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2020年12月03日

【読書術】『東大理III スピード読書術: 超一級の思考力&情報処理力を身につける』佐々木京聖


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東大理III スピード読書術: 超一級の思考力&情報処理力を身につける


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも大人気だった読書術本。

著者の佐々木京聖さんは、東大医学部に在学しながらも、和田塾緑鐵舎にて大学受験の指導をしつつ、東大医学部野球部にも所属しているという、八面六臂の活躍をされている方です。

アマゾンの内容紹介から。
大学入試の最難関・東大理三のカリスマ学生が教える「速く、深い理解法」。著者の佐々木さんは凡人の読書スピードでは乗り切れない東大医学部生の勉強量と、知識を短期間に定着させている。そんな驚きのノウハウを初公開。受験にも仕事にも役立つスキル満載!

中古がまだ値下がりしていませんから、Kindle版が定価であってもご検討いただけたら、と。





Reading / Darkangels


【ポイント】

■1.文章の構造を知れば、主題を簡単に見つけ出せる
 文章は、論理を構成するにあたって、6つの要素を用いています。「結論」「理由」「例」「権威」「数値」「比喩」です。文章の構造とはこのようなものだということを利用して、いかにして速く主題を読み取れるかを考えてみましょう。
 6つの要素のうち、著者が伝えたいことが書かれている要素は、そう、「結論」です。これが最も重要な部分であり、それ以外の要素は、「理由」もそれなりに重要ではありますが、読まなくても主題の理解にはあまり影響しません。
 要素のうちの「結論」を読みさえすれば、著者の言いたいことがわかる。文章とはそういう構造なのだとわかっていれば、読む部分をしぼりこむことができます。主題を見つけ出す際に、文章を最初から最後まで、一文字も欠かさずに読む必要はないのです。


■2.「段落間イコール」で論展開を「見える化」する
 段落間イコールとは、文章を読み進めながら主題に関わる言葉を見つけ、文中に散在しているそれらをつなげていくものです。
 僕は普段の読書で「書き手がまた同じことを言っているな」と発見すると、すぐさまペンで「=」を引き、それらを結びます。これが段落間イコールです。「段落間」といっていますが、日本語の特徴として、同じ段落の中にイコールが引けることもあるので、ご注意ください。
 ある言葉が繰り返し出てくるのは、僕もこうして何度も繰り返しますが、それが筆者が伝えたいメッセージだからです。
 文中にイコールを書き込む作業を実際にしてみると、文章というものがいかにまとまったものであるかが見え、著者の論理がはじめから最後まで貫通していることを実感できます。文章がはがれ落ちてしまわないように、途中途中で主題に関わる言葉でピン留めされていて、それで全体の連結が維持されている、そんなイメージです。


■3.10万字を200字にまとめる3ステップ要約術
●セクションごとの要約
 ひとつのセクションを読み終えるたびに、そこに何が書かれていたのか20字から30字でまとめます。(中略)
たとえば、見出し。20字程度でそのセクションに書かれたことを表現してはいませんか。あるいは、最終段落。「つまり、AとはBということだ」など、それまで数千字かけて述べてきたことを、たった一文でまとめている箇所はありませんか。セクションの要約は、それをほぼ抜き出せば問題ありません。
●章ごとにまとめる
 ひとつの章はおおむね10〜20セクションでできていますから、単純につなげれば300〜600字程度になるはずです。これをさらに150字に圧縮します。要は、各セクションの要約をさらに要約することで、章の要約にするのです。
●本全体をまとめる
 1冊を読み終わって各章の要約がそろったら、最後に本全体の要約を完成させましょう。
 作業内容およびその注意点は、セクションの要約を章ごとの要約にまとめた際と同じです。つなぎ合わせてまとめれば、およそ200字にまとまるはずです。


■4.樹形図読みで論理思考トレーニング
「この章には、なぜこのようなことが書いてあるのだろう。主題と関係のない内容が書かれているとしか、僕には思えないんだけど」
 分厚い本を読んでいる途中で、こんな風に思ってまごついたことはありませんか。僕が思うに、このようなことが起こるのは、文章の全体の構造をとらえ切れていないからです。
 文章を読む際は、最初に全体の構造をとらえるのが大切です。そのうえで、以下の二点に留意しながら読むと、迷子にならないですみます。これは短い記事でも分厚い本でも、同じことです。
・今読んでいる部分は、文章全体の中でどのような立ち位置にあるか
・今読んでいる部分は、著者が伝えたいことにとって、どのような役割を持つのか
 実は、本の全体構造は簡単にとらえることができます。まず冒頭に置かれている章を読み、それから目次に目を通せばいいのです。


