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2020年10月06日

【仕事術】『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』越川慎司


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AI分析でわかった トップ5%社員の習慣
 

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも、非常に注目を集めていた仕事術本。

各社の人事評価「上位5%」社員の方々の働き方を、「AI」等のテクノロジーによって、詳細に分析したという興味深い作品です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
ビジネスパーソン1万8000人を、定点カメラ・ICレコーダー・GPSで調査、AI分析した働き方の結論。
効率よく成果を出す人には、シンプルな「共通点」があった!

中古価格が定価を上回っていますから、若干お得なKindle版をぜひご検討ください!





046 - Working Hard (Hardly Working) / LaMenta3


【ポイント】

■1.目標から逆算して考える
 彼ら「5%社員」は、目的を達成することを山登りのように捉えています。
 はじめに山の頂上を意識し、今自分がどの位置にいてどれぐらいの時間とコストをかけて頂上に到達するかを逆算し、そこに対して行動を起こしていきます。
 95%の一般社員もそのような逆算を意識して山を登る人たちもいますが、彼らは準備に多くの時間を要してしまい、スタートが遅れて、頂上に立って取り付くリードタイムが長くなってしまいます。
「5%社員」は、まず最低限の計画、つまり旅のしおりを作ってから動きはじめます。(中略)
 一見「5%社員」のほうが差し戻しや行動修正などの手間がかかり、リードタイムが長くなるように思われますが、彼らはスタートが速く、修正するかしないかの判断が明確なので迷わず行動を継続していけます。
 そのため、計画に長時間を要す、 95%の一般社員よりも早く頂上に到着します。


■2.さらに上を目指すためにフィードバックを得る
「5%社員」は積極的に他者のフィードバックを得ているのに対して、作業充実感に浸る 95%の一般社員は他者から意見をもらうことの必要性をあまり感じていません。
「5%社員」の 78%はフィードバックを得ようと自発的に行動していました。
 プレゼンをした後の参加者や、会議後の主催者、失注した後の顧客に対して、自ら感想と評価を聞きにいき、成功と失敗の原因を突き止めようとしているのです。
 さらに特徴的だったのは、成功したケースでも、改善点を聞きだそうとしている点です。
 今回の調査で録り溜めた録音記録の中に、何度も相手に改善点を聞くシーンが17件残っていました。それは全て「5%社員」のものだったのです。
 彼らは、成果を残したときであっても、その成果を継続させるため、もしくはさらに上を目指すために、改善点を探しているのです。


■3.手順化する、習慣化する
 今回、「5%社員」の調査を通じて私が学んだことは、手順化することの大切さです。「5%社員」は、成功した時に、その手順をまとめていきます。
 まとめた後は、それを習慣化できるように何度も繰り返すよう意識しています。手順化して習慣化することは、成功への近道だけでなく、時短にもつながります。
 ただし「絶対にこの手順が合っている」とは思っていません。
「5%社員」は、常にもっと良い方法はないか模索して、日々進化させています。「5%社員」は高い評価をもらっているにもかかわらず、現状に満足しません。
 だからこそ、日々行動を変えていって振り返って改善するという「行動実験」が習慣化されています。彼らのように、「さらに良くなりたい」という改善の欲求がないと、成長は止まります。


■4.タスクに見積もり時間とチェックポイントを設ける
「5%社員」の調査を進める中で、経営者や人事責任者から「5%社員はどうやってタスク管理しているのか?」と聞かれることが多くあります。
 そういったニーズもあり、「5%社員」に許可を得て、パソコンやスマホの画面を見せてもらい、タスク管理方法を個別にヒアリング調査しました。
 95%の一般社員と比較して特徴的であったのは、1つひとつのタスクに、完了までの見積もり時間とチェックポイントを設けていることです。
 15 分くらいで終わる比較的簡単なタスクにも、1日や2日かかるようなタスク、それをブレイクダウンして2時間くらいで終わるタスク、すべてに見積もり時間を書いていました。タスクは見積もり時間を設定し、実際にそのタスクに取り組んでいきますが、そのあとで本当に見積もり時間で終えることができたかを振り返っているそうです。


■5.自分の行動を振り返る
「5%社員」は、自分の行動を振り返る習慣を持っています。少なくとも2週間に1回は自分の仕事内容とその結果を内省しており、95%の一般社員よりも9倍以上の頻度で振り返る時間を設けていました。
 その振り返り時間は15分程度で、そこから得た反省と学びを次からの行動に活かそうとしているのです。特に、社内会議や資料作成、メール処理といった時間を奪う3大作業は、振り返らないとそれが成功かどうかがわからないものです。なぜ失敗したのか、その発生原因は何か、どうすれば最短距離で成果を残せるようになるか、ということを考えながら行動を修正していかないと改善していきません。


