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2020年04月09日

【読書術】『情報吸収力を高めるキーワード読書術』村上悠子


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情報吸収力を高めるキーワード読書術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事の中でも人気だった1冊。

さすが当ブログにおける「読書術本」への関心の高さを、ひしひしと感じることとなりました。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
質の高い読書は、「キーワード設定」で決まる!
超一流「情報クリッピングマスター」が伝授する、必要な情報を吸収し、忘れない、新・読書術!

なお、上記記事の時点では用意のなかったKindle版も、2割引きでリリースされていますから、そちらおお見逃しなく!






Reading / Wiertz Sebastien


【ポイント】

■1.「読書」とかけ合わせるキーワードを考える
 2020年1月現在、「宇多田ヒカル」をグーグルで検索すると、約1000万件がヒットします。さすがは日本の歌姫、ものすごい数ですね。(中略)
 一方、本書のようなビジネス書は、1冊あたり約10万字と言われています。これまたすごい文字数ですが、この10万字という狢舂未慮斥佞陵緡鶚瓩髻∈まであなたは「AND検索」のキーワードを何も設定しないで読んでいた可能性がおおいにあるのです。
 インターネットに置き換えて考えると、これで欲しい情報をとろうというのがいかに無謀なことか、おわかりいただけるでしょう。
 読書をするとき、「たまたま開いたページに欲しい情報が載っていた!」というようないわゆる狠からぼた餅瓩蓮△瓩辰燭傍こることではありません。
 自分の内面をじっくりと耕して、AND検索のキーワードを設定し、それがどこに載っているか、必死に探して見つけないと情報はとれないのです。


■2.レビューは「個人的な評価」ではなく「客観的な事実」を見る
 出された料理が「おいしい/まずい」、読んだ本が「おもしろい/つまらない」というのは、あくまでもその人の「個人的な評価」です。「星の数」もそうですね。そして、これほど当てにならない、信用できないものはありません。(中略)
 読書は好きでやっていることなので、他人の主観に惑わされるのではなく、「自分の中」に判断基準をつくりたいところです。
 そのためにレビューで参考にするのは、「客観的な事実」です。飲食店で言うと、次のような記述が客観的な事実に当たります。
「渋谷のレストラン『レガート』では、エレベーターをおりてすぐに『コートをお預かりいたしましょうか』と言われます」(『店長さんのここが好き 愛されるお店をつくる60のサービス』中谷彰宏)
 私はレガートに行ったことがあるのですが、このとおりの出迎えを受けました。「入口でコートを預けてから入店する」というのが客観的な事実、そして「応対した店員の感じが良かった/悪かった」というのは個人的な評価。そのお店に行くか、行かないかという判断基準は、前者でないといけません。


■3.頭の中の「潜在的なキーワード」を目の前の本に結びつける
 時間ができたら詳しく調べようと思っているデータ。放置している懸念事項。「あとでやる」に入れているTo Do List。
 読書が得意な人は、猖槎燭両霾鶚瓩とれないと気づいたときに、これらの「潜在的なキーワード」を心の奥底から引っ張り出して、目の前の本の内容と関連づけることがとても上手です。(中略)
「潜在的なキーワード」とは、つまり「緊急ではない重要事項」なのです。スティーブン・R・コヴィー博士の著書『7つの習慣』によると、この「緊急ではない重要事項」をどれだけ行なったかで、その人の人生が決まると言われています。
 設定したキーワードが全然出てこない、思いどおりに情報がとれないということは、自分の中の「緊急ではない重要事項」と対峙する絶好のチャンスです。読書中に「潜在的なキーワードをどれだけ引き出せたか」で、今後の人生が決まると言っても過言ではありません。


■4.読書の際のオススメのテーマ5選(抜粋)
●初めて知った知識を吸収する
 本を読むことの楽しさも、「知らなかった世界を知れる」ということに尽きると思うのです。その道の専門家が出した本には、自分の知らないことがたくさん書いてあります。
 だから、本を読むときのテーマとしては、まず「初めて知った知識」が書いてあるフレーズに注目してみてください。
●今すぐ真似できそうな著者の行動を吸収する
「総論反対、各論賛成」という言葉がありますが、ほとんどは別世界の話だったとしても、1冊の本をよく読めば、少しくらいは「今の自分にもできそうなこと」「自分の人生に取り入れられそうなこと」も書いてあるものです。それを目ざとく見つけて、実行しましょう。
●自分の主張の「お墨付き」をストックする
「言葉が相手に響く自分」であればいいのですが、残念ながら今はまだそうではない。でも提案したいことがあって、会社の役に立ちそうな気がする。そんなときは、ネームバリューのある著者のフレーズに代弁してもらうのが一番です。自分には影響力がないと悲観するのではなく、すでに持っている人から拝借する。せっかく本を読んだのですから、利用できるものは遠慮なく利用しましょう。


■5.インスタグラムで読書記録をつける「3つのメリット」
(1)スマホの中に本棚をつくれる
 まず1つ目は、スマホの中に「本棚」をつくれるということ。現実の本棚と違って場所をとらない上に、持ち運びもできます。書店や図書館に行って、「この本は前に読んだことがあるかも……」と迷ったときは、その場でスマホを取り出してインスタグラムを見て確認すれば、同じ本を買ったり借りたりすることもなくなるでしょう。
(2)著者から直でリアクションがある
 2つ目は、著者から直でリアクションがあるということ。今はSNSで話題になってナンボ、という「SNSファースト」の時代。作品の評判を気にして、エゴサーチをしている著者がすごく多いんです。
(3)ユーザーとの交流が励みになる
 3つ目は、ユーザーとの交流が励みになるということ。別に人から評価をされたくて読書記録をつけているわけではないのですが、やはり自分の投稿に対してリアクションがあるとうれしいもの。
「いいね」を押してくれたり、わざわざコメントを書き込んでくれたり、フォロワーになってくれる人がいると、本当にうれしくて励みになります。


