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2020年07月13日

【会社員必読?】『50代 後悔しない働き方』大塚 寿


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50代 後悔しない働き方 (青春新書インテリジェンス)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのも、先日の「未読本・気になる本」の記事で人気だったキャリアデザイン本。

タイトルには「50代」とありますが、むしろ40代のうちから考え始めてもいい内容でした。

アマゾンの内容紹介から。
なぜ組織にいた人は、将来設計を誤るのか。
65歳をすぎても「年金+300万(年間)」を得ている人に共通するのは、50代で将来設計をしっかり始めていたことです。
元リクルートの営業マンが「1万人インタビュー」で得たリアルな法則を初公開。「低条件でもノーと言うな」、「新しいことに手を出すな」といった一般論の間違いと、成功する動き方のポイントがわかります。

中古価格が定価を上回っていますから、お得なKindle版がオススメです!






Business meeting / David Leo Veksler


【ポイント】

■1.50代を後悔している12の理由(抜粋)
●守備範囲が狭すぎた
 たとえば、人事を含めた総務全体を任せたいのに、「実はファシリティー関連しかできません」では選んでもらえないのです。
●低い条件の再雇用に甘んじてしまった
 定年間近になり、「再就職・転職や起業は面倒だし、社会保険もあるし」という安易な気持ちから、新入社員より低い条件の再雇用に甘んじてしまい、
「別の選択をすればよかった」
 と、後悔している人がたくさんいます。
●定年後の人生設計をしておくべきだった
「1万人インタビュー」における「50代を後悔している理由」の栄えある(?)1位は、他でもない、
「定年後の『人生設計』をしておくべきだった」
 です。


■2.「学歴神話」「学歴コンプレックス」を捨てる
 50代での転職活動や定年後の再就職では、新卒と違い、学歴はほとんど意味を持ちません。(中略)
 求められているのは若かりし高校時代の学力ではなく、「いま不足している分野を補ってくれるだけのスキルを持っているかどうか」です。
 学歴にプライドを持っている人は、「一流大学から一流企業に入社して、エリート街道を歩んできたオレが、今さら無名の中小企業などで働けるか」と思っていると痛い目に遭います。
 長年キャリア採用、シニア採用を繰り返してきた中小企業は、採用で様々な失敗をして目が肥えています。「プライドだけは一人前だが仕事は半人前」の人を見抜き、試用期間内に白黒つけます。
 50歳を過ぎたら、学歴によるプライドはゼロリセットするに限ります。


■3.「自分は何ができる人なのか」を整理する
 次の手順で考えてみてください。
(1)「自分ができること」をリストアップする。できるだけ多く、10項目をメドに
(2)「強み」という基準で上位3つに絞り、「強み」順にする
(3)なぜその「3つ」になったのか、それぞれの理由、背景を140字程度ずつにまとめる
(4)「3つの強み」を、もっとも必要としているのは誰か、推測する
(5)その「誰か」に対し、自分を商品として売る場合のキャッチコピーを考える
 (5)は重要です。「自分は、何ができる人か」を一言で語るイメージです。一例を紹介すると、
・1億円規模のシステム開発のPM(プロジェクトマネージャー) 経験が豊富で、とくにトラブル対応(火消し) に強み。(中略)
 といった感じです。


■4.オーナーに「3点セット」を送る
 まず、ぜひ試してほしいのは、自分のスキルや技術を活かせそうな中小企業、できればオーナー企業の社長(もしくはオーナー)にダイレクトに手紙、履歴書、職務経歴書の3点セットを送付し、面談を依頼する方法です。
 これは、昔からある伝統的な裏技です。この方法を知っているか否かで、60歳以降、65歳以降の人生に大きな差が出ていると言わざるを得ません。
「面識もないオーナー社長に、いきなりそんな3点セットを送り付けるなんて、無礼というか迷惑じゃないかな? 本人の手に渡ったとしても開封されずにゴミ箱行きだろう」
 と思う方も多いかもしれません。
 ところが、実際は違うのです。
 この方法をこの本で書くにあたって、私は知り合いの売上10億円から100億円の企業のオーナー社長や会長に片っ端から、「この3点セットを開封するか、面談するか、よければ採用するか」について聞きまくってきました。
 ほとんどのオーナーが、開封まではします。


■5.副業OKなら小さく始めてみる
 個人事業でも起業でも、立ち上げ時は「お金の心配」がつきものです。その立ち上げ費用を預貯金などの「ストック」から賄うとすれば、預貯金は減る一方です。再雇用で収入は激減したとしても、「フロー」の収入があるだけで、心理的なプレッシャーがまったく違うのです。
 副業OKの企業であれば、再雇用期間の上限である65歳まで「二束のわらじ生活」を続け、再雇用期間が満了した時点から、副業を専業にするのはお薦めです。
 再雇用の条件が「週5日勤務」でない場合は、曜日を分けて副業に勤しむのもいいでしょう。
 副業のコツは、とにかく「小さく生んで、大きく育てる」スタンスです。とにかく小さく始めてみることです。
 スモールスタートであれば、リスクも大きくはなりませんし、複数のことを始めておいて、うまくいきそうな事業に絞っていくこともできます。


【感想】

◆新書の割には中身が濃く、ハイライトを引きまくった1冊でした。

今までも「中高年(50歳)以降の人生設計」について述べた作品はありましたが、それらと比べても秀でているといいますか。

というのも、まず本書の場合、ベースとなるインタビューの数が、冒頭の内容紹介にもあるように「1万人」と膨大なもの。

そして、それらの「声」から自分の過ごした50代の何に後悔しているかをランク付けしたのが本書の第1章です。

なお、上記ポイントの1番目は、その中からボリュームの関係で3つだけ選んでみました。

残りは本書をご覧頂くとして、真ん中の「再雇用」というのは、事前にあれこれ検討しておかないと、どんな悪い条件でも従わざるを得ないのではないでしょうか?

