スポンサーリンク

2021年11月15日

【集中力】『最強の集中力 本当にやりたいことに没頭する技術』ニール・イヤール,ジュリー・リー


B08G4HPFG6
最強の集中力 本当にやりたいことに没頭する技術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、Kindleの非公式ポイント還元セールである「日経BP月間セール」キンセリさんありがとうございます!)における、当ブログ向きの1冊。

セール自体は対象作品数が少ないので、記事にはしていませんでしたが、この本はどうしても取り上げたくて読んでみた次第です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
気が散る本当の原因は、スマホやSNSではない
集中は目標の達成を助け、注意散漫は人を目標から遠ざける。気が散る原因とよく挙げられるのがスマホ、SNS、テレビ、タバコ、ゲーム、友人とのおしゃべり……。しかし、これらは表面的原因にすぎない。注意散漫を跳ね返すには、根本原因を見つけ、戦略的に対処しなければならない。本書が掲げる戦略テクニックを実行すれば、「集中力を保つ」というスーパーパワーを身につけられる。

中古がそこそこ高値のため、送料を合わせるとKindle版が600円弱お買い得となります!






Digital Detox / forthwithlife


【ポイント】

■1.同僚からの妨害を防ぐサインを出す
 注意散漫が認知能力を大きく損なうことを思えば、私たちもベッキー・リチャーズのように行動を起こすべきだ。もっとも、私はオフィスで「邪魔しないで」と書かれたオレンジ色のベストの着用を勧めるつもりはないし、オフィスのレイアウトを閉鎖的にせよ、と主張するつもりもない。私が提案するのは、同僚からの妨害を阻止する、わかりやすくて効果的な方法だ。それはRed Light(赤信号)と書かれたカードをパソコンのスクリーンの上や目立つところに置くことだ。
 このカードの意味は誰でもわかるはずだが、その目的について同僚と話し合うことをお勧めする。そうすれば、同僚に同じことをするよう促し、気を散らさずに働くことの重要性について議論する入り口になるだろう。


■2.メールを返信する時期で分ける
 メールに関して、最も重要なのは書かれている内容だと私たちは考えがちだが、正確にはそうではない。時間管理の観点から見れば、メールの最も重要な側面は、どのくらい返信を急がなければならないかである。それを忘れてしまうので、私たちはメッセージを読み直して、時間を無駄にする。
 このメールチェック・マニアへの対策はシンプルで、「各メールにクリックは2回」というルールを守るだけだ。メールを開いたら、それを閉じる前に、「このメールにはいつ返信すればよいのか」と自問しよう。新着メッセージには、「今日」あるいは「今週」といった最も重要な返信期限の情報をラベルづけし、そのラベルにしたがって2度目にメールを開いた時に返事を書く。もちろん、特に急ぐ場合は、最初に開いた時にすぐ返事を書くべきだ。一方、返信する必要のないメッセージは、すぐ削除するか、アーカイブしよう。


■3.会議への電子デバイスの持ち込みを禁止する
 会議の席上では、別の問題にも直面する。それは参加者が会議に集中せず、もっぱら自分のデバイスをいじっていることだ。会議の間ずっと、メールをチェックしたり、スマホをいじったりしている人が少なくないが、集中していなければ脳は情報を吸収できないことを、多くの研究が示している。(中略)
 会議に集中するには、デバイスを持ち込まないようにしなければならない。これまで私は数えきれないほどワークショップを指導してきたが、デバイスの使用を許可した場合と禁止した場合の違いは、明白だった。デバイスの使用を禁止した会議では、参加者は議論にはるかに集中し、より良い成果を出した。会議の時間を浪費しないために、新たな習慣とルールを導入しなければならない。


■4.マルチチャンネル・マルチタスクを活用する
 私はジムに行くたび、あるいは、長くウォーキングをする時に、Pocketアプリのテキスト読み上げ機能で記事を聴くことにしている。この読み上げ機能は実に優秀で、私が選んだ記事をコマーシャル抜きで読み上げる。しかもその声はハル9000のような無機質なものではなく、快活な英国人男性の声だ。
 そうやって記事を聞くのが楽しみで、私は運動や散歩をしたくなる。知的刺激への欲求は満たされ、仕事中、記事を読みたいという誘惑からも守られる。まさに「注意散漫ハックバックバトルでの3連勝」だ。
 マルチチャンネル・マルチタスクは、1日を最大に活用するための、あまり活用されていない戦略だ。このテクニックをスケジュールに組み込むことで集中する時間を増やし、また、誘惑の抱き合わせによって、エクササイズなどをもっと楽しくできる。


