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2021年06月09日

【効率的?】『東大式節約勉強法 世帯年収300万円台で東大に合格できた理由』布施川天馬


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東大式節約勉強法 世帯年収300万円台で東大に合格できた理由 (扶桑社BOOKS)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「プライムデーセール」からの勉強本。

……ただし版元の扶桑社さんは、現時点で版元単位ではチェックしていませんから、完全に私が一本釣りした形になります(面白そうだったので)。

アマゾンの内容紹介から。
目標達成のための最短ルート、最小コストの具体的な方法が満載!

中古があまり値下がりしていませんから、送料を踏まえるとこのKindle版が600円弱お買い得となります!






Red Gate, Tokyo University / James Willamor


【ポイント】

■1.次回同じ問題で間違えないための6つのルール
・初見の問題では3分を時間制限とする。
・2回目以降触れる問題は1分を時間制限とする。
・制限時間内に解答の方針が全く立たなければ回答を見る。
 もし解答の指針が立ったら、できるところまで突き詰める。
・言葉にできなくても、思い浮かんだことはメモしておく。
・解答を見てしまった問題には「正の字」をつけていく。
・解答を見てしまった問題は直近3日以内に復習する。
 この6個のルールは、「次に同じタイプの問題で間違えないように」 という目的で制定したものです。初見の問題などで解答の指針が全く思い浮かばなければ、それは仕方がないので回答を見ることになります。しかし、次に同じようなタイプの問題が出題された時に解けなければ意味がないので、正の字をつけてマーキングしたうえで、3日以内に復習を行います。


■2.無駄のない復習を行う
 それでは、無駄のない復習とはどのように行うべきなのでしょうか。まず復習する対象ですが、これは2つです。1つは「随分昔に使ったきり、全く触れていない情報」で、もう1つは「新しく得た情報」です。(中略)
 そして、これら2つについて自分で管理しておき、「新しい情報」については1日に複数回行うなどしてこまめに、「普段触れていない情報」については、条件次第ですが2週間程度を目安にして軽く復習すると良いでしょう。
 つまり、昨日覚えたばかりの英単語はまだ覚えていないため、あまり放置すると忘れてしまう可能性があります。ですから、覚えた日の夜、寝る前に一度、翌日の朝に起床してから一度、さらに寝る前にも一度、その二日後の朝(つまり覚えてから三日後の朝)にももう一度行う、といったように細かく、規則性をもって取り組まなければなりません。
 一方で、普段触れていない情報については、ここまで細かく見る必要はありませんが、「覚えている」を通り越して、「知っている」状態にまで 馴染んでいないのであれば、二週間に一度は軽く復習したほうがいいと思います。


■3.紙に書くより音読する
 例を挙げて考えてみましょう。apple瓩箸いγ姥譴魄典したい時、いくつか方法があると思います。例えば、じっと見つめる。例えば、音読する。例えば、紙に何度も書きつける、などなどです。それで、この中の方法のうち、どれが一番時間効率がよく、仕事を成し遂げられるのかという部分を考えるのです。
 この場合、僕なら迷わず「音読」を選びます。(中略)
 このappleという単語を覚えるために10回反復したとして、音読なら3秒程度ですが、紙に書きつける方法では30秒もかかります。この差27秒が、単語が増えれば1分、2分となっていき、積もり積もると1時間、2時間という膨大な時間に変化していくのです。例え1秒の短縮であろうと、それは立派な時短であり、無駄の削減ですから、日頃から時間の効率に注意して、効率よく勉強するようにしていきましょう。


■4.「解けなかった問題の解答の確認」をしっかり行う
 僕が塾講師をしている際によく見かけたのは「解けなかった問題をあまり深く考えずに解答を写して終わらせる」という人達です。しかし、僕が思うに、問題を解く際の思考時間で一番時間をかけるべきなのは「解けなかった問題の解答を確認した時」です。
 なぜなら、解けなかった問題にこそ、自分の成長する余地が眠っているからです。問題を解いている最中でも復習している最中でもなく、この問題の解答を初めて確認した時こそが一番効率よく頭を良くしながら思考できるのです。
 もしもこれが知識の不足によるものならば知識を補充するだけで事足ります。そして、これが発想力の不足、つまり知識はあったのにその解法が思い浮かばなかったということだったのであれば、考え方を学ばなくてはいけません。ですから、ここで「どうしたら自分はこの発想ができたのだろうか」とか「どう考えていけばこういう発想ができるようになるのだろうか」といったように考えていくことを要求されるわけです。


■5.できない問題は、睨めっこよりとにかく書いて整理する
 まず前記したように、試験というものは一部の飛び抜けて優秀な受験者以外の多くが頭を 捻って考えることが前提の難易度で構成されています。ですから、簡単な問題でもなければ最初から正解に辿り着くことはほぼ不可能となっています。(中略)
 ここで一番やってはいけないことは「ペンを置いて問題と 睨めっこ」です。よく問題を唸りながら睨みつける人を見かけますが、残念ながらどれだけ熱い視線で見つめても問題は心を開いてくれません。(中略)
 効率よく思考を行うために必要なことは真逆です。むしろペンを持って、ひたすら現在分かっていることと分からないことを書き出し、整理していくことが正解への近道となるのです。


【感想】

◆本書に関しては、かなりハイライトを引きまくったのですが、上記ポイントはかなり偏った抜き出し方をしていることを、まずは申し上げておきます。

そもそもタイトルに「世帯年収300万円台」とうたっている以上、極力お金をかからないような形で著者の布施川さんは受験勉強を行っており、特に参考書は「選び抜いた1冊」を用いる仕様。

