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2021年09月20日

【スキルアップ!】『Study Hack! 最速で「本当に使えるビジネススキル」を手に入れる』StudyHacker編集部,澤 円(監修)


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Study Hack! 最速で「本当に使えるビジネススキル」を手に入れる (角川書店単行本)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「KADOKAWA 秋の文芸書・ビジネス書フェア」の中でも人気の高かったスキルアップ本。

以前の未読本記事にて取り上げていながら、レビューし損ねていましたから、今回真っ先に読ませていただきました。

アマゾンの内容紹介から。
プレゼン、会議、リーダーシップ、脳科学、アート思考、勉強術、自己肯定感、AI活用、フォロワーシップ、雑談力……。
人気著者結集! 超実践的な理論と習慣が詰まった「ビジネス大辞典」が誕生。
WEBサイト「StudyHacker」掲載の人気記事から選りすぐり構成。

中古が値崩れしていますが、送料を踏まえるとKindle版の方がお買い得となっています!






skill / dotcompals


【ポイント】

■1.仕事もプレゼンも目的は「相手を動かす」こと(伊藤羊一氏)
 わたしはマインドセットを欧米流に変えようなどとは一切思いませんが、少なくともビジネス上のコミュニケーションでは、先に結論を伝える「英語脳」に変えることは必要だと考えています。先に結論を考えるときのポイントはこれです。
・相手は誰か
・ゴールはなにか
 人に伝えるときは、まずこれを考えることからはじめましょう。でも、これはプレゼン以前に、仕事をする前提となるマインドではないでしょうか。結局のところ、仕事は新しいものをつくったり改善したりと、「なにかを動かす」ために行います。そして、それはコミュニケーションでも同じで、「わたしはこう思います」と結論や主張を伝えて、「それはこういうことですね」と相手に理解や納得をさせて動いてもらいます。
 つまり、こういうことです。
結論+根拠+たとえば=相手を動かす


■2.アートで培われる読解力や観察力が課題を明確にする(秋元雄史氏)
 たとえば、問題がどこにあるかわからずに仕事がうまくいかない状況は、多くのビジネスパーソンが経験しているものです。そこでなにが必要でしょうか? それは、そういう状況にさせている一番大きな要因はなにかとか、その状況をどう見れば課題が明確になり全体像が見えやすくなるのか、と考える作業であるはずです。
 こういった状況では、問題点が見えないことが一番の問題なのであって、問題点さえ見えれば解決したも同然だからです。ただ、この作業はとても抽象的なもの。だからこそ、その作業を進めるために、アートで培われる読解力や観察力がものをいうわけです。


■3.簡単かつ効率的にムダをなくす「内省」(越川慎司氏)
 もちろん、働き方のムダをなくす方法はいくつもありますが、簡単にできて、かつ効果が高いものをお伝えしたいと思います。それは、「内省」 です。従業員それぞれが自らの働き方にムダがなかったかを振り返るというものです。わたしがおすすめしているのは、「1週間に15分の内省をする」というもので、そうするだけで多くのムダがなくなり生産性を上げることができます。(中略)
 このことは、わたしのクライアントである16万人のビジネスパーソンを対象に行った調査ではっきりわかっています。1週間に15分の内省をしただけで、彼らは自らのムダにどんどん気づいていきます。そして、結果的に労働時間が11%も減りました。11%のぜい肉をなくすことに成功したわけです。しかもそれだけではなく、彼らの多くは自ら進んでその11%の浮いた時間を自分のスキルアップのための時間に割り当てました。


■4.聴衆に自分事にさせる「数字」と「質問」の力(前田鎌利氏)
 では、具体的にどうすれば聴衆の感情を動かせるのでしょうか? 映画でいえば「感情移入させる」ということになるでしょうが、プレゼンにおけるその答えは「相手に自分事にさせる」ということです。
 そのための具体的なテクニックをお伝えしましょう。それは、「数字」と「質問」を入れ込むということ。
 たとえば、「今期は売上を増やします」というよりも「今期は売上を3倍にします」という。「3倍」という具体的な数字を示されれば、聴衆は反射的に「3倍に? どうやって?」と考え、プレゼンの内容を自然に自分事としてとらえてくれます。
 また、「質問」にも数字と同じような効果があります。たとえば「みなさんだったらAとBのどちらを選びますか? 手を挙げてください」と質問を投げかけてみる。二択ですから、手を挙げないという選択肢はありません。聴衆は手を挙げれば意思表示をしたことになりますし、自らの意思を示したその瞬間、自分事になるのです。


■5.気の利いた話ではなく「気の利いた話し方」ができるのが雑談上手(安田正氏)
 続いて、それなりに会話は続けられるが、「気の利いたことがいえていない気がする」というような雑談の「中級者」に向けてのアドバイスをしましょう。まず、気の利いたことを話すなんて、そう簡単ではないことを知ってください。気の利いたことを話していると思われる人は「気の利いた話し方」をしているのです。話の中身ではなく伝え方がちがうということですね。
 なにかプレゼントをもらって「うれしい」と思ったとき、どんな気の利いたことがいえるでしょうか。誰にとっても難しいですよ。でも、「うれしい」「ありがとう」という簡単な言葉も、気持ちを込めて「わあ、うれしい! ほんとにありがとう」といえば、相手をうれしくさせるような言葉になるのです。


【感想】

◆改めて思ったのですが、登場されている有識者の皆さんの、当ブログでの登場率の高いこと!