【感想】

◆「キーワード」という、なかなかユニークな切り口をベースにした読書術本でした。

というのも、著者の村上さんは、「クリッピング」という「新聞・雑誌の中から必要な記事を探し出すこと」を職業にされており、その注文は、クライアントから欲しい情報に含まれる「キーワード」で受けるのだそうです。

意識をしていないと、人は目にしたものでさえスルーしてしまうのは、いわゆる「カラーバス効果」でもおなじみのことかと。

読書もこれと同じで、キーワードを設定して読むべし、というのが本書の主張になります。


◆では具体的に、キーワードをどう設定するかについて述べられているのが、本書の第2章。

上記ポイントの1番目はここからであり、たとえば例にあるように「宇多田ヒカル」だけでググると、1000万件ある情報も、もう1つキーワードを加えて「AND検索」すると、絞り込まれていきます。

本書では、このキーワードの候補を探すのに、検索エンジンのサジェスト機能を活用する方法が紹介されているのですが、その作業を手っ取り早く済ませられるのが、「関連キーワード取得ツール」なるもの。

関連キーワード取得ツール(仮名・β版)

試しに左上のスペースに何かしら単語をを入れてクリックすると、五十音とアルファベットそれぞれ1文字につき7〜10個のキーワード候補が表示されます。

しかも、「Yahoo!知恵袋」や「教えて!Goo」の質問も大量に表示されており、これはこれで使い道があるという(詳細は本書を)。


◆さて、キーワードを選んだら、そのキーワードが載っている本を探さなくてはなりません。

それを指南しているのが本書の第3章。

Amazonでも検索欄にそのキーワードを入れて本を探せば、おそらく大量に表示されることでしょう。

そしてその中から本を選ぶときに留意したいのが、上記ポイントの2番目のお話。

私も長年このブログをやってきて、アマゾンレビューを見抜く訓練をしてきたつもりですが、確かに「客観的な事実」は動かしがたい部分ですから、評価のよりどころになると思います。

……と言いますか、私もこの「レガート」に1度行ったことがあって、確かにそう言われた気が(夏に行ってたら言われなかったのでしょうけど)w


◆また、上記ポイントの3番目は第4章の「キーワードをアップデートする方法」からのもの。

実はこの章、キーワードを定めて読み始めたものの、当初の目論見と異なった場合の対処法について述べられています。

そしてこのポイントの3番目も、「思っていたのと違う」場合に「潜在的なキーワード」を引っ張り出すことが勧められている次第。

むしろ、こういう意図せぬ出会いこそが、価値ある「セレンディピティ」にもなるかもしれませんしね!

一方第5章では、「キーワード」とは別に「テーマ」を持っておくことで、より充実した読書が行えることが指摘されています。

この章では、全部で5つのテーマが挙げられているのですが、上記ポイントの4番目では、そのうち3つを抜き出してみました。

ただ、一般的な読書を行ってきた方にとっては、むしろ「キーワード」ではなく、これらの「テーマ」に沿って本を読まれてきたでしょうから、結構おなじみだと思います。


◆なお、最後の第6章では、読書記録を残すことを推奨されているのですが、その舞台がインスタということに、まず驚きました。

画像や動画ならまだしも、読書のようなテキストメインなものをなぜインスタで行うのか、当初は腑に落ちなかったのですが、Facebookにはハッシュタグがありませんし、逆にTwitterは厳しい文字数制限がありますから、インスタという選択肢も、意外と良いのかもしれません。

本書では、読書記録としてのインスタを活用法が詳しく紹介されていますから、今から新たに挑戦してみたい方は、ぜひご確認を。

ハッシュタグの付け方から、投稿のタイミングまで、私個人としては結構目からウロコなお話がいくつかありました。

なお、上記ポイントの5番目はもちろん、この第6章からなのですが、いずれもかつては、ブログのメリットとして挙げられていたモノだったと思います。

私も今から始めるのだったら、ブログではなく、インスタにしていたかもしれませんね。


読書好きなら、一読の価値がある1冊!

4866800801
情報吸収力を高めるキーワード読書術
第1章:なぜ、今まで「欲しい情報」がとれなかったのか?
第2章:キーワードを設定する方法
第3章:設定したキーワードが出ている本を選ぶ方法
第4章:キーワードをアップデートする方法
第5章:読書でさらに情報を吸収する秘策
第6章:インスタグラムに読書記録を残そう!


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【読書術】『「読む」技術〜速読・精読・味読の力をつける〜』石黒 圭(2017年04月14日)


【編集後記】

◆インスタの使い方で、私がかつて勉強になったのがこちらの本でした。

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共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る (幻冬舎単行本)

特にタグの付け方は、かなり詳しく載っていたかと。

参考記事:【オススメ!】『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』ゆうこす(2019年09月19日)


【編集後記2】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

B07RYS4NP5
ドルビーの魔法 カセットテープからDOLBY ATMOSまでの歩みをたどる (NextPublishing)

私が子どもの頃は、テープデッキ(死語?)に必ず装備されていたドルビーに関する作品は、Kindle版が1100円以上お得。

B00UFNXAY0
老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体 (ちくま新書)

ウチの母も見事に引っ掛かった高齢者詐欺を扱った作品は、中古が値崩れしているものの、送料を足せばKindle版の方がお買い得になっています!


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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