その選び方が第1章において、各科目ごとに展開され、具体的な書名が挙げられているのですが、ここは大学受験を目指さない方には、ほぼほぼ不要となります。

結果、上記では大学受験以外でも活用できる、第2章以降からポイントを抜き出すことにしました。

ただ、逆に言うと大学受験を目指して本書を読まれる方なら、ここは「宝の山」かもしれないので、まずはその点をご留意いただきたく。

ちなみに、TOEICと英検を受ける際のオススメ参考書も挙げられていますので、一応この部分は、私たちビジネスパーソンにも活かせると思います。


◆続く第2章のテーマは「時間の節約」なのですが、これが類書でいうところの「時間術」的なTIPSよりも、かなり踏み込んだ内容になっていました。

たとえば「思考停止しているのに思考していると思い込んでいる時間」の削り方。

布施川さんは、「すぐに答えを見る勉強法」を推奨しているのですが、それを続けていると思考する力がつかなくなってしまいます。

そこで意識すべきが、上記ポイントの1番目にある「6つのルール」。

できない問題をダラダラと考える(実際には思考停止している)くらいなら、このような基準を設けて、サクサク進めた方が良いと思います。


◆また、勉強する際には「復習が大事」とはいえ、安心感を得るために「分かり切った内容」を復習しても意味がありません。

そこで上記ポイントの2番目にあるように、「随分昔に使ったきり、全く触れていない情報」と「新しく得た情報」に絞って復習すべき!

なお、ここでは割愛しましたが、いくら知っているからといって「勉強している科目の中で『3日以上触れていない科目』が出るのは危険」だそうなので、それに関してはお気を付けください。

さらに、時間節約の意味から、上記ポイントの3番目の「紙に書くより音読する」勉強法が挙げられていましたが、これは私も税理士試験の勉強の理論暗記で実践していました。

ただ、周りの友人でも「音読では覚えられない」という人が一定数いて、彼らは書いて暗記していたので、この辺は認知特性の違いであり、自分にあったやり方でやるべきかな、と。


◆一方第3章からは、上記ポイントの4番目をセレクトしました。

私は、自分が間違えた問題に固執して勉強をする方(同じ間違いをすると、ショック倍増なので)だったので、ぶっちゃけこんなの当たり前だと思っているのですが、ムスコを見るとそうでもなくて。

実際、今、学校の定期テストで間違えた問題があっても、見直しすらしていないようですし、中学受験時代からそういう傾向がありました。

……あれは何なんでしょうね? 自分のプライドが傷つくからあまり見ないようにしているとか?

実際、布瀬川さんの塾でもそういう生徒がそれなりにいるのであれば、結構一般的な傾向なのかもしれませんし、ポイントとして挙げておくべきだと思った次第です。


◆そして最後の第4章では、実際に試験を受けている時のTIPSが登場。

問題の切り方や、焦りの防止法、といったお話と一緒にあったのが、上記ポイントの5番目の「とにかく書いて整理する」という対処法です。

実際、うんうん唸っても、それこそ「思考停止しているのに思考していると思い込んでいる」可能性が大!

分からない時こそ、手を動かして、思考をアウトプットするのが、正解なのだと思います。

この章は、他にも色々とためになるお話があったものの、「試験中でも眠くなったら寝る」(布瀬川さんは東大受験中にも眠けが襲ってきたので寝たのだそう)というTIPSは、あまりにリスキーなので、オススメはしませんがw

いずれにせよ本書は、類書とひと味違うアプローチをしており、私にとっては得るところが多い1冊でした。


勉強本好きなら、一読の価値アリ!

B08DQRG41M
東大式節約勉強法 世帯年収300万円台で東大に合格できた理由 (扶桑社BOOKS)
第1章 「お金」を節約するために最低限必要なこと
第2章 4つの「時間」の無駄を削る
第3章 「最高効率」で実践するための5つの方法
第4章 「思考を最適化」する2つの方針


【関連記事】

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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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「読む」って、どんなこと? NHK出版 学びのきほん

高橋源一郎さんのムック本は、中古が値崩れしていますが、送料を考えるとKindle版がお得。

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ヒトラーとナチ・ドイツ (講談社現代新書)

ナチスネタの新書は、Kindle版が600円弱お買い得。

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即興型ディベートの教科書 〜東大で培った瞬時に考えて伝えるテクニック (スーパー・ラーニング)

下記のように当ブログでレビュー済みのディベート本は、中古がほぼ定価並みのため、Kindle版が1500円弱お得な計算です!

参考記事:【知的生産】『即興型ディベートの教科書 〜東大で培った瞬時に考えて伝えるテクニック』加藤彰(2021年03月29日)


【編集後記2】

◆一昨日の「プライムデーセール」の幻冬舎分の記事で人気が高かったのはこの辺の作品でした(順不同)。

B08NJYHGFY
自分の頭で考える日本の論点 (幻冬舎新書)

B086L7G2DS
いま君に伝えたいお金の話 (幻冬舎文庫)

参考記事:【お金?】『いま君に伝えたいお金の話』村上世彰(2018年09月09日)

B08WPM5X7Y
シリコンバレーの一流投資家が教える 世界標準のテクノロジー教養 (幻冬舎単行本)

B07D9DNNL1
記憶力日本一を5度獲った私の奇跡のメモ術 (幻冬舎単行本)

参考記事:【メモ術?】『記憶力日本一を5度獲った私の奇跡のメモ術』池田義博(2018年06月08日)

参考になりましたら幸いです!


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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