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2020年10月09日

【働き方】『「未来のチーム」の作り方』藤村能光


B07THS6ZR2
「未来のチーム」の作り方


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、今月の「Kindle月替わりセール」の中でも人気の働き方本。

著者の藤村さんは、サイボウズでオウンドメディア「サイボウズ式」の立ち上げにかかわり、現在は編集長として活躍されている方です。

アマゾンの内容紹介から。
「最も成功したオウンドメディア」が挑戦する次世代型チーム作りの秘訣。「新しい働き方」を追求する組織はいかにして「自由なのにヒットを生むチーム」になったのか?

なお、中古自体が1000円以上しますから、この「499円」のKindle版が900円以上お得な計算です!






Cybozu Labs / fhisa


【ポイント】

■1.ひとりの仕事は「自分が限界値」になる
 独りよがりな仕事の欠点は、「自分で立てられる目標が、仕事の限界値になる」ということだと思います。個人的な経験からすると、自分で設定できる目標は、自分の想像の範囲を超えません。世の中には、自分の限界を次々と超えていく才能に満ちた人もいますが、ごくごく「ふつうの人」である僕には、自分が想像できる範囲での目標達成が精一杯です。
 一方、チームで掲げる目標は協力が前提となっているので、個々人の限界にはとどまりません。それは結果的に、個人で成し遂げるよりも遥かに大きな成果をもたらしてくれます。僕自身、いくら個人で成果を出したとしても、チームで得られる成果の大きさにはかなわないということが、経験を積み重ねていくうちにはっきりと理解できるようになりました。今では、個人の成果にはまったく興味がなく、チームで成果をあげることを第一に考えています。


■2.心理的安全性とは「さらけ出す」ことで生まれる
 新たにリーダーやマネジャーになった人がチームをつくるときに、何が一番重要なのか。僕は「心理的安全性の確保」だと思うようになりました。Googleが「心理的安全性は成功するチームの構築に最も重要なものである」と発表したことによって大きな注目を集めたので、知っている人も多いでしょう。(中略)
 その心理的安全性とは、不安や恐れを感じることなく、発言や質問ができる環境や関係性のことを意味します。要するに、チームのメンバーそれぞれが、自分自身を「ありのまま」にさらけ出し、それをお互いが受け止め合える状態のことです。
 だから、どんな些細なことでも、まずはチームに共有してみる姿勢が大切です。気軽な雑談や思いつきのアイデアに加え、プライベートで思ったことや感じたことでも自分の思考だけにとどめておかず、積極的にチームに共有してみる。そして別のメンバーが何を考えているのかを知るきっかけをつくりだす。こういったチーム環境をつくることに注力しました。


■3.自由に働くには「希望」「宣言」「実態」が必要
 このようにサイボウズでは、社員ひとりひとりが自分にとってベストな方法で、会社にコミットできる状態が理想だと考えています。(中略)
 こうした取り組みを実施していくには、「希望」「宣言」「実態」という3つがしっかりと合致している必要があります。「私はこういう生き方をしたいから、サイボウズというチームに対してはこんな時間、こんな場所でコミットしよう」と自分の希望を考える。それをチームのメンバーに伝えるために言語化し、宣言する。そして宣言した働き方をしっかり実行し、当初の宣言内容とズレが生じてくれば、逐一働き方を見直し、チームにしっかりと共有する。こうした取り組みを続けることで、自由で多様性のある働き方が実現できています。
 そして、こういうチャレンジを我々が率先して行っていくことが「チームワークあふれる社会を創る」という、サイボウズの理念につながっていくと考えています。


■4.チームを動かす9つの「仕組み」
(1)チームの目標を「より強く」印象づける
(2)チームの学びを「高速化」させる
(3)成果物の「できあがる過程」を共有&保存する
(4)チームの仕事別に「決める人を決める」
(5)チームの仕事別に「決める人を決める」
(6)メンバーからの「早めの相談」を引き出す
(7)チーム内での「得意/不得意」を可視化する
(8)「会議のアジェンダ」はみんなで作る
(9)サイボウズ式の「チャット同時並行会議」

(詳細は本書を)


■5.「事実」と「解釈」を分けて考える
 ちなみにサイボウズでは、コミュニケーションの際には「事実と解釈を分けて伝える」という考え方を心がけています。オンラインコミュニケーションは、やりとりを続けるなかで、どうしても解釈が膨らみがちです。事実はひとつであるのに対して、解釈は人の数だけ存在します。解釈が中心となったディスカッションは、水かけ論になってしまうことが多いです。一度傷つけられた感情はしこりとなって、相手を正しく理解することを妨げます。
 それではいい関係性が築けません。解釈を中心に議論しだしたら、解釈ではなく事実に基づいて話を進めるようにします。問題解決には、事実へのアプローチが不可欠なのです。


【感想】

◆そもそも当ブログの読者の皆さんは、ソフトウェア会社であるサイボウズのことはご存知だとは思いますが、その運営するオウンドメディアである「サイボウズ式」については、知ってらしたでしょうか?



