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2021年04月06日

【勉強法】『30代サラリーマンが1日1時間で東大に合格した 「超」効率勉強法』松下佳樹


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30代サラリーマンが1日1時間で東大に合格した 「超」効率勉強法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも大人気だった1冊。

編集後記でこっそり取り上げただけだったにもかかわらず、えらく注目されてしまった勉強本です。

アマゾンの内容紹介から。
本書は、普通のサラリーマンである私が、東大受験に挑み合格に至るまでの3年間の経験をまとめたものです。「高校の勉強以外に3000時間はかかる」とも言われる東大受験を1000時間弱でクリアできたのは、「目標をよく知る」「コスパの高い計画を立てる」「あいま時間をうまく使う」といった点を重視して、少ない時間を効率よく使うことができたからにほかなりません。
一方で「目標を細分化したノルマ設定」や「過去問の使い方」「ヤマカンでうまくいったものをそのままにしない」などは、受験勉強での経験がその後の資格試験やビジネスに活きています。
本書を通じて「楽しく効率良く勉強する」ことをお伝えできれば幸いです。

未だ中古価格が定価を大幅に上回る以上、Kindle版でお求めになってもいいかもしれません。







Clock Tower @ University of Tokyo - Hongo Campus / *_*


【ポイント】

■1.東大合格のために重要な4つの軸
 さて、「東大に受かること」を確たる目的として立てました。会社員の私の場合、「短い勉強時間で」という制約がついていました。その実現のために重要だと考えたのは、次の4つです。
■ 無駄削減…… 目的に繋がらない猜拔しているつもり瓩了間を無くす
■ 知識定着…… 暗記でなく理解。一時的でない知識として身につけ、復習時間を減らす
■ 意気継続…… 途中で投げ出さないように自分をコントロールできる環境をつくる
■ 得点効率…… 同じ学力でも、狙った得点を安定してマークできる技術を手に入れる


■2.「好き/嫌い」「高得点が取れる/取れない」の2軸で対応する
「好き・高得点」は、4章で後述する「自信の足場」にできる分野です。ここを中心に、得意な分野を広げていく足掛かりです。
「嫌い・高得点」は、これ以上得点を積み上げるのは難しいため、短時間受験では手を出さないのが良いでしょう。私の場合、国語には3年間ほとんど時間を掛けませんでした。
「好き・低得点」は、最も伸びが期待できる分野です。好きな科目なので息抜きがてら勉強しても苦になりませんし、点数も伸びやすいのでとても楽しいのです。私もこの3年間、ちょっとした時間に地理や日本史の参考書を読みました(これも勉強時間の計算に含んでいます)。
「嫌い・低得点」は、最も時間を取る割に伸びにくい分野だと思います。しかし、最初から諦めるのではなくもう少し細分化するべきでしょう。(中略)
 どうしても好きになれない分野は捨てるしかないのですが、細分化して考えることで、捨てる部分を小さくしたのです。


■3.ノートは3段に分けて使う
 新しいページを使うとき、上から5行・下から5行のところに線を引きます。上5行・中 25 行・下5行で、それぞれ異なる使い方をするのです。
 いわゆる「ノートを取る」のは、中25行です。情報の整理などはあまり気にせず、必要と思ったメモをどんどん連ねていきます。途中計算や練習問題も、見栄えは二の次で書き殴ります。ここは、いわば「下書き」のエリア。まとめ方を考えながら書くのは非効率です。(中略)
「これはあとで調べたいな」「よくわからなかったな」という言葉や、「この公式はあとで覚えなおさなきゃ!」という要復習事項が出てきたときには、上5行のスペースにキーワードとしてメモします。 最初、私はこれを「上の5行」ではなく「ノート上部の余白」でやっていましたが、余白が狭すぎて窮屈になることもあり、そもそもノート全体の圧迫感が強すぎるため、ちょっとぜいたくに5行使うことにしました。
 下の5行は、その授業(あるいは単元、会議など)がすべて終わってから、「要するに」というまとめを書くために使います。ノートに記したことを一言でまとめた要約です。


■4.「問題を解く作業」に逃げてはいけない
 問題を解いた効果を真に得るためには、その問題が何を問うていたのかを知り、問題を解くためのキーポイントがどこにあったのかを理解する必要があります。それには、解説文を読むのが一番でしょう。問題を解いた直後というのは、知識欲が一番高まっている状態。復習効率が最も良い状態ともいえるでしょう。なるべく早く解説文を読んで、その問題の本質をつかむべきです。
 もし、問題そのものも解説文も「余裕で知っている、新しい知識なんて何もない」と感じるならば、その問題は自分にとって簡単すぎたということです。反対に「難しすぎてほとんど理解できない」ならば、まだその問題に挑むのは早すぎたということでしょう。解説文を読んで、「ああ、そういうことか!」「へえ、そうなんだ!」と思えるレベルの過去問・問題集が、自分にとって最も適切なものといえます。解説を読むことは、問題集のレベルが適切かどうかの判断にもなるのです。


