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2021年01月24日

【外資のオキテ?】『武器になるグローバル力 外国人と働くときに知っておくべき51の指針』岡田兵吾


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武器になるグローバル力 外国人と働くときに知っておくべき51の指針


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「知識欲を刺激する 読みものオールスターフェア」の中でも人気の仕事術本。

タイトルどおり「外国人と働くときに知っておくべき」TIPSが詰まった作品でした。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
●なぜ外国人上司からの評価が低いのか
●発音に自信がなく喋れない
●上司は名前で呼ぶべきなのか
●文化や宗教をどこまで考慮すべきなのか
●映画みたいにハグすべきなのか
などの外国人と働く中でビジネスパーソンが感じる疑問にマイクロソフト本部長である岡田兵吾が答えながら、今の時代だからこそみなさんにアドバイスしたいポイントもコラムとして盛り込み、「武器になるグローバル力」として51の指針に整理しました。オンライン会議やメール、企画立案などで使えるビジネス英語フレーズ600も収録しています。

中古があまり値下がりしていませんから、このKindle版が600円以上お買い得です!






The Horasis Global Meeting gathered senior business leaders from around the world. / Horasis


【ポイント】

■1.論理的にわかりやすく伝えるために「3C」を意識する
 その上司も、非ネイティブでした。彼はインド人で、大学を卒業するまで英語で話したことはなかったそうですが、マイクロソフト インドネシアのCFOを務めるなど素晴らしいキャリアを築いていました。(中略)
 彼が私に教えてくれたのが、非ネイティブが成果を出すためには「Structured Communication(論理的で構造的にわかりやすく伝えるコミュニケーション)」が必要だということでした。このStructured Communicationを実現するためには、(1)Clear(明確さ)、(2)Crisp(簡潔さ)、(3)Concrete(具体的であること)の「3つのC」を意識するのがポイントになります。
 彼は「3C」を教えてくれただけでなく、「3C」を意識して説明するよう私に求め、ミーティングのたびに私にプレゼンをさせては「全然ダメじゃないか」などといって厳しく鍛えてくれました。
 この経験を通じ、私は「海外グローバル企業で活躍している人たちは、みんなこうやって何度もトレーニングを重ね、プレゼン力や論理的思考力を鍛えてきているんだ」ということを身を以て知ることになりました。


■2.方向性は1秒で決定する
 私がアクセンチュアで初めて、9カ国15人からなる大規模なグローバルプロジェクトをマネージした時、シンガポールにあるアクセンチュアのアジア統括の業務責任者のアメリカ人パートナーから、「Make a decision in a second.」と言われたことが忘れられません。「いちいち悩むな。お前がリーダーなんだから、とにかく方向性は1秒で決定しろ」。私がかつて受けたこのアドバイスは、海外グローバル企業で働くすべての人が心構えとして頭に叩き込んでおくべきだと思っています。
 大きな仕事を1人で担当するということは、それなりの権限を委任されているわけです。権限を持つ人の意思決定が遅れれば、その仕事は間違いなく滞ります。「Decision Makingすることが自分の仕事だ」という意識を強く持って取り組みましょう。


■3.役員とのミーティングは、自分を売り込む絶好の機会
 私自身、かつてマイクロソフト インドネシアCFOだった元上司から、役員とのミーティングにあたってアドバイスを受けたことがあります。
 彼は私に「絶対に手ぶらで行くな」と言いました。「紙1枚か2枚で自己紹介スライドを作って、プリントして持っていけ。簡単に自分の仕事の実績をまとめてあれば十分だ。役員に会ったら、すぐにそれを見せて、自分を売り込むプレゼンをしろ」
 このアドバイスに従い、私は役員に会うときは必ず自分のキャリアや人生の目標をまとめておいて、自分を売り込むようになりました。
 実践してみて分かったのは、これが実に「効く」ことです。役員から私の人生の目標達成をサポートしてくれそうな人を紹介してもらって社内ネットワークが大きく広がりましたし、キャリアプランに対して貴重なアドバイスを受けたことも1度や2度ではありません。


■4.海外ではリーダーが「マネジメント3C」で部下の状況を把握する
 日本では上司に対してこまめに「報告・連絡・相談」をすることが社会人の「常識」とされています。しかしこれは、グローバル社会でもそのまま当てはまるわけではありません。(中略)
 私は、日本でいう「報・連・相」が海外グローバル企業で必要になるのは、実は上司のほうではないかと思っています。
 それが正に該当するのがジュニアマネージャーです。部下が困っていることがないかどうか、定期的に部下に歩み寄って様子を見ることが義務になっています。つまり上司から働きかけて「報・連・相」の内容を引き出すのが海外グローバル企業のマネジメント法なのです。  海外では、リーダーは仕事を洗い出し(Clarify)、周りに指示を出し(Command)、進捗をチェックする(Check)という「マネジメント3C」で部下の状況を把握するのが一般的だと言っていいでしょう。