下記目次にあるように、全部で13人いらっしゃるうち、1冊も取り上げていないのは、5人だけでした。

しかも取り上げている方についても1冊だけ、という方はいなくて、皆さん複数の作品をレビュー済み。

おそらく最多となる安田正さんにいたっては、5冊もご紹介していました。

ただそれだけに、本書の内容については、安田さんに限らずとも、こうした過去の既読本とのネタかぶりは多少なりともあるわけでして……。

もっともそれだけ、今回の有識者の皆さんが、当ブログ向きとも言えますから、本書も納得感は高いと思います。


◆さて、本書の形式で言うと、この13人の皆さんのうち、監修と冒頭のプロローグを担当した澤円さん以外の12人が、それぞれ3つずつハックを担当。

合計36のハックが収録されています。

ちなみに目次に名前と肩書しかないのは、各人ごとの「テーマ」というものは設定せず、いきなりハックのタイトルが書かれていて、それに内容が続いているから。

確かに澤さんの次に登場する、上記ポイントの1番目の伊藤羊一さんも、ハック1と2は「プレゼンテクニック」なのに、ハック3は「リーダー論」という、ほぼ関連のない内容になっています。

ただこの辺は、下手にテーマでくくらないで、濃度の濃いハックを収録する上では、プラスではないか、と。


◆一方、上記ポイントの2番目の秋元雄史さんは、「練馬区立美術館館長」ということで、3つともアートネタ。

私が1冊も読んだことがない方ということで、ハック3つともハイライトを引いてしまいました。

と言いますか、私は知らなかったんですが、欧米の学校における美術の授業では、制作というものをほとんどしないのだそう。
では、なにをするかというと、作品の鑑賞なのです。
確かに、素人が下手な絵や工作をするよりも、キチンとしたプロの作品を鑑賞する方が観察力は鍛えられそうです。

そういえば先日、佐渡島さんの『観察力の鍛え方』をご紹介した際に触れ損ねたのが、「Google Arts&Culture」というウェブサービス。

有名なフェルメールの「牛乳を注ぐ女」という絵も、ここまでキチンと観察したことなどなかったです(ぜひリンク先をご確認ください)。

『牛乳を注ぐ女』 — Google Arts & Culture


◆逆に上記ポイントの3番目の越川慎司さんのお話は、確か当ブログでも過去に触れていた内容でした。

さらに、割愛したハックの「45分会議」も、やはり既知のコンテンツではありますが、生産性向上には非常に効果があると思いますから、未読の方はぜひこの部分はご確認ください。

……越川さんのTIPSは、十何万人のデータを基にして、数字で生産性の改善を訴えてくるので、個人的にツボなんですよね。

また、上記ポイントの4番目の前田鎌利さんは、リーダー本は昨年読んでいますが、プレゼン本は久しぶりでした。

ちなみに前田さんは、三木雄信さんと違って、書名ではあまりアピールしていないものの、孫正義さん仕込みのプレゼンの名手ですから、そのTIPSもうなずくことしきり。

本書には、澤さん、伊藤さん等、プレゼンがお得意な方が他にもいますから、プレゼン強化を志す方なら、まとめてお読みください。


◆なお、最後のポイントの安田正さんは、雑談本で一気にベストセラー作家になられましたが、昔からコミュニケーションについて掘り下げてらした著者さんでした。

以前読んだこの本など、コミュニケーションがテーマとはいえ、「雑談」とは全然路線が違うんですけどね。

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ロジカル・コミュニケーション

参考記事:【論理的な話し方】「ロジカル・コミュニケーション」安田 正(2008年05月10日)

上記ポイントの5番目のお話など、「論理的」というより「感情的」な部分になりますし、この辺の使い分け(?)は見事だと思います。

いずれにせよ、本書の活用法としては、読んで知識を身につけるのも良いですし、興味を持たれた著者さんの該当作品をチェックするのも良いのではないか、と。


スキルアップを目指す方なら要チェックな1冊!

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Study Hack! 最速で「本当に使えるビジネススキル」を手に入れる (角川書店単行本)
澤 円(株式会社圓窓代表取締役)
伊藤羊一(Zアカデミア学長)
菅原道仁(脳神経外科医)
秋元雄史(練馬区立美術館館長)
山口真由(信州大学特任准教授)
中島輝(心理カウンセラー)
石角友愛(パロアルトインサイトCEO)
伊庭正康(らしさラボ代表取締役)
越川慎司(株式会社クロスリバー代表取締役社長CEO)
前田鎌利(プレゼンテーションクリエーター)
美崎栄一郎(商品開発コンサルタント)
安田正(株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役)
佐々木常夫(佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表取締役)


【関連記事】

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【出世術?】『トップ3%の人は、「これ」を必ずやっている 上司と組織を動かす「フォロワーシップ」』伊庭正康(2020年03月09日)

【オススメ!】『仕事の「ムダ」が必ずなくなる 超・時短術』越川慎司(2019年08月30日)

【資料作成】『社内プレゼンの資料作成術』前田鎌利(2015年08月20日)

【コミュニケーション】『超一流の雑談力』安田 正(2015年08月16日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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メンタル・タフネス ストレスで強くなる

帯にもあるように、東大卒プロゲーマーであるときど氏ご推奨のメンタル本。

中古が値崩れしていますが、送料を合わせるとKindle版に軍配が上がります!


【編集後記2】

◆一昨日の「KADOKAWA 秋の文芸書・ビジネス書フェア」の記事で人気の高かったのは、こういった作品でした(順不同)。

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Study Hack! 最速で「本当に使えるビジネススキル」を手に入れる (角川書店単行本)

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【合本版】 渋沢栄一 『論語と算盤』『渋沢百訓』『渋沢栄一自伝』 (角川ソフィア文庫)

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脳のバグらせ方 脳がわかれば恋は作れる

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心と体のあらゆる不具合を最先端医学でみるみる解決 ドクターハッシー流 すぐ元気MAXになれる61の科学的法則

興味深い本が多々並んでいますから、よろしければご参考まで!


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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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