■5.努力契約で注意散漫を防ぐ
 注意散漫を防ぐアプリの中でも、私が特に気に入って、ほぼ毎日使っているのは Forest(フォレスト)だ。スマホに邪魔されたくない時、私はそのアプリで、スマホを使わない時間を設定する。Plant(樹木)と書かれたボタンを押すと、画面に小さな苗木が現れ、タイマーがカウントダウンを始める。設定した時間にならないうちにスマホをいじると、そのバーチャルの苗木は枯れる。小さな木を枯らすことになると思うと、スマホを使うのが憚られる。その木は、自分と結んだ契約を思い出させるリマインダーなのだ。

https://apps.apple.com/jp/app/forest-%E9%9B%86%E4%B8%AD%E5%8A%9B%E3%82%92%E9%AB%98%E3%82%81%E3%82%8B/id866450515https://play.google.com/store/apps/details?id=cc.forestapp&hl=ja&gl=US


【感想】

◆最初に申し上げておきますが、今回レビューするにあたって、個人的に実践したいTIPSを優先的に抜き出しております。

もちろん個人ブログですから、ある程度好きにはやっていいとは思うものの、いつもはある程度、各章に分散するようにしておりました(「1つの章につき1TIPS」等)。

ところが下記目次をご覧いただけるとお分かりになるように、本書は章がやたらと多いのでそれは断念し、純粋にピンときたものを優先してみた次第。

その結果、下記目次でいうところの、PART3からのものがほとんどになってしまいました。

ちなみこれは、本書でいうところの「外部誘因」に該当するお話なのですが、実は本書の特徴は、集中力の欠如を各人の内側に求める「内部誘因」をも踏まえたところにあります(こちらのレビューをご参照のこと)。

ただ、私自身はこの「内部誘因」を限られたスペースで解説し、かつTIPSまで挙げるのは難しいと判断してスルーしておりますので、あらかじめご了承を。


◆反対に「外部誘因」の方は、外からの邪魔ですから比較的わかりやすいかと。

たとえば、仕事中に同僚等から話しかけられることを防ぐための上記ポイントの1番目は、すぐにでも実践できそうです。

なお、文中の「オレンジ色のベスト」というのは、その前に登場している看護師のベッキー・リチャーズが、投薬中に邪魔が入ることを避けるために着用を提案したもの。

他の看護師たちからは評判は悪かったものの、4か月の試行期間後に、利用グループのエラー率が47%も減っていたため、彼女の病院全体や他の病院にまで広がったのだそうです。

ちなみに本書には、ベストはないものの実際にカードが置かれた画像が掲載され、特設ページには組み立て用のPDFファイルまで用意されているという。

また、著者の奥さんは、アマゾンで買ったヘッドバンドにLEDライトを付けた「集中の冠」なるものをかぶって、外部誘因を遮断しているのだとか(こちらも画像アリ)。


◆同じく上記ポイントの2番目の「メール」も、集中を妨げる存在としては定番です。

よくあるメール術に、「●秒(分)以内に簡単に返せるメールは即返信する」というものがありますが、本書ではそういうメールであっても「2クリック」での返信を推奨。

確かに20〜30秒で返信できるメールだとしても、その返信を書く作業とクリックをしていく作業とでは、使う脳の部位も違うでしょうから、このやり方もある意味理にかなってます。

なお、類書で見たことがあるので割愛しましたが、「送信を遅らせて、ペースを落とす」というTIPSも効果はありそうな。

これは時間をかけて書いたり、時間をおいて書くのではなく、書いたメールをGmailの拡張機能である「Mixmax」を使うこと等で、遅らせるワケです。

Gmailに相手が読んだかどうか確認・期限になると相手が読めなくなる・スケジュール送信などの便利機能を追加するChrome拡張機能「Mixmax」 - GIGAZINE

別にGmailの送信予約でも構わないと思うのですが、この「Mixmax」、他の機能(メール追跡機能等)が気になるところ。


◆また、上記ポイントの3番目の「会議への電子デバイスの持ち込みの禁止」は、私自身が「会議」なるものにここ何十年も出てないので、今の現状が正直よくわかりませんでした。

客先との打ち合わせは、「1:1」でも「1:多」でも、スマホ触ってる人もいないのですけど、やはり不毛な会議だと内職に励む人がいるものなのでしょうね……。

もちろん会議を開く前提として、「アジェンダ」と「概要書」(議題とその説明、主催者が考える解決策を1,2ページにまとめたもの)を求めるのは当然のこと。

それでも「ノートをとったり、ファイルにアクセスしたりするためにデバイスは欠かせない」と主張する人がいるのは、本書曰く「生産性を高めるためではなく、心理的に逃避するため」という「内部誘因」によるものなのだそうです。

今回「内部誘因」の部分を割愛しているので、気になる方は本書にてご確認いただきたく。

さらに本書では、スマホのホーム画面やデスクトップの整理方法についても章を設けてのアドバイスがありましたが、どちらかというと整理術本的要素なので、こちらもカットということで。