■5.勝ち抜く社員になるための4カ条
(1)「Growth Mindset」で失敗を恐れずに挑戦すべし
 マイクロソフトでは、これまでの考え方や習慣にとらわれず、さらなる成長に向けて社員一人ひとりがチャレンジしていく「Growth Mindset」を根付かせるための全社的な啓発活動が推進されています。これは簡単に言えば「失敗を恐れず挑戦し、大きな変革を目指すこと」を大切にする考え方です。
(2)今担当する仕事に全力を尽くすべし
 大きな変革を起こそうとするのであれば、まず自分のやるべきことにコミットし、目の前の仕事に全力で取り組み、ベストな成果を出すことこそ大切にすべきです。
(3)全力を尽くすためにも、正しく目標を確認すべし
 最大限に力を発揮するためには、前提として、1年間で目指すべき成果を明らかにして目標設定する必要があります。「どんな目標に向かって努力するのか」を明確にすることが仕事の効率を上げ、成果を最大化させるからです。
(4)高い水準の目標を持つべし
 人は目標を決める際、「自分が実現できるレベルの目標」を定める傾向にあります。しかし大きな変革を望むのであれば、実現可能かどうかを重視するのではなく、より大きな志を持って高い水準の目標(ストレッチ・ゴール)を定めるべきです。


【感想】

◆知識として何となく知っていたものもありましたが、改めてこうしてまとめて読むと、外資系と国内の会社との違いがよく分かる作品でした。

まず本書は、その形式として各節で、外資系企業に関する「お悩み相談」が冒頭にあり、それに対する回答として「51の指針」が語られるという仕様。

たとえば上記ポイントの1番目は「英語を勉強してTOEICのスコアも伸びてきたものの、なかなか自分の考えが伝わらず困っている」というものでした。

それに対して著者の岡田さんは、「足りないのは英語力ではなく、プレゼン力や論理的思考力では」と言われています。

実は岡田さんもマイクロソフト入社後すぐに、グローバルプロジェクトに挑戦していたもののうまくいかず、「非ネイティブだからしょうがないよな」と思っていたのだそう。

すると、当時の上司いわく「十分英語は話せている」「英語力より自分の意見や考え方をしっかり言語化せよ」と諭され、教えてもらったのがポイントの1番目にある「3C」。

これは何も外資系に限らず、ビジネスパーソン全体にとっても有益な考え方だと思いますので、意識しておきたいところです。


◆また上記ポイントの2番目では、外資系における「Decision Making」の重要性が強調されていました。

日本の企業の場合、基本的に上司の指示を仰ぐことが多いものですが、外資系ではたとえ若手であっても「Decision Making」が求められるのだそう。
 そもそも海外グローバル企業は必要最低限の人材を採用して業務を行っているケースが多く、Decision Makingできない人を雇っておく理由がありません。Decision Makingの必要がない「指示されたことをこなすだけ」のオペレーション業務は、アウトソースしたほうが効率はいいでしょう。
なるほど確かに!

実際にポイントの2番目のように「1秒」というのは、なかなか難しいとは思いますが、「即断即決」をウリにした『ゼロ秒思考』という本もヒットしましたしね!

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ゼロ秒思考[行動編]

参考記事:【即断即決、即実行】『ゼロ秒思考[行動編]―――即断即決、即実行のトレーニング』赤羽雄二(2016年01月17日)


◆一方、外資系企業においては、正社員であれば若手でも四半期に1度ほど、役員とのミーティングがあるというのは知りませんでした。

その際マストなのが、上記ポイントの3番目の「自己紹介スライド」を持参してプレゼンすることです。

階級が離れた役員と話をする、といったら「ご挨拶」や「世間話」のようなものかと思いきや、ガンガンに自分をアピールする必要があったとは!?

またその際、注意しなくてはならないのは、「1度でもショボいプレゼンをやったら、自分のためには時間を使ってくれなくなる」ということで、従って、「事前準備はしっかりやらなければならない」のだそうです。

というのも、こうしたミーティングというのは、「大事な時間を割いている」ことにほかならず、外資系ではその意味が日本企業に重いから。

もし外資系で働かれている方でしたら、ここは気をつけておくべきだと思います。


◆なお、上記ポイントの4番目でも「3C」が登場していますが、もちろん上記ポイントの1番目の「3C」とは別のモノ。

今回初めて知りましたけど、俗に言う「報連相」は、グローバル社会では常識ではないのだそうです。

というのも、そもそも海外グローバル企業では、
管理職でなくても担当領域に関する決裁権を持たされている場合がほとんどなので、よほどのことでなければ上司に相談することなく仕事は回せますし、自分で意思決定しながら仕事を進めていくべき
だから。

そういう意味では、決裁権がない国内企業で働いている場合は、引き続き「報連相」も必要でしょうし、結局は国内外資問わず、上司が望むスタイルがどういうモノか、すり合わせるのがベストなんでしょうね。


◆そして最後のポイントの5番目では、岡田さんがマイクロソフトシンガポール時代の上司に教わった「勝ち抜く社員になるための4カ条」を取り上げてみました。

(1)の「失敗を恐れず挑戦し、大きな変革を目指すこと」というのは、いかにも外資系らしいです。

一方、残りの(2)〜(4)は、国内企業でも意識すべきことでしょう。

また今回、スペースの都合上泣く泣く割愛したTIPSとして
「グローバル社会で成功する人の3分ルール」

「会議で発言のチャンスをつかむなら質問で」

「同意しないことに同意する」

「頼みごとをするとき、必ず配慮のひと言が必要な理由」
辺りは、ぜひとも本書でご確認いただきたいと思います。


外資系企業で働くために、読んでおきたい1冊!

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武器になるグローバル力 外国人と働くときに知っておくべき51の指針


【関連記事】

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【仕事術】『考えながら走る―グローバル・キャリアを磨く「五つの力」―』秋山ゆかり(2013年10月20日)

すぐに使える『異文化主張力』テクニック7選(2013年10月14日)

【即断即決、即実行】『ゼロ秒思考[行動編]―――即断即決、即実行のトレーニング』赤羽雄二(2016年01月17日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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