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2019年10月21日

【大人の伝え方ノート 一言で「人間関係」はガラッと変わる】矢野 香


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大人の伝え方ノート 一言で「人間関係」はガラッと変わる


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日に続いて「生活応援フェア」からのコミュニケーション本。

土井英司さんも、メルマガで「これはぜひ、読んでみてください」と推奨されていた1冊です。

アマゾンの内容紹介から。
お願いしたいけど、拒否されたり、無礼な人と思われない?言いづらいことを、上手に伝える方法が知りたい。断るのが苦手。コメントしたら、なぜか嫌な顔をされた。うまく相手と人間関係をつくれない…「たった1字」でも、相手の反応や相手との関係は、格段に変わります!「元NHKキャスター」の心理学を使った誰からも「あの人いいね」と思われる伝え方のテクニック。

中古は値下がりしていますが、Kindle版が実質400円弱、お買い得です!





Relationship / BhaduriAbhijit


【ポイント】

■1.「参考になります」は相手に失礼
○「勉強になります」
×「参考になります」
 へり下った言い方のつもりなのに、実はそうでもない言葉があります。相手は内心ムッとしているかもしれません。
 人から何かを教えてもらったときや、情報をいただいたときの「参考になります」というのが、その1つ。特に目上の人には気をつけたい言葉です。
「参考にするだけで取り入れるかどうかはわかりません」という意味ですから、失礼な物言いに当たります。
 そんなときは「勉強になります」と換言しましょう。
 相手も気持ちよく感じ、またあなたに教えてあげたいという気になるでしょう。


■2.眉を上げながら話す
 どんなにコミュニケーションを重ねても、相手との間に壁を感じる。なぜかいつまでも距離が縮まらない。
 そんなふうに感じるときは、自分の「眉」を意識しましょう。
 人が相手との親密さを判断するときに、キーとなるのは「眉」です。表情分析の実験でも、ヒトの表情で感情が最もよく表れるのは眉であることがわかっています。眉はあなたの感情に合わせて上下します。「目は口ほどに物を言う」といいますが、目に伴う「眉」の動きに表れるといってもよいでしょう。
 眉が上がり下がりすることなく話すと相手には無表情に見えます。いつまでも相手に心を開いていない印象を与え続けてしまいます。だから、相手との距離も縮まらないのです。
 表情をつくるのが苦手でも、眉を上げるだけなら、比較的やりやすいでしょう。これだけで相手には親密な印象を与えます。ぜひ試してみてください。


■3.持ち帰りの際は相手のメリットを見せる
 打ち合わせのとき、その場で結論が出せず、1度社内に持ち帰らなければならないケースがあるでしょう。
 そのとき、よく「私の一存では決められないため、○○に聞いて参ります」「1度、持ち帰ります」といった言い方をする人がいます。たとえそれが事実であったとしても口にしないことです。自分では判断ができない頼りない人という印象になり、信頼を失墜させてしまいます。
 代わりに、
「他部署に詳しい者がおり、もっとお安い予算にできるかもしれません」
「関連する法律を念のため確認したいので持ち帰ります」
「この場で即答して、ご迷惑になるといけないので、1度社内の詳しいものに確認してまいります」
 と、持ち帰ることで相手にメリットになると感じてもらえるようなポジティブな言い方へ換えてください。積極的でしっかりとした人という印象を持ってもらえるでしょう。


■4.無理なお願いは[謝罪+相手のメリット+依頼]で
 ビジネスの場面で「納期を延ばしてほしい」といった無理なお願いをするときは、相手のメリットをセットにして伝えることです。
「遅れて申し訳ございません」と、まず納期に間に合わないことを謝罪するのは当然ながら、加えて
・「提出しようと思えば出せますが、より完成度が高いものにしたいのです。あと2日お待ちいただくことはできないでしょうか?」
・「箇条書きでよろしければお出しできます。もしデータもリストアップして完成させるとしたら、あと2日いただけないでしょうか?」
 と相手のメリットを提示しながらお願いをします。
 ポイントは、ここで「選択」 をしてもらうことです。
 箇条書きでもよいから納期を重視したいのか、2日待って完成度の高いものを提出してほしいのか、相手に選んでもらうのです。


■5.「ご覧になりましたか」は正しいか?
 上司に言うなら
×「見積書はご覧になりましたか」
○「見積書はご覧いただけましたか」
 です。
 ポイントは、確認により得したのは誰か、ということです。上司にチェックをしてもらうことで、事前にミスを指摘してもらえることもあるでしょう。確認をお願いした自分が得、ですから「ご覧いただけましたか」が正解です。
「見積書はご覧になりましたでしょうか」は、相手に利益がある場合に使います。たとえば、期限内に見積書を確認しないとそれ以降は値上がりするようなケースです。「〜していただく」は、使い方を間違うと、押しつけがましい印象になります。立場と状況を踏まえた使い分けが必要です。


