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2020年02月20日

【リーダーの仕事術】『最高のリーダーは2分で決める』前田鎌利


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最高のリーダーは2分で決める


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、本日終了となる「ビジネス書フェア」終了前日ランキングで3位につけたマネジメント本。

以前当ブログでもプレゼン本をレビューしたことのある、前田鎌利さんが、リーダーとしての働き方を指南してくださっています。

アマゾンの内容紹介から。
ソフトバンクで圧倒的な成果を出し続けたプレイングマネジャーの超速仕事術。

本日限りではありますが、このKindle版が、送料を加算した中古よりも500円弱、お買い得となります!





Work Meeting / amtec_photos


【ポイント】

■1.70%の精度で意思決定をする
 自分が決断をするときに「正解」を求めるリーダーは、いつまでたっても自分の選択に不安がつきまとい、躊躇します。
 なぜなら、ビジネスにおいて「これが絶対的な正解」というものは、そもそも存在しないからです。
 そして意思決定にいたずらに長い時間をかけた挙句、ペンディングの案件が目の前に積み上がってしまうことになるのです。(中略)
 私は、孫正義会長の後継者を育成する機関「ソフトバンクアカデミア」の1期生ですが、孫さんは次のように話しています。
「リーダーは確率50%の戦いをしてはいけない。とかげは、身体の約3割である尻尾の部分までなら、切ってもまた生えてくる。でも、とかげでさえ、身体の半分まで切ったら死んでしまう。だから、リスクを取るのは3割まで」
 リーダーは一か八かのギャンブル的な選択をしてはいけないが、だからといって確実性を求めすぎるとビジネスでは機を逃すということです。
 この孫さんの教えに従い、私も、70%ぐらいの精度に達したら「これでいこう!」と決めていました。


■2.定例会議の時間は30分がいい
 会議の前半15分は情報共有や伝達、進捗確認などの場です。
 その中で対処すべき課題や調整が発生したら、役割を分担してすぐにアクションを起こします。
 週1回の定例会議で進捗確認をすれば、たいていの課題は大きな問題に発展する前に対処できます。
 案件が滞ることも少なくなるので、高いモチベーションを維持したまま結果も出せるようになります。
 後半15分は、部下のプレゼン、ディスカッション、そして意思決定の場です。
 たった15分しかないと思われるかもしれませんが、人間の集中力のピークは15分とされています。
 15分で意思決定まで行うことは、じつは理にかなった方法なのです。


■3.「相手の感情」を動かすストーリーをつくる
 プレゼンが必要な場面は、社内だけとは限りません。
 とくに、様々なバックグラウンドを持った人と協働してプロジェクトを進める場合、社外の人にも共感と納得をしてもらう必要があります。
 そのときに重要になるのが、「相手の感情」です。(中略)
 そこで、相手にきちんとロジカルに迫りながらも「感情に訴えるストーリー」も同時に走らせるのです。
 それが、次のストーリーの軸です。
《共感》→《信頼》→《納得》→《決断》
 4つの要素は、次のような問いに答える形で内容を決めていきます。
1.共感
なぜ、この提案が重要なのか?
2.信頼
提案者には、どんな実績や根拠があるのか?
3.納得
実行することで、どんな特徴や効用があるのか? また、どんな未来像が描けるのか?
4.決断
決断への最後のひと押し


■4.部下への声かけは「いま何か困っていることはない?」
 部下が報連相をするときに、次のような声がけをするリーダーがいます。
「あの件、大丈夫?」
「あれって、どうなっている?」
 これらは、「アウトプット重視」の、「管理型」の声がけです。(中略)
 ですが、そもそも、部下は「大丈夫か?」と聞かれると、「大丈夫です」と答えてしまうものなのです。
 本当は大丈夫ではなかったとしても、とりあえずそう答えてしまうのです。(中略)
 そこで、部下には、次のような「育成型」の声がけをするようにします。
「いま何か困っていることはない?」
「手伝ってほしいことがあったら言ってね」

 このように、爛侫ロワー瓩箸靴読下に声をかけるようにするのです。


■5.自分の部下を上司にプロモーションする
 私がソフトバンクで部長になる直前、上司から次のように言われました。
「いつもきちんとチームの実績を出してくれてありがとう。でも、前田君が部長になったとき、あなたがいまやっている課長の仕事は誰が引き継ぐの?」
 このときに、私は初めて、自分の昇進に「部下の成長」という要因が大きく影響していることに気付きました。
 そして、「部下の成長」は、自分が認めただけではダメで、自分の上司が認識して初めて社内から認めてもらえるということがわかりました。
 そこで私は「3カ月、時間をください」と上司にお願いをして、その間に部下を次期課長候補としてプロモーションすることを決めたのです。
 次期課長候補の部下を連れて上の会議にできるだけ出席し、私の代わりにしゃべってもらう機会をたくさんつくるようにしました。
 リーダーがいくら優秀でも、部下が育っていなければ、組織はそのリーダーを上に引き上げようとしません。
 下が育たないうちにリーダーを引き上げるという人事を繰り返すと、現場が疲弊して、崩壊していくからです。


