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2019年10月22日

【仕事術】『すぐやる力 自然に動き出す自分に変わる!』塚本 亮


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すぐやる力 自然に動き出す自分に変わる! (PHPビジネス新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、以前当ブログで「努力術本」をご紹介したことのある塚本 亮さんの最新作。

これが「PHPビジネス新書」さんからの作品だけあって、さすがに「ビジネス仕様」のようだったので、さっそく読んでみた次第です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
気合も根性も「すぐやる人」には必要ない! ちょっとした行動で「先のばしグセ」が消えてなくなる、具体的な方法を紹介。日本人はなぜか、どうせ自分は「すぐできない人だから」「先のばしする性格だから」と考えがち。でも重要なのは、性格を変えることではなく、行動を変えること。偏差値30台からケンブリッジ大学に合格、帰国後も活躍を続ける著者自身が実践している方法を、本書ではあますことなく紹介します。「書類をすっきり整理する」「TODOリストの見える化」「仕事のゲーム化」……、自然にポジティブな心で動き出すように、自分を仕向ける方法は、まだまだたくさんあります。すぐやる行動を持続するためのテクニックと考え方を、まさに「集大成」した本です。

なお、中古には高値が付いていますが、Kindle版なら「11%OFF」とお買い得になっています!





Scheduling. / John K. Zacherle


【ポイント】

■1.とりあえず動いてみる
 一般的に、ビジネスシーンでは「PDCA」(計画・実行・評価・改善) のサイクルが大事と言われます。それは間違いないのですが、しばしば外国の方から指摘されるのは「日本人はPばかり重視する」ということです。
 つまり、完璧な「計画」を作ろうとするあまり、そこで先のばしが正当化されたり、結局「実行」にいかなかったりする。つまりサイクルが回らないわけで、結局何も実現できないわけです。(中略)
 しかしビジネスで本当に大事なのは、とにかく「PDCA」のサイクルを回すことでしょう。ずさんな「計画」は論外ですが、完璧な「計画」もあり得ない。そう割り切って「実行」に進めば、たしかに数々の想定外の事態に直面します。
 しかしそれはけっして失敗ではなく、その分だけ経験値が高まったということです。そこから「評価」「改善」のプロセスを踏めば、よりグレードアップした「P」が可能になる。これが「PDCA」の価値なのです。


■2.目標を立てずにまず一歩踏み出す
 目標設定というと、まず大きな到達点を置き、そこから逆算して今やるべきことを考える、というのがオーソドックスなパターンだと思います。ただその場合、到達点が遠いと、途中で息切れしてしまうリスクがあります。
 しかし、目標設定はそれだけではありません。とにかく今やるべきことを1つずつ積み上げて、最終的に自分が思い描いていた以上の到達点に至るというパターンもあります。これも選択肢として持てばいいと思います。
 例えばメジャーリーグで活躍したイチロー選手は、先の引退会見で「自分の限界を見ながら、ちょっと超えていくということを繰り返していくと、いつの間にかこんな自分になっている」と語って話題を呼びました。(中略)
 つまり、目標を持つことは大事ですが、目標がすべてではないのです。余計なプレッシャーを感じたり、到達までの距離の長さに絶望したりするくらいなら、目標を立てずにまず一歩踏み出すほうが有意義でしょう。


■3.外側からの力で自分を追い込む
 私はモチベーションについて多くの方から相談を受けますが、「追い込まれないとできないんです」と卑下して語る方が少なくありません。ならば、率先して自分を追い込む状況を作ればいい。「追い込まれる」という受け身の姿勢だから、余計なプレッシャーを感じるし、「自分はダメだ」と思ってしまうのです。自分で約束して自分で守るなら、むしろ「有言実行の人」として周囲から称賛されるのではないでしょうか。(中略)
ポイントは大きく2つあります。1つ目は、与えられた役割の中でも、例えば納期や作業の進め方、あるいはこなす量や質などについて、自分の裁量で決められる要素を見つけること。そして2つ目は、それを周囲や上司などに公言することです。
 この2つを実践すれば、かなり主体的に動いている気がしてくるはずです。好むと好まざるとにかかわらず、上司や同僚は常に周囲にいます。彼らに「外発的要因」になっていただくことで、自分のモチベーションを上げてしまえばいいのです。


■4.ストップウォッチで戦う相手を変える
 イヤな仕事はできるだけ先送りしたくなるものですが、ストップウォッチのボタンを押せばもう逃げ場はなくなります。それも「5分だけ」「10分だけ」とあらかじめ時間を決めておけば、「この短時間でどこまで進めるか」というゲームになります。
 つまりポイントは、「戦う相手が変わる」ということです。イヤな仕事の場合は、「イヤだな」という意識との戦い、あるいはその先にいる人との戦いになります。それが大きなストレスを生むことは、誰もが経験済みでしょう。
 しかしストップウォッチのボタンを押せば、あくまでも数字との戦いになります。いかにスピードを上げるか、量をこなすかということに意識が集中するので、「イヤだな」と考える余地がなくなるのです。


