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2020年11月15日

【ロジカルシンキング】『40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法』寺澤伸洋


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40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも人気が集中していた思考術本。

いわゆる「ロジカルシンキング」が、対話形式で分かりやすく学べる"勝間和代さんご推奨"の1冊です。

アマゾンの内容紹介から。
「美味しいカレーを作るには何が必要か、『要素分解』してみて」「『ジャンクフードを食べると肥満になる』と同じくらい、論理が飛躍してるよ」「君のプロジェクトのターゲット(目的)は何?魚を手に入れたいなら、釣り竿を持って海へ行け。イノシシを狩りたいなら、銃を持って山に行け」…面白くて使えるロジカルシンキング本。

未だ中古が定価を大きく超えていますから、定価と同額とはいえKindle版もご検討のほどを!





Robot Org-chart / MattHurst


【ポイント】

■1.思考はまずA3の紙に鉛筆で書きだす
Nさん「えっ! 今の段階で、パワーポイントなんか使っちゃダメだよ。思考がそこで止まっちゃうよ。考えるときは、まず鉛筆でA3の白紙にまとめなさい。
 A4じゃなくてA3だよ。思考の広さ・深さは描いているキャンバスの広さに比例するからね」
「えっ! そうなんですか」
Nさん「そうだよ。まずパワーポイントの画面自体が狭すぎるし、白紙に手書きするのと比べたら、圧倒的に自由度が低いじゃない。
 あと、考えている途中でパワーポイントにしちゃったら、清書というか完成品に見えてしまって、その先に思考が広がらなくなっちゃうよ。
 思考は絶対、手書きでやらなきゃ。あ、あと使うのは鉛筆ね。ボールペンだと消せないじゃない。消せないからといって、書き込むのをためらってしまうと、本末転倒だからね。
 思考過程なんて、間違っていると感じたら、いくら消してもいいんだよ。それを物理的に後押しするのが鉛筆だということだね」


■2.「話の粒度(レイヤー)」をそろえる
Nさん「ところが、大抵の会議は、こういう要素分解の枠がないまま進むでしょ?
 そうすると何が起こるかというと、『食事』という大項目の話をしているときに、『バナナはおやつに入るんですか』とまではいかなくても、『おやつは何円までにしましょうか』っていうような話をしだす人がいるんだよ。
『食事』→『内容』→『おやつ』→『値段』という話の階層があるとすると、今1、2階層の話をしているのに、いきなり4階層の話をするわけだよね。これが『話の粒度』の違いだよ。ホワイトボードの中項目に『場所・時間・内容・おやつの値段』って4つ並べたら、違和感があるでしょ?
 ただ厄介なのは、発言している人が粒度を理解していない人だった場合、本当に気づかずに悪気なくそういう話をするということなんだよ。
 だから、僕たちがちゃんとファシリテートしてあげないといけないんだよ」


■3. 会議とは何かを決める場所
Nさん「いいかい? 会議っていうのは、何かを決める場所なんだよ。決めたあとの作業の進捗を確認するためだけにみんなを集めて拘束することに、どれだけの意味があるんだろう? それこそメールでいいんだよ」
「言われてみれば、確かにそうですね……」
Nさん「会議っていうのは、『決定』と『報告』の2つの側面を持つものなんだよ。
 僕たち経営企画が関わるべきなのは『決定』のほうで、全社的・部門横断的な視点から一番いい方向に着地させなければいけない。
 でも、いったん決まったことなら、まずはその部門の人たちに任せてみて、そこでまたうまくいかないことが出てきた場合に、別の方法を決定するために僕たちがまた関わればいいんだよ。そうじゃないと、時間がいくらあっても足りないよ」


■4.ファシリテーターは自分なりの結論を持っておく
Nさん「そうだね。そうやって円滑に会議を進めていくことも確かにファシリテーターの仕事の1つだね。
 でも、これだけは覚えておいてほしいんだけど、ファシリテーターはただ『会議を進める人』じゃなくて、『会議を結論まで導く人』なんだ。
 だからファシリテーターは、その会議における自分なりの結論を持っておかないと、ファシリテーションなんかできないんだよ。
『自分が全責任を持って、この会議を最後の結論まで導く』という強い意志を持つこと。僕はそれが一番大切なことだと思うな」
「おおお、その言葉、めっちゃ心に響きました!  僕はファシリテーションって、会議でいろんな人を巻き込みながら、うまくみんなの意見をホワイトボードにまとめて整理することで、みんなの意識を統一して結論に向かっていく器用さが重要だというイメージでした。
 でもそれって、どこに着地するかわからない受け身的なファシリテーションですね。これからはもっと積極的なファシリテーションで攻めまくりますよ!」


