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2021年08月27日

【投資】『貯金ができない私でも、1億円貯まる方法を教えてください』世古口俊介


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貯金ができない私でも、1億円貯まる方法を教えてください


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、今月の「Kindle月替わりセール」の中でも、意外と注目を集めていた投資本。

タイトルにある「1億円」というフレーズで、煽り系な内容を警戒していたのですが、かなり真っ当な作品でした!

アマゾンの内容紹介から一部引用。
人生の目標を決め、資産配分を考え、投資対象を選ぶ。
株式、債券、不動産、金、仮想通貨、太陽光発電設備、ヘッジファンド、ベンチャーキャピタル、絵画、投資詐欺の見抜き方。
タネ銭づくりからマインドセット、アドバイザー選びまで。
初心者・実践者の疑問もズバリ解決!
一問一答66。

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Tips To Prevent Fraud and Employee Theft in Real Estate Business / rhodesstewart25252


【ポイント】

■1.投資したほうがいいことは理解していますが、勇気が出ません。なぜでしょうか?
 人間には現状維持バイアスがあるからです。
「現状維持バイアス」とは新しいことをして現在の状態を失うことを恐れてしまう心理作用です。多くの人にとって投資は新しい試みです。投資をすることで損をしたり、ドキドキすることもあります。投資する前の安定した状態を失うことを恐れて、なかなか投資ができないのだと思います。
 では、どうすればこの現状維持バイアスを超えて投資できるのでしょうか。まずは少額で投資を始めてみるのが良いと思います。少額であれば仮に損をしても失うものは少ないので現状維持バイアスのハードルを下げることができるからです。
 まずは1万円や2万円でもいいので投資してみましょう。少額でも損をする感覚や投資対象の値動きを感じることができます。
 その投資をしたという経験と感覚が、いずれあなたに勇気を与え、投資に対する背中を押してくれることになるでしょう。


■2.資産配分はなぜ大事なのですか? 個別銘柄は考えなくてもよいのですか。
 資産配分が資産運用の結果の8割を決めるからです。
「資産運用の結果の8割が資産配分で決まる」ので、資産運用について考える時間の8割を資産配分について使います。資産配分は資産運用における「総論」になります。
 多くの人が間違えがちなのが資産配分ではなく、何の株式を買ったらいいのか、売ったらいいのかという「各論」の話です。資産配分以外が結果に与える影響は2割なのでどんな株式を買ったらいいかは2割の各論なのです。
 この「何の株式を買ったらいいか」という2割の各論にハマると投資自体が投資の目的となってしまい、短期売買になりがちで、よくありません。個別に何の株式に投資するかは、資産運用の結果の8割が決まる資産全体の最適な配分が確定してから考えればいいのです。


■3.個別株式にも投資したほうがいいですか?
 特段、好きな会社がないなら個別株式に投資する必要はないと思います。
 個別株式は価格の変動が大きくインデックスファンドへの投資よりも変動率(リスク) が高い投資になります。つまり、安定的な資産形成を求めているならば個別株式は不要で、インデックスファンドでの投資で事足ります。(中略)
 短期売買を勧めない理由は戦う相手がプロの投資家になるからです。個人が生半可に勉強したところで長期的に勝てるわけがありません。
 唯一、個別株式に投資していい条件は、投資する会社が「好き」な場合です。会社が行う事業に社会的意義を見出したり、理念に共感している場合は株価が下落しても会社を応援する気持ちで長期保有が可能だからです。


■4.どんな物件に投資するのがいいですか?不動産投資初心者です。
 次の条件にすべて該当している物件を選ぶのがいいでしょう。
□‥堝盒菠RC造(鉄筋コンクリート造)
□中古マンション(築10年から20年程度)
□「賃貸需要が高い駅」から徒歩10分以内の好立地
□ど縮麺回り(家賃÷物件金額)5%以上
□ゲ板8万円から10万円程度くらいまでの1R、1K(中略)
 投資初心者向きの不動産の条件を理解いただけましたでしょうか。私が重視しているのは投資が成功する再現性です。なお、これで物件がさらに古くなったり、地方になったり、オフィスや商業施設になると投資の難易度が上昇します。そういった投資は玄人や不動産会社のようなプロならいいのですが素人には向いていません。
 不動産投資の初心者は賃貸需要が高く、空室になりづらく、家賃が下落しづらい、投資難易度が低い都内の区分マンションを検討しましょう。


■5.月3%の利回りの元本保証商品を勧められて正直、迷っています。
 詐欺案件の可能性が高いので投資しないほうがいいと思います。
「月利3%(年利36%)で元本保証」ときたら、まず詐欺と判断して間違いないと思います。まだ、投資初心者の方には分からないかもしれませんが、プロからしたら、この超低金利下で保証を付けて月利3%で運用するのはすぐに不可能と分かります。
 日本人がとにかく弱い言葉は「利回り保証」「元本保証」です。この言葉をちりばめられると保守的な日本人はコロッとだまされます。しかし、よく考えてください。大事なのは「誰が」保証しているかです。
 日本のメガバンクが保証しているのでしょうか。それとも有名な上場会社でしょうか。そうではないはずです。大手の会社が月利3%を約束することはありませんので、おそらく聞いたこともない会社です。