■5.その場で部下にリアクションを求める
 例えば、何かを教えたり伝えたりした場合も、「わかった?」と確認するだけでは足りません。おそらく彼らは、7割程度しか理解していなくても「はい、わかりました」と答えるでしょう。ネットを使うのが当たり前の世代なので、残りの3割はネットで調べればなんとかなると考えがちなのです。
 ところが周知のとおり、ネット情報は玉石混交で無数にあるため、かえって誤解や混乱の元にもなります。今さら上司に「わかりません」とも言えず、曖昧な知識・情報のままで仕事を進めることになりかねません。これでは、当然ながら「すぐやる」ことも難しくなるはずです。
 そこで上司に求められるのは、さらにもう一歩踏み込んだコミュニケーションです。ひととおり説明したら、「わかった?」で済ませるのではなく、例えば「今の話を自分の言葉で言ってみて」と問いかける。あるいは説明する前に、「あとで復唱してもらうから」とクギを刺しておく手もあります。
 そうすると、部下も真剣に聞かざるを得ません。それに曖昧な点があれば、すぐに明らかになります。つまり一方的に話して終わるのではなく、その場で部下にリアクションを求めるわけです。


【感想】

◆ある意味「真っ当な」自己啓発系の仕事術本でした。

私は著者である塚本さんの著作としては、下記関連記事の努力術本しか読んだことがないのですが、こちらの著作一覧の中でも、本書は仕事術寄りであると感じた次第。

https://www.amazon.co.jp/塚本 亮の作品

もちろん、冒頭でも触れたように本書は「PHPビジネス新書」さんの作品ですから、同じ版元の「PHP新書」さんよりもビジネス寄りなのは当然でしょう。

ちなみに本書の中でも塚本さんは、今までも編集者さんから本を書くよう提案を受けた際に、過去の作品とテーマがかぶっているから、ということで、「こういう本は?」とご自身で逆提案したこともあったのだそうです。

本書がそうなのかは分かりませんが、いずれにせよ、ビジネスシーンで活用できるTIPSが多々ありました。


◆さっそく第1章から見ていくと、上記ポイントの1番目にあるように、「行動をうながす」ものが初っ端に登場。

たしかに日本人の「完璧主義」は、行動の妨げになっている可能性は高いです。

ただし、「ダメ元」で動いて多少失敗しても、それを「経験」として蓄積すればよい、と考えれば、気が楽になるのではないでしょうか?

この章では他にも「ToDoリストは前日に書く」「カバンはいったん空っぽにしてから、入れ直す」辺りが勉強になりました。

また、続く第2章では「自己効力感」がテーマです。

上記ポイントの2番目はここからの引用なのですが、内容的にちょっとポイントの1番目と似ていると感じたかもしれません。

もっともポイントの1番目は、「最初の一歩」を踏み出すお話ですが、こちらは「一歩一歩の小さな積み重ね」が前提と言いますか。

このくらい、強調してもなかなか踏み出せないのが、私たち日本人なのですけどね。


◆一方第3章では、他人を巻き込んだ仕事術が。

上記ポイントの3番目にあるように、「周りを使って自分を追い込む」ことも、手堅い手段の1つでしょう。

またモチベーションだけでなく実際の仕事自体も、周囲の人に「伴走者」になってもらったり、「モデル」になってもらうことが成功の秘訣のよう。

この辺は、変なプライドが高いと、なかなか難しいとは思いますが……。

なお、第4章では「集中」がテーマということで、おなじみの「ゾーン」のお話も登場していました。

ちなみに、ゾーンに入れない方でも、上記ポイントの4番目のストップウォッチの活用術なら、さっそく実践できるかと。

今までも時間を計って集中する、というTIPSはありましたが、こちらのように「戦う相手を変える」という考え方は、結構目からウロコでした。


◆続く第5章は、スマホ絡みのメールや電話のお話なので、こちらは割愛。

逆に第6章のマネジメントに関しては、ハイライトを引きまくりました。

たとえば上記ポイントの5番目は、部下指導に関するアドバイスなのですが、ここまで面倒を見なくてはいけなかったとは!?

私の場合、部下をそれなりに抱える前に独立して良かったのかもしれません。

なお、この章の後半部分では、部下に仕事をアサインする際のお話や、部下の報告を評価するお話もでてくるのですが、私の新人の頃を考えたら、少々過保護な気がしないでもなく……。

とはいえ私が会社員生活を離れて、四半世紀以上経ってますから、単に私の頭の中がアップデートされてないだけなのかもしれませんがw


「行動力」を装備したい方なら要チェックです!

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すぐやる力 自然に動き出す自分に変わる! (PHPビジネス新書)
第1章 すぐ「行動」を変える
第2章 すぐ「自己効力感」を高める方法
第3章 すぐ他人を巻き込め
第4章 集中する&ゾーンに入る
第5章 すぐやる人のスマホ
第6章 「すぐやる」チームの作り方
第7章 すぐ「人を動かす」技術を身につける


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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