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2020年10月16日

【メモ術?】『メモ活』上阪徹


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メモ活


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも一番人気だったメモ術本。

業界トップのブックライターとも言える上阪徹さんが、その活動の中心となる「メモ」について熱く語った1冊です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
毎月、1冊本を書く。25年間、膨大な仕事をこなしながら「締め切り」を堅守し、圧倒的な結果を出し続けてきた上阪徹氏。
氏の圧倒的なアウトプットの量・質を支えてきたのは、毎日の「メモ=メモ活」。
その驚きの情報整理術を一挙公開します。

中古価格が定価を大きく上回りますから、定価と同額とは言え、Kindle版で読むのもアリだと思います!






Hand with Pencil above Paper Notebook with Business concept / wuestenigel


【ポイント】

■1.メモは大きく2つに分類される
 私のメモは大きく2つに分類されています。「スケジュール系」のメモと「仕事系」のメモです。この2つをうまく使い分けることで、締め切りを堅守し、圧倒的な結果を出せるのです。
 スケジュール系のメモをとるのは、A4サイズのスケジュール帳がおすすめです。左側に週のスケジュールがあり、右側が罫線入りのフリースペースになっているもの。
 仕事系のメモでは、私のおすすめは、やはりA4サイズのノートです。大学ノートのようなものでもいいし、外国製の洒落たものでもいいと思います。ただし、軽いもの。なぜなら、持ち運びをするときにラクだからです。
 ここには、仕事の打ち合わせの内容を記したり、出張に行ったときの内容をメモしたり、仕事の感想をメモしておいたり。また、思い浮かんだアイデアをメモしておいたり、読んだ本のポイントをメモしたりします。


■2.手書きのメモは人の印象をよくする
 もちろん私もデジタルツールは使っています。かつての手書き一辺倒から、今ではパソコンやスマホへと、メモはどんどんシフトしています。
 それについてものちに詳しく紹介していきますが、メモの基本は手書きです。それをぜひ、認識しておいていただけたらと思います。
 なぜなのか。例えば、年配の上司や経営者の話を聞きに行く。その人たちにとってのメモは、当たり前のようにノートに手書きなのです。自分たちもそうしている人が多いし、それが当たり前のものだと思っている。
 そこにノートとペンを持たず、いきなりパソコンを開く姿は相手の目にどう映るか。実は、意外に印象が悪いのです。私は50代ですが、打ち合わせはさておき、私に取材に来た人が目の前でパソコンをカチャカチャしていたら気分はよくありません。


■3.「目的」を意識してメモする
 これまで3000人以上にインタビューしてきたという仕事柄、メモはどんなふうにとるのですか、と聞かれることも多いのですが、実はメモする前のほうが大事です。
 それは、「このメモは何のためにとるのか」を考えることです。
 取材の現場で、ただ漫然と聞いていたら、メモのとりようがありません。それこそ、すべての内容をメモしなければいけなくなる。
 そんなことはできないので、ポイントだけをメモするわけですが、そこで意識するのが、「目的」なのです。この取材は何のために行われているのか、です。
 例えば、経営者のインタビューで、「20代の若手ビジネスパーソンに向けて、よい仕事をするためのヒントをもらう」が目的だったらどうでしょうか。
 時間の使い方、取引先との付き合い方など、みなさんも、グッとメモのイメージが湧いてきたのではないでしょうか。


■4.速く書くために記号やカタカナを駆使する
 会社なら「K」、テクノロジーなら「Te」、技術なら「G」、銀行なら「GK」といった具合です。画数の多い漢字は、メモをとるときにとても面倒だからです。
 記号にしてしまえば、あっという間に書くことができます。これなら、きちんと漢字を書かなくても、あとで見返したとき内容を理解できることに気がついたのです。
 とにかくすばやくスピーディーにメモをとりたい。そこで、よく使うようになったのが、カタカナです。
 記号は便利なのですが、わかりやすいアルファベットに置き換えても、似たような記号が増えてしまい、数に限界があります。しかし、カタカナにしてしまえば、そういう問題はありません。
 例えば、「得意」→「トクイ」、「本意」→「ホンイ」、「増加」→「ゾウカ」といった具合です。カタカナは、ひらがな以上にすばやく書けます。


■5.メモした「素材」を使って文章を書く
「素材」に目を向けるのに最適な方法があります。それは、形容詞を使わない、形容する言葉を使わない、ということです。
「いい」という形容詞を使わない、あるいは「いい」に似た言葉で表現しないと決めると、「素材」に目を向けざるを得なくなるのです。
 別の例を出してみましょう。「すごく寒い」という表現があります。これを文章にするのに、「すごい」も「寒い」も使わないとすればどうするか。
・温度計は氷点下10度を指していた
・軒下のツララは20センチにもなっていた
・吐き出した息はあっという間に真っ白になった
 どうでしょうか。これもまた事実、数字、エピソードです。「素材」です。「素材」を置くだけで、「すごく寒い」などと書くよりも、よほど寒さが伝わったはずです。
「素材」を使うだけで、形容詞や表現する言葉よりも、はるかに伝わる文章になるのです。


