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2021年08月30日

【読書習慣】『読書する家族のつくりかた 親子で本好きになる25のゲームメソッド』印南敦史


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読書する家族のつくりかた 親子で本好きになる25のゲームメソッド (星海社新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、たまたまアマゾンで見つけた新刊の読書本。

本嫌いなムスコに本を読ませたい一心で、買ってみた次第です。

アマゾンの内容紹介から。
読書をゲーム化して、家族みんなで楽しんじゃおう!
「子どもが本を読まない」、「自分も昔みたいに本が読めなくなった」とお悩みのみなさんにご提案です。読書をゲーム化して、家族みんなで楽しんでみませんか? 楽しいことがたくさんある現代、読書時間が減るのはむしろ当然。ですから、まずは「なぜ読めないのか」を、遊び感覚で共有しましょう。「読書の悪口」ゲームで読書への苦手意識をリフレッシュし、いろいろな読書の楽しみ方をゲーム感覚で試してみるのです。そうすれば、自然と読書が楽しくなってくるかも。もちろん新しくゲームをつくるのもOK。読書をゲーム化すれば、新たな家族とのコミュニケーションが生まれるはずです。本を介しての交流をたっぷりお楽しみください。

まだ中古が値下がりしていませんから、若干お得なKindle版もご検討ください!






/ donnierayjones


【ポイント】

■1.子どもにカミングアウトする
 子どもには、読書の大切さを伝えたい。ところが自分はこのところ、どうにも本が読めなくなった──。
 そんな悩みを抱えている大人の方々に、ひとつ提案したいことがあります。(中略)
「実はお父さんも、最近は全然読めなくてさー」
「お母さんも、ずいぶん本を読んでいなくて」
 というように、カミングアウトしてしまうのです。本来であれば明かしたくないかもしれない、本当の自分の状態を子どもに伝えるということ。とはいっても、別に深刻に話したりする必要はありません。「読めないんだよね〜」というような感じで、猊當未里海鉢瓩箸靴届辰擦个いい世院
 深刻になれば、それが読書に対するネガティブな感情へつながってしまう可能性もありますし、そもそもそれは爐修譴世韻里海鉢瓠J未剖帖垢靴受け止めなくてはならないような話ではないのです。


■2.親の尺度で否定しない
 僕も小学生時代、母からいわれたことに何度か抵抗感を覚えたことがあります。たとえば、お小遣いでザ・ドリフターズのギャグのレコードなどを買おうとしたときのこと。「そういうレコードには意味がない。時間が経てば聴かなくなる。買うなら、意味のあるものを買いなさい」と頭ごなしにいわれたのです。(中略)
 同じことは本にもいえて、たとえ子どもが、親の目から見て「意味のない本」に興味を持っていたとしても、決してそれを否定してはいけないと思います。(中略)
 たとえば聴いたり読んだりした結果、「期待したけど、これはあんまりよくなかったな」というようなことを本人が感じたとしたら、それこそが牋嫐瓩覆里任后その作品自体には意味がなかったかもしれないけれど、失敗体験という意味が生まれるわけなので。
 そういう体験をした子は、次から音楽なり本なりを購入する際に、「同じ失敗をしないようにしよう」と考えることになるでしょう。そこが重要なのです。


■3.読書掲示板をつくる
 メモや写真を貼れるコルクボードを用意して、家族がよく通る場所(リビング、廊下など) に置いておきます。そこを通るときなどに、各人が読んでいる本の書名などを書いたメモや、本の表紙の写真、その他の情報などを好きなように貼りつけるのです。つまり、「その時点での家のなかの読書状況」をコルクボードに集約させるということ。
 たとえば、以下のような情報を書き込む習慣をつくってみてはいかがでしょう?
•いま読んでいる本
•ひとこと感想
•家族におすすめしたい本
•先週読んだ本の冊数
•家族へのコメント
•落書き
•本(や、その本に関係する)写真


■4.LINEで短文コミュニケーション
娘:この前学校の図書館で▼●■さんの『○△○△』っていう本を見つけて読んだんだけど、すごくよかった。一気に読んじゃった。誰かこの人の本、読んだことある?
母:学生時代に夢中になりました。『○△○△』だけじゃなく、他にもたくさんあるよ。
娘:えーっ、読みたい!
母:出しときます。
 たとえばこのように、本や読書に関するちょっとしたやりとりを習慣化するわけです。書きたい人が書いて、返事をしたい人がすればいいだけなので強制されているような感じはしませんし、なにより気楽さが魅力。先の例のように、なにげない会話をしていたら、娘が好きになった作家の本をお母さんがたくさん持っていた、などということにもなるかもしれません。
 ちょっとしたことばのキャッチボールですが、それが意外な情報収集源になる可能性があるのです。しかも、そうすることで家族間のコミュニケーションも自然と深まっていくことでしょう。


■5.家族で図書館ゲーム
•家族で図書館へ行き、各人が散らばって好みの本を探し、借りる
•「30分後」「1時間後」など、あらかじめ決めておいた時刻に集合
•帰宅後、順番に借りてきた本を発表し合う(中略)
 貸出可能冊数は地域によって異なりますが(僕の居住区は15冊)、できれば借りられるだけ借りるべきだと思います。借りたすべての本を読み終えられる可能性は限りなく低いでしょうけれど、それでいいのです。1冊しか読めなかったとしても、1冊も読めなかったとしても、まったく問題なし。
 なぜなら、「どうして、その本を選んだのか」という猴由瓩ら「帰り道が重たすぎて疲れた」というような犒亳貝瓩泙如△垢戮討本に関連した記憶として残るからです。(中略)
 それがいつしか「本は楽しい」といったようなイメージと直結し、読書に対するポジティブなイメージへとつながっていくのです。


