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2020年06月25日

【メンタル】『外資系エリート1万人をみてきた産業医が教える メンタルが強い人の習慣』武神健之


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外資系エリート1万人をみてきた産業医が教える メンタルが強い人の習慣


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも人気だったメンタル本。

著者の武神さんは、年間1000件以上の面談を行い、これまでに1万人以上の様々な職種の人たちを診てきたという、外資系企業の産業医さんです。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
●外資系企業では常に厳しく成果を問われ、業績不調が続けば解雇されることも珍しくない。また中途採用が多いため、人間関係は一般的な日本企業に比べるとドライ。一人ひとりにかかるストレスは決して小さくなく、メンタル不調に陥ってしまう人も少なくない。
●ただそうした一方で、同じようなタフな職場環境にあっても、安定したメンタルで結果を出し続けている人もたくさんいるという。著者は、そうした「不安やストレスで悩まず、元気に前向きに働き続ける人たちには、どのような特性があるのか、何が共通しているのか」を、産業医面談の場で長年ヒアリング・研究してきた。
●本書は、「メンタルが(ストレスに)強い人に共通する考え方や習慣」を解説。あわせて、メンタル不調に陥ってしまった人が、著者のアドバイスをもとに回復し、メンタルが強い人に変身していった事例も紹介。

なお、同時発売のKindle版は、「14%OFF」とお買い得です!





Quarantine Fun cps01 / FolsomNatural


【ポイント】

■1."自分のため"の時間をオンにする
 ワークライフバランスが叫ばれる中、会社での仕事モード、いわゆる「オン」の状態と、会社を出た後の「オフ」の状態の切り替えを、多くの人はメリハリとして考えています。
 このオン状態は緊張状態と考えることができますが、中には、職場以外でも気持ちのうえでの緊張状態が続いている人がいます。そのような人たちは、場合によっては、本人の自覚がないままオン状態が続くことで、ストレスによって潰れてしまうことが少なくありません。
 典型的なオン状態持続の例は、育児休暇から復帰したお母さんや、子どもが生まれて帰宅後に牋藥参加瓩垢訖靴靴い父さんに見られます。(中略)
 1つアドバイスできるとするなら、大切なのはオフの時間の過ごし方等ではなく、まずは犲分のため瓩了間をオンにすることなのです。
 仕事が早めに終わる日にあえて保育園を延長して、30分だけスタバでゆっくりする、あるいはウィンドウショッピングやマッサージに行くなど、犲分のため瓩忙間を使ってみてはいかがでしょうか。きっと、帰宅後は感謝の笑顔で家族みんなに接することができるはずです。


■2.「想定内」を増やす
 想定外のことが起きてストレスを感じるのを回避するには、事前に身構えて、想定内にしたうえで対処する必要があります。そして、たとえ「想定外」だったとしても、起こってしまった出来事を「どう捉えられるか?」「そこにどのような意味、意義があるのか/あったのか?」「5年後、10年後にどう活かせるか?」と意識的に考え、過去に意味を与えることができれば、さらに未来に起こり得ることへの備えとなるのです。
 この習慣を身につけるためには、まずは仕事、人間関係(家庭)、お金、健康、住居などのワーストシナリオ=想定外を考えてみることが有効です。考えるべきワーストシナリオのパターンは人それぞれですから、他者からのアドバイスや専門家の知識を参考にしつつも、できるだけ自分のケースとして想定してみましょう。


