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2020年12月07日

【オススメ】『鴻上尚史のもっとほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』鴻上尚史


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鴻上尚史のもっとほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋 鴻上尚史のほがらか人生相談


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中の「冬のKindle本キャンペーン」でも人気の1冊。

おなじみ鴻上尚史さんの、「AERA.dot」における人気連載の書籍化本になります。

アマゾンの内容紹介から。
「神回答!」「電車で思わず泣いてしまった」「何度も何度も読み返しています」……。話題沸騰、作家・鴻上尚史氏の人生相談、第2弾!! 観念的ではなく、理想論でもなく、精神論だけでもなく、具体的で実行可能なアドバイスだけ、25編収録!

元々このKindle版が「23%OFF」だったところに、今般「50%ポイント還元」となりましたから、実質「61%OFF」ということで、中古よりも800円以上お買い得です!






Pieta House Press Pack - Joan Freeman, CEO Pieta House - Pieta House (9 of 28) / Joe Houghton


【ポイント】

■1.「隠居後、孤独で寂しくてたまらず、風呂に入っていると涙が出てきます」66歳・男性 有閑人
 大丈夫。奥さんに怒鳴った後、ちゃんと自己嫌悪を感じる有閑人さんなら変われるはずです。
 えっ? もう 66 歳だから、変わるには遅すぎると思う? 1冊目の『ほがらか人生相談』相談25で、僕が書いた「前向きになる」方法は読んでないですか?
 「自分は、10年先から戻ってきたと思う」
 というものです。
 有閑人さんは、本当は76歳なのに、奇跡が起こったか、タイムマシンの魔法か、とにかく10年、時間が戻って今、66歳になった、と考えるのです。
 どうですか? 66歳を嘆く気持ちから、可能性を感じる気持ちになりませんか?
 66歳は決して、遅くありません。会社という価値観を外れたことで、有閑人さんは新しい人生をスタートさせたのです。新しい価値観と出会うことは、とてもワクワクすることです。
 今までの価値観にしがみつかず、新しい出会いに飛び込んで下さい。
 対等な人間関係はものすごく楽しいですよ!


■2.「不機嫌がコントロールできず、態度に出てしまい、『何で場の雰囲気を壊すんや』と旦那に言われます」31歳・女性 あーこ
 取引相手に対しては、丁寧で我慢強くタフな人が、身内の社員に対しては、横柄だったり感情的になることはよくあります。
 それは、「身内だから受け入れてくれるはずだ」という甘えと同時に「身内にだけは分かってもらいたい」という期待があるからです。
 日本語を話さない外国人が初めての取引相手とかだと、分かってもらえなくてもしかたがないと思えます。うまく相手に話が通じなくても、腑に落ちなくても、受け入れられます。そこでいちいち不機嫌になることはないでしょう。
 でも、お互いが通じ合った、理解しあっていると思っている、 馴染みの取引相手だと、「こんなことも受け入れてくれないのか」「どうして話が通じないんだ」と不機嫌になるのです。
 あーこさん。あーこさんが考える、親や旦那さん、子供の前で不機嫌になる理由はなんでしたか?
 あーこさんの文章を読んで、「自分の自信のなさ」「自分の話の下手さ」という、自分に対する怒りも不機嫌の理由なのかと僕は想像しました。


■3.「将来の目標もやりたいことも特にない私。人生で何か大切なものを1つ選択できるのかが不安です」20歳・女性 砂糖菓子
僕が考える「とりあえずの一番の決め方」は、「『好き』ではなくて、『後悔する』という気持ち」に注目して選ぶということです。
 ラーメンもカレーも好きで、お昼にどっちを食べようかと迷った時には、「ラーメンを食べなかった後悔」と「カレーを食べなかった後悔」を比較するということです。
 間違っても、「ラーメンを食べたい気持ち」と「カレーを食べたい気持ち」を比較してはいけません。どっちも好きなんですから、なかなか決まらないと思います。
 でも、「カレーが食べられなかった悔しさ」と、「ラーメンが食べられなかった悔しさ」を比べてみるのです。
 えっ? 違いが分からない?
 ポジティブな感情ではなく、ネガティブな感情を比較するということです。


