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2020年12月25日

【プレゼン】『未来を創るプレゼン――最高の「表現力」と「伝え方」』伊藤羊一,澤 円


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未来を創るプレゼン――最高の「表現力」と「伝え方」


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、【最大50%OFF】「Kindle本 年末年始キャンペーン」の中でも、個人的に読んでみたかったプレゼン本。

当ブログでもそれぞれ著作をご紹介したことのある、伊藤羊一さんと澤 円さんが、プレゼンを中心に語りまくった1冊です。

アマゾンの内容紹介から。
シリーズ累計40万部超『1分で話せ』『0秒で動け』ベストセラー著者×音声メディア「Voicy」総再生回数450万回超カリスマプレゼンター。プレゼンの神が本気で対話!「人を動かす」新時代のバイブル。あなたの言葉が相手に響く!

中古が値下がりしてますが、送料を合わせるとこのKindle版の方がお得な計算です!





Presentation / stu_spivack


【ポイント】

■1.プレゼンとは相手を「動かす」こと(伊藤羊一)
 聞き手になんらかの情報を「伝える」こと、それを「プレゼン」だと思っている人はたくさんいます。
 しかし、僕はプレゼンとは、相手を「動かす」ことだと考えています。(中略)
 相手を「動かす」ために考えるべきことは、ふたつあります。
1 相手は誰なのか
2 ゴールはなにか
 このふたつを事前にはっきりと言語化し、常に相手が置かれている状況や、相手が目指すゴールをイメージしておくことがとても重要なのです。
 このとき、たとえなにが正解かが明確にわからなくても、自分で考えたゴールのイメージ(仮説)を言語化しておきましょう。なぜなら、プレゼンで使うすべての言葉や振る舞いは、そのゴールのイメージ(仮説)に沿ったかたちで出てくるものだからです。


■2.現在→過去→現在→未来(伊藤羊一)
 先に、プレゼンは「人を動かすこと」と書きました。すると、もっとも大切なのは、当然ながら未来のアクションです。つまり、プレゼンでは未来について、その行動の契機となるビジョンを語る必要があるわけです。
 しかし、未来はそれ単独で存在しているわけではありません。あたりまえですが、未来はこの「いま現在」とつながっているものです。したがって、現在のことを語らずに、「未来はこう変わろう!」なんていっても、説得力が生まれません。未来というものは現在の延長線上にあるのです。(中略)
 では、その現在はどこから来ているのかといえば、必ず過去から来ています。(中略)
 そして、 プレゼンや議論では、いきなり未来や過去の話をするのではなく、まずみんながいま共有している「現在」の話から入るといい。そこから過去に向かっていき、現在のようになった理由を探っていく。そのうえで、ふたたび現在に戻ってくる。(中略)
 そして、そんな話を情報として示してから、最後に「未来をどうするべきか」を語っていきます。すると、プレゼンの結論に説得力が増し、議論なども深まり、いいかたちで未来の話へ誘導することができるのです。


■3.プレゼンはプレゼント(澤 円)
「これ、聞いていてなんかいいことあったかな?」
 そんなことを思わせるようなプレゼンを、僕はこれまで本当にたくさん見てきました。なぜそうなるのでしょうか?
 それは、興味の対象が聞き手ではなく、自分にあるからです。つまり、完全に自分都合で話していて、聞き手に興味を持っていないのです。(中略)
 僕は、プレゼンについていつもこういっています。
 プレゼンは、プレゼントだ。
 プレゼントというのは、相手があってこそ成り立つものです。
 たとえそのプレゼントの内容(製品・サービス・テーマ)が素晴らしく、誰もがよろこびそうなものであったとしても、「誰に渡すのか」「いいタイミングなのか」「必然性はあるのか」といった条件やシチュエーションによって、受け取り手への響き方はまったく異なってきます。  
 そうであれば、プレゼンでもっとも大切なことは、なにはさておき「顧客視点」ということになります。
 常に、相手にとっての「メリット」や相手に「持って帰ってほしいもの」を考えて、それを逆算しながら設計することが必要です。


■4.聞き手と目を合わせる(澤 円)
 僕が、プレゼン前に必ず行うルーティンがあります。
 それはステージの上に立って、その日の会場に座る聞き手の「顔の高さ」を自分にインプットすることです。(中略)
 全員と目が合うようにする。
 これがポイント。その日会場にいる全員と、必ず1回は目が合ったように思わせることは、僕はとても大切だと考えています。なぜでしょうか?
 それは、プレゼントを渡すために必要だからです。
 先に、プレゼンはプレゼントだと書きましたが、あなたが聞き手だとしたら、プレゼントはやっぱり正面からちゃんと目を見て渡してほしいですよね。
 その事前準備を、会場に行ってリハーサルのときに行うのです。パソコンの画面、スライド、自分の立ち位置、そして聞き手の目の位置……。それらを入念にたしかめて、視線の向け方を把握することを事前に必ず行っています。


■5.正解は探すのではなく自分でつくる
 たとえ犹実瓩箸いμ召寮飢鬚あったとしても、そこに牴鮗甅瓩鯑れるのが人間の思考プロセスです。僕がよくプレゼンの資料で使う、バブル時代の「世界時価総額ランキング」もまさにそうで、「当時のランキングを見ると、1位がNTTで、2位が日本興業銀行で、日本企業はトップ10に7社も入っています」(その他、住友銀行、富士銀行、第一勧業銀行、三菱銀行、東京電力がランクイン)で終わったらダメなんです。
伊藤 つまり、先にいった「So What?」の部分が必要。
 そうです。いうべきことは、「7社すべては当時の成熟産業です」という牴鮗甅瓩魏辰┐襪海函すると、いま現在は「トップ10には非成熟産業のほうが多い」ということがわかり、だからこそ、これからの時代は「0を1にする」考え方でなければうまくいかないんだと思考を進めることができる(現在のトップ10には、アップル、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、フェイスブックなどの非成熟産業がランクイン)。


