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2020年01月20日

【EQ】『EQトレーニング』高山直


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EQトレーニング (日経文庫)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのも、新刊を漁っていて見つけたスキルアップ本。

「IQ」と同様に、むしろ最近では「IQ」以上に注目されている「EQ」をテーマにした作品です。

アマゾンの内容紹介から。
EQはIQと対比される言葉で、「感情をうまく管理し、利用できる能力」「こころの知能指数」のことです。本書は、今求められるEQスキルを紹介し、その鍛え方について詳述しています。著者は、日本におけるEQ開発の第一人者です。理論の提唱者であるサロベイ、メイヤーの両氏と協力し、日本独自のEQ理論の推進に尽力してきました。本書には、自分のEQ能力を測るテストがついています。自分の能力を知った上で本書に掲載の鍛え方を実践。再度テストを受けることで、実践した効果を確認することができます。時代とともに、EQも進化しています。EQについて知っている人もそうでない人も、改めて読んでほしい一冊です。

中古が定価の3倍くらいしますから、若干お得なKindle版がオススメです!






Emotional / Valerie Everett


【ポイント】

■1.IQの高い人よりEQの高い人が成功している
アメリカは能力第一主義の国であり、能力を測る指標の1つとして有力視されているのが修士や学士といった学歴です。このために高学歴でIQ(Intelligence Quotient =知能指数)が高い人材がビジネスでも成功すると一般的に考えられてきました。
 ところがこの常識を実際のビジネスの世界で検証してみると、必ずしも相関がありませんでした。確かにIQはビジネスの成功のために一定の役割を果たしています。しかしIQ以外にも成功のために必要な能力があるはずです。それは何でしょうか?
 両博士は、ビジネスパーソンを対象にした広範囲な調査研究を行いました。その結果、明らかになったのが「ビジネスで成功した人は、ほぼ例外なく対人関係能力に優れている」というものでした。そして成功に導く能力を「学歴などで現れる能力は2割、8割は対人関係能力」と結論づけたのです。(中略)
 これらの研究結果から、サロベイ、メイヤー両博士が提唱したのが「感情をうまく管理し、利用できることは、能力である」というEQ理論です。


■2.感情のプラスとマイナスを行き来するEQ能力
ビジネスの常識では、マイナスの感情はネガティブ=悪い感情と思われ、どちらかというと嫌われている感情です。わたしもこれまでマイナスの感情をテーマにした講演依頼を受けたことはありません。しかし、EQを学べば学ぶほど、このマイナスの感情が人生にとって重要な感情であることを感じずにはいられません。
 EQはプラスの感情だけを扱うのではなく、プラス、マイナス双方の感情を行き来し、必要に応じて使いこなす技術やスキルです。
 対人折衝などでは明るく、楽しく、前向きな気持ちをつくり、元気なやる気が必要です。その一方で正確な計算や、確実性を求められる検査や確認作業では集中力や精密さが求められ、悲しみや不安、恐れに近いマイナス感情がミスを減らすと言われます。ただしどちらの感情についても無意識であり、EQを意識的に使う人はとても少ないと思います。


■3.「攻撃心」は「怒り」と「期待」の混合勘定
「攻撃心」という感情は、「怒り」と「期待」の混合感情です。上司が部下に対して「なぜこんなこともできないんだ!」と攻撃するとき、できないことに対する「怒り」と「あなたならできる!」「この仕事で成長してほしい!」という「期待」があるのです。
 毎年4月になると新入社員向けに講演をさせていただきますが、ここで必ずお伝えするのが「攻撃心」です。配属先には上司はもちろん先輩がいます。現場にはこわい上司、こわい先輩もいらっしゃいます。できなければ怒られこともあるでしょう。「なぜ、できない!」と攻撃されることもあるでしょう。しかし、そこには「あなたに成長してほしい!」という「期待」が込められていることを忘れないで、とお伝えしています。
 講演ではたくさんのことを話しますが、終了後のアンケートを読むと、もっとも新入社員の印象に残るのが、この上司からの「怒り」「攻撃心」の話です。「できないことを怒っているだけでなく、できるようになってくれと期待されているんですね」と、とても前向きになっています。


■4.自分の感情を1日3回感じる
 EQ理論提唱者のピーター・サロベイ博士とジョン・メイヤー博士と話していると「How do you feel now?」と何度も質問してきます。
 今でこそわかりますが、今の気持ちを感じることがEQ発揮のスタートです。EQは感情をうまく使う能力ですが、気持ちを感じないとEQが機能しないため、開発もできません。
 やり方は簡単です。1日3回(朝・昼・夜)「自分は今どんな気持ちなのか」を自分に問いかけるだけです。
 自分に問いかけるのが難しい場合は、隣の人に聞いてもらってもいいでしょう。そして、隣の人にも「今の気持ちは?」と聞いてみてはいかがですか。お互いに聞き合うことができれば、お互いが協力者となってEQ開発は継続されていきます。
 大事なことは、感情MAPと同じく、2カ月くらい続けることです。そうすることで自分の感情を素早く的確に把握することができるようになります。また自分の感情を見つめることが習慣化されると、さらにEQ開発はすすみます。