■4.「『言い返さない』ことを選んだら、『なんでも言いやすい人』となってサンドバッグ状態です」25歳・女性 ぽつん
 僕は僕の指示を無視して、自分のやりたい演技をする俳優さんにも、一応、「何をして欲しいか」を伝えます。絶対に意見を変えないと分かっている場合も、諦めながら、一応、希望を口に出して音声化します。
 それは、相手および周りの俳優やスタッフに「鴻上はこういうビジョンを持っているんだ。でも、それは通じないんだ」ということを示すためです。このことはとても大切なことだと思っています。
 黙って相手の演技を認めてしまうと、「鴻上は、相手の言うがままなんだ。自分の意志はないんだ。サンドバッグなんだ」と思われてしまいます。「言ったけど、相手は受け入れなかったんだ」と思われることと、全然違うのです。
 もちろん「言ったのに、相手を説得できなかった。鴻上はダメな 奴 だ」と思う人がいるかもしれません。
 けれど、「信念から」「独自のビジョンから」「自分なりの計画で」意見を変えない人を、簡単に説得できるはずがないのです。そして、それでいいのです。


■5.「私が妊娠中に夫が浮気していたとわかり、夫への復讐ばかり考えてしまう自分がいます」38歳・女性 アンナ
 考えましょう。とにかく、考えて、自分の気持ちと向き合いましょう。そうするしか、心を整理する方法はないのです。
「忘れよう」とか「許せない」というのは、考えてないですよ。それは「悩んでいる」んです。僕が何度も書くように「考えること」と「悩むこと」を区別するのです。
「悩む」とそれだけで何時間も過ぎます。でも、何も「するべきこと」が浮かびません。頭も整理されていません。
「考える」と、とりあえず「やるべきこと」とか「仮の結論」が浮かびます。やってみて、間違っていたとしても、それは意味のある時間なのです。ひとつの仮説を 潰して、次の仮説にたどり着けるのですから。
 もし、真剣に考えて「離婚したい。問題は、経済力」と結論したとしたら、長期にわたって「経済問題」を解決する方法を見つけていきましょう。(中略)
 僕が言えることは、「どうしていいか分からず、思いを抱え込んだまま、ただ苦しみ、憎み、恨むという毎日は、精神状態にとてもよくない。だから、どんな小さな結論でもいいから出してみませんか」というものです。


【感想】

◆相変わらずの「鴻上節」炸裂の作品でした。

たまたま抜き出したのは女性の相談ばかりになりましたが、実際本書に収録された相談数も女性優位(女性19/27)。

そんな中、数少ない相談の中でも、個人的に気になったのが上記ポイントの1番目のケースです。

前作同様、質問内容が見出しのみしか紹介していないので分かりにくいのですが、相談者は隠居後、弟や妹に「食事でも」と誘ったところ、自分が煙たがられていたことを初めて知ります。

それは奥さんも同様で、旅行も相談者の誘いは断り、お友達と行く始末。

要は相談者の「上から目線」が原因なのですが、それに対して鴻上さんは前作でも披露した「10年先から戻ってきたと思う」という対処法を提案します。

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鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

参考記事:【オススメ!】『鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』鴻上尚史(2019年12月26日)

私もこの本、上記のようにレビューしたのですが、すっかり忘れておりました(ダメじゃん!)。

ちなみにこの本も、今回のセール対象なので、未読の方はご検討を。


◆また、上記ポイントの2番目の相談も、「あるある!」となってしまいました。

相談者は「不機嫌がコントロールできない」と言いますが、実は「ここで不機嫌になってはいけない」という場面ではならないことから、鴻上さんに「コントロールできている」「相手が受け入れてくれる、許されると思うから感情が爆発する」と看破されます。
 相手が分かってくれないことへの怒り、この人にだけは理解してもらいたいという 焦り、そして、うまく伝えられない自分自身への 嫌悪。この三つが、不機嫌の理由なんじゃないかと思います。
す、鋭い……。

