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2019年08月27日

【ワーキングメモリ】『超すぐやる! 「仕事の処理速度」を上げる“科学的な"方法』菅原洋平


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超すぐやる! 「仕事の処理速度」を上げる“科学的な"方法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて、予想どおり人気がを集めていた脳ネタ本。

当ブログではおなじみである菅原洋平さんの、10万部突破した前作をさらにバージョンアップされた新作になります。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
医療現場で実証済み!
「地頭がいい」とは、このことか! !
思考の質とスピードを同時に上げる 「ワーキングメモリ」の鍛え方!

なお、中古がまだ定価の倍値近くしますから、私はKindle版でサクッと読んでしまいました!





xinyi / a


【ポイント】

■1.ワーキングメモリを起動させる姿勢とは?
 パソコンやタブレットを使用した作業はどんな姿勢でもできるため、つい姿勢が悪くなりがちです。そこでここでは意識して、情報をうまく扱うための基本姿勢をつくってみましょう。
 ワーキングメモリを起動させる姿勢は、
(1)いすに座って、両足の裏を地面につける。
(2)肛門を締めて骨盤内の筋肉を安定させる。こうすると、自然に背筋が伸びる。
(3)両肩を耳につけるように首をすくめて、その肩を後ろに引き、ストンッと下ろす(そのときの肩の場所が本来の肩の位置です)。
 という3つの条件を満たした姿勢です。
 この姿勢でパソコンやスマホ操作をすれば、余計な情報に手を出していない自分に気づくはずです。


■2.時間を見積もる能力のために目標設定をする
(1)1日の生活(朝〜晩)でやっていたことを列挙
(2)それらの行動の「重要度」を10段階でつける
(3)(2)で高得点なものから「これからの生活でとくに重要だと思う行為」を5つ挙げる
(4)(3)で挙げた5つの「遂行度」を10段階でつける
(5)さらに満足度を10段階でつける
(6)5つのうち、もっとも簡単に、満足度を1点でも上げられる行為を1つ選ぶ

(詳細は本書を)


■3."意図しない思い出し"を活用する2つの方法
 まず1つは、「課題が与えられてすぐに予定の詳細を詰めておくこと」です。「明日、あのメールの返信をするんだった」と浮かんだときは、その予定だけが浮かぶわけではありません。
「イベントの決定日時が書いてあったっけ?」
「メールの後半に要望が書いてあったかも」
 という感じで、脳は正確に予定を実行できるように情報を肉付けします。これを、予定が決まったらすぐに行なうのです。
 情報が増えて詳細が詰まってくることで、予定のイメージが具体的になり、その重要度も高まります。
 予定が決まったらそれをメモして終わりにするのではなく、遂行するところまで考えを巡らせておくようにしましょう。
牋嫂泙靴覆せ廚そ个鍬瓩魍萢僂垢襪發Γ韻弔諒法は、「何度も思い出すこと」です。あべこべのように感じるかもしれませんが、意図して思い出すようにすると、意図しない思い出しが増えていきます。


■4.注目する要素を1つに絞る
 脳の中では、視覚情報は2つの経路に分かれて処理されています。「腹側路」と「背側路」です。腹側路は「見えたものが何か」を、背側路は「どこに見えるか」を処理しています。
 腹側路の機能は、視野の中心近く(中心からだいたい2度程度の範囲内)にものが見えた場合に働きます。
 一方で、背側路の機能は、視野の端っこに何かが見えたときに働きます。「見えたものが何なのかはよくわからないけど、視野の端で何かが動いた」という捉え方です。この、「何かはよくわからないけど、何かが動いた」というのをキャッチすることが、変化に気づく──変化が目に飛び込んでくるということ。つまり、背側路をうまく活用することが、変化に気づくためのカギというわけです。
 そして、この背側路が検知するのは「どこに見えるか」というシンプルなものであるため、見つける要素が2つ以上になるとうまく働きません。そのため、変化をキャッチするには、要素を1つに絞っておく必要がある、というわけなのです。


■5.短時間で効率的に学習する方法
(1)すべての単語の復習と再テストを行なう
(2)前のテストで不正解だった単語のみを復習し、すべての単語の再テストを行なう
(3)すべての単語の復習を行ない、前のテストで不正解だった単語のみを再テストする
(4)前のテストで不正解だった単語のみの復習と再テストを行なう
 (1)はすべての単語に関して学習、テストしているだけあって、最終テストの学習成績は「高い」という結果でした。しかし、学習にかかる時間はもっとも長くなります。(中略)
 反対に、もっとも成績が低かったのは、間違えた単語のみの復習とテストをしていた(4)でした。この結果は意外に感じる方も多いのではないでしょうか?(中略)
 それでは、(2)と(3)では、どうでしょうか。
 学習とテストにかかった時間という点では、(2)と(3)ではほとんど変わりませんでした。しかし、テストの成績には歴然と差が開きました。
 (2)は(1)と変わらないほどの高い成績だったのに比べ、(3)は(2)の半分以下という結果だったのです。
 結果をまとめると、短い学習時間でよい成績をとれる効率のよい勉強法は、「復習は間違えたところだけ、テストはすべてを対象に行なう」という方法であることがわかります。


【感想】

◆脳ネタ本は、今まで散々ご紹介していますし、中でも菅原洋平さんのご本は冊数的にも1,2を争うぐらい読んできましたが、まだ知らなかったことがいくつも取り上げられており、勉強になりました。

