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2020年07月08日

【思考法】『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』柿内尚文


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パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日の「未読本・気になる本」の記事でも人気だった思考術本。

土井英司さんがメルマガで賞賛していたことからも、注目を集めている作品です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
【発売即重版! 】企画した本1000万部突破! ベストセラー編集者、初の著書!
仕事にも、人間関係にも、恋愛にも、お金のことも、家族のことにも使える!
「想像以上の答えが見つかる思考法」

中古に送料を加えると定価を超えますから、若干お得なKindle版がおすすめです!






Design Thinking Workshop / Bytemarks


【ポイント】

■1.考える=「広げる」+「深める」
「考える」ことについてまず、最初に知っておいてほしいこと。
 それは「考えるとは『広げること』と『深めること』である」ということです。
 これ、すごく重要なところなので、ぜひ赤線をお願いします。
 日本の人口減少問題を考えるときも、地域再生について考えるときも、新しい商品の企画を考えるときも、最高においしいカレーとはなにかを考えるときも、全部基本は同じ。「広げる」と「深める」で考えていきます。
「広げる」とは、可能性を考えていくことです。いままで存在しなかったものを生み出したり、新しい価値をつくっていくことでもあります。
「深める」とは、本質的価値を考えていくことです。「そもそも」を考えることでもあります。


■2.人生は思考ファーストで
 人生は、恐ろしくシンプルな原則でできています。
人生 = 思考 + 行動
 なにを考えて、なにを行動に移すか。その結果があなたの人生を、未来をつくります。
 これから10分間、ダラッとヒマつぶしの動画を見るか、それとも社会のために自分にできることはなにかないかと考えるか、それだけで人生は大きく変わるはずです。この積み重ねがあなたの未来です。
 毎日、から揚げ大盛りの店に食べに行っていたら、未来はデブになります。「から揚げが食べたい」→「から揚げを食べに行く」。デブも思考と行動の積み重ねの結果なのです。(中略)
 これからの人生をどう生きていきたいか、未来にどうなっていたいか、それを実現させるも、させないも、あなたの思考次第です。
 つまり、思考ファースト! あたりまえのようですが、メチャクチャ大切なことです。
 考える前に行動しろ、とか言われても、普通の人には難しい。やっぱり思考を変えることが一番です。
 人生は思考ファーストで!


■3.「ずらす法」を使ったベストセラーの例
 僕自身の経験でも、「ずらす法」を使って、本がベストセラーになったことがあります。『「のび太」という生きかた』という本がそれです。(中略)
 書店のPOSデータを見ると、40代女性の購入者が増えているデータがありました。最初はなぜ40代女性が買っているのかわからなかったのですが、はがきが続々届くようになって気づきました。小学生、中学生の母親が買っていたことに。
 そこで、「ビジネスパーソン向けの自己啓発書」から「子ども向けの読書感想文にも使える本」に、この本のポジションをずらしました。書店でも「ビジネス自己啓発書」のコーナーから「児童書」のコーナーに売り場を変えてもらえるよう、お願いしてまわりました。たとえば、夏休みの課題図書の本の横に置いてもらうわけです。
 すると、子どもたちに本が届くようになり、40万部を超えるベストセラーになりました。価値をずらしてヒットしたわけです。

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ポケット版「のび太」という生きかた


■4.「無意識」の正体を探す「正体探し」
「正体探し」とは、人の心の中にある「見えない心理」を見つけ出す方法です。
 感覚、直感、なんとなく……。人はいつも論理的に行動しているわけではありません。むしろ感覚的に行動していることのほうが圧倒的に多い。この曖昧なものを見える化したり、言語化したりすることが「正体探し」です。(中略)
 シリーズで80万部を超えるヒットになった『はじめての人のための3000円投資生活』という本があります。この本のヒットのベースにも「正体探し」がありました。日本人で投資をやっている人、やっていない人の特性データを比較することで「多くの日本人の投資に対する正体」を見える化していったのです。
 そこから見えてきたのが、「世代を超えて、将来に対するお金の不安が大きい」「投資に興味はあるが、怖い」「投資は難しそうでハードルが高い」「お金は好きだけど、お金のことを考えるのは嫌い」などのポイントでした。
 この要素を踏まえた企画を立てれば多くの人の心に届くはずという仮説が立ちました。そしてベストセラーとなり、ビジネス書の年間ランキングでも1位になりました。

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はじめての人のための3000円投資生活


■5.「考える時間」をマシマシに!
「考える技術」を使えば、これまでよりも「考える速度」「仮説を生み出す速度」が上がります。ただ、それ以上の飛びぬけた思考をするために考える時間は必要です。
 野球で、バッティング理論をいくら学んでも、ヒットやホームランを打てるようにはなりません。その理論を体に脳に刻み込み、素振りやバッティング練習、練習試合をして、打てるバッターになっていくのです。
 考えることも同じです。「考える技術」をベースに、時間をかけ、行動に移して考えていく。
結果 = 考える技術 × 考える時間 × 行動
 これが方程式です。
 ちなみに、考えることを続けていくと、だんだん考えることが楽しくなってきます。だから、「長く考えるなんてうんざり」なんて思わないでください。そうやって考えたことが蓄積されて、あなたの力になります。


