スポンサーリンク

       

2021年10月20日

【自己啓発】『富や名声なんて何度でも手にできる! 逆境の成功哲学』稲村徹也


B093B143SD
富や名声なんて何度でも手にできる! 逆境の成功哲学


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、今月の「Kindle月替わりセール」の中でも人気の1冊。

著者の稲村さんは、ロバート・アレンのエージェントだったり、ディーパック・チョプラ博士がメンターだったり、と、自己啓発系界隈ではかなりのポジションのある方のようです。

アマゾンの内容紹介から。
同じ環境で、同じ行動をしていても、結果に大きな違いが生まれ、運のいい人・悪い人、成功する人・成功しない人に分かれます。人生の負の連鎖に歯止めをかけ、正の連鎖に切り替えるためには、意識の大元となる「4つの思考」を養う必要があります。
本書は、著者が何度もの逆境を乗り越えて、そのたびに不死鳥のように復活しながら、今日の成功に至るまでの実体験を元に、4つの思考を体系化したものです。言い換えると、たとえ現在どんな環境にあったとしても、何度でもどん底から這い上がり、成功をおさめるための鉄則を解説した1冊です。
あなたも、そんな成功者のマインドセットを身につけてみませんか?

中古が値下がりしていますが、送料を考えるとKindle版が300円強お買い得です!






Road to Success - Success - Winning / ota_photos


【ポイント】

■1.成功者は初詣の願掛けはしない
 その点、運のいい人や成功する人は違います。まず、正月三が日のような人混みの時期は外します。大勢の人たちが願掛け(マイナスのセルフトーク)をしている場に身を置くと、マイナスの気を浴びてしまうことを無意識に察知しているのでしょう。
 また、私の知る限り「○○が良くなりますように……」「○○がうまくいきますように……」といった願掛けもいっさいしません。
 元日の2〜3日ぐらい前に神社を訪れ、「今年も一年無事に過ごすことができました。どうもありがとうございました」「来年も社会に貢献できるように頑張ります」といった報告と誓いをする人が大半です。
 そう、鏡に映るもう一人の自分に向かって、自己肯定感が高まるような言葉を口にすることで、自分自身を奮い立たせているのです。
 おしなべて、願を掛けるというのは、人生が勝手に好転していくのを望んでいるだけのことなのです。しかし世の中そう甘くはなく、人生の好転を望むのであれば、何かに頼ろうとするのではなく、自分自身の力で変えていくしかないのです。


■2.夢・願望がわからない人は「もううんざり・リスト」を作る
「もううんざり・リスト」とはその名の通り、うんざりしていること、すなわち、やりたくないことや我慢していることなどを書き出すことを言います。
 そのうえで、「じゃあ、どうすればその問題が解決できるか」を考え、答えを導き出せば、自分が心の底から望んでいる夢や願望が見えてくる場合がしばしばあるからです。
 たとえば、壁が極端に薄いアパートに住んでいて、「いつも音を立てないか注意して、自分の部屋なのにひっそりと生活するなんて、もううんざりだ」と思っているなら、壁の厚いアパートやマンションに引っ越すことが、問題の解決策になります。(中略)
 言い換えると、今はできないけど近い将来してみたいこと、頑張れば達成できそうなことなどを書き出していけばいいのです。
 おおげさに考え、可能性がゼロに近い破天荒なことを書き出す必要はありません。
 ともかく、そうやってリストを作成していけば、自分が心の底から望んでいるものが見えてきます。それが、あなたの夢・願望なのです。


■3.起こりうる最悪の事態に備える
 ポジティブシンキングをテーマにした本や成功哲学本の頁をめくると、「とにかく積極的に行動しろ」「失敗したらどうしようと考えるな」といったことが書かれていることがあります。
 しかし、こうした積極的な行動が、ときには不幸を呼び込む場合があるというのが、私の持論です。(中略)
 失敗を恐れないで積極的に行動する姿勢はもちろん大切です。しかし、最悪の事態に見舞われたとき、それを回避できる確信が持てなければ、積極的な行動は「無謀な行動」「猪突猛進」にしか過ぎなくなります。
 そうならないために、人間関係学の大家でもあり著述家でもあるデール・カーネギーは、次の3ステップを踏むことを提唱しています。
(1)起こりうる最悪のことは何かを考える
(2)そのことを受け入れる覚悟をする
(3)最悪の事態に備えて、改善していくことを始める


■4.毎日就寝前と起床したときに「呪文」を唱える
 朝起きたら、いつ死んでも悔いが残らないようにしたい。そのためには、今日を最良の日と思って過ごそう。そういう姿勢でいるのです。
 そして、この姿勢を貫き通すため、私は毎日就寝前と起床したとき、ある呪文を唱えるようにしています。
 呪文というのはセルフトーク。それも自分に向けての質問です。
明日はどんな良いことが起きるのだろうか?(就寝前)
明日はどんな素晴らしい人と出会えるのだろうか?(就寝前)
明日は今日よりもっと最良の日になるのだろうか?(就寝前)
今日はどんな良いことが起きるのだろうか?(起床時)
今日は、どんな素晴らしい人に会えるのだろうか?(起床時)
今日はどんな素晴らしい情報が得られるのだろうか?(起床時)
 これらの言葉を唱えた後、その〈嬉しい場面〉を想像するようにしています。すると、ワクワクしてきて、今日という日、明日という日が本当に最良の1日となります。


