スポンサーリンク

2021年10月15日

【仕事術】『ピークパフォーマンス』野上麻理


4866213744
ピークパフォーマンス


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事において、現時点で一番お求めいただいている仕事術本。

著者の野上麻理さんは、P&Gのご出身ということで、なるほど随所に「P&Gらしさ」が感じられる作品になっています。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
生産性を上げるために時間管理をして仕事を進めようとしがちですが、大事なのは「時間管理をしても生産性は上がりません。大切なのはエネルギーのマネジメントである」という考え方です。
このエネルギーマネジメントを軸にしながら、仕事も私生活も高い生産性を出していく方法を教えます。
仕事と生活は「バランスをとる」ものではなく、実は「両方とりにいく」人がうまくいっています。
それがエネルギーマネジメントという考え方で実現できるのです。

中古が3000円近くしますから、「20%OFF」のKindle版がオススメです!





Peak Performance. / Apnea Evolution


【ポイント】

■1.時間よりもエネルギーを管理する
「時間」は誰にでも平等にあるもので、どんな人にも24時間しかありません。継続的なパフォーマンスが要求される場合には、睡眠を削っても限度があります。であれば、増えない「時間」をどう使うかということ以上に、成果を上げるために増やせるもの、つまり「エネルギー」を管理して増やすほうが結果につながるというのです。
 この考え方は、最初に聞いたときには「え?」と思いますが、普通に考えれば当たり前のこととも言えます。誰でも同じ仕事をするのに、例えば集中力が高いときにかかる時間と、疲れて集中できないときにかかる時間とでは、大きく違うという体験はあると思います。
 また、同じ仕事を違う人がやる場合には、その人のスキルの差によって、これまたかかる時間が大きく変わってきます。つまり、増えない時間を増やすことよりも、同じ時間内に、より効率的、効果的に結果を出すようにしていくことが重要であり、そのために必要なのが、「エネルギーの管理」と「基礎的なスキル」というわけです。


■2.定期的な運動で集中力が高まり疲れにくくなる
 P&Gの管理職は、ほとんどが「コーポレートアスリート」のトレーニングを受けているので、朝のジムは大人気でした。かなりの人が、この朝の運動で時差を乗り越えていると思います。
 次に入社したアストラゼネカでも、幹部の集まる会議場のホテルのジムは毎朝、ランニングマシーンの取り合いだったので、グローバル企業ではビジネスパーソンが運動をするのは当たり前になっているのでしょうね。
 私自身が、昔は定期的に運動をしていたわけではないので、運動習慣のない人にいきなり「運動をしよう!」と言っても、とくに健康診断でひっかかったとか、体重をなんとか減らしたい、という具体的な動機がなかったら、なかなかとっつきにくいというのはよくわかります。
 でも、仕事の集中力を高め、疲れにくくなるためには、35歳をすぎていれば、必ず定期的な運動が必要です。
 運動をすることでストレスが解消されるのはもちろん、身体疲労を加えてあげることで、夜はぐっすり眠れるようになるし、出張での移動や時差による疲労にも、回復しやすい身体をつくることができます。


■3.失敗の責任を問わず問題解決を考える
 P&Gでは、英語でのビジネスコミュニケーションのトレーニングを多く行っていますが、そのなかに、SOPHOP瓩箸いΩ世げ鵑靴あります。Soft on people, hard on problems瓩領で、「人を責めるより、問題を解決することに全力を尽くそう」という考え方です。
 そのためには次の3つのステップがあります。
(1)深呼吸をして、自分の置かれている状況を冷静に見て、感情が動こうとしている方向を意識する。そうすれば、感情を少しはコントロールできるもの。そこで「対処方法を決めて状況をコントロールするのは私だ」と思う。
(2)まず最悪の状況を思い浮かべて、それを回避することに集中する。
(3)できれば、その最悪の状況から何かポジティブな副産物ができないかを考える(私は、プロセス改善のきっかけを見つけたり、相手に貸しをつくったりします)


■4.リラックス状態から集中力を爆発させる
 集中力を高めるもう1つのポイントは、いつも神経を張り詰めていない、集中しないときを積極的につくることです。
 エネルギーの法則の1つに、「エネルギーは上下する」というのがあります。高いエネルギーを発揮しようとするなら、その前に思いっきりエネルギーを低くしておく、つまりリラックスする方法を知ることが重要です。
 プロのテニスプレーヤーは、ラリーのあと、サーブに移る直前に一気に脈拍を下げられるのだそうです。高い集中力というのはずっと持続するのは不可能で、下げているからこそ、ぐっと上げられるわけです。だから犁找豊瓩必要なのです。(中略)
 私もスウェーデンに住んでいた2年間は、長期休暇の計画を早めに立てて、それに向かってしっかり仕事をし、すっかりリフレッシュして戻るという、とてもいいサイクルが組めていました。


■5.習慣化のための4つのポイント
(1)行動に移しやすいように、具体的な行動目標を曜日や時間を含めて決める
 一度決めたら最初にいつやるかも決めてしまう。後回しにしない。例えば、明日から、今週の週末から。
(2)最初の2〜3カ月は意図的にがんばって繰り返す
 そのためにも欲張って行動目標をつくりすぎない。
(3)行動が取りやすくなる「サポートシステム」を持つ
 私の場合であれば、土日の子ども用TV番組、多くの方がやっているのがランニング練習会への参加、SNSでの「私は今週から土日走ります」という宣言。
(4)1度や2度できないことがあっても諦めない
 そのままやめてしまえば終わってしまうが、また始めれば問題がない。