【感想】

◆本書はまず第1章において、著者の佐々木さんが発見した「読書の公式」が4つ掲げられています。

上記ポイントの1番目の「文章の構造を知れば、主題を簡単に見つけ出せる」はその中の1つ。

ここで言われているように、「必要なものだけを読む」ことにより、時間の節約を図っているわけです。

私自身、いわゆる「飛ばし読み」をする際には、必要なものだけを読んでいますが、このように構造まで考えたことがなかったので、この指摘は新鮮でした。

なお、その他の公式については、Amazonでも明記されていなかったので、とりあえず自重で。


◆では、どのようにその「構造」を見抜いたらいいのか、については、続く第2章にて明らかにされています。

その際に用いるテクニックの1つが、上記ポイントの2番目にある「段落間イコール」なるもの。

本書では具体的に図解されているのですが、要は該当部分をペンで囲んで、つないでいくわけです。

……ページが飛んだらどうするのかは多少疑問ですがそれはさておき。

ちなみに、まったく同じ言葉だけを拾うのではなく、同じものが違う表現で表されている場合も該当しますからご注意を。

また、他のテクニックとして、「図解資料を見る」「段落の一文目を読む」といったところも挙げられていました(詳細は本書を)。


◆さて、本書の特徴の1つとして触れておきたいのが、「ただ読んだだけ」で終わらせない、ということ。

そのために必要なのが「アウトプット」であり、具体的には本書の第3章から抜き出した、上記ポイントの3番目にある「要約」を行っていきます。

ここにもあるように、3ステップで「10万字を200字に」まとめるとのこと。

ただ、200字といったら、原稿用紙のたった半分程度ですから、慣れるまではかなり大変そうですが(大汗)。

また、この第3章では、「帰納的読書」「演繹的読書」なるものが紹介されていましたが、これを「要約」するとかえって難しそうだったので、とりあえず割愛(すいません)。


◆一方第4章では、「お悩み相談」的な内容が登場。
「情報量が多すぎてキャパオーバーしています」

「読んでいる途中で、本筋を見失ってまごつきます」

「著者が何を言わんとしているのかさっぱりわかりません」
等々の「悩み」に対して、対処法が指南されています。

ちなみに上記ポイントの4番目の「樹形図読み」は、上記の「本筋を見失う」場合に用いるもの。

他のお悩みに対処するために、「ブロック読み」「三回読み」といったTIPSも紹介されていますから、こちらも合わせてご確認ください。


◆なお、最後の第5章では、さまざまなジャンルの本に挑戦することが推奨されています。

特に大人の学び直しにオススメなのが「数学」「国語」「世界史」「日本史」「政治・経済」の5つ。

それぞれのジャンルごとに、その意義と推薦書が言及されていますから、こちらもぜひチェックしてみてください。

また、これらをクリアした上で挑戦するのが、いわゆる「専門書」です。

逆にこちらは、当ブログでご紹介していてもおかしくないので、本書で登場している作品をご紹介しておきます。

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元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術[改訂第3版]

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財務3表実践活用法 会計でビジネスの全体像をつかむ (朝日新書)


ワンランク上の読書を実践するために!

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東大理III スピード読書術: 超一級の思考力&情報処理力を身につける
第1章 さらっと読むのに理解が深まる、それが<東大理啓哀好圈璽鋲表饅僉
第2章 文章の構造を知れば、どんな本でも効率よく読める
第3章 アウトプットしてこそあなたの読書が生きる
第4章 「インプット・アウトプット」の悩みに答えます!弱点克服トレーニング
第5章 多くのジャンルを読んで思考をアップデートする


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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調子いい! がずっとつづく カラダの使い方

本来女性向けの健康本のようなのですが、表紙にある「みぞおちから脚が生えたように歩く」というのは、愛読している『フットボールネーション』でも言われていること!

送料を足した中古よりも、Kindle版が400円ほどお求めやすくなっています!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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