【感想】

◆なかなか多方面からアプローチしているコミュニケーション本でした。

著者の矢野さんの経歴に「元NHKキャスター」があるゆえ、正統派の「話し方」が専門かと思いきや、「NHK在局中から心理学の見地からスピーチ研究に取り組み博士号取得」とのこと。

本書内でもひんぱんに「心理学では〜」といった表現が出てくるのも、単なるTIPSの箔付けではなく、専門分野だったようです。

それが如実に表れているものの1つが、第2章から抜き出した、上記ポイントの2番目の「眉」のお話。

そういえば下記の本でも、「眉をすばやく上げて目を見開く」ことで、「言葉を使わずに<好意シグナル>を送ることができる」と言われてましたっけ。

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元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法

参考記事:【ナンパ術?】『元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法』ジャック・シェーファー,マーヴィン・カーリンズ(2015年11月22日)


◆逆に、いかにも「真っ当な」コミュニケーションを指南している方を見ていくと、まずは上記ポイントの1番目の「勉強」と「参考」の違いは気をつけたいところ。

つい先日も、ワタクシ「勉強」ツイートをしたばかりでした。


このツイート、著者の永井さんにリプいただいていましたから、間違えていたら冷や汗ものだったという。

そしてこれと、似たようなテーマに該当するのが、最終章である8章から引用した、上記ポイントの5番目です。

自分が会社員時代の記憶は、もはやあやふやなのですが、上司に「ご覧になりましたか(ご覧になられましたか」)」くらいは言ってたかもしれません。

なお、この8章では、敬語とは違いますが、「カ月」と「ヶ月」使い分け方も、個人的には初めて知りました(詳細は本書を)。


◆一方、ビジネスシーンで役立つ「伝え方」を指南しているのが、本書の第3章。

上記ポイントの3番目の「持ち帰り時」のケースは、下手したら相手に「決定権のない奴が来るな」と思われかねませんが、このように返せば、納得してもらえそうです。

なお、この3章では他にもハイライトを引いた部分が多々ありました。

具体的に挙げてみると
・報告=「タイトル」+「状況」

・相手を動かすには、「事実+感情を動かす一言」

・考えるときは、「頭の中を実況中継する」

・信頼の公式「能力」+「意図」
等々。

正直、この章のTIPS群を、いちばんハイライトしまくった感じです。


◆またこの3章より、さらに「言いづらいこと」の伝え方を指導してくれるのが、続く第4章。

上記ポイントの4番目がこの章からなのですが、さっそく「無理なお願い」の対処法が登場しています。

ちなみにこのポイントの最後で「選択してもらう」よう言っているのには、心理学的な理由がありました。
交渉事は「相手に選ばせる」ことが大切です。自分の要求を通すために相手に選ばせるのです。心理学の実験でも、 2つの選択肢からどちらかを答えてもらうと、最初からお願いするより依頼が通りやすい ことがわかっています。大人の配慮ある交渉は、二者択一の方法でスムーズに進めましょう。
あー、なんかそれ、モテ本で読んだことあるヤツやw

他にも「相手が納得する遅刻のお詫び」ですとか、「信頼される謝罪の仕方」「相手が気分を害さない断り方」なんていうところも。

ちなみに「お詫びして訂正いたします」と「訂正してお詫びいたします」の、どちらが「重い誤り」の場合に適しているか、お分かりになりますか?(詳細は本書を)


社会人なら読んでおきたい1冊です!

B07QQXVFTQ
大人の伝え方ノート 一言で「人間関係」はガラッと変わる
1章 たった1字で印象が変わる大人の言葉遣い
2章 初対面でも相手とよい関係をつくる大人の伝え方
3章 “できる人"の言葉遣い
4章 言いづらいこともうまく伝える大人の伝え方
5章 スピーチ・プレゼン人前でうまく話す
6章 大人の気遣いが伝わる言いまわし
7章 メール・SNSで誤解されない大人の言葉遣い
8章 大人なら知っておきたい正しい日本語


【関連記事】

【話し方】『たった一言で人を動かす 最高の話し方』矢野 香(2017年12月01日)

【ナンパ術?】『元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法』ジャック・シェーファー,マーヴィン・カーリンズ(2015年11月22日)

【こんな方法あったんだ】『伝え方が9割』佐々木圭一(2013年03月05日)

【コミュニケーション】『誰からも好かれる NHKの話し方』一般財団法人NHK放送研修センター・日本語センター(2017年03月19日)

【コミュニケーション】『もう、その話し方では通じません。』藤原和博(2017年11月05日)


【編集後記】

◆コミックのセールということで、当ブログでは記事にしておりませんでしたが、本日でこちらが終了するようです。

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少々マニアックですが、興味のある方はご確認ください!


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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