【感想】

◆冒頭でも書いたようにムスコは本が嫌いで、小さな頃からほとんど読むことがありませんでした。

「本なんて押し付けるものではなく、好きなものがあれば読むだろう」と、夫婦揃って考えて放置したところ、小学校高学年になるまでほとんど読むことがなく、結局中学受験の国語で苦労した次第。

いや、小さな頃は、散々読み聞かせとかしたんですけどね……。

著者の印南さんのご家庭では、小学校時代に本が大好きだった娘さんに、中学生時にスマホを与えたことによって、本に関心を示さなくなったとのこと。

実際、ムスコの中学のリモート父母会でも、PTA会長の話の8割くらいがスマホの弊害についてで、この問題はどこの家庭でも同じなようです。

ムスコの場合、元々本を読む習慣がなかったところにスマホを持たせたワケですから、もはや読書などどこ吹く風。

たまたま今は夏休みの課題で本を読んでいるのですが、私でも苦労するようなこんな本ですから、ふと気が付くと寝落ちしているという。

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平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)


◆一方、印南さんはあきらめずに「家庭として」読書習慣を持つよう工夫されています。

特に「親だけ別にして、子どもにおしつけない」のが本書のミソ。

私は必要があって(ブログを書くために)本を読んでいますが、普通のご家庭では、親がろくすっぽ本を読んでいないのに、子どもに読ませようとしているケースもありそうです。

そこでそんな場合でも、上記ポイントの1番目にあるように「それを隠さない」ようにすべし。

本来読書も、スマホで行うSNSやゲームと同じエンタテインメントの1つですから、特別視せずに楽しめるようにすればいい、というお考えのようです。


◆そしてそのエンタテインメント化の方法が、本書のサブタイトルにもある「25のゲームメソッド」。

たとえば上記ポイントの2番目は、その中の1つである「借りてきた本公開ゲーム」からのものになります。

これは家族で揃って図書館へ行き、そこで借りてきた本を公開して、選んだ理由を家族に明かすというもの。

ちなみにこの「親の尺度で否定しない」で思い出したのが、私自身、ムスコが小さい頃「かいけつゾロリ」シリーズの本を欲しがると、あまりいい顔をしなかった(一応買い与えましたが)のですが、それではいけなかったようです。

そもそも2016年のプレジデント誌の調査によると、「かいけつゾロリ」は、「東大生が小学生時代に読んだ本ランキング」で男子の1位だったらしく……。

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かいけつゾロリの ゾワゾワゾクゾク ようかいまつり: かいけつゾロリシリーズ69 (かいけつゾロリシリーズ 69)


◆また、上記ポイントの3番目の「読書掲示板」は、家族の読書の「見える化」に役立ちそうです。

まぁ、私のようにビジネス書中心だと、私以外の家族にとっては興味もクソもなさげですが、少なくとも子どもが読んでいる本は親が把握して、声かけするきっかけになるかと。

たとえば、子どもがある本を読んでいたら、「それはお父さんが昔読んだよ」とか「この本好きならこの本なんかどう?」といった具合に会話もできそうですし。

なお、ここではコルクボードを推奨していますが、別にiPadのようなタブレットでもよく、要は読書を通じて家族間のコミュニケーションが深められればいいわけです。

もっとも「コミュニケーション」としてより即効性がありそうなのは、上記ポイントの4番目にあるLINEによる短文コミュニケーションでしょう。

ボード等と違って、既読か否かが分かるのもヨシ!

……ただ我が家だと、私だけ一方的に語りまくることになりそうですが。


◆なお、上記ポイントの5番目にある「家族で図書館ゲーム」は、半ば強制的に本を手に取らせる、という点では効果がありそうです。

引用したように、たとえ「1冊しか読めなかったとしても、1冊も読めなかったとしても」、それも立派な「読書体験」ですから。

結局、子どもに「本を読め」というのではなく、「家族そろって行う」ことで「読書習慣」として根付くのではないでしょうか。

ただ「敵」はスマホだけでなく、パソコンで観るYouTubeやアニメ、テレビの大画面で行うゲーム、そして私の子どもの頃からあったテレビ番組等々、数多いですからねぇ……。

最終的には、何らかしらの必要性があって、それが本でしか得られない状況にでもならないと、なかなか「読書」には没頭しないような気もしますが(身も蓋もない)。

それでも我が家の経験を踏まえると、中学受験をお考えのご家庭であれば、早めにこのようなゲーム感覚で読書はさせた方がいいと思います。

まだスマホがなく、塾も忙しくない小学校(中)低学年までが勝負ではないか、と。


家族そろって読書をするために読むべし!

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読書する家族のつくりかた 親子で本好きになる25のゲームメソッド (星海社新書)
はじめに――「読書が嫌い」というよりも
第1章 そもそもなぜ読書しないの?
第2章 ゲーム感覚で読書する家のしくみ
第3章 親子で楽しむ読書ゲーム
第4章 読書をイベント化する


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【編集後記】

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参考記事:【自己肯定感】『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』根本裕幸(2017年12月19日)


【編集後記2】

◆一昨日の「電本フェス2021夏 前夜祭」の記事で人気が高かったのは、この辺の作品でした(順不同)。

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宜しければご参考まで!


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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