■5.歴史は「境目の人物」を狙え!
 スペシャリストになるのはどんな小さな分野でもいいと本章の冒頭で述べました。とはいえ、なるべく目的達成のために効果の高いものを選びたいところだと思います。
 そんなときにオススメしたいのが、「何かと何かの境目に存在するもの」です。具体的には、例えば歴史で言えば、ある時代とある時代の境目に活躍した人物。これを極めておけば「その人物が関わった出来事」が詳しく理解できるのはもちろん、ある出来事がその人物の時代よりも前か後かを判断できるようになるからです。(中略)
 境目の人物の中でもとりわけ効果が高いのは「長生きした人物」「準主役級で長年活躍した人物」でしょう。時代の前後関係や、「誰と誰が友好関係にあったか」をつかみやすいのです。主役級の人物――例えば源頼朝や徳川家康、伊藤博文――は誰もが詳しく知っているでしょうから、準主役級の人物は入試で狙われやすいポイントでもあります。


【感想】

◆思ったよりも真っ当な(?)勉強本でした。

そもそも社会人が大学受験、しかも東大を目指してさらには合格する、というケースがレアすぎてほとんど類書がないのですが、しいて言うならこの本が近いでしょうか(Kindle版がセール価格で「50%OFF」なのが謎ですが)。

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普通の主婦だった私が50歳で東大に合格した夢をかなえる勉強法

参考記事:J( 'ー`)し「たかしへ。カーチャン東大受かったから勉強本だすね」(2012年12月24日)

ただ、この本の著者の安政真弓さんは、上記レビューでも触れたように学習塾の先生をされており、かつ、高校時代には何度か東大や京大に挑戦するくらいの頭脳の持ち主でした。

同じく、本書の著者である松下さんも、やはり高校時代には東大の受験経験があるとのこと。

……本書内で、ご自身のことを「普通のサラリーマン」と言われていますが、一応、そこまで「普通」だとは思わない方が良さそうな?


◆ところで、東大卒の著者で他人の受験指導をしたことがない人が書かれた勉強本の場合、その人独自の「頭脳」や「特徴」に依存した「属人性の強い勉強法」が展開されがちです(誰、とは言いませんが)。

その点本書は、ある程度普遍性が確保されている感じ。

たとえば、第1章から抜き出した上記ポイントの1番目の「4つの軸」は、松下さんのみならず、社会人が資格試験を受ける際にも意識しておきたいところです。

また、同様に上記ポイントの2番目も、多くの試験についても言えるのではないかと。

これは「基礎戦略」をテーマにした第2章からのものなのですが、「嫌い・低得点」であってもバッサリと捨てずに細分化して捨てる部分を小さくする、というのは目からウロコでした。


◆一方、おそらく松下さん独自のTIPSだと思われるのが、第3章にあった上記ポイントの3番目のノートの取り方です。

本書にはノートの実物の画像が掲載され、手書き文字でダーッと書かれているのですが、なるほど、上下5行ずつがこのやり方のミソだと思われ。

資格試験の中には、そもそもノートを作らない(テキストに全部書き込む)やり方が推奨されているものもあるとはいえ、1つの「ノート術」として参考になりそうです。

また上記ポイントの4番目も、同じ第3章からのもの。

「問題を解く」こと自体が苦痛な方にとっては「逃げ」だなんてとんでもない、と思うかもしれませんが、それだけに「問いて満足」されてませんでしょうか?

実際、ウチのムスコは、典型的なそんな受験生でした。

定期試験を受けても返却されるまでそのまんま、過去問解いても、マルバツ付けて点数出してそれで終わり、というタイプだったので、受験当時に本書があれば、声を出して読ませたかったです(遠い目)。


◆そのムスコの話でいうなら、上記ポイントの5番目も数年早く知りたかったTIPSでした。

これは、第4章の「科目別勉強法」から抜き出したものですが、ムスコはまさに歴史が苦手だったので、押えておけばもうちょっと点数が伸びたかも。

本書では具体的な「準主役級の人物」と、彼らを押えておくべき理由が述べられていますから、気になる方はぜひご確認ください。

また、本書で指摘されて「なるほど」と思ったのが、学生時代に習った内容が現在と異なっていること。

国別人口や輸出入の相手国などが典型的で、私もムスコに訂正されて愕然とした記憶があります。

これらはいわゆる「社会人受験あるある」なのですが、その「変化」を実感することで記憶に刻みやすくなりますから、ぜひご留意を。


試験全般に活用できる1冊!

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30代サラリーマンが1日1時間で東大に合格した 「超」効率勉強法
第1章 超効率勉強のカギを握る「勉強の始め方」
第2章 すべての基礎となる「基本戦略の立て方」
第3章 時間を最大限に活かすための「勉強習慣の作り方」
第4章 安定した得点につなげる「科目別勉強法」
第5章 結果を左右する「本番当日の過ごし方」


【関連記事】

J( 'ー`)し「たかしへ。カーチャン東大受かったから勉強本だすね」(2012年12月24日)

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【勉強法】『東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっている シンプルな勉強法』河野玄斗(2018年12月20日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

B07MSD45C2
究極の骨盤リセット・ストレッチ

どうも骨盤が歪んでいる(?)らしい私としては気になる1冊。

中古も値崩れしていますが、送料を踏まえるとKindle版が300円弱お買い得です!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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