スポンサーリンク

2019年10月03日

【スゴ腕!?】『取れない疲れが一瞬で消える 神ストレッチ』佐藤義人


4046042699
取れない疲れが一瞬で消える 神ストレッチ


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて、意外な人気を集めていた健康本。

著者の佐藤さんは、前回のラグビーWカップで、満身創痍の日本代表チームを支えたアスレチックトレーナーであり、エディー・ジョーンズ監督に「マジックハンド」と呼ばれていたのだそうです。

アマゾンの内容紹介から。
疲労、ねこ背、ひざ痛、肩こり、腰痛、首痛、股関節痛。あらゆる痛みを劇的に改善する「壁ペタ背中反らし」。ラグビー日本代表を支え続けた究極メソッド。“神の手”トレーナーが教える体の痛み、不調を消す方法。

中古が定価を上回っていたので、私はサクッとKindle版で読みました!





Typical set-up for motor graded imagery using mirror visual feedback / sportEX journals


【ポイント】

■1.多裂筋を動かせずに腹筋を鍛えると腰痛になる
 良かれと思って運動しても、実は逆効果の運動をやっている人はたくさんいます。背中の多裂筋を動かさないのが腰痛の原因なのに、筋肉を前部に縮める腹筋運動ばかりやっていては症状を悪くしかしません。
 前述しましたが、腰痛の相談をすると、腹筋運動をすすめられることが多いのですが、多裂筋を動かせていない人が腹筋を鍛えたら腰をさらに痛めるのです。
 テレビや雑誌・新聞記事でも「腰痛にならないためには腹筋がとても大事」といわれますし、お医者さんにも言われれば信じてしまうのは当然です。たとえ腹筋すると腰が痛くなっても、「いつか治る」と思っているので、痛くても続けてしまいます。
 その結果、腰痛はどんどん悪化します。その理由が腹筋運動だったということも実際にあるのです。


■2.靴の中で指が浮かないようにしておく
 電車に乗っていても、吊革にぶら下がってかかとに体重をかけている人も多いことでしょう。それでは自分の筋肉を甘やかし過ぎです。電車に乗っている時間も、正しい姿勢をつくるための犇敍しつけタイム瓩箸垢襪海箸鬚すすめします。
 靴の中で足の指をフワッとついているだけの人もいるのではないでしょうか。まずは靴の中で足の指を浮かさないことが重要です。若干、重心を前にしていくと、いやでも指は地面を押さえようとするので、その状態を足の指に覚えさせ続けるのです。
 かかとを浮かさなくて結構ですが、たとえばスキーのジャンプ選手みたいに前に重心をあずけるようにすると、指が踏ん張るようになるので、鍛えることができます。無理な前傾姿勢をとる必要はなく、足の指先に力を入れるだけで、逆にかかと重心になることはありません。足指を使いつつ、背中を起こしたままでバランスを取れば、いいトレーニングになります。


■3.寝起きには上体反らしから
 一日の始め、寝起きにはまず上体反らしがいいでしょう。ベッドでうつ伏せ状態で手をついてゆっくり反るのです。こうした背中を縮める(反る)動作は間違いなく体にいいのです。
 この動きは、特に腰痛で朝に腰が伸びない人にオススメです。腰が固まっている人は実践するとスッと痛みが消えていくのではないでしょうか。
 また、横向きで寝ることが多い人は腰が丸くなって寝ているので、そういった人にも上体反らしは効果的です。
 立ち上がって伸びの運動をすると、後ろに反っているようでも、実はあまり反っていないものです。そういう意味でも、ベッドで行うのが効果的なのです。
 特に最初の「しつけ期間」は自分に厳しく行ってもらいたいと思っています。関節や筋肉にある一定の動きが現れるまでの辛抱です。それが1週間で現れる人もいれば、2週間、3週間かかる人もいます。何とかその期間は頑張ってほしいと思います。
 動かなかった関節や筋肉に動きが出るようになれば、気になった時や、ちょっと疲れたなという時に行えば改善します。