私もたまに、そのエントリーがはてブホッテントリに入ってきた際に目にしたことはあるものの、具体的にどのように運営されているかまでは、まったく知りませんでした。

それに関して本書の「はじめに」から。
 現在、社員6人、アルバイト学生3人という9人のメンバーがいるサイボウズ式の編集部員は、ほぼ全員がほかのプロジェクトを兼務しています。年齢構成も10代から40代までバラバラで、毎年何らかの形でメンバーは代わっていきます。さらにリモートワーク中心で働いたり社外で複業(副業)をしたりするなど、 みんながそれぞれ「自分はこうありたい」という犲由な働き方瓩鯀択しています。
そんなサイボウズ式の運営を通して、「チーム」としての働き方を考察したのが本書ということ。

ちなみに発売されたのが昨年の6月で、当然コロナ前なのですが、ハナから「リモートワーク中心」ですから、その働き方については、より参考になると思います。


◆さて、第1章のテーマは下記目次にもあるように「チームワークの価値観」。

著者の藤村さんは、入社当初、チームで始める仕事でも、「誰かに任せるよりも自分でやってしまったほうが早い」と、思っていたのだそうです。

しかしそのやり方だと、上記ポイントの1番目にもあるように「自分が限界値」にならざるを得ません。

それを踏まえてサイボウズ式では、このような記事を掲載しています。

「自分でやったほうが早い」でチームは滅ぶ | サイボウズ式

私も会社員時代は、多分にこの傾向がなきにしもあらずだったので、自戒を込めてご紹介した次第。

……今では個人で事務所運営していますから、必然的に「自分でやる」しかないのですが。


◆続く第2章では「情報のオープン化」について言及。

上記ポイントの2番目にある「心理的安全性」については、以前この本でも読んだことがありました。

B07GBTBCKK
世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法

参考記事:【Google流?】『世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法』ピョートル・フェリクス・グジバチ

ただ、自分自身をさらけ出す、と言われてもどうしたらいいのか、と当時は思っていたのですが、サイボウズでは「コミュニケーションツール」をフル活用しているとのこと。

中でも自社製品のグループウェアである、下記の「キントーン」が中心らしいのですが、似たようなツール(LINEでも可能では?)を使えば同様の効果は得られると思います。




◆そして第3章では、各人が「自由な働き方」をした場合の「チームワーク」がテーマ。

以前Twitterでは、この投稿が話題になったそうなのですが。


確かに多様過ぎワロタw

ここまで働き方がさまざまですと、上記ポイントの3番目のように、「希望」「宣言」「実態」が必要になる、というのも当然のことでしょう。

そこで第4章では、こうしたチームを生かすための「仕組み」が、上記ポイントの4番目のように9つ列挙されているのですが、個々にハイライトを引いた部分が多かったので、詳しくは本書にてご確認ください。


◆一方第5章では、こうしたオンラインツールを活用する際の「作法」をアドバイスしてくれています。

たとえば文字中心のオンラインのやりとりだと、誤解を生じやすいもの。
書き込み方ひとつで誤解が生じてしまったり、相手の書き込みで嫌な気持ちになったことは、誰にでもあるはずです。本人はおそらく思ったことを書き込んでいるのかもしれませんが、内容が攻撃的に感じられたり、読んだ人を傷つけることもあります。
実際、藤村さんも「他者の書き込み内容に心がざわめき、眠れないぐらい気になってしまった」こともあるのだとか。

そこで上記ポイントの5番目の「『事実』と『解釈』を分けて考える」ことは意識したいところです。

ただ、本書で紹介されていた、通称「イヤホン事件」については、個人的にはちょっとした衝撃でした。
これは、新入社員の実践研修中にイヤホンをして作業していた新人がいたことに対して、担当メンターが「イヤホンは外したほうがいい」と注意を促す投稿をキントーン上にしたところ、「何を懸念しての指摘なのかがわかりません」と新人側から真意を問う声が上がったものです。
なんでもこの議論は、キントーン上で全社員に公開されていたので、周囲からさまざまな意見が投げかけられることになったのだそうです。

結果どうなったかは本書をお読みいただくとして、議論するまでもなく、ノータイムで「そんなのあかんやろ」と思ってしまった私は「老害」なのかも!?


「これからの働き方」を学べる1冊!

B07THS6ZR2
「未来のチーム」の作り方
第1章 サイボウズ的「チームワークの価値観」
第2章 チームの土台は「情報のオープン化」
第3章 「自由な働き方」と「チームワーク」
第4章 チームを動かす「仕組み」の作り方
第5章 「オンラインコミュニケーション」の作法
第6章 会社の「外の人」とチームを組む


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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