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2020年10月21日

【時間術?】『超多忙な弁護士が教える時間を増やす思考法』谷原 誠


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超多忙な弁護士が教える時間を増やす思考法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも人気だった時間術本。

著者の谷原さんは、「会社経営者、ビジネス書作家、セミナー講師など何足ものわらじをはき、超多忙なのにもかかわらず、年間1400時間以上を自由に使っている」という弁護士さんです。

アマゾンの内容紹介から。
「忙しい」のに余裕がある人は1日を20時間で考える。年間1400時間以上の自由を手に入れるルールと習慣。

中古価格が定価を大きく上回っていますから、「20%OFF」のKindle版がオススメです!





Time Passing / byzantiumbooks


【ポイント】

■1.計画錯誤を前提に管理を行う
 計画を立てることは時間管理において必須ですが、そこで壁となるのが「計画錯誤(Planning Fallacy)」と呼ばれるものです。
 計画錯誤とは、プロジェクトにおいて、かかる時間やコストを過小評価し、楽観的に見積もってしまうことです。(中略)
 では、時間管理において、これを防ぐ方法はあるのでしょうか。
 すべきことを見落としているのが原因であれば、より詳細な予測に基づき、あらゆることを想定して計画すればよいとも思えますが、おそらくこれは不可能に近いでしょう。
 つまり、イレギュラーな出来事は、予測できないからイレギュラーな出来事なわけです。予測できるならば、計画の中に組み込むことができますが、それは不可能です。
 そうであれば、むしろ「計画錯誤は避けられない」ということを大前提にして、管理を行なうことが効果的といえます。


■2.「1度しか触らない」ルールに徹する
 たとえば、家に帰り郵便受けから郵便物を取り出して、テーブルの上にポンと置く。無意識にそうしている方も多いと思いますが、これは一度しか触らないルールに反します。郵便物を取り出したら、テーブルに置く前に目を通し、不要なものは捨て、請求書など処理が必要なものは、あらかじめ予定している日時にまとめて処理するための未処理ボックスに入れるのです。
 日常生活は、あと回しのワナにあふれています。行動を選択するその瞬間瞬間に、自分があと回しのワナにはまっていないかを意識することが大切です。
・すぐ着手すること
・着手したら、終わるまでやめないこと
 を意識することです。あと回しにせず、すぐに着手する勇気を持つことです。
 そして、手をつけた段階で最後まで終わらせるということが習慣づくようになれば、時間が足りないと嘆くこともなくなるでしょう。


■3.コツは「疲れる前に」休憩する
 人間の集中力の持続時間には限界があると考えられています。時間については、15分、45分、60分、90分、120分とさまざまな見解があります。個人差もありますし、作業の内容によっても変わってきますので、断定することは難しいと思います。
 ただ、いずれにしても、疲れるまで集中力を使い、持続可能時間を超えてしまうと、そのまま作業を続けたとしても、集中力が低下して思うような成果をあげることができなくなります。場合によっては、ミスをしたりと、害になる可能性すらあります。また、疲れ切ってしまった場合は、そこから回復するのに多大な休憩時間をとらなくてはならなくなります。
「もうこれ以上できない」という時点まで集中したり、疲労を感じながらも自分を奮い立たせて長時間仕事や勉強をがんばったという場合、「自分はやり切った!」という自己満足は得られるかもしれませんが、その日はそれ以上の活動ができなくなり、結果として、かけた時間や労力の割に、得られる成果が少ないということになってしまうのです。


■4.「待たせる」=「時間のムダ」
 往々にして、リーダーは、部下から相談があると、それを解決するために問題を引き取ってしまうことがあります。(中略)
 しかし、問題を引き取ってしまうと、引き取った側の労力に見合う結果しか得ることができません。リーダーが1時間考えてその問題を解決したとしても、その間の1時間、部下の仕事は進みませんし、ほかの部下もリーダーに相談することができません。
 そうする代わりに、リーダーが部下に対して、問題解決のために必要な指示をすぐに出すことができれば、部下がその指示に従って1時間仕事をしている間に、ほかの5人の部下の相談に乗ってまた指示を出すこともできます。そうすれば、1時間で得られる効果は、5倍もしくはそれ以上にもなるでしょう。
 ですから、リーダーは相談をされたら、できる限りその場で考え、すぐに指示を出すようにすることが大切です。


■5.「何をガマンするか?」を決める
 目標を達成したり、仕事で成功したりするためには、そのことに対して、他人よりも多くの時間を使うことが必要です。そして、いかに大量の時間を投下するかということは、いかにほかのことをガマンするかということにほかなりません。そのために最初にしなければならないのは、限られた数のイスに、誰を座らせて誰を座らせないかを決めること、すなわち、何をあきらめ、ガマンするのかを決めることです。
 今まで当たり前にしていたこと、しなければならないと思っていたこと、したいこと、特に意識もせずすぎていった時間を、一から見直して検討するのです。(中略)
 あなたも、目標を決めるときには、自分に次の質問をしてみてください。
「この目標を達成するために、私は何をガマンするのか?」
「それをガマンしてでも達成したい目標なのか?」
「どんな理由があっても、気分が落ち込んでも、ガマンできるか?」