■3.時間、空間、五感を区切る
●時間を区切る
 時間を区切ることは、ストレスの「持続期間」を区切る効果があります。長期間で「区切る」場合は、1カ月先でも、3カ月先でもいいので、来月の遊びの予定を決めたり、夏季休暇のレジャーや楽しいイベントの予定を立てましょう。
●空間を区切る
 たとえば、社員食堂でお昼を食べるよりも、会社の外のほうが気分転換になります。休日に自宅でゆっくりするよりも、郊外にドライブに行き日常生活から距離を置くことで、自分の状況を冷静かつ客観的・俯瞰 的に考えることができるのです。
●五感を区切る
 たとえば、壁にかかった絵画や観葉植物を眺める(視覚)、音楽を聴く(聴覚)、アロマを焚く(嗅覚)、甘いものやエスニック料理を食べる(味覚)、温泉につかる(触覚) などの行為を通じて、緊張を和らげたり、気分を変えるというのは、多くの人が無意識にやっていることです。


■4.「期待する」と「期待を示す」上司の違い
 まず、「期待する」は単に自分が期待するという行為であるにもかかわらず、その期待に応える責任は相手に 委ねられてしまっています。しかし、よくよく考えてみると、期待をしているからその期待に応えよというのは、無茶な話です。(中略)
 一方、「期待を示す」というのは、あくまで示しているだけで、その行為自体に「他責」というニュアンスは含まれていません。ですから、「期待を示す」場合に大切になるのは、相手がその期待に応えたいと思ってくれるかどうかです。(中略)
 すなわち、示された期待に応えようとするかどうかは、自分と相手の関係性によるということです。期待を示した人のことを尊敬していたり大切に思っていれば、相手はその期待に応えようとするでしょうし、良好な関係でなければ残念ながら期待に応えようとは思わないでしょう。
 ですから、まず上司は「期待するのは一方的な感情である」と理解すべきであり、部下に期待に応えてほしいなら、それ相応の信頼関係を上司のほうから構築しようとしなければなりません。そうした関係を築けてはじめて、部下が自主的に動いてくれるということを理解すべきなのです。


■5.部下を叱るときは「いま・ここ・私」を意識する
(1)いま 叱るべきか(いま)
(2)この場所・この場面で 叱るべきか(ここ)
(3)私が 叱るべきか(私)
 この3つを、叱る前に考えてみましょう。そうするとあなたの「叱る」は、相手を承認したうえでの行為になります。
 叱るべきときは、本当に、「いま」なのか──。自分も相手も興奮していては、効果的には叱れません。一呼吸置いてからでは遅いのか、一度立ち止まって判断しましょう。
 叱るべきは、この場所、この場面か──。周りに人がいない場所のほうがいいのではないか。そのほうがお互いに一呼吸も置けるのではないかと考えましょう。
 そして、叱るべきは、本当に「私」なのか──。私こそが、叱るべきなのか。個人として適任だから叱るのか、それとも、上司という役職だから叱るのか? そうやって考えることで、部下の失敗であなたが不利益を被っていないのであれば、叱らなくてもいいことに気づくこともあります。