【感想】

◆最近プレジデント社がリリースし始めた、「著者2人」による作品群の中の1冊。

当ブログで以前ご紹介した、こちらの作品も同じシリーズ(?)でした(やはりセール対象ですね)。

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「超」勉強力

参考記事:【学習思考?】『「超」勉強力』中野信子,山口真由(2020年05月25日)

この本を読まれた方ならご存知のように、前半が著者それぞれのパートで、同じテーマについて個別に語り、後半で対談するという形式。

今回ご紹介した伊藤さんと澤さんの作品も、まったくそれと同じパターンでした。

……下記の目次で見ていただいた方が早いですか。


◆さて、その目次にもあるように、最初の2つの章が「思索編」ということで、お2人の少年時代から現在に至るまでの経緯が語られています。

いずれも現在の立ち位置や考え方に関係しているので、目を通していただきたいところなのですが、TIPS的な視点からは、続く2つの章である「行動編」の方が重要かと。

上記ポイントでも、1番目から4番目まで、お2人それぞれの「行動編」から抜き出しています。

たとえば上記ポイントの1番目は、伊藤さんの「行動編」の初っ端に掲げられていたお話。

プレゼンの目的が「相手を『動かす』こと」と定義し、そこから逆算してプレゼンを組み立てているワケです。

また上記ポイントの2番目の「現在→過去→現在→未来」というのは、伊藤さんのプレゼンのフレームワークとも言えるもの。

実はこれ、以前当ブログでもご紹介した、こちらの本で述べられていることを踏襲したものなのだそうです。

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「物語力」で人を動かせ!―ビジネスを必ず成功に導く画期的な手法

参考記事:『「物語力」で人を動かせ!』 平野日出木 (著)(2006年03月18日)

……さすがに14年も前の作品なので、すっかり忘れておりましたが。


◆一方、上記ポイントの3番目の「プレゼンはプレゼント」というのも、同じように澤さんの「行動編」の冒頭で述べられていたこと。

ちなみにここで言う「持って帰ってほしいもの」とは、「のちに紹介する相手に『へえ〜』と思わせたり、『あるある!』とうなずかせたりするエピソードのこと」なのだそうです。
それを知った相手が、「どこかでこれ話しちゃおう」と思えるような、面白く具体的なエピソードを提供してあげることが、プレゼンをよくする大切な要素になります。
つまり、「相手が持って帰ったうえで、倏曚蠅燭なるもの瓩鰺儖佞垢襪海函廚プレゼンのキモになってくるのだとか。

ところが澤さんいわく、多くの場合、「人はプレゼンで『正確な事実』や『スペック』をそのまま渡してしまう」傾向にある、とのこと。
もちろん、事実かつ売り文句であり、重要な差別化要素なのですが、受け取った側は持って帰りづらく、まわりにも配りづらく、そもそも興味が持てません。
確かに説得力等の点ではスペックは大事ですけど、それを人に話すか、と言ったらまた違いますものね。


◆また上記ポイントの4番目の「聞き手と目を合わせる」というか、「その日の会場に座る聞き手の『顔の高さ』を自分にインプットする」なんて聞いたことありませんでしたよ。

TIPSという意味では一種の「プレゼン術」なのでしょうけど、そのベースとなるのも前述の「プレゼンはプレゼント」から来ているワケです。

そしてそんなお2人の対談から引用したのが、上記ポイントの5番目。

実は3つの章からなる対談パートは、このポイントのようにむしろ「プレゼン以外」のお話が多めでした。

これが結構、本質的な内容が多くて、私はうなずきまくりだったのですが、純粋にプレゼンスキルを磨きたい方にとっては、こういった部分をどう評価するかにかかってくると思います。

……まぁ今回のセールだと「550円」というお手頃価格なので、私は迷わず買っちゃいましたけどねw


「プレゼンマイスター」の競演をお楽しみアレ!

B087RKJK69
未来を創るプレゼン――最高の「表現力」と「伝え方」
はじめに 澤 円
譲れない想いを持て 伊藤羊一 【思索編】
考えられる人であれ 澤 円 【思索編】
「対話」して心を動かす 伊藤羊一 【行動編】
「幸せ」をプレゼントする 澤 円 【行動編】
自分の人生は自分で決める 伊藤羊一× 澤 円 SESSION_01
表現する人が生き残る時代 伊藤羊一× 澤 円 SESSION_02
誰もが未来の創造者になる 伊藤羊一× 澤 円 SESSION_03
おわりに 伊藤羊一


【関連記事】

【プレゼン】『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』伊藤羊一(2018年04月13日)

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【プレゼン】『感動させて→行動させる エモいプレゼン』松永俊彦(2019年12月07日)

【スピーチ】『ソニー歴代トップのスピーチライターが教える 人を動かすスピーチの法則』佐々木繁範(2018年07月11日)


【編集後記】

◆一昨日の「Kindle本 年末年始キャンペーン 日経BP分」の記事で人気だったのは、この辺の作品でした(順不同)。

B07H4DB3LM
成功する練習の法則 最高の成果を引き出す42のルール

参考記事:これは凄い! 『成功する練習の法則』を便利にする8つのツール(2013年07月22日)

B084QBQDZ3
みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」

マネーの公理
マネーの公理

B084VKXJM5
「自分で稼ぐ力」を身につける本 (日本経済新聞出版)

よろしければご参考まで!


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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