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2020年08月28日

【ライフキネティック?】『Life Kinetik(R) 脳が活性化する世界最先端の方法』ホルスト・ルッツ


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Life Kinetik(R) 脳が活性化する世界最先端の方法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事の中でも人気の高かったスキルアップ本。

表紙には大きく岡田武史さんと、茂木健一郎さんのお名前が並んでいますが、私はむしろ、サッカー日本代表の香川選手の恩師であるユルゲン・クロップ監督(当時)がドルトムント時代に取り入れて、有名になったプログラムである点に惹かれました。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
近年の研究では、運動が脳を活性化することがわかっています。「Life Kinetik(R)」は、新しい動きを次々とすることで脳のネットワークを増やし、脳を活性化する手法です。運動にさらに脳トレ、視覚の訓練を組み合わせ、脳のさまざまなエリアを刺激して連携を高めることができます。世界18か国で採用され、幼稚園、福祉施設、プロスポーツ、企業と幅広い分野で導入されているメソッドが、記憶力、集中力、運動能力、学習能力、認知症予防などに、驚くような効果を発揮。毎日10分でも、1週間にまとめて60分でいい。脳に次々と新しい課題を与えて、楽しみながら、生活の質を上げていくものです。

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brain / DigitalRalph


【ポイント】

■1.ライフキネティックの概要
ライフキネティックでは、簡単なエクササイズによって、脳内でまだ利用されていない領域を活動させていくことを目指しています。
 ドイツのアルペンスキー選手ロジー・ミッターマイヤーはこう言っています。「それは可能であり、誰にでも必要なことだ」と。ライフキネティックのエクササイズには、知覚(とくに視覚)の能力と、すばやく情報を処理して動きに反映させるための集中力が非常に求められます。
 このことは、とても簡単な動きを行なうエクササイズにもいえます。これらすべての要素を満たしているのが、ライフキネティックなのです。つまり、ライフキネティックの公式は次のようになります。
「知覚+脳トレ+動き=能力の向上」
 ライフキネティックでは、この3つの要素を使って、脳内のネットワークを改善し、それにより脳のあらゆる領域を一層活用させることを目指しています。


■2.記憶力と情報処理能力が向上する
 認知に関連する脳領域には、記憶をつかさどる領域があります。その中でもとくに、短期記憶の一部であるワーキングメモリに関連する領域と長期記憶をつかさどる領域は、神経可塑性を発揮します。
 長期記憶は、長期にわたって必要と思われる事柄を記憶する能力で、ワーキングメモリは、すばやく決断を下すために重要な能力です。
 しかし、状況に応じた行動をするためには、記憶だけでなく、詳細な情報を迅速に処理する能力も非常に重要となってきます。ワーキングメモリと長期記憶の能力、情報処理の速度については、後ほどもっと詳しく説明します。
 ワーキングメモリと長期記憶の能力、情報処理の速度は、ライフキネティックトレーニングでもっとも鍛えることができるからです。


■3.パラレルボールに挑戦
(1)手に持つ
ボールか何か小さな丸いものを両手に1つずつ持つ
(2)投げる
ボールをまっすぐ20僂曚評緤へ上げる
(3)腕を交差する
投げている間に腕を交差する(中略)
(4)つかむ
交差したままの状態でボールを手でつかむ
(5)投げる
腕を交差した状態でボールをまっすぐ上方へ上げる
(6)つかむ
投げている間に腕の交差をほどき、その状態でボールを手でつかむ
(詳細は本書を)


■4.利き目を意識して席に着く
 じつは、休み明けに成績がひどく落ちるのは、たいてい「席の位置が悪いから」だけなのです。左目が利き目である子どもが、左側に窓がある窓際の席に座ると、窓の外で起こっていることにしょっちゅう気をとられてしまいます。(中略)
 これと同じようなことが、映画館や歌劇場の席についてもいえます。たとえば、あなたの利き目が右目であり、スクリーンや舞台に向かって右側の席に座ったとします。前述したように、つねに利き目である右目であらゆるものをとらえようとするため、あなたはスクリーン上や舞台での動きを右目で追うことができるように顔を左へ向けるでしょう。(中略)
こうして、はっきりと自覚はしていないものの、つねに不快を感じることになります。会場の反対側に座って観れば感激した映画や公演でも、そのような状況では気に入らなかったと思ってしまうことも珍しくはありません。


■5.平衡感覚を鍛えて認知能力を改善する
平衡感覚と学校での成績の関係を検証
 2007年にアーレン大学(ドイツ、アーレン)のエックハルト・ホフマンが5〜18歳の3000人以上を対象に行なった研究で、被験者の62%に平衡感覚の軽度〜重度の異常があることが認められた。
 また、同研究では、平衡感覚と学校での成績(ドイツ語、数学、スポーツの成績)の関係も検証された。その結果、それぞれの成績において、平衡感覚に異常があった被験者グループの平均値のほうが、平衡感覚が正常だった被験者グループの平均値よりも0.6以上低かったという。さらに、成績が高い被験者は平衡感覚の能力が優れていることも明らかに示されている。
 この原因と結果の順番を逆にして言うこともできます。つまり、平衡感覚を鍛えれば、認知能力を改善できる可能性があるのです!


【感想】

◆今まで当ブログでも、「脳ネタ本」や「脳トレ本」を何冊かご紹介してきましたが、それらとは一線を画す作品でした。

そもそも本書のタイトルでもある(ドイツ語のスペルですが)「ライフキネティック」とは何か?