■5.「お返し言葉」を使う
 普段の会話の中でほめられることも励まされることもありますが、その言葉にお返しする言葉をお持ちでしょうか。ときには叱られることもありますが、叱られ返し言葉もお持ちでしょうか。ほめたり励ましてくれた方への感謝は当たり前です。そのお返しの言葉を使うことで両者の関係は強くなります。叱ってくれる人の感情の中にはあなたへの期待が込められています。その方へのお返し言葉が2人の関係を強くします。(中略)
●褒められ返しの言葉
ますますやる気になっちゃいます/毎日褒めてください 等
●励まされ返しの言葉
勇気百倍です/がぜんファイトがわいてきました 等
●叱られ返しの言葉
次は成功してみせます/叱っていただいてありがとうございます 等


【感想】

◆上記ポイントの1番目で「EQ」についての簡単な説明がありますが、実は当ブログでEQをテーマにした本をご紹介するのは、今回が初めてでした。

……いえ、てっきり何かしらレビューしたツモリでいて、ブログ内検索をかけたのですが、見事空振ったという。

ただし本書の第2章によると、いわゆる「非認知能力」が、EQと類似の概念であるとのこと。

確かに非認知能力も、IQとは相反するものだとは思っていましたが、EQと類似というのは意外でした。

一応、非認知スキルネタなら、このような作品を当ブログではご紹介していますので、よかったらご確認のほどを。

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自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学 (講談社現代新書)

参考記事:【実行機能?】『自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学』森口佑介(2019年11月14日)


◆一方私個人としては、EQは感情がベースになるもの、という意識でいましたから、第3章の「感情とは何か」は腑に落ちまくりました。

たとえば上記ポイントの2番目の感情のプラスマイナスの話もここからのもの。

マイナスの感情が、ミスの減少に関係するというのは、私も何かの本で読んだ記憶があるのですが、ついぞや見当たらず(何でしたっけ?)

さらにこの第3章でキモとなるのが、「プルチックの情動の円環モデル」なるものです。

一字一句同じ単語でググっても適切なページがヒットしないので、本書に収録された図と似たような図が掲載されたページを、下記のようにご紹介しますが。

人間の感情は色で分類すると関連性がわかる?プルチックの感情の輪 - Web活用術。

上記ポイントの3番目の「攻撃心」のお話は、こちらをベースにしたもの。

なるほど、叱咤激励は「期待」があってのものなんですが、ここが「期待」ではなく「嫌悪」が混合すると、今度はパワハラになるので、ご注意ください!


◆さて、続く第4章は、タイトル通り「EQのトレーニング」について。

自分自身の成長を確認するため、実は本書をお読みの方には、冒頭の内容紹介にもあるように、トレーニング前と後とで、計2回の「EQ診断」を受けることができます。

ただし、本書に掲載されているURLかQRコードからサイトに飛んで、メール登録する必要があるとのことなので、私はいったんステイ(すいません)。

なお、この章では、「EQ診断」の結果の読み方や、診断の結果明らかになる、EQ能力の12指標それぞれについての詳細な解説(「EQ開発のヒント」含む)も記されています。

レーダーチャート図や表が多用されているので、できればアマゾンのページにでも載せて欲しかったところですが、詳細は本書にてご確認ください。


◆そして最終章では「盪灰好撻轡礇襦廚搬蠅気譴拭△気蕕覆EQトレーニングが登場!!

上記ポイントの4番目並びに5番目が、ここからのTIPSになります。

前者については、今さらながら自分自身の「感情」というものに無頓着なことに驚いた次第。

傍から言われないと、自分の「感情」なんて意識したことありませんでしたよ。

また後者については、「お返し言葉」という言葉自体、私は聞いたこともなく(恥)。

上記ではそれぞれ2つずつ抜き出していますが、実際には本書では20個ずつ紹介されていますから、ぜひお目通しください。


EQを高めたい方なら読むべし!

4532114160
EQトレーニング (日経文庫)
第1章 ビジネスで求められるEQスキル
第2章 EQの発展と今
第3章 感情とは何か
第4章 EQのトレーニング
第5章 さらに鍛えたい人へ――盪灰好撻轡礇


【関連記事】

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【Google流?】『世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法』ピョートル・フェリクス・グジバチ(2018年08月23日)

【GRIT?】『性格スキル――人生を決める5つの能力』鶴光太郎(2018年06月06日)

【感情?】『感情の正体──発達心理学で気持ちをマネジメントする 』渡辺弥生(2019年05月12日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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