■5.感謝の言葉を口ぐせにして生きる
 前項でこの世はありがたいことばかりで、たくさんの恩恵を自然からも人間社会からも与えられていると言いましたが、そのことが頭では理解できても、普段の生活の中では何かと忘れがちです。
 とくに、腹立たしいことがあったり、イライラしようものなら、それどころではなくなり、不平不満やグチのセルフトークのほうが多くなると思います。
 そこで、最後に私からのお願いですが「ありがとうございます」「感謝します」という言葉を口ぐせにしてみませんか? まずは形から入ってしまうのです。
 初めのうちは抵抗を感じたり、戸惑うこともあるかもしれませんが、人間の心理は不思議なもので、そういう言葉を頻繁に口にしていると、いつしか考え方や行動も同化するようになります。
 私の場合なら、コンビニなどで買い物をしたときも、レジの店員に対して「ありがとうございます」と言うようにしています。


【感想】

◆本書はいわゆる「成功本の王道」とも言える作品でした。

それもそのはずで、著者の稲村さんは成功する前から、成功哲学本を数百冊読んできたのだそうです。

ただし、読むだけに終わらず、その内容を実践して成功するのですが、その後会社が倒産し、再起するものの、今度は病で倒れたりという、波乱万丈ぶり。

こうした複数回の「成功体験」に基づいて、「実際に何をしてきたか」がベースとなって本書は書かれています。

たとえば第1章から抜き出した、上記ポイントの1番目の初詣の願掛けなど最たるもの。

私自身、元旦は家族とともに近所の神社に初詣に行っていましたが、今後は考え直すべき(少なくとも願掛けは)、と痛感しました。


◆続く第2章以降は、冒頭の内容紹介にもあった「4つの思考」がそれぞれ章題になっています。

てっきりアマゾンの詳細な内容紹介で触れられていると思いきや、思考の名前だけだったので、改めてご紹介。
1.夢向思考(夢を描き、夢に向けて 邁進 しようとする気持ち)
2.明活思考(明るく 朗らかに前向きに生きようとする気持ち)
3.楽働思考(生きがい・やりがいをもって仕事に取り組もうとする気持ち)
4.愛善思考(人を幸せにしようとする愛と善意に満ちた気持ち)
各章においては、その章題の思考に沿ったTIPSが掲載されている次第です。

そこで第2章の「夢向思考を養う」から抜き出したのが、上記ポイントの2番目。

要は自分のやりたくないことや、我慢していることから導き出すわけで、自分の夢や願望が分からない方は、ぜひお試しいただけたら、と思います。


◆また、第3章の「明活思考を養う」から引用した上記ポイントの3番目のお話は、類書でもよく言われていることかと。

もちろん、デール・カーネギーが言っていることですから当然だとしても、古くはこちらの本で「コンティンジェンシー・プランを用意する」と言われていたものでした。

B0081WMMXW
意思決定力

参考記事:【決断】本田直之さんの「意思決定力」から学んだ6つのポイント(2009年10月17日)

ブログ内を検索すると、他にもいくつかの本で似たようなことが言われていますから、もはや「最悪の事態を想定して備える」ことは、「定番」と言っても良さそうです。

同じく上記ポイントの4番目も、第3章から抜き出しました。

「呪文」というとおどろおどろしいものの、毎朝毎晩、このようなことを考えていたら、それは「良い日」が迎えられると思わずにはいられません。

セリグマン教授直伝の「寝る前に今日あったできごとの中から、よかったことを3つ書く」というのはかなり有名ですが、本書のTIPSもかなり効果がありそうです。


◆一方、最後の第6章から引用したのが、上記ポイントの5番目。

「感謝する」ことも、やはり自己啓発書の王道ではありますが、それをさらに「口ぐせにする」というのは、習慣化という観点からも取り入れたいところです。

また、ボリュームの関係で泣く泣く割愛した、第5章にある「何かお困りのことはありませんか」というフレーズもぜひ取り入れたいもの。

その問いで返ってきた答えに対して、
(1)相手の言葉をそのまま繰り返す
(2)相手が望んでいることをくみ取る
(3)相手が望んでいることを、解決法を交えながら言葉にする
という3つのステップで対応するのですが、その詳細は本書にてぜひご確認ください。


何度でも成功するために読むべし!

B093B143SD
富や名声なんて何度でも手にできる! 逆境の成功哲学
第1章 令和の時代に求められる成功の条件
第2章 夢向思考を養う
第3章 明活思考を養う
第4章 楽働思考を養う
第5章 愛善思考を養う
第6章 人生の好循環サイクルが成功を引き寄せる


【関連記事】

【決断】本田直之さんの「意思決定力」から学んだ6つのポイント(2009年10月17日)

【成功本大全】『やってみてわかった成功法則完全実践ガイド』高田晋一(2018年12月24日)

【成功本?】『誰でもできるけれど、ごくわずかな人しか実行していない成功の法則 完全版』ジム・ドノヴァン(2014年08月27日)

【成功法則?】『世界の大富豪2000人がこっそり教える「人に好かれる」極意』トニー野中(2014年04月06日)

【自己啓発】『失敗しないとわかっていたら、どんなことをしてみたい?』ジョン・C・マクスウェル(2014年03月06日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

B08W4RR86N
“がんばり筋”をほぐせばおなかも脚も細くなる! 筋肉を整えて体重以上に見た目やせ!

ダイエットというよりはシェイプアップに趣きをおいたこちらの作品は、Kindle版が700円弱お得。

B08PYXD9N6
眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話

私自身も気になっている内臓脂肪について掘り下げたこの本は、Kindle版が400円以上お得な計算です!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「自己啓発・気づき」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ

スポンサーリンク