◆一方、上記ポイントの4番目の「Pocket」は、その存在は知っていたものの、読み上げ機能があることは知りませんでした。

ウェブサイトのテキストを音声で読み上げるには「Pocket」が便利!読まずに聴きたい時におすすめ! | ディレイマニア

時間の節約だけでなく、実際「ウォーキングが創造性にもたらす効果を調べた近年の研究では、ランニングマシンでゆっくり歩くだけでも、座っている時より創造性が高まる」そうですから、むしろ積極的に活用したいところです。

なお、最後のポイントの5番目だけが、PART4の「プリコミットメント」のパートからであり、ここにある「プリコミットメント」とは、「自分が将来強い欲求に襲われることを事前に予測して、自らを拘束する仕掛け」のこと。

ムスコもスマホ中毒のようになっているので、ここにある「Forest」を使わせてみようかな……。

スマホ依存をアプリで解決!触らせないアプリ「Forest」の使い方

もっともこんな感じで、もっと簡単に物理的に使わせないようにする仕組みでもいいんですけどね。

B00JGFQTYQ
Kitchen Safe タイムロッキングコンテナ(ブルーリッド+ホワイトベース) - 5.5" 高さ

ちなみにPART6では、5つの章を費やして「集中できる子どもの育て方」に言及していますから、子育て世代の方はこちらもぜひご確認ください。


「全方位集中」するために読むべし!

B08G4HPFG6
最強の集中力 本当にやりたいことに没頭する技術
序章「ハマる」から「集中力」へ
 第1章 あなたのスーパーパワーとは?
 第2章 集中を維持する

PART1 内部誘因をコントロールする
 第3章 何が私たちを駆り立てるのか
 第4章 時間の管理は苦痛の管理
 第5章 内側から生じる注意散漫に対処する
 第6章 内部誘因の見方を変える
 第7章 仕事の見方を変える
 第8章 自分の性格の見方を変える

PART2 集中するための時間をつくる
 第9章 価値観を時間に変える
 第10章 結果ではなくインプットを管理する
 第11章 人と交流する時間をスケジュールに組み込む
 第12章 利害関係者とスケジュールを調和させる

PART3 外部要因にハックバックする
 第13章 重要な問いかけ
 第14章 仕事を妨害する誘因にハックバック
 第15章 電子メールにハックバック
 第16章 グループチャットにハックバック
 第17章 会議にハックバック
 第18章 スマホにハックバック
 第19章 デスクトップにハックバック 
 第20章 オンライン記事にハックバック
 第21章 ニュースフィードにハックバック

PART4 プリコミットメントで注意散漫を防ぐ
 第22章 プリコミットメントの力
 第23章 努力契約で注意散漫を防ぐ
 第24章 プライス契約で注意散漫を防ぐ
 第25章 アイデンティティー契約で注意散漫を防ぐ

PART5 職場を集中できる環境にする
 第26章 注意散漫は組織の機能不全のサイン
 第27章 注意散漫の改善は、企業文化の試金石
 第28章 集中が乱されない職場

PART6 集中できる子どもの育て方(誰もが心の栄養を必要とする)
 第29章 便利な言い訳を避ける
 第30章 内部誘因を理解する
 第31章 集中するための時間を一緒につくろう
 第32章 子どもを外部誘因から守る
 第33章 自分のルールをつくるように子どもを導く

PART7 互いの集中を邪魔しない関係を築く
 第34章 友人の間で社会的抗体を拡散する
 第35章 気を散らさないで深く愛する


【関連記事】

【集中力?】『ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] 集中力』ハーバード・ビジネス・レビュー編集部(2020年06月12日)

【超時間術?】『時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』ジェイク・ナップ,ジョン・ゼラツキー(2019年06月21日)

【スゴ本!】『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』鈴木 祐(2019年09月21日)

すぐに使える『自分を操る超集中力』テクニック5選(2016年05月31日)

【スゴ本!】『ヤル気の科学 行動経済学が教える成功の秘訣』イアン・エアーズ(2012年10月30日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

B07PCPH8SY
武器としての会計ファイナンス 「カネの流れ」をどう最適化して戦略を成功させるか?

会計思考力が身に付きそうなこの作品は、Kindle版が700円弱お得。

B073RGXC8L
トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦<1> ブランド人になれ!

かつて一世を風靡したパーソナルブランディング本は、中古の方が100円弱お得ですが、未読の方は読んでみてもいいかも。

B0178FVSUA
京都・瓢亭 四季の日本料理

京料理69品を紹介したこちらの作品は、Kindle版が900円弱お得な計算です!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「ビジネススキル」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
Posted by smoothfoxxx at 08:00
ビジネススキルこのエントリーを含むはてなブックマークYahoo!ブックマークに登録

スポンサーリンク