特に本書の場合、メインテーマを「ワーキングメモリ」に定めた関係で、仕事から勉強まで、さまざまなTIPSが登場しています。

そういえば、当ブログでは同じテーマで以前、こんなスゴ本をご紹介したことがあるのですが。

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脳のワーキングメモリを鍛える! 情報を選ぶ・つなぐ・活用する

参考記事:【オススメ!】『脳のワーキングメモリを鍛える! ―情報を選ぶ・つなぐ・活用する』トレーシー・アロウェイ,ロス・アロウェイ(2014年01月14日)

……さすがに中古は値下がりしているものの、なぜかこのKindle版が「48%OFF」で、送料を考えてもお買い得という(何のセールかは不明ですが)。

ところがこの本にも載っていなかったお話があって、さすが脳科学は日進月歩なのかと思った次第です。


◆さて、本書はまず序章にて、こんなテストを用意。
□ 通勤途中に、その日にやることを決めていたのに、会社に到着して同僚と世間話をしてデスクに座ったら、別のことを始めていた
□ 前に読んだ本をまた買ってしまった、前に観た映画のDVDをまた借りてしまった
□ 相手の非を問い詰めるメールを書いた後で、自分に非があったことがわかった
□ カフェに行って仕事をしようと思ったのに、周囲の会話が気になって手元の作業が全然進まない
□ 人事異動や住宅を建てるなど先が見えない状況になると「もしかしたら」という憶測が次々湧いてきて不安になる
詳細は本書にてご確認いただきたいのですが、いずれも「ワーキングメモリが容量不足」なのだそうです。

さらには「前頭前野背外側領域(DLPFC)」「前部帯状回(ACC)」「上頭頂小葉」といった、特にワーキングメモリに関係する脳の部位についても、その仕組みや働きについて述べられているものの、スペースの関係で割愛(すいません)。

ブログ内検索をしても出てこないので、おそらく当ブログ初登場のお話なのだと思います。


◆というわけで、まず第1章で対象となっているのが、現代人につきもの(?)の「マルチタスク」について。

「マルチタスク」が脳の仕組み上、無理があることは類書でも述べられているとおりです。

ただ、私も初めて知ったのですが、脳自らがあえて忙しい状態にしてしまうこともあるのだとか。

つまり、いくつものタスクをこなしている状態になると、脳が自動的にエネルギーを節約(順化)し、いったん収まってしまうと、今度は脳内のエネルギーを保つため、新しい刺激を欲する(脱順化)のだそうです。
 忙しいときほどちょっとしたヒマができるとそわそわと落ち着かなくなり、スマホを見たり、テレビをつけていてもチャンネルを変え続けたり、周囲の人たちの会話が気になってしまった経験はありませんか?
 これが、脳が何にでも勝手に首を突っ込んで、タスクを増やしている状態です。
知らなんだ!

この「させられマルチタスク」を防ぐのが、上記ポイントの1番目の「ワーキングメモリを起動させる姿勢」なので、ぜひお試しください。


◆続く第2章では「時間管理」についての言及が。

なんでも私たちは、普段から時間に追われる生活を送っていると、未来の時間を見積もる能力が弱まってしまうのだそうです。

そこで取り入れてみたいのが、上記ポイントの2番目のワーク。

「この重要度、遂行度、満足度という3つの軸で自分が何をすると充足されるのかを言語化、可視化する方法」は、もともとリハビリで行われてきたものなのですが、現在では健康管理をサポートするアプリの開発にも応用されているとのこと。

さらに数日後の予定を忘れないようにするためには、上記ポイントの3番目の「意図しない思い出し」も効果的です。

「予定が決まったらそれをメモして終わり」というのは確かにやりがちなので、注意しなくては……。


◆一方、第3章のテーマである「見落とし」も、ワーキングメモリの不足から起こりやすいことの1つです。

上記ポイントの4番目は、この章からになりますが、やはり「腹側路」とか「背側路」なんて言葉は、今まで聞いたことがありませんでしたよ。

本書では実際に、自分で作成した資料の誤りを見落としがちな人の事例が紹介されており、資格情報の要素を絞り込むことで改善されていました。

また、本書の第4章から抜き出した、上記ポイントの5番目の学習の仕方については、一部の勉強本では指摘されていたかもしれません。

私自身、ムスコの勉強を見る際に、間違えたところのみを再テストしていましたが、「復習は間違えたところだけ、テストはすべてを対象に行なう」ようにしないといけないようです。

ただ、学習に際して「アウトプット重視」なのはわかるとして、「図式化するより自分の言葉に置き換えて言語化するほうがよい」というのは意外でした(詳細は本書を)。

……まだまだ脳に関する研究は奥深そうです。


仕事や勉強に不可欠な「ワーキングメモリ」をより理解するために!

4866511346
超すぐやる! 「仕事の処理速度」を上げる“科学的な"方法
序章 本書で鍛えるべき「ワーキングメモリ」とは
1章 効率のよいマルチタスクとは?
2章 時間管理スキルを上げる
3章 「見落とし」を徹底的に防ぐには?
4章 忙しい人のための効率のよい学習法
5章 継続力を高め、飽きっぽさを解消する
6章 「後悔しない、よい選択」を脳にさせる方法


【関連記事】

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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

B01DOXYUXM
サッカー守備戦術の教科書 超ゾーンディフェンス論

先日『アナリシス・アイ』を結構お求めいただいたので、イキオイでご紹介しますが、一応このKindle版が700円以上お得。

B01M9DLFD3
地形で解ける!東京の街の秘密50 (じっぴコンパクト新書)

こちらの地理ネタ本は、送料を足した中古よりは、Kindle版がお買い得となっています。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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