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2019年11月05日

【仕事術】『楽しくなければ仕事じゃない: 「今やっていること」がどんどん「好きで得意」になる働き方の教科書』干場弓子


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楽しくなければ仕事じゃない: 「今やっていること」がどんどん「好きで得意」になる働き方の教科書


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先月半ばの「未読本・気になる本」の記事にて取り上げていた仕事術本。

土井英司さんもメルマガでプッシュ済みである、ディスカヴァー・トゥエンティワンの名物社長として知られる干場弓子さんの「初の著作」です。

アマゾンの内容紹介の中から、版元である東洋経済さんの編集者さんの言葉を引用。
「生涯、読んだ中で、間違いなくNo1.のビジネス書。
震えるような文章と言葉の数々。
読むと、勇気と自信が湧いてきます。
後悔しないので、ぜひ読んでみてください」
――担当編集者・中里有吾(出版局 編集第3部 編集長/手掛けた本の実売部数、累計300万部以上))

上記記事の時点では値引きがなかったKindle版が、いつのまにか1割引きになっていたので、私は当然こちらで読みました!





Book shopping / Ben Pugh


【ポイント】

■1.迷ったらやる、誘われたら行く
 同僚とか上司とか友人とか取引先とかが、「こういう会があるんですけれど、ご一緒しませんか?」などと言って誘ってくれることがあるだろう。
 たいていは、あまり関心のない会だったりする。仕事に役立ちそうにもない。予定はたまたま入っていないが、たまのノースケジュールデイ、早く帰りたいと思っていた、とか。
 そういうときに多少無理をしても、スケジュールが空いているなら、出かける。
 だいたい、誘ってくれる人がいるうちが花。2回続けて断ると、3度目はなかなか来ない。3回続けて断ると、「4度目は一生ない」と思ったほうがいい。
 それに、思いがけないチャンスを連れてくる人ということは、いつだって、自分の関心から少し外れている人なのだ(だから、「思いがけない」)。
 自分の関心から外れているということは、自分からは会いに行こうとはしない、つまり、誰かに誘われたり、紹介されたりしない限り、会わないでいた人だ。
 そういう、自分とは違う関心を持つ人は大切にすべきじゃないか?


■2.期待以上の結果を出す「120点主義」
 1000円払って1000円の価値なら何とも思わない。1200円の価値があると思ったときに初めて感動する。買ってよかったと思う。また買いたいと思う。逆に、950円の価値しか感じられなかったら、クレームの対象。
 次につながるのは、お客さまの期待以上の結果を与えることができたときだけだ。
 だからいつも考えていよう。
 あと200円のことを。あと20%のことを。

 具体的にどうすればいいかって?
 じつは、これ、難しいことではない。特別なことを考える必要はない。
 こうすれば理想的だろうな、でも、そこまでする必要ないか、時間もないし。ここまでやれば完璧だろうな、喜ぶだろうな、でも、そんなのテレビドラマの中だけだよな。……そんなふうに、ふと思うことがあるはずだ。それをやる。
 普通はそこまで踏み込まない最後の一歩。
 そこを踏み込む。それを実際にやる。

 そして(ここが大事な点だが)、やり続ける。それだけのことだ。


■3.ミッションの見つけ方
 ここまで、いろいろ、ミッションが大事と書いてきたが、では、どうやったら、自分自身のミッションを見つけることができるのか?
 これについて、再現性のある方法を探していたら、先日、誘われていったイベントで偶然出会ったアルバ・エデュ代表の竹内明日香さんが全国の小・中学校でおこなっている「プレゼン」の出張授業のカリキュラムの中に、その答えがあった。
あなたが解決したいと思っている社会課題 × あなたの得意なこと
(中略)
 最初からただ「好きなことを仕事にしよう」なんて言ったって、そもそも何が好きかなんて、じつは大半の子どもがわかっていない。
 せいぜい、AKB に入りたいとか、ユーチューバーになりたいとか、ZOZOの創業者の前澤さんみたいな起業家になりたいとか、あるいは、お医者さんになりたいとか公務員になりたいとか、そんな話で終わってしまう。
 そうではなくて、社会課題から入る。
 それによって自分が世の中に対してどんな貢献ができるかを考えるようになる。
 自分が誰かの役に立っているという実感。ミッションが強いのは、そういう自己肯定感を伴うからだと思う。


■4.とりあえず動いてみる
 大きな仕事の案件から、たとえば部品不足のDIY家具の組み立てみたいな小さな日常的なことまで、世の中には2種類の人がいる。
 ひとりはまず、「できる」という前提で考える人。
 もうひとりは、「できない」という前提で考える人。
 どちらが成功者かは言うまでもない。
 もし、「できる」という前提で考える人になりたかったら、シンプルだ。簡単とは限らないが、シンプルだ。
(1)「できない」の代わりに、「もしできるとしたら」という言葉を使う
(2) 小さくても、できることから、とにかく手を動かし、やってみる
(3) 結果を見て、フィードバックを受け、また、つくり直す


■5.創造力より想像力
 創造力は、ゼロから何かを生み出すわけで、今の言葉で言えば、「生産性が高い」になるのだろうが、「想像力」はというと、別に何かを生み出すわけでもない、すでにあるものをなぞるだけのことだと思われているからかもしれない(わたしはそう思っていた)。「創造力」は苦手だが、「想像力」のほうならだいじょうぶ、と自信を持っている人が多いからかもしれない(わたしもそうだった)。
 けれども、実際、さまざまに仕事上の失敗を重ねていくなかで、
 少なくとも仕事の実務においては、
 創造力より想像力のほうがずっと大事