【感想】

◆なかなかタメになるお話が多いと感じたのですが、実際に部下を育てられている方から見て、本書がどのように受け止められているのか、気になるところ。

というのも、過去何度か触れたことがあるように、私自身が新卒で入った企業を、部下を持つ前に退社してしまったので、この手のマネジメント系のスキルがまったく欠けているワケです。

しかも、自分でも理解していますが、「他人に仕事を振るのが下手」ですから、おそらくあのまま会社にいたとしても、マネジメントで苦労したであろうことは、容易に想像できる次第。

そういう自分から見たら、本書に書かれていることは、結構ハイレベルでした。


◆まず第1章では、本書のタイトルにもある「決める」ための「4つのルール」が紹介されています。

その1つが、上記ポイントの1番目にある「70%の精度で意思決定をする」。

ここで言う「70%」がどのくらいかというと、著者の前田さんによると
期日よりも前倒しにしたうえで、想定される上司からの質問に対応できるレベルに根拠となるデータがそろった状態
とのことです。

さらに、もし決断した結果が「失敗」に終わったとしても、それを「引きずらない」のが、リーダーとして大切なのだそう。

目次を見ても残りの3つのルールが挙げられていないので、一応今回はネタバレ自重しますが、ぜひ本書にてご確認ください。


◆続く第2章は「定例会議」がテーマ。

上記では触れていませんが、頻度は通常「週1回」で、上記ポイントの2番目にあるように、コンパクトに30分で終わらせます。

また、後半の15分の「プレゼン、ディスカッション、意思決定」の内訳は、本書の別項によると以下のとおり。
1.提案のプレゼン   3分
2.ディスカッション  10 分
3.リーダーの意思決定 2分
最後の「意思決定」がまさに、本書のタイトルにもある「2分」なのですが、実はその時間で仕上げるのには秘密がありました。

それが本書では図解されている「統一フォーマット」。

「課題」「原因」「解決策」「スケジュール」等の項目を埋めていくことで、「2分で意思決定ができる」のだそうですが、いかんせん画像なのでご紹介できませんでした(すいません)。

こちらもお手数ですが、本書の方でご覧いただきたく……。


◆一方、上記ポイントの3番目も同じ第2章からのもの。

社内プレゼンのやり方については、以前前田さんのこちらの作品をご紹介していますが。

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社内プレゼンの資料作成術

参考記事:【資料作成】『社内プレゼンの資料作成術』前田鎌利(2015年08月20日)

ここでは、社外プレゼンに重要な「感情に訴えるストーリー」の4要素に触れてみました。

なお本書では、実際に「新商品の掃除機」を提案する事例が挙げられていましたので、そちらもご参考まで。


◆また、第3章のテーマは「報連相」ということで、上記ポイントの4番目では、「部下への声かけ」についてフォーカスしてみました。

部下やアシスタントのいない私はさておき、会社勤めの皆様におかれましては、ぜひご留意いただければ、と。

さらにはその「部下」に関してですが、第4章から抜き出した上記ポイントの5番目にある「自分が認めただけではダメで、自分の上司が認識して初めて社内から認めてもらえる」というのは、考えたこともありませんでした。

なお、この「部下のプロデュース」は、リーダーに必要な「5つのスキル」の1つである「セルフブランディングスキル」であり、その他の4つについては、これまた本書にてご確認ください。

加えて巻末には「実践編ケーススタディ」まで収録されており、充実の1冊。


部下のいらっしゃる方なら、ぜひご一読のほどを!

B07P1VYKKM
最高のリーダーは2分で決める
1章 新しい時代のリーダー「決める力」4つのルール
2章 リーダーは2分で決めろ!
3章 部下の「報連相」が変わると、決断のスピードも上がる
4章 チームの問題は「5つのスキル」で解決する


【関連記事】

【資料作成】『社内プレゼンの資料作成術』前田鎌利(2015年08月20日)

【マネジメント】『世界基準の「部下の育て方」 「モチベーション」から「エンゲージメント」へ』田口 力(2019年09月25日)

【マネジメント】『気づかせる技術 部下が自分で考えて動き出す』鳥原隆志(2019年06月20日)

【リーダーシップ】『組織を動かす無敵のチカラ〜ミッションリーダーシップ〜』岩本 仁(2017年08月27日)

【マネジメント】『即効マネジメント: 部下をコントロールする黄金原則』海老原嗣生(2016年05月15日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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