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2019年07月19日

【仕事術】『日本一稼ぐ弁護士の仕事術』福永活也


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日本一稼ぐ弁護士の仕事術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも一番人気だった仕事術本。

著者の福永さんは独立直後の2年、いずれも弁護士として唯一「所得5〜10億円のレンジ」に入ったという「日本一稼ぐ弁護士」です。

アマゾンの内容紹介から。
本書では工業大学卒業後、24歳までフリーターとして過ごした著者が、その後司法試験に一発合格し、わずかキャリア5年で弁護士として日本トップクラスの収入を得るまでに実践してきた仕事術を公開します。
また、プライベートで冒険家グランドスラムに挑戦する冒険家としての一面も紹介。
仕事のみならず、趣味・人生にも、やる気と元気、勇気が湧いてくる本となっています。

なお、現時点ではアマゾンの単行本が在庫切れとなっていますから、若干とはいえお得なKindle版がオススメです!





hard at work / jez`


【ポイント】

■1.スピードは最強の専門性になる
 先程の話と似ていますが、以下は、私が弁護士2年目の時に、当時の法律事務所内では圧倒的なスタープレイヤーだと思っていた先輩に何気ない会話の中で言われた言葉です。
「最近の弁護士は、ともかく深い専門性や最先端の知識、特別なスキル、経験を得ようと試行錯誤している。しかし、弁護士業もサービス業であり、誰よりもスピードがある、誰よりも丁寧、誰よりも依頼者と感情を共有するといったことでも、クライアントには十二分な訴求力になる。そして、これらは弁護士1年目からでも追求することができる」。(中略)
 私はこの話を聞いた時、ビジネスマン人生で過去最大の衝撃が走ったのをはっきりと覚えています。確かに、深い専門性や最先端の知識で勝負しようと思えば、キャリアの長い弁護士には中々勝てません。しかし、スピードであれば勝つことができるかもしれない。
 私は、それまでもスピードを意識していましたが、これ以降一層強く継続的に意識するようになり、一例を挙げれば、基本的に24時間いつでも全てのメールに1時間以内に返信するようになりました。


■2.歳を取るリスクを意識する
 一日一日人生は縮まっていますから歳を取ると今後のチャンスが減っていきますし、能力、身体、感受性が劣ってしまうこともあります。ですから、抽象的な不安に怯えつつ、挑戦をためらうことでリスクを回避できているつもりが、実は歳を取るという一番確実なリスクを負っていることを意識する必要があります。(中略)
 前に進む場合には、心理的なリスクを負う代わりに成功の可能性があります。一方、立ち止まる場合には歳を取るリスクがあるのみで成功の可能性はありません。こう考えると、前に進むしかありません。
 一番良くないのは、いろいろとリスクを避けて立ち止まってきた結果、実際に歳を取ってしまい、今度はもう歳だから挑戦できないなんて言い出すことです。そうなってしまったら、本当に一生何も成せずに終わってしまいます。


■3.他人ができることは自分も必ずできる
 私は、他人ができることは自分も必ずできると思っています。なぜなら、自分のことを特別視しておらず、自分は世の中で平凡にフラットに存在していると思っているからです。(中略)
 逆に、私ができることは他人も必ずできると思っています。
 例えば私が日本一稼ぐ弁護士になれたという話をした時に、何か特別な才能があるのだろうとか、特別な裏技を使ったのだろうとか、酷い場合には、何か悪いことでもしたのだろうなんて考えてしまうのはとてもネガティブです。(中略)
 実際には、私は特別なことは何もしておらず、誰でもできる当たり前のことを誰よりも目一杯やり続けてきただけです。他人ができたことに対して、同じ人間がしたことなら自分にもできるだろうと考えないと、一生その人には追い付けません。
 私は、物事をポジティブに考えていくために、いつも世の中の人ができることは自分も必ずできるという結論を先に持ってくるようにしています。そうすれば、結論にたどり着くためにはどうすればいいかを真摯に考えて努力することができますし、もし結果的にその人と同じことが達成できなかったとしても、初めからできないと決めてしまうよりはずっと良い結果が出せます。


■4.「できる、できない」ではなく「する、しない」
 何か新しいことを始めようとする時に、成功「できる」か「できない」かを考えてしまうことがあります。その結果、成功できないかも、失敗するかもという不安を覚えると挑戦に消極的になってしまいます。
 しかし、成功「できる」か「できない」かは、いろんな偶発的な要素が加わった結果論であり、自分でコントロールできないことも多いです。(中略)
 他方、挑戦「する」か「しない」かは、100%自分の意志でコントロールできます。
 そうであれば、成功「できる」か「できない」かを考え過ぎて失敗を恐れたり、時機を逃したりしてしまうよりは、ある程度成功の目途があれば、あとは自分でコントロールできる、挑戦「する」を選択して進んでいくしかありません。
 そして、多くの人が成功しないのは、「成功できなかった」からではなくて、「挑戦しなかった」からです。しかし、挑戦すらできないことなんて滅多にありません。