【感想】

◆本書の内容は、表紙に大きく書かれた「時間を増やす」というフレーズから、私がイメージしていたものとは少々違いました。

単純な「時間管理術」だと思ったのですが、もうちょっとレイヤーを上げた感じ。

さすが冒頭にもあるように、複数の仕事をこなしながらも、多くの自由時間を手に入れてらっしゃるだけのことはあります。

しかも上記では触れていませんが、「通常7時間で、たまに8時間」というくらい、睡眠時間も確保しているとのこと。

そして、これらを実現できている秘密は、むしろ本書のタイトルの後半にある「思考法」に込められている次第です。


◆たとえば第1章の章題は「お金と同じように時間を考える」。

さっそく章の初っ端では、給料の天引きと同様に、あらかじめ時間も天引きすることが推奨されています。

また、古くて遅いパソコンやスマホを使用することも時間のムダですから、たとえ初期設定に時間がかかるにしても、新しいものに買い替えることも、「時間の先行投資」としての効果があるという。

ちなみに上記ポイントの1番目の「計画錯誤」は、当ブログでは初登場のフレーズですが、ノーベル経済学賞を受賞した心理学・行動経済学者、ダニエル・カーネマンらが理論化したものだそうです。

確かにムスコを見ていても、まだ定期試験の勉強にどれくらい時間がかかるか正確に見積もれず、修羅場になっている模様。


◆一方第2章では「発想」に着目して、時間を捻出するTIPSが紹介されています。

たとえば生産性を高めるために必要な「意志力(ウィルパワー)」や、時間を最大限有効に使うための「ポジティブシンキング」等々。

また、効果が高いと思われるのが「できることとできないことを分類し、できないことをあきらめる勇気を持つこと」です。

本書は各節の最後に、著名人の名言が付されているのですが、本節の最後の
「もともとやらなくてもよいものを効率よく行うことほどムダなことはない」
という、ピーター・ドラッカーの言葉に思わず納得。

なお、上記ポイントの2番目のTIPSも、この第2章からのものであり、その出典は当ブログでレビュー済みのこちらの作品になります。

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1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣

参考記事:【オススメ】『1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣』ケビン・クルーズ(2017年08月10日)

……なぜか以前からこのKindle版が「66%OFF」と激安なので、未読の方はご検討ください。


◆続く第3章は、上記でも触れた「休憩」と「睡眠」がテーマ。

このうち睡眠の重要性については、類書でもイヤ、というほど説かれているので、私は初めて知った上記ポイントの3番目のお話を抜き出してみました。

個人的には、疲れようが疲れまいが、あらかじめ決めた時間なり、範囲なりを守りたい方なのですが、それだと集中力が低下し、生産性も落ちるとのこと。

本書ではその根拠として、下記の池谷先生の実験結果を紹介していました。

集中力の維持と長期的な学習効果につながる方法(東京大学・池谷裕二教授の見解)

ちなみに上記ポイントの4番目も、休憩等関係ないのに、何故かこの第3章に収録されていたもの。

ただし、確かに上の人が判断を保留してしまうと、下に与える影響は大きいですから、部下からの相談に対しては即決が正解なのだと思います。


◆そして最後の第4章では、章題の最初に「テクニックを捨てて…」とあるように、ある種の「覚悟」を要求するもの。

たとえば著者の谷原さんは、「携帯電話の通知をすべてオフ」にしているのだそうです。

実はその前の部分で、SNSがいかに生産性に悪影響を与えるか、という話をしていたので、てっきりSNSの通知かと思いきや、電話の呼び出し音も含めて、とのこと。

すべて留守電に飛ばして、バイブもオフにしているそうで、これだと緊急時にすぐにはつながらないことになりますが、そもそもそのようなことは頻繁にはない、と割り切っています。

……私も独身時代に、どうしてもしっかり睡眠をとりたい時には、固定電話の線を抜いて寝ており(留守電の「ガチャ」という音でも目が覚めるため)、「何かあったら、その時はその時」と開き直っていたのに近いかも。

結局、上記ポイントの5番目にあるように、「何をガマンするか」を決めることが大事なんですよね。


時間を有効活用し、生産性を高めるために読むべし!

486680100X
超多忙な弁護士が教える時間を増やす思考法
第1章 お金と同じように時間を考える
第2章 発想を切り替えるだけで時間は増える
第3章 休憩と睡眠をたっぷりとるほど時間は増える
第4章 テクニックを捨ててルールを見直すと時間は増える


【関連記事】

【オススメ】『1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣』ケビン・クルーズ(2017年08月10日)

【睡眠HACKS!】『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』ショーン・スティーブンソン(2017年03月03日)

【シングルタスク】『SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる』デボラ・ザック(2017年09月05日)

【時間管理術】『アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門』Staffan Noeteberg(著), 渋川よしき,渋川あき(翻訳)(2010年12月19日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン

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参考記事:【オススメ!】『「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン』土井英司(2019年09月15日)


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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