■4.体のセルフチェックいろいろ
 まずは肩。立った状態で、腕を水平に上げていって、自分の耳の横までスーッと来ないようであれば、上腕骨のポジションに問題があります。途中までしか上がらなかったり、痛みを感じるという場合は正常のポジションにないのです。それが当てはまる場合は、「上腕ねじり」が効果的です。肩に問題のない人なら、手のひらを開くように腕を外に回したままの状態で、腕が耳の横まで普通に来ます。
 それから首。立った状態、座った状態で首に違和感や痛みがなく、上を向けるのか向けないのかがチェックポイントとなります。上を向けないようであれば、頸椎と肋骨の動きに問題があります。この改善には「壁ペタ背中反らし」運動が効果的です。
 腰の場合は、やはり「上体反らし」で手がどれくらいの高さまで上がったのかが目安になります。多裂筋を動かして、健康的な体を手に入れるなら60センチ以上を目指してください。最初は30儖焚爾もしれませんが、どんどん背中が反っていくことが実感できると思います。
 ただ、腰痛の人はいきなりやると危険ですから、決して無理をしないでください。


■5.「壁ペタ背中反らし」で多裂筋を目覚めさせる
 これまでも何度か紹介した「壁ペタ背中反らし」。実際にやってみると、最初の状態からほとんど筋肉を縮められず、思ったよりも腰が沈められないという人もいるかもしれません。
 でも大丈夫! 毎日少しずつやっていけば、サボっていた多裂筋も目を覚まし、だんだん背中を縮められるようになることでしょう。
 この動きは、腰痛や肩こり、ひざ痛はもちろん、現代人を 蝕むあらゆる体の不調に効く、正しい姿勢を作る基本の「動き作り」です。
「壁ペタ背中反らし」によって第12胸椎周辺の多裂筋をしつけることができると、骨盤を動かさなくても上半身をスムーズにひねることができるようになります。
(1)足を肩幅に開いて壁に向かって立ち、両腕を上に伸ばして、手のひらと胸、足のつま先を壁につける。腕と耳はなるべくくっつけて
(2)胸が壁から離れないようにしながら、「背中を反らせる」意識で息を吐きながらゆっくり5秒、腰を落としていく。限界が来たらゆっくり元の姿勢に


【感想】

◆色々と「目からウロコ」というか、知らなかったお話が登場する作品でした。

まずは、上記ポイントの1番目に登場する「多裂筋」からして、私はまったくの初耳という。

便宜上、上記ではWikipediaのリンクを載せましたが、あれでは具体的にどの辺の筋なのか分かりにくいと思います。

ちなみに本書から引用すると、
 背骨は、いくつもの骨が連なって構成されていることはご存じのことでしょう。具体的には、上から7つの頸椎、次に12個の胸椎、それから5つの腰椎、そして仙骨、尾骨の合計26個の椎骨という骨が積み重なってできています。
 この中でも、背骨を正しいポジションで維持するために特に重要なのが、腰椎のすぐ上にある「第12胸椎」周辺の多裂筋です。
となっていて、その後に人体図によって図示されているという。

一応、このページの最初の方に、似たような図があるので、参考にしていただきたいのですが。

背中をまっすぐに保つ筋肉「多裂筋」を鍛えよう|理学療法士に教わるヨガワーク2つ

そしてこのポイントの1番目にあるように、実は私も腹筋を鍛える過程で、腰痛になったことが以前ありました!

それまで腹筋運動をしていなかったのに、始めて数日で腰痛になったのですから、おそらくまさにその通りかと。


◆さらには上記ポイントの2場目にあるように、足の指を鍛えることも、大事なよう。

ただ、この辺のお話は、私が愛読しているサッカーマンガ『フットボールネーション』の12巻で結構詳しく掘り下げられていましたっけ。

4091898947
フットボールネーション (12) (ビッグコミックス)

また、別の個所では、太ももの裏側を鍛えることでひざ痛を解消したり、逆に太ももの表側の使い過ぎに注意したり、とまさに『フットボールネーション』の読者さんなら、おなじみのお話もありました。

ちなみに著者の佐藤さんは、怪我で断念したものの、かつてはJリーガーを目指されていたそう(2006年にはビーチサッカーの日本代表だったとのこと)ですし、ひょっとしたら多少は意識されているのかもしれませんね(未確認)。


◆さて、本書ではさまざまなストレッチが登場するのですが、おそらく一番取り入れやすいのが、上記ポイントの3番目の「寝起きの上体反らし」でしょう。

実は寝起きに限らず、我々オトナが、やらなくなってしまった姿勢というのが「体を反らせる動き」。

子どもの頃はラジオ体操でやっていたかもしれませんが、今、体を反らせようとしたら、むしろひざが曲がってしまうハズです。

そして反る動きをしなくなると、体はどんどん前に傾き姿勢が悪くなる次第。

そこで、上記ポイントの4番目では、そんな不安な私たち向けに、簡単なチェック方法が紹介されていますから、ぜひご確認を!