そこで鴻上さんは、「相手に上手く伝えらえるよう練習する」ことを、相談者に提案するのですが、詳しくは本書にて。

続くポイントの3番目の「ネガティブな感情を比較する」という選択のTIPSも「目からウロコ」でした。

確かに普通に考えたら「どっちが好きか」で考えるところ、「どっちが後悔しないか」で選ぶというのは、他にも色々応用が効きそうです。

一般的に人は、何かを「した後悔」よりも「しなかった後悔」が深いものですし、私自身も取り入れていこうかと。


◆一方、上記ポイントの4番目の「言い返さない」というのは、私は逆にできない(すぐ言ってしまう)ので、なるほど、と納得するばかりでした。

ちなみにここでは割愛しましたが、鴻上さんが相談者に提案したのが、クレーム対応のテクニックでもある「感想を言う」というもの。
相手が高圧的で「バカ野郎!」とか「ふざけるな!」「お前じゃ話にならない!」なんて言われた時は、「すみません。お客様の口調があまりに怖くて、頭が真っ白になりました」と正直に言う、という方法があります。
 反論するのでも、意見を言うのでもなく、感想を語るテクニックです。「怖い」と具体的に言うので、クレーマーがひるみ、攻撃の口調が 穏やかになる傾向が生まれることが多いテクニックです。
こちらも機会があれば、お試しアレ(クレームされたくはないですが)。


◆さらに上記ポイントの5番目の「『考えること』と『悩むこと』を区別する」というのは、自己啓発書における定番TIPS。

ただ、これを浮気されたという相談者に勧める、というのがスゴイです。

実はここでは割愛しましたが、鴻上さん、相談者にありとあらゆることを質問しているのですが、それにはこういう意図がありました。
 この連載で以前も書きましたが、ある感情に振り回されている時、「自分はどうしてそう感じているんだろう?」と考えることは、一時的にであれ、その感情から自由になる方法です。少しでも自由になれば、自分にとって何が一番いい方法なんだろうと考える余裕が生まれるのです。
これも何らかの感情に捕らわれている方には、ぜひ実践して欲しいところ……。

さすが、本書の元となったWeb記事が、何度もはてブホッテントリーに登場するだけのことはあります。


今回もセール関係なく、オススメのクオリティでした!

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鴻上尚史のもっとほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋 鴻上尚史のほがらか人生相談


【関連記事】

【オススメ!】『鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』鴻上尚史(2019年12月26日)

【人生相談】『なんで僕に聞くんだろう。』幡野広志(2020年06月06日)

【オススメ】『オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より』岡田斗司夫 FREEex(2012年10月01日)

【サイバラ流?】『生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント』西原理恵子(2012年07月20日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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今すぐ話したくなる知的雑学 知識の殿堂

内容紹介を読む限り、いわゆるクイズで出されそうな雑学が収録されている模様。

中古は値崩れしていますが、Kindle版が中古よりも300円弱お買い得となっています。


【編集後記2】

◆一昨日の「冬のKindle本キャンペーン」の朝日新聞出版分の記事で人気だったのは、この辺の作品でした(順不同)。

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鴻上尚史のもっとほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋 鴻上尚史のほがらか人生相談

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世界的優良企業の実例に学ぶ 「あなたの知らない」マーケティング大原則

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本当の自由を手に入れるお金の大学

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教養としての投資入門 (朝日新書)

参考記事:【投資】『教養としての投資入門』ミアン・サミ(2020年08月20日)

よろしければ、ご参考まで!


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Posted by smoothfoxxx at 08:30
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