【感想】

◆ストレスマネジメントや、メンタルヘルス強化について、非常に学びの多い作品であり、とにかくハイライトを引きまくりました。

まず第1章は「メンタルヘルス強化は、今後ますます重要になる」と題して、著者の武神さんが日ごろ接する外資系の企業の実態をレポート。

よく「up or out(昇進しなければ退社を)」と言われていますが、まさにそれがゆえにメンタルをやられる人が多数いるようです。

ここで注目すべきは、「外資系企業で『潰れてしまう人』の3つのパターン」と、逆に「外資系企業でも元気に働き続ける人たちに共通する3つの特徴」。

いずれも今後、外資系のような厳しい環境になるであろう、国内系企業で働く方にとって参考になると思います(詳細は本書を)。


◆次に第2章では「ストレスに弱い人の特徴」を7つ列挙。

上記ポイントの1番目は、特徴の1つである「常にオン状態」に対する解決法として挙げられていたものです。

確かに私の家内も、子どもたちが小さいうちは「常にオン状態」でしたし、私が手伝ったにしても焼け石に水だったかも。

その点彼女は、定期的にマッサージを予約してリフレッシュしていましたし、子どもが大きくなった今は、一緒にDVDを借りて観ていたりしています。

また、他の「ストレスに弱い人の特徴」の1つである「期待値が高すぎる。自分にも、他人にも」というのは、周りでもよく聞くパターンかもしれません。
「みんなのためにがんばっているのに、それが認められていない」と感じた瞬間、報われていないという感覚が一気に押し寄せてきます。爐んばっている瓩爐んばっている のに瓩吠僂錣觸峇です。そうなると、張り詰めていた気持ちの糸が切れ、肉体的あるいは精神的な疲労の蓄積に気づき、ダウンしてしまうのです。
確かに、自分へも周囲へも、期待値やゴール設定は下げた方がよさそうです。


◆一方キモとなる第3章では、「ハードな環境でも元気に働き続けられる7つの習慣」が登場!

上記ポイントの2番目と3番目は、この章から抜き出したものです。

まず2番目は、習慣の1つである「構える」を解説したもの。

本書はプライバシーを伏せた上で、武神さんが接した事例が節々で紹介されているのですが、さすがに「復職初日にクビを宣告されるも、すぐに転職活動を始められたケース」というのは、「想定内」だったにせよメンタル強すぎな気がw

また3番目は「区切る」と題された節からであり、何を区切るのかと思いきや、「時間、空間、五感」とのこと。

特に最後の「五感」を区切る(刺激する)というのは、気分転換にはうってつけでしょう。

なお、ここには挙げられていませんが、猫カフェ等行って、猫に触るのも「触覚」として良さげです。


◆さて、第3章がキモと言っておきながら(本書にもそのような記載があったので)、実はそれ以降も触れておきたい部分が多々ありました。

特に職場の人間関係に悩む方には、必読の内容が目白押しです。

たとえば上記ポイントの4番目は、第4章の「職場の『対人ストレス』の対処法」からのもの。

よく部下に「期待する」上司はいますが、果たしてどれほどの方が「期待を示し」ているのやら……。

また、逆に部下の立場の方に対しては、「職場のパワハラに対する自己防衛法」も伝授されています。

今どきパワハラが許される職場があるのか、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ワンマンオーナーが起業したような中小企業では、なかなかなくならないものでして……。

また、本書にも登場していた、親会社から「問題アリ」として子会社に左遷させられたようなケースも、おそらく外部に働きかけないと問題自体は解決しないようです。


◆そして最後の第6章では、部下にメンタル不調者をださないためのノウハウを指南。

さっそく「なるほど」と思ったのが、「『NGワードって何ですか?』と質問してくる上司はNG」という小見出しです。

このような質問を受けたとき、武神さんは
「NGワードはありすぎて伝えきれません。伝えても覚えきれません。ただ、メンタル不調者と話すときは、何か言う前にぜひ、『その言葉を言って、一番満足するのは誰ですか?』 という質問を自分の心に投げかけてみてください」
と言われているそうで、もしその答えが「自分」ならば、それは言う必要がないとのこと。

さらに、上記ポイントの5番目にあるように部下を叱る際には、「いま・ここ・私」を意識すべし!

……上記でも触れたように、一部のオーナー企業では、結構守られていないのですが。

他にも「部下を叱るときに守ってほしい『し・か・り・ぐ・せ』」というのも、ぜひ順守しておきたいところです(詳細は本書を)。


メンタル不調者にならない、出さないために読むべし!

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外資系エリート1万人をみてきた産業医が教える メンタルが強い人の習慣
第1章 メンタルヘルス強化は、今後ますます重要になる
第2章 「ストレスに弱い人」でも変われます!
第3章 「メンタルが強い人」にこうすればなれる!
第4章 職場の「対人ストレス」の対処法
第5章 「周りの人」のストレスをケアする方法
第6章 メンタル不調者を出さない上司の習慣


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【ライフハック】『メンタルが強い人がやめた13の習慣』エイミー・モーリン(2015年08月28日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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経済学講義 (ちくま新書)

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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