【感想】

◆本書の内容をひと言で言うと、「『考える』ことの『意味』と、その『具体的な方法』を明示した作品」といったところでしょうか。

冒頭の内容紹介にもあるように、著者の柿内さんは、企画した本が1000万部を突破したという、実力派の編集者さん。

本書での事例も、ご自身が手掛けた書籍の例が目立ちますが、その方法論としての汎用性は広く、私たちビジネスパーソンの仕事にも使えるものです。

実際、土井さんのメルマガでは、「業界人としては読まない手はありません」と言いつつも、「出版業界以外の方にも、新商品開発の秘訣として読むことができるでしょう」と言われていました。

ただし、「社員の離職率を下げるプランを考える」といった例もありましたから、必ずしも「新商品開発」に限られたものではありません。

と言いますか、むしろ下記でも触れている営業ネタ等、むしろ新商品開発以外のお話の方が断然多いくらいです。


◆さて、まず第1章では「考える」という行為に関して、柿内さんが主張する3つのポイントが登場。

上記ポイントの1番目にある「考える=『広げる』+『深める』」というのは、その中の1つです。

その具体例として挙げられているのが、おなじみの「ほぼ日手帳」。

ほぼ日手帳 2020

確かに「ほぼ日」は、手帳の本質的価値を掘り下げつつ(「深める」)、同時に各人が自分らしい手帳をつくれる(「広げる」)のが魅力ですね。

なお、その他の2つもかなり大事なので、できれば本書にてご確認いただけたら、と。


◆続く第2章では、「考える」ことによって、どのような「変化」があるかについて言及。

たとえば、ジャパネットたかたの眦通世気鵑、本来ビジネスパーソン向けのボイスレコーダーを、物忘れが多くなるおじいさんや、自分が不在中の際に子どもに用件を伝えるためのおかあさんに売ったのも、「新しい価値」を発見したからです。

また、柿内さんご自身の書籍のヒット作も、後の章で紹介される「考える技術」を用いたからこそ生まれたもの。

結局、上記ポイントの2番目にあるように、人生は「思考 + 行動」という原則に則っているワケですよね。

何でもあの松岡修造さんは、「もともとは消極的な性格」だったのが、思考の積み重ねによって、今の姿がある、という裏話を「松岡さんの書籍を4冊も担当された」柿内さんが言われると、説得力があります。


◆そしていよいよ第3章では、「考える技術」の具体的な方法論を紹介!

上記ポイントの1番目で触れた「考えを広げる方法」と「考えを深める方法」がそれぞれ6つずつの、計12個の方法が解説されています。

たとえば上記ポイントの3番目の「ずらす法」は、「考えを広げる方法」の中の1つ。

『「のび太」という生きかた』という作品は、出た当時に意識したことはありましたが、まさかそんな形で40万部(本書の帯を見ると45万部になってますがw)を突破したとは知りませんでした。

そういえば、土井英司さんが昨夜のメルマガで「今年のベストビジネス書になるかも」と絶賛したこの本でも、ワークマンがこの「ずらす法」を用いて売り上げを伸ばしたことが明らかになっている模様。

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ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただけで なぜ2倍売れたのか

ちなみに「考えを広げる方法」には、ほかにも「かけあわせ法」「脱2択」といったTIPSがありますから、あわせてご確認ください。


◆一方、上記ポイントの4番目の「正体探し」は、「考えを深める方法」からのもの。

ここではまた柿内さんのヒット作が事例として挙げられていますが、ほかにも本書では「営業」という仕事を分解して、「人はなにを理由に商品やサービスを購入するのか」という「無意識」を探っています。

要は「正体」が分かれば、とるべき行動がシンプルになるということ。
「人間関係」であればコミュニケーションの方法などを、「商品力」は商品を改良するとか商品の魅力の伝え方を考えるとか、やれることはいろいろあります。「価格」はもし競合商品に対して高いのであれば、その価格の価値を説明できるようにする。「会社の信用」も相手に伝わっていない場合があるので、ちゃんと伝えるための準備をすることも大切です。
ここから先は、ご自身がどこに問題があるかを考えていただけたら、と。

もちろん「考えを深める方法」には、ほかにも「360度分解法」「すごろく法」といった興味深いテクニックが挙げられていますから、こちらも要チェックで。


「考える技術」を身につけたい方なら必読の1冊です!

4761274999
パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法
第1章 「考える」について最初に知っておいてほしい3つのこと
第2章 「考える技術」で未来は変えられる
第3章 「考える技術」を思い通りに使いこなす
第4章 頭の中をクリアにする「思考ノート」のつくり方
第5章 考える技術がさらに上がる習慣


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【天才の思考法】『超ロジカル思考 ―「ひらめき力」を引き出す発想トレーニング』高野研一(2015年08月25日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」さて、どうする?

今年3月に出たばかりという新しめの本書は、中古が定価を上回っているため、Kindle版が1200円以上お買い得。

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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