そういう意味では、本書を読んで何かしらのアクションを取れば、こういう「後悔」は起こりえないと思います。


◆続く第2章では、第1章の「12の理由」を防ぐための心構えを4つレクチャー。

上記ポイントの2番目は、その1つである「一般論や思い込みを捨てる」の中から引用したものです。

実際私も、顧問先のほぼすべてが中小企業ですから、こうした会社の採用の難しさや、彼らにとって入社希望者の学歴など何の意味もないことは重々承知しているワケでして。

また、他の心構えとして「自分の市場価値の高め方を知っておく」というお話は結構実践的でした。

どういう業界、どういう職種であればニーズがあるか、ということは、常に意識しておきたいところです。


◆というわけで、いよいよ第3章では具体的なアクションについての解説が!

上記ポイントの3番目にあるように、「自分は何ができる人なのか」をプレゼンできるよう、整理しておかねばなりません。

さらに、定年延長や再雇用に際しても、「人物評」というのは大きな要素になるそうですから要注意!
 50歳になったら「それが私の性格、キャラだ」、「できる人間には威厳があって当然だ」では済みません。 しっかり対応しておかないと重大な障害となり、60歳以降の可能性がかなり狭まってしまいます。
本書のアドバイスに従って、キャラも変えていただけたら、と。

また、転職に際しては、オーナー社長や役員の親戚や人間関係から採用されるケースも多いのだとか(「リファラル採用」というのだそう)。

こうした採用に備えて、ぜひ候補をリストアップをしておいてください。


◆一方第4章では、「50歳からのキャリア戦略と最強の裏技」と題して、上記の「リファラル採用」もさらに深掘り。

「50歳になったら狒簡位での畆卞盂阿凌楊の構築とメンテナンスが欠かせない」のだそうです(詳細は本書を)。

さらには「裏技」とも言うべきなのが、上記ポイントの4番目の「3点セット」攻撃!

ここで「開けてもらう」までは行けることがわかりました。

……実は本書には、その開封の先に進むための重要テクニック(?)が記されているのですが、一応ネタバレ自重ということで。

また本書では、その「3点セット」を送るべき会社の探し方にも述べられていますから、ここはぜひ、合わせてお読みください。


◆なお、第5章では、実際に大塚さんがお話を聞いた諸先輩方の体験談がパターンごとに紹介されていました。

通常の中高年本と違い、転職や起業・開業はもちろんのこと、事業承継や雇われ経営者、大学講師、政治家、とさまざまです。

さすがに私たちも、これらの中のどれかには当てはまると思いますから、ぜひ参考にしてみてください。

ちなみに上記ポイントの5番目の「スモールスタート」は、第6章から抜き出したもの。

副業OKの会社であれば、ぜひ(というか必ず)最初は小さく手がけていくべきでしょう。

もちろん、40代から始めれば、より多くの挑戦もできますから、早ければ早いほどいいと思う次第。


会社勤めの方なら、必読の1冊!

4413045963
50代 後悔しない働き方 (青春新書インテリジェンス)
第1章 <予習篇>50代を後悔している12の理由
第2章 <座学篇>「12の後悔」を防げる4つの心構え
第3章 <準備篇>50代で始めておくべき9つのウォームアップ
第4章 <実践篇>50歳からのキャリア戦略と最強の裏技
第5章 <ケーススタディ篇>後悔していない諸先輩に学ぶ
第6章 <展望篇>失敗を防げる「60〜64歳の試行錯誤」


【関連記事】

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【起業】『さらば! サラリーマン 脱サラ40人の成功例』溝口 敦(2019年11月11日)

【キャリアデザイン】『「いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方』松本利明(2019年05月03日)

【実践的会計本】『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 会計編』三戸政和(2019年02月25日)

【熟年起業】『50歳からの出直し大作戦』出口治明(2016年09月30日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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傾聴のコツ―――話を「否定せず、遮らず、拒まず」 (知的生きかた文庫)

当ブログでもおなじみのテーマである「傾聴」を掘り下げた本書は、中古に送料を足すと、Kindle版の方がお買い得。

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2011年の棚橋弘至と中邑真輔 (文春e-book)

過去何度かセールで見たことのある作品ですが、今回の「74%OFF」の「499円」というのは、過去最安値だと思いますので、気になる方はこの機会にぜひ!


【編集後記2】

◆一昨日の「高額書籍キャンペーン」の記事で人気だったのは、この辺の作品でした(順不同)。

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歴史を変えた10の薬

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SDGsが問いかける経営の未来 (日本経済新聞出版)

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テンセント――知られざる中国デジタル革命トップランナーの全貌

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市場サイクルを極める 勝率を高める王道の投資哲学 (日本経済新聞出版)

宜しければご参考まで!


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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