 だと思うようになった。
 たとえば、原稿が期日を過ぎても送られてこない、デザイナーが意図に合ったデザインを出してくれない、書店員さんを怒らせてしまった等々、何かとトラブルが起こるわけだが、その原因はというと、「なんで、そんなこと、最初から予想できなかったの?」「どうして、最初にひとこと、言っておかなかったの?」等々、ちょっと「想像力」を働かせれば、すんだはずのことがほとんどだ。


【感想】

◆冒頭の内容紹介にある、中里編集長のお言葉は少々盛り気味(?)かもしれませんが、いずれにせよ中身が濃い仕事術本でした。

実は私と干場社長とは、昔から当ブログをお読みの方はご存知かもしれませんが、勝間和代さんの勉強術本のヒット記念パーティを初めとして、何度かパーティ等でお目にかかっておりまして。

さらには、直接お話はしておりませんが、講演会等にもお邪魔しております。

【講演会】「ヒットに方程式はあるか?」(ディスカヴァー21干場社長)に参加してきました(2011年06月16日)

【メモ】東京国際ブックフェアにディスカヴァーの干場さんの講演を聞きに行ってきました(2009年07月09日)

出版社の社長さんで、このように前面に立って会社を引っ張っていかれている方いうと、私は他には幻冬舎の見城社長くらいしか知りません。

そんな干場社長の初著書を、この私が読まないことがありえましょうか?(反語)


◆もっとも、書評ブロガー(というか私自身)が影響力を持たなくなってきたここ最近は、干場さんに接する機会はめっきり減っておりました。

それでも本書を読む限りでは、干場さんらしさは相変わらずと言いますか、女性でありながら(?)「きっぷがいい」!

デリケートな論点でも、バッサバッサと斬りまくっていますし、「そこまで言っていいの?」とこちらが心配になるくらい辛口な指摘もある次第。

たとえば、本書に先立ってバズったこちらの記事なのですが。

ディスカヴァー・トゥエンティワン 干場弓子社長が語る、若者を不幸にしている嫌いな言葉とは | 本to美女

ここで「嫌いな言葉」として挙げられていたのが、「キャリアプラン」「ロールモデル」「ワークライフバランス」の3つ。

最初の2つはいいんですけど、経営者が「ワークライフバランス」と言われてしまうと、誤解されかねませんって……。

実際、上記記事だと、たった数行でしか触れられていませんから、「ブラック」と思われる人もいるかもしれませんが、本書だとじっくり思うところが熱く述べられていますから、ぜひご確認ください。


◆ちなみに補足しておくと、上記ポイントの1番目の「お誘い」のお話について。

「なんとなく申し込んだものの、当日になって気が乗らなくなった勉強会やパーティ」があったら、それは「チャンス」なのだそうです。

干場さんいわく、そういう時に結構な確率で、「新しい著者候補」や「その後もお付き合いさせていただくことになる気の合う方」と巡り合ってきたのだとか。

要は、今と同じ思考回路や行動パターンからは、新しいチャンスや出会いはない、ということ。

そういえば私も、最近になってやっとTwitterで、更新告知以外にもつぶやくようになったら、当たり前かもしれませんが、フォロワーさんが増えてきましたし。

また上記ポイントの3番目の「ミッションの見つけ方」は、 干場さん発案ではないものの、色々と使えそうな予感。

もしムスコが面接がある中学を受験することになったら、そこでの回答にも使わせていただこうかと。


◆なお、ハイライトを引いたものの、上記では割愛した中に「伸びる人は誰からでも学べる」というお話がありました。
 優れた経営者、やり手の上司といった人はもちろんのこと、守衛のおじさんから、いつもランチを食べに行くレストランのオーナー、トイレ掃除のおばさん、クラブのママ(!?)……何の仕事であれ、まじめに働いている人である限り……すべての人から学ぶことができる。謙虚でありさえすれば。
ここを読んで思い出したのが、本田直之さん主催のパーティで干場社長とお会いした時のこと。

詳しくは下記の記事にも書いたのですが、一介のブロガーである私と立ち話をしながらメモを取って、それを実現して新刊として出されてらっしゃるんですよね。

参考記事:【回顧録】勝間さんの新刊について思うこと。(2008年02月29日)

この辺の行動力はさすがと言いますか、ヒットに対する嗅覚は並々ならないと感じた次第です。

もちろん、本書の端々にも、売れる本づくりのヒントになるエピソードがありますから、出版業界の方なら一読をオススメ。


仕事に対する姿勢が正される1冊です!

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楽しくなければ仕事じゃない: 「今やっていること」がどんどん「好きで得意」になる働き方の教科書
働く人を惑わす10の言葉1 キャリアプラン
働く人を惑わす10の言葉2 効率
働く人を惑わす10の言葉3 好きを仕事にする
働く人を惑わす10の言葉4 夢をかなえる
働く人を惑わす10の言葉5 ロールモデル
働く人を惑わす10の言葉6 ワークライフバランス
働く人を惑わす10の言葉7 嫌われてはいけない
働く人を惑わす10の言葉8 リーダーシップ
働く人を惑わす10の言葉9 自己責任
働く人を惑わす10の言葉10 自己成長
視点を変える 明日を変える


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【講演会】「ヒットに方程式はあるか?」(ディスカヴァー21干場社長)に参加してきました(2011年06月16日)

【メモ】東京国際ブックフェアにディスカヴァーの干場さんの講演を聞きに行ってきました(2009年07月09日)

【著者だらけ】「ビジネス書の著者会」にお呼ばれしてきました(2008年01月19日)

【回顧録】勝間さんの新刊について思うこと。(2008年02月29日)

【熱血仕事術】「ワークライフ"アンバランス"の仕事力」田島弓子(2008年11月18日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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