【感想】

◆とにもかくにもハイライトを引きまくった作品でした。

その理由の1つが、他の「メモ術本」と比べると、扱っている範囲が非常に広いから。

たとえば、上記ポイントの1番目にあるように、スケジュール帳を使っている時点で、「時間管理術本」の要素が大きいかと。

また、その相方である仕事系ノートにも、仕事ネタ、アイデアネタ、読書ネタ等々をメモするのですから、それぞれについても言及しています。

さらに取材に必須な質問術のお話や、齋藤孝さんの本に出てきそうなコメント力のお話もアリ。

そもそも、その2冊ともサイズが「A4」なんですから、もはや「ノート術本」と言ってもいいくらいです。


◆もちろん、本来の「メモ術」らしいお話も収録されており、たとえば使用筆記具は、文房具好きにはおなじみの、三菱のジェットストリームなのだとか。

また、それも赤黒2本用意し、太さも0.5ミリと0.7ミリを用意し、内容に応じて使い分けているとのこと(詳細は本書を)。

さらに、取材に必須なのがICレコーダーであり、加えてスマホで場の様子や資料を作成することもあるのだそうです。

ちなみにスマホ(上阪さんはiPhone)は写真だけでなく、上記2冊のノートが取り出せないとき、メーラーの下書きにタイトルを付け、いろいろなメモを放り込んでいるとのこと。

ただし、相手の事を考え、上記ポイントの2番目にあるように、あくまで「手書き」を基本とされています。

これは取材だけでなく、上司の話をメモするときも、同様なのですが、若い世代だとそこまですることに抵抗もありそうな……。


◆一方、上阪さんらしさが出ているのが、上記ポイントの3番目のメモの「目的」のお話。

一般的に「メモ」というと、ただ漠然と情報を記しておけばいいイメージがありますが、その前に「目的」を考えよ、と上阪さんは言われています。
 メモをとり慣れている私でも、目的がはっきりしていなければ、何をメモしていいのか、わかりません。
 しかし、打ち合わせでも会議でもミーティングでも商談でも、その場がセッティングされている目的があるはずです。それをしっかり理解して、臨むことです。
そしてもう1点意識すべきなのが「仕事のゴール」。

最終的にどういうアウトプットが求められ、どんな「仕事のゴール」がイメージされているのかを考えて、メモを取ることが大事なのだそうです。


◆もう1つ、メモ術らしいお話なのが上記ポイントの4番目にある記号やカタカナを活用する件。

また、元からカタカナ用語であっても、字数が多いモノは当然省略してらっしゃいます(「プレゼンテーション」⇒「プレゼン」等)。

さらにこうした記載方法に関していうなら、下線を引いたり、丸や四角で囲んだり、項目を列挙したり等々も、当然行っているとのこと。

もちろん、こうしたスキルは、実際の現場でやりながら身につけてもいいのですが、テレビの経済番組や、オンライン動画、セミナーなどでトレーニングすることも上阪さんは提案されています。

……確かに昨今、セミナーも動画配信になるケースが多いですから、それらで練習しても良いかも。


◆なお、上記ポイントの5番目の「『素材』を使って文章を書く」というやり方は、上阪さんの文章術の根幹とも言えるもの。

ここで言う「素材」とは、引用内にもあるように「事実、数字、エピソード」の3つを指しています。

上阪さんいわく、この3つだけで文章はできているとのこと。
 実際、小説やエッセイなどを別にして、大人が読む文章、例えばウェブサイトのビジネス記事などをよくよく読んでみてほしいのですが、「素材」しか入っていないのです。
 うまく表現するような言葉もなければ、慣用句もない。背伸びした立派な文章が書かれているわけではない。それで十分なのです。
本書の第6章では、この「素材」を使って文章を書くテクニックが指南されていますので、詳しくは本書にてご確認を。


仕事の生産性を上げたいなら読むべし!

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メモ活
第1章 「メモ活」の基本原則
第2章 とにかくすぐに記録する「段取りメモ」
第3章 A4ノートに記録する「要約メモ」
第4章 速く、正確に記録する「スピードメモ」
第5章 思考を加速させる「アイデアメモ」
第6章 文章力の決め手「素材メモ」


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【メモ術】『自衛隊に学ぶメモ術』松尾 喬, 平野隆之(監修)(2014年09月30日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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