またこれに続いて「差別化戦略」や「集中化戦略」のお話も興味深いのですが、1つの章に偏りすぎなので泣く泣く割愛しました。

さらにはこの章、いわゆるPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)までも、出世戦略に取り込んでいるんですよね。

この部分、そもそも抜き出すにはボリューム的に難しかったので、詳細は本書にてご確認ください。


◆一方第3章では、「組織論」や「リーダーシップ」等々の観点から、出世を考えています。

また、上記ポイントの4番目は「モチベーション」に関するお話から。

おなじみマズローの欲求段階説の「尊厳欲求」や「自己実現欲求」は、出世にも深くかかわってきているわけです。

残念ながら私は「出世のための努力を自己目的化する」ことはできませんでしたが、ひょっとしたら私がスポーツ嫌いなのも関係しているのかもしれません。

なお、出世という意味では、「上司からよい評価を得るためには、上司の尊厳欲求をうまく満たすことができるような仕事をすることが重要」なので、ご留意ください。


◆そして第4章では、マーケティング理論まで出世に応用しています。

上記ポイントの5番目のイノベーター理論もその1つ。

いわゆる「イノベーター」とか「アーリーアダプター」とかのアレですね。

もっとも時代の流れを読んでも、ここに登場するCさんのように、自分の会社の事情も当然関係してきます。

また、読んだと思った時代の流れが外れることもあるわけで。

実際、ひと昔前は、「これからは携帯から入力するのが主流になる」と言われていたのが、スマホになり、さらに入力も音声がどうなるのか、まだはっきりわからなかったりします。

……「運」と言ってしまうと身も蓋もないですが、できる限りのことをやって出世に結び付けたいところ。


ロジカルに出世を考えたい方なら要チェックです!

B01MT2TZG8
戦略的に出世する技術
第1章【平社員編】出世したいなら知っておきたい経営学の話
第2章【主任〜係長編】出世は戦略的に
第3章【課長編】出世できる人は組織を熟知している
第4章【部長編】出世にもマーケティングが必要だ
第5章【役員編】ロジカル・シンキングで考え抜く


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【仕事術】『最強「出世」マニュアル』浅野泰生(2013年09月26日)


【編集後記】

◆一昨日の 「最大80%OFF Kindle本キャンペーン」のかんき出版分の記事で人気が高かったのは、この辺の作品でした(順不同)。

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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