【感想】

◆タイトルにある「ピークパフォーマンス」とは、冒頭の「はじめに」によると「最大のパフォーマンスを長期的、持続的に発揮すること」とのこと。

言葉自体はかなり昔から、鮒谷周史さんがメルマガで使われていて、なじみ深い方も多かったかもしれません。

ちなみに「ピークパフォーマンス」という言葉自体はこの本が出典とされていますが、本書自体はそれとも関係はなく。

4583027257
ピーク・パフォーマンス―ベストを引き出す理論と方法

著者の野上さんご自身の、
● 自分のエネルギーをマネジメントして、成果を最大にする
● そのために人生の目的意識を明確にして、仕事と私生活に向き合う
ことをテーマとして書かれています。


◆中でも私が「目からウロコ」だったのが、序章から抜き出した、上記ポイントの1番目のお話。

これは野上さんが、P&G時代に「コーポレートアスリート」というトレーニングで学ばれたことなのですが、そちらではまず「パフォーマンスの最大化」と「時間の管理」は別のことである、と習うのだそうです。

確かに「集中力が高いときにかかる時間と、疲れて集中できないときにかかる時間とでは大きく違う」というのは、誰でも実感しているかと。

ちなみに、ここでいう「エネルギー」には、「身体」「感情」「思考(集中力)」「精神」の4つの種類があり、これらを自分が管理して増やす次第。

たとえば身体のエネルギーレベルであれば、実際に体を動かして疲労度を自覚することによって把握できます。

……そういえば私も、朝事務所のビルの階段を駆け上れるときは大丈夫で、思わずエレベーターに乗ってしまうときには「黄色信号」が点滅していると自分で理解していました。


◆その「身体のエネルギー」に関しては、さっそく第1章にて展開されています。

キーとなるのは「食」と「運動」。

両者とも当ブログでは、過去多くの作品をご紹介していますから、読者の皆さんはひととおりの知識はおありだと思います。

ただし、上記ポイントの2番目にある、「定期的な運動で集中力が高まり疲れにくくなる」というのは、初耳かも。

もっとも、言われてみても「確かにそうですよね」としか思えず、相変わらず自分が運動らしい運動をしていないことを恥じるばかりです。

なお、野上さんご自身は「石垣島トライアスロンで年代別2位」というアスリートではありますが、さすがに読者にそこまでは求めておらず、本書でオススメされているのが「ウォーキング」と「ヨガ」。

また、この身体のエネルギーは、年齢とともに落ちるそうなので、意図して負荷を上げていく必要があるそうです。


◆続く第2章のテーマは「感情のエネルギー」。

まず最初に言われているのが「感情的に反応することをやめる」ということでした。

そこで抜き出したのが、上記ポイントの2番目の「SOPHOP」なるTIPS。

これは問題解決に役立つものであり、本書では実例として「買い物の途中で急いで帰宅しなければならなくなったのに、レジに割り込む人がいたらどうするか」について、この3つのステップを当てはめて考えていますから、ぜひご覧ください。

また、第3章のテーマである「思考(集中力)」に関しては、上記ポイントの4番目を挙げてみました。

やみくもに集中するのではなく、「意図的に集中しないときをつくる」というやり方も、指摘されると確かにそうだな、と。


◆なお、第4章の「今の自分をなりたい自分に変えていく」のテーマは、「精神のエネルギー」です。

ある意味本書の「キモ」でもあるのですが、この「自分のストーリー」を書き換えていく作業は、キチンとした手順を踏んで行う必要があるので、ボリュームの関係でここでは触れられませんでした(すいません)。

また、第5章の「基礎能力を鍛える」というのは、まさに当ブログで何度も言及してきた「ビジネススキル(生産性)の向上」のお話なので、こちらも割愛。

メール術の1つとして「メールを開いたら処理するまで閉じない」というのがあったのですが、これはもう外資系ではお約束なのでしょうか。

そして、上記ポイントの5番目の「習慣化のための4つのポイント」は、第6章の「習慣の力」からのもの。

習慣のお話も当ブログでは定番ですが、本書においてはすべてのTIPSが「習慣化」につながってくるので、改めて意識しておきたいところです。


エネルギーを管理することで、生産性を上げるべし!

4866213744
ピークパフォーマンス
序章 仕事はかける時間ではなくエネルギーで決まる
第1章 強い身体は食と運動の習慣から生まれる
第2章 感情をコントロールすれば誰にでも対応できる
第3章 ルーティンをつくれば集中力が高まる
第4章 今の自分をなりたい自分に変えていく
第5章 基礎能力を鍛えれば生産性も効率も上がる
第6章 「習慣の力」は必ず成果を生み出してくれる


【関連記事】

【オススメ!】『仕事の「ムダ」が必ずなくなる 超・時短術』越川慎司(2019年08月30日)

【健康】『最高のパフォーマンスを発揮する! 疲れない身体を作るコンディショニング法』山崎みゆき(2017年08月15日)

【食生活】『世界のピークパフォーマーが実践する脳を操る食事術』石川三知(2017年08月09日)

【熱血仕事術】「ワークライフ"アンバランス"の仕事力」田島弓子(2008年11月18日)

【P&Gの秘密!?】P&G社員が優秀と言われる5つの理由(2011年01月16日)


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「ビジネススキル」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
Posted by smoothfoxxx at 08:00
ビジネススキルこのエントリーを含むはてなブックマークYahoo!ブックマークに登録

スポンサーリンク