上記ポイントの1番目でも簡単に説明されていますが、おなじみ東洋経済オンラインさんでは、このような記事が2年弱前に書かれていました。

脳を活性化する「ライフキネティック」の凄み | スポーツ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

上記記事では、冒頭で名前を出したクロップ監督のインタビューほか、大半がサッカーに関係したお話なのですが、最後のページでは、知能指数の上昇が対照群の約3倍だったことが明かされています。

また、発達障害の子どもたちへのトレーニングに取り入れられたり、認知症にも効果があったり、と、障がい者はもちろん、健常者からアスリートまで日常生活を豊かにし、眠れるパフォーマンスを引き出す可能性を秘めている次第。


◆本書はそんな「ライフキネティック」のさまざまな効果とともに、実際の「ライフキネティック」のトレーニングも数多く紹介されています。

その1つが、上記ポイントの3番目にある「パラレルボール」。

本書では各動作ごとに写真入りで解説されているのですが、手っ取り早く分かるのがこちらの動画です。

上記ポイントの「(3)腕を交差する」のところでは略していますが、実際は上の動画のように交差する腕を左右逆にするのがデフォルトのよう。

要はこのように、体の動き自体はシンプルでありながら、同時に頭を使わせることで、「知覚と認知」を鍛えるワケです。

……これ、私もテニスボールで試してみたのですが、そもそも両手のボールを同じくらいの高さにまっすぐ投げること自体が難しいっす(大汗)。


◆また、「ライフキネティック」は特定の知覚能力を鍛える要素が含まれているとのこと。

具体的には以下の4つの要素なのですが。
(1)視覚
(2)聴覚
(3)平衡感覚
(4)触覚
このうち(1)の視覚は、視力が良い、悪いの問題ではなく「光の屈折に関与する目の筋肉と大脳皮質の視覚野の連携を改善することを目指している」のだそうです。
 その具体的な機能としては、次の5つになります。
「動いている対象を目で追う機能」「対象に視線を合わせて固定する機能」「対象を見ているときに、その周辺の状況を目でとらえる機能(周辺視)」「空間を立体的に見る機能」「対象までの距離と対象の速度を推定する機能」です。
パッと見、アスリートじゃなきゃ関係なさそうですけど、これがどうも読字にも関係している模様。

となると文章を読む必要のあるビジネスパーソンとしても、無関係ではありませぬ。

ちなみに上記ポイントの4番目では、「利き目」の話が登場していますが、「ライフキネティック」によって、「利き目ではない方の目」を鍛えることができれば、このような問題が改善されていくワケですね。


◆さらに、(3)の平衡感覚について言及しているのが、上記ポイントの5番目。

なるほど、平衡感覚を鍛えることによって、認知能力が改善されるとは!?

ではここで、ご自分の平衡感覚に問題がないかを試していただきましょう。
 足元が安定する靴を履き、平らな場所に立ちます。
 まずは、正面をまっすぐ見て、片足を上方へ上げます。このとき、上げた足がもう片方の足に触れないようにしてください。
 次に「うまくバランスをとろう」と思い、目を閉じ、できる限り長く片足だけで立っていられるよう試みます。
 そして、目を閉じてから足が床についてしまうまでの時間を計ってください。
 その時間が10秒以上であれば問題ありませんが、そうでなければ、ライフキネティックを行なうのがよいのだとか。

……なお、私は全然余裕かと思いきや、10秒は無理でした(涙目)。


◆とにかくこんな感じで、「テスト」と「トレーニング」が山ほど収録されていますから、キチンと飛ばさずに(やるべきことをやって)読んでいたら、とてもレビューは間に合いませんでしたよ(やってない言い訳)。

また、本書の合間合間には、「体験者の声」として「ライフキネティック」の効果を賞讃する発言も多々。

別にCEOでもなんでもない、某会社の社員やら、スイスのスキー連盟のスキージャンプチーフやらに混じって、何気に先日のチャンピオンズリーグで優勝したバイエルンのGK、マヌエル・ノイヤーや、ドルトムントでは香川のチームメイトで元ドイツ代表のマッツ・フンメルスが、サラッと登場しており油断もスキもありませぬ。

さらに、「効果の立証」として、いちいち「どの研究所」の「こんな実験結果」ということまで明らかにされていますし、巻末にはお約束の参考文献がぎっしり(ただしほぼ全部ドイツ語なのでよく分からず)。

まさに「科学的自己啓発書」の流れには沿っていますが、本書こそ「読んだだけではダメ」で、実際に試してみる必要がありそうです(自戒を込めて)。


脳を活性化して、ハイパフォーマンスを実現すべし!

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Life Kinetik(R) 脳が活性化する世界最先端の方法
第1章 あらゆる能力が向上するライフキネティックの成り立ち
第2章 脳内ネットワークを改善し、脳のあらゆる領域を活用させる
第3章 人は3つのタイプに分かれる
第4章 慣れていない新しいことに挑戦するつもりはあるか
第5章 身体と同じように脳もケアする
第6章 ライフキネティックで脳細胞同士のつながりを増やす
第7章 ライフキネティックで生活を改善できる
第8章 脳全体を鍛えていくライフキネティックの全貌
第9章 知覚と動きと認知能力を一緒に高めていく
第10章 ライフキネティックはできないことがメリットになるエクササイズ
第11章 脳と体の老化を楽しみながら食い止める
第12章 子どもからお年寄りまで同じ ことができるライフキネティック事例集


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【編集後記】

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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