【感想】

◆相変わらず「投資素人」の私にとっては、「目からウロコ」の作品でした。

まず本書は、冒頭の内容紹介でも触れているように、「一問一答」形式で構成されており、これらは実際に著者の世古口さんが、お客様から寄せられたものであるとのこと。

これがなかなかに的を射ており、私も「それが知りたかった!」という質問がいくつもありました。

たとえば上記ポイントの1番目は、第1章の「マインドセット編」からなのですが、「それなんて私」状態。

ただし、世古口さんは「何が何でも投資せよ」というスタンスではなく、たとえば「日本経済は成長せず、デフレ、円高になると考える」という人には「円預金100%でいいのでは?」と言われています(ただしその予想が外れると悲惨、とも言われていますが)。

この辺は、自分の考えを押し付けないのが好印象だな、と。


◆続く第2章のテーマは「資産配分」なのですが、そもそもそれをテーマにして章立てをするのがかなり新鮮ではないでしょうか?

……という疑問に答えたのが、上記ポイントの2番目になります。

その配分方法についても、続く問いで明らかになるのですが、まずは「人生目標」を明らかにせよ、と。

そして資産配分を最適化するための要素としては「経済条件」「リスク許容度」「年齢」等々、全部で8つあり、これらを考慮した上で配分していきます。

ぶっちゃけ私の場合、年も年なので、今からだとリスクをあまり負えないことがよく分かった次第(当たり前)。

ちなみにこの章の最後では、世古口さんご自身の資産配分が記されているのですが、「国内不動産4割、日本株式2割、 先進国・新興国株式2割、 ヘッジファンド1割、その他1割」なのだそうです(詳細は本書を)。


◆また第3章からは、具体的な資産の種類ごとに見ていくのですが、第3章は「株式編」。

ここでは類書でもお約束の、「ドルコスト平均法」による「インデックスファンド」が推奨されていますのでご安心ください。

逆に個別株式については、上記ポイントの3番目にあるように「好きな会社なら」と言われているのが個人的には好印象でした。

実際、他の問いで答えているように、「毎日株価が気になる」という状態は、「リスク許容度を超えている可能性があるので、売却を検討してもいい」とのこと。
 このリスク許容度を超えた投資はそもそもしないほうが本人のためです。朝起きて最初に見るのが株価や仮想通貨の価格なんて多くの人は嫌でしょう。
思い当たるフシのある方はご検討ください。


◆一方1つ飛んだ第5章は、私の鬼門(?)である「不動産編」。

ここではまず、金融資産と実物資産の違いが解説されているのですが、確かに「取引コスト」や「流動性」が大きく違います。

また「なるほど」と思ったのが「市場の歪み」で、金融資産は秒単位で修正されるのに対して、実物資産は「すぐにでも現金化したい」なんて人がいると、時価より大幅に安く手放す人も出てくるという。

そして一番の違いとも言えるのが相続税上での評価で、実物資産は買った瞬間にいきなり安く評価される(が故の、タワマン投資もありましたね)のが特徴です。

それらを踏まえて、じゃあ、やってみようか、という方のために、ざっくりオススメをご紹介したのが、上記ポイントの4番目。

もちろんこれだけじゃアバウトすぎますので、詳細は本書にてご確認ください。


◆そして上記ポイントの5番目は、第6章の「その他資産編」から抜き出しました。

確かに「元本保証」のひと言があると、つい安心して釣られがちですけど、考えてみたら「『誰が』保証しているか」は非常に重要ですよね。

また本書の第7章の「アドバイス編」では、こうした「怪しい勧誘」に対する注意もいくつかありました。

具体的に挙げてみるとこんな感じです。
銀行の担当者はあまり投資に詳しくないので投資の提案を鵜呑みにしないほうがいいでしょう。
証券マンでも人によりますが、仕組債(とくにEB債) を提案する担当者には注意しましょう。
もっとも注意しなければならないのは保険を「投資」だと提案する保険会社の担当者です。
……口車に乗って手を出されたことのある方は、お持ちの資産を見直した方が良いかもしれませんね。


初心者から上級者まで、ためになる1冊!

B092R9H2SF
貯金ができない私でも、1億円貯まる方法を教えてください
プロローグ タネ銭づくり編ー投資の元手をどうつくるのか
第1章 マインドセット編 なぜ、うまくいく人といかない人がいるのか
第2章 資産配分編 運用結果の8割を決める大切なこと
第3章 株式編 若いころから始め、長期保有をねらう
第4章 債券編 60代に入ったら老後の生活費用捻出を意識する
第5章 不動産編 実物資産の代表。できるだけ若いころから手がけたい
第6章 その他資産編 株式、債券、不動産以外にも投資対象はいろいろある
第7章 アドバイザー選び編 専門アドバイザーとは正しく付き合おう


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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この手の本にしては珍しくレビュー評価が高い(平均「4.6」)本書は、Kindle版が400円ほどお得。

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朝のひらめき 夜のひらめき―――24時間瞑想的な生活 (三笠書房 電子書籍)

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人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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