【感想】

◆勉強本や、自己啓発書の分野では、いわゆる「科学的自己啓発書」と呼ばれる(私が勝手に呼んでいる、という話もありますが)エビデンスベースの作品が、昨今数多く見られるようになってきました。

それに比べると、仕事術に関しては、ブルーカラーの生産性向上の作品は以前から多くあるものの、ホワイトカラー(デスクワーク)でエビデンスを根拠にした本というのは、ほとんど記憶にありません。

もちろん、エース級のビジネスパーソンが「これが俺のやり方だ!」的にビジネススキルの本を出すことはあっても、どこまで汎用性があるかは不明だったり、属人性が強いこともありました。

そういう意味では、たとえばマッキンゼーなり、リクルートなりのOBが、こうした会社の「看板」を出して、「●●社ではこうやっていました」というのが、広い意味でのエビデンスベースになっていたのかな、と。

それに比べると、本書の「5%社員」という切り口は、客観的な指標として、説得力があるのではないか、と思います。


◆さて、まず本書の序章では、こうした「5%社員」の原則を5つ列挙。

上記ポイントの1番目の「目標から逆算して考える」のほか、「経緯」よりも「結果」重視だったり、「挑戦」を「実験」と捉えている等、「なるほど納得」と思わせられるものがほとんどでした。

ちなみにその原則の1つに、
「5%社員」の73%が「意識変革」はしない
というのがあって、一瞬いぶかしんだワタクシ。

ところが、中身を読んだら「5%社員」は、むしろ「意識を変える前に行動する」のだそうで、それなら確かに、より成果に結びつきそうです。


◆続く第1章では、「5%社員」ではなく、残りの「95%社員」の行動にフォーカス。

こちらは逆に、小見出しから拾うとNG集のようになってしまうので、そうではない行動をする「5%社員」の方を見ていきました。

その中の1つが、上記ポイントの2番目にあるフィードバックのお話です。

「95%社員」が作業が終わっただけで、その充実感で満足してしまうところ、「5%社員」は、その73%がそうではないとのこと。

また、そもそも「95%社員」のうち 61%が、「フィードバック=ダメ出し」というネガティブな印象を持っているのに対して、「5%社員」の78%は「他者からのフィードバックに対してポジティブな印象」を持っているのだとか。

さらに「5%社員」は、アンケートの自由記入欄に「フィードバックは成功のタネ」と答えたり、「フィードバックはプレゼントと同じ」と記載する人までいたのだそうですから、これは筋金入りですわ……。


◆一方第2章では、ふたたび「5%社員」の「思考と行動」を抽出。

上記ポイントの3番目は、この第2章からであり、こうした「再現性」へのこだわりは、なるほど、成果に直接つながっていそうです。

また、同じ第2章で割愛した中で触れておきたいのが、「5%社員」は「振り返りの時間」をとっている、ということ。

彼らは2週間に1度は止まって考える時間を設けており、「5%社員」は、そうでない社員よりも、振り返りの時間をとる人が8倍もいるのだとか。
 なぜ忙しいのか、何かやめるべきことはないか、何に無駄な時間を費やしてしまったのか、などの内なる反省(=内省) を定期的に行い、その気づきや学びを次の行動に活かしているのです。
これは私自身も、ぜひ取り入れたいな、と。


◆なお、1つ飛ばした第4章では、「5%社員」の習慣に注目しているのですが、この辺は類書とかぶるTIPSが多い(「メールの返信は15分以内」等)感じです。

そんな中、耳イタイのが上記ポイントの4番目の「タスクの見積もり時間」のお話。

これ、やってもやってもズレることが続くと、イヤになっちゃうんですよね……。

さらに最後の第5章からは、上記で触れた「振り返り」をポイントの5番目として抜き出してみました。

ちなみにこの「振り返り」は頭の中で行うだけでなく、「5%社員」はノートに書きだす人が多いそうですから、こちらもぜひお試しください。

いや実際、読めば読むほど「5%社員」との違いに劣等感がさいなまれましたが、これを糧にして精進したいと思う次第。


できるビジネスパーソンの行動様式をマスターするために読むべし!

4799326082
AI分析でわかった トップ5%社員の習慣
序章 AIで1万8000人を分析してわかった、ずば抜けた結果を出す人の五原則
第1章 良かれと思ってやってしまう「95%社員」の行動
第2章 トップ「5%社員」のシンプルな思考と行動
第3章 トップ「5%社員」の強いチームをつくる発言
第4章 トップ「5%社員」のすぐやる習慣
第5章 今日からできるトップ「5%社員」のルーティン


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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【編集後記2】

◆一昨日の「プライムデーセール」の再追加分の記事で人気だったのは、この辺の作品でした(順不同)。

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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