今回割愛した中では「前屈」のチェックもあったのですが、私は思いっきりアウトでしたよ(涙目)。


◆実はここまででもまだ第1章であり、第2章では具体的なストレッチメニューの紹介が。

上記ポイントの5番目は、もっとも基本となる「壁ペタ背中反らし」なので、さすがにこれだけはご紹介したくて引用したものの、本書の方では、分かりやすい図が一緒に掲載されています。

というか、この第2章の他のストレッチも、すべて解説図が付されているのですが、正直テキストだけではどうしても分かりにくいかと。

この辺はやはり、画像の引用許可でもないと、ブログでご紹介するのは難しいところですね(アマゾンでの画像アップ希望!)。

職場でもできる「足指伸ばし」とか「イスでのお尻伸ばし」といったストレッチは、ぜひお試しいただきたいのですが……。


◆一方、第3章は「ラグビーワールドカップ2015の舞台裏」ということで、当時の裏話が披露されていて、現在行われているワールドカップ2019にも引き続き登場している選手も登場しています。

たとえば先日のアイルランド戦でも大活躍した堀江翔太選手は、前回大会の前の時点で首の骨が変形して神経を圧迫し、左手の指が動かせないマヒ状態だった(腕の太さが一般人並みだったとか)のだそう。

それを前回大会でプレーできるところまで佐藤さんに施術をしてもらい、堀江選手は現在も佐藤さんの元に通っているとのこと。

同じく、今大会も出場しているアマナキ・レレイ・マフィ選手も、前回大会の前年に股関節脱臼骨折して、全治1年6カ月だったのを、佐藤さんが8か月で治療して何とか前回大会に出場できたとか。

……ちなみにこの2人は前回大会の第2戦で再び怪我をして、どう考えても第3戦は無理と思われたのを、またしても佐藤さんが5日で復帰させたらしく。

なるほど、エディー・ジョーンズさんに「マジックハンド」と言われただけのことはあります罠。

ただし、施術後のリハビリやトレーニングについて、必然的に口を出さざるを得ず、その結果、代表内のトレーナーたちとは軋轢もあったらしいのですが。


◆また第5章では、さまざまなスポーツにおける「体の使い方」、特に「背中」の優れた選手が何人も紹介されています。

たとえば、引退した中田英寿選手は、多裂筋をキチンと使って背筋がピンと伸びており、あのレベルの身体の使い方のできる選手は、今の日本にはいないのだとか。



サッカーの他にもラグビーや野球、バスケ、テニス等々。

こうしたプロのレベルにはもちろん達せられませんが、彼らのプレーを見る際に、こうした筋肉の使い方や姿勢について意識してみると、興味深いかもしれません。

……私はまず、屈伸からがんばりますが(涙目)。


実用的なストレッチと読み物の2本立てで楽しめる1冊!

4046042699
取れない疲れが一瞬で消える 神ストレッチ
第1章 日常動作で筋肉を正しくしつけよう
第2章 一生痛みと無縁になれる「目的別」ストレッチメニュー
第3章 今だから語れるラグビーワールドカップ2015の舞台裏
第4章 “ゴッドハンド”佐藤流・治療の極意
第5章 目的別ストレッチメニュー
第6章 一生痛みのない体を作るために


【関連記事】

【科学的!?】『スタンフォード式 疲れない体』山田知生(2018年06月15日)

【緩消法?】『「疲れない体」は指一本で手に入る』坂戸孝志(2017年12月05日)

【健康】『世界一カンタンな疲れのとり方』植森美緒(2013年11月07日)

【100%の努力】『ハードワーク 勝つためのマインド・セッティング』エディー・ジョーンズ(2017年06月30日)

【メンタル】『ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」』荒木香織(2016年03月02日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

B00UWBR406
数学文章作法 推敲編 (ちくま学芸文庫)

『数学文章作法』シリーズの第2弾だそうなのですが、第1弾を読まなくても使えるのか少々不安……。

とはいえ本書は、送料を加算した中古よりは、500円弱、お買い得となります!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「健康」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
Posted by smoothfoxxx at 08:00
健康このエントリーを含むはてなブックマークYahoo!ブックマークに登録

スポンサーリンク