■5.取組みの時間軸によって求められる能力が違う
Nさん「現在の業務課題の解決では、端的に言うと、知識が必要なんだよ。前にも言ったけど、自分の部署の業務内容やその前後の部門での処理、業務における判断基準や過去の経緯を知っていることが重要になってくるんだよね。
 一方で中期の課題では、今はない新しい環境に思いをめぐらせる想像力、方向性を決めて新しい課題を設定する創造力、その課題を解決するために体制とスケジュールを決めて人を動かしていく力なんかが必要になるね。
 で、中期の業務課題を改善する場合、現在の業務課題改善では有益なはずの過去の経緯や現状の前提条件の知識が、逆にマイナスに働くことがあるんだよ。たとえば、『これは過去からの流れからこうあるべきだ』と思い込んでしまって、想像力がなくなってしまうとかね」


【感想】

◆なるほど、非常に分かりやすい「ロジカルシンキング」の指南本でした。

アマゾンのページの方で勝間和代さんが、「ロジカル思考が温かいストーリーですっと学べる至高の1冊です」と言われているのも納得の内容。

確かに勝間さんの著作の中では、ほとんど書かれたものが思いつかない「対話形式」というのも、本書のキモのような気がします。

ちなみに、対話の主のうち1人は、上記ポイントにもあるように著者の寺澤さんご自身(「僕」)。

そしてもう1人の「Nさん」というのは、寺澤さんがGAFAに転職する前に勤めていた日系企業の、経営企画室の本部長だった方です。

……このNさんの経歴には触れられていないのですが、バリバリに外資系コンサルチックな考えとスキルの持ち主なのが気になるのですがw


◆さて本書は、このNさんの教えの中から、特に大事なものをまとめていったものになります。

ただ、当ブログもそれなりにロジカルシンキング本をご紹介してきていますから、本来重要だったとしてもネタかぶりとして割愛せざるを得ないものも多々。

もっとも、たとえかぶっていても、私自身が忘れかけていたり、実践できていないものは、自戒をこめて抜き出しております。

と言いますか、かなり前に「ロジカルシンキング」が流行ったものの、その後「水平思考」やら「デザイン思考」の作品をご紹介していたら、どうも「ロジカルシンキング本」としては、本書が5〜6年ぶりらしいという。

そういう意味では、改めて学び直す作品としても、うってつけだと思います。


◆中でも重要だと個人的に感じたのが、本書の第1章「ロジカルに考え抜く」。

まさに「ロジカルシンキング」の基礎であり、飛ばさずにじっくりお読みいただきたい部分になります。

「要素分解」「縦横展開」等々、おなじみのTIPSが並ぶ中、上記ポイントの1番目の「A3の紙に鉛筆で書きだす」というのは「王道」かと。

「A3よりもホワイトボードの方が広い」というハナシもありますが、本書では複数人で考える際にはホワイトボードが何度も登場していますからご安心ください。

もう1点第1章からは、上記ポイントの2番目の「レイヤーを揃える」お話も見逃せませんでした。

個々の論点では間違っていなくとも、レイヤー違いの話を持ち出す人が多いのは、そういった概念を意識したことがないからだと思うのですが……。

ちなみに当ブログで、ポイントを抜き出す際に無理にレイヤーを揃えると、スカスカになるか重要度が異なってしまうので、厳密には意識しておりません(言い訳)。


◆また第2章の伝達パートも大事ではあるのですが、実用性の面からは第3章の「会議の進め方」を個人的には推したいところ。

上記ポイントの3番目にあるように、本来「報告」するためだけの会議を開く必要があるのかは、各々お考えください。

ちなみに私は、社会人当時、自分が発言する必要がない会議については、基本的に招集されても極力お断りしていましたが、一部でヒンシュクを買っていたようです。

もう1点、指摘されて納得したのが、上記ポイントの4番目の「ファシリテーターは結論を持っておく」というお話。

もっとも、私が社会人の頃は「ファシリテーター」という言葉はまだなかったのですが、自分で開く会議でしたら、事前に根回しして「会議の結論」まで決めていたこともありますから、方向性としては私も間違っていなかったのだと思います(多分)。


◆また続く第4章と第5章では、Nさん流の仕事術が展開されており、ここも押さえておくべし!

ボリュームの関係で、上記ポイントの5番目しか抜き出せませんでしたが、このTIPSは本来、人材配置でのお話でした。

もっとも時間軸以外でも、事務処理能力と、人を使って仕事をやらせる能力とは全然違いますし、それ以前に有名大学に入る能力と、仕事をする能力とも違うのですが。

このNさんの仕事のやり方は、「メールを読まない」(!?)というリスキーなスタイル以外は参考になると思いますので、ぜひ本書にてご確認いただきたく。

そして本書の最後では、寺澤さんとともにNさんの教えを受けた女性(アキさん)と、さらにはNさんご自身からの本書を読まれた上でのメッセージもあり、そこには意外な事実が!?


ロジカルシンキングを身につけたい方なら読むべし!

4046049308
40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法
第1章 ロジカルに考え抜く
第2章 「人に伝える」ということ
第3章 会議の進め方
第4章 Nさんの仕事の進め方
第5章 Nさんの教え 実践編
終 章 もうひとりから見たNさんとNさんからのメッセージ


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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