■5.一流に触れてみる
 例えば、1万円出せば、都内でも大抵のレストランでランチが食べられます。ランチで1万円というと、それだけで非常識に高いと思ってしまいがちですが、別に毎日行くわけではないですし、また単に空腹を満たすために行くわけではなく、一流のレストランで美味しい食事と素晴らしいサービスを受けるという経験のために行くのです。月に一度、1万円のランチを食べに行くぐらいであれば、学生のバイト代でも可能なはずです。(中略)
 ちなみに、将来のためにせっせと貯金をすべきという考えがありますが、私は絶対にやめた方がいいと思っています。無駄遣いする必要はないので、知らず知らずのうちに貯まってしまうものは仕方ありませんが、将来の自分のために、今の自分を犠牲にすべきではありません。何十年後かに使うために1万円を貯金するのではなく、今1万円を使えば、それは経験として思い出として人柄として、今の自分に蓄積され、時と共に熟成されていきます。
 レストラン以外にも、アート、音楽、スポーツ等も、誰であっても、1〜2万円も出せば経験ができる一流ということで、お勧めです。趣味の場で、ただの消費者や観客だからこそ、誰でも触れられる一流を経験し、そこで磨いた感性は仕事にも活かしていくことができます。


【感想】

◆少々引用部分が多くなってしまいましたが、この辺で。

挑発的な本書のタイトルは、版元サイドから提案されたらしく、著者の福永さんもさすがに「いかがなものかと」と思われたそうです。

そこで、「日本一稼ぐ弁護士」という言葉が入った本を出す企画があることを、SNSでつぶやいたところ、主に弁護士の方々から散々批判されたとのこと。

ただし、福永さんが「所得5〜10億円のレンジ」にいたことも、そこに他に弁護士がいなかったことも事実のようですし、結果的に「日本一稼ぐ弁護士」と名乗る資格は十分あると思います。

では実際に、どうしてそれだけの稼ぎがあったのかは気になるところ。

本書を読む限り、単価については「過去に存在した弁護士会の報酬基準からしたら3分の2以下の基準」でもらってらっしゃるのだそうです。

もちろん、前提として弁護士の報酬単価が高いのは当然としても、その3分の2以下であるなら、必然的に量をこなさなければなりません。


◆ということで、本書の「仕事術部分」は、主に「いかに仕事の量をこなすか」についてのTIPSが中心となっています。

たとえば上記ポイントの1番目にあるように「スピードをウリにする」のは、当然のこと。

とはいえ「メールは即レス」という方は結構いらっしゃいますが、それを「24時間体制」でなさる方は、今まで読んだ本では1人もいらっしゃいませんでした。

もっとも、深夜にメール対応するのは、せいぜい週に1,2回あるかないかのことだそう。
しかし、私にメールをしてくれた相手からすれば、その1回の連絡に対して即座に返答が来ると、365日24時間体制で活動しているかのように錯覚してしまうのです。これは、小さな手間で大きな評価を得られて、とてもお得です。
私も仕事の質問メールは、即返すようにしていますが、さすがに深夜対応まではちょっと(困惑)。


◆さらに福永さんは、上記ポイントの4番目にあるように「できる、できない」ではなく「する、しない」、というスタンスです。

しかもオーダーに対しては、基本的に断らずにほぼすべて受けてらっしゃる模様。

何たって、上記ポイントの3番目で「世の中の人ができることは自分も必ずできるという結論を先に持ってくる」と言われてますから、「できない」という選択肢もないような。

また、今回割愛したTIPSの小見出しにも「不得意なものを得意と言ってしまう」とありましたから、それは仕事だって集まります罠。

これが他人や上司からおしつけられたものならば「ブラック」となるところ、自ら望んでなされているのですから、否定しようがありません。

なるほど「日本一稼ぐ弁護士」は、ひょっとしたら「日本一働く弁護士」なのではないか、と……。


◆本書は、仕事のボリュームや、自分の限界に対する「メンタルブロック」を外すという効果は、多分にあると思います。

ただし、よくある「ハック集的な仕事術本」とは一線を画している感じ。

つまり、悩んだり立ち止まったりしている人に、「やらねば」と思わせることはできても、現時点で大量に仕事を抱え込んでいる方の、日々の仕事がラクになるのではない、ということ。

……そこにさらに「24時間体制」でメールを受けたら、パンクしてしまいますって。

ただ、このくらいやらないと「日本一稼ぐ弁護士」にはなれないのでしょうし、トリックでもなんでもない「正攻法」な働き方こそが、「正解」なのだと感じました。


自分がまだ「生ぬるい」と思わせられる1冊!

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日本一稼ぐ弁護士の仕事術
Chapter 1 日本一稼ぐ弁護士の 「仕事」の考え方

Chapter 2 日本一稼ぐ弁護士の 「仕事」のやり方

Chapter 3 日本一稼ぐ弁護士の 「人生」の考え方・ 楽しみ方


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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