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2019年06月07日

【決断力?】『なかなか自分で決められない人のための「決める」技術』柳生雄寛


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なかなか自分で決められない人のための「決める」技術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、今月の「Kindle月替わりセール」の中でも、当ブログ向きと思われる1冊。

著者の柳生さんは、船井総研時代には「1日のコンサルティング報酬が35万円以上」だったという、トップコンサルタントだっただけに、参考になるお話が多々ありました。

アマゾンの内容紹介から。
すばやく正しい決断ができれば、仕事も人生もうまくいく!トップコンサルタントが教える自分で速く正しく決断するための41のヒント。

相変わらず在庫がないため、定価並みの中古に送料を加えた金額よりは、Kindle版が1400円弱、お得な計算です!





Decision / Tim Rizzo


【ポイント】

■1.考えても仕方のないことは考えない
「告白してフラれたらどうしよう?」
「営業に行って買ってもらえなかったらどうしよう?」
 そんなふうに考えることによって成功する確率が上がるのであれば、それは意味のあることでしょう。しかし実際問題として、
「フラれたらどうしよう?」
「買ってもらえなかったらどうしよう?」
 と考えたところで、成功確率は上がりません。
 だから、そんなことは考えても意味がない、考えても仕方がないということを、行動できる人は知っているのです。
 行動できる人の視点は前向きです。「うまくいかなかったら、どうしよう?」ではなく、「どうすれば、うまくいくか?」ということに、常にフォーカスしているのです。


■2.速く決断する
 多くの人は、失敗しないために、正しい決断をしなければいけないと思い込んでいます。そして、その思い込みが強い人ほど、なかなか決断できず、一度失敗したら落ち込んでしまうという、負のスパイラルに陥ってしまうのです。
 決断できない人は、このタイプです。
 逆に、たとえ失敗しても、巻き返すための次の一手をすぐに決められる人は、すぐに手を打てるので復活するのも速い。実際、それができている人が、世の中でうまくいっているのです。
 つまり、失敗しなかったからうまくいったのではなく、失敗したときにいかに素早く巻き返したかどうかということです。
 決断できる人は、決めるスピードも速く、失敗したときの巻き返しも速いのです。


■3.「マーケティングの11項目」をすべて埋める
 決め方のノウハウとは何か。それは、次の11項目をすべて具体的に埋めることです。
|が/△覆次伸2燭髻伸っに/ッのために/γと/Гい弔らいつまで/┐匹里茲Δ法伸いくらで/いくつ/どこで
 これらを私は「マーケティングの11項目」と呼んでいますが、これらの項目をすべて埋めることが「決める」ということで、これらの11項目がすべて埋まれば、行動できるようになるわけです。(中略)
 要するに、決められない人というのは、そもそも11項目のどれかが欠けているのです。たとえば、「どこで」が欠けている人は「どこで」を考えられないし、「いくつ」が頭にない人は「いくつ」のことが考えられない。キーワードがないから、考えることすらできないのです。
 このように、これら11項目のどれか1つが欠けるだけで、人は動けなくなるものなのです。


■4.「マネジメントの3項目」のバランスをとる
 たとえば、スタッフに「セミナー会場を40人入るところに変更してくれ」と指示したとします。このとき、そのスタッフが40人入る会場に変更したはいいが、変更前は会場が駅から徒歩2分だったのが、駅から徒歩20分の不便な会場になったとしたらどうでしょうか。これは「時間」のポイント。
 変更した会場にホワイトボードがないなど設備のグレードがダウンした。これは「品質」のポイント。
 また、今の会場の使用料が2万円なのに、使用料が30万円もする会場に変更したらどうでしょう。これは「数字」のポイント。
 このような決め方は、正しい決め方とはいえないでしょう。
 つまり、微調整や再調整、変更などをする際は、「時間」と「品質」と「数字」のバランスを考えて行う必要があるということです。
 決断できる人というのは、この「マネジメントの3項目」のバランスを常に考えているといってもいいでしょう。


■5.あらかじめ撤退基準を決めておく
 何かの決断をするとき、多くの人が不安に思うのが、「この決断が間違っていたらどうしよう」ということです。
 あなたもこのような不安から、なかなか決断できなかった経験があるのではないでしょうか。
 不安は決断を鈍らせます。したがって、不安を取り除くことができれば、決める力は上がっていくことになるわけです。
 では、どうすれば不安を取り除くことができるのか? それは、常に最悪のパターンを想定しておくということです。言い換えれば、どこまでリスクをとれるのかを、あらかじめ考えておくということです。
 たとえば、新しい事業を始めるかどうかを決断しなければいけない場合であれば、「赤字額が1000万円を超えたらその事業から撤退する」といった撤退基準をあらかじめ決めておくわけです。


【感想】

◆タイトルどおり、「決める」ためのテクニックが満載の作品でした。

まず第1章では、下記目次にもあるように「決められない」理由を分析。

上記ポイントの1番目にあるように「考えても仕方のないことを考える」というのは、ありがちなお話です。

……これはよく、「『考えている』のではなくて、『悩んでいる』に過ぎない」と言われるパターンかと。

ウチの顧問先の社長さんでも1人いらっしゃるのですが、単に代表者に了解して欲しいところ、「期限ギリギリまで回答を保留」するんですよね。

守秘義務があるので、詳細は触れられないのですが、そこの経理担当さんと一緒に「即答しても変わらないのに何で?」と困惑するという。

この章では他にも「失敗を極端に恐れる」「あれもこれもと欲張る」といった、「決められない」原因が挙げられていますので、ご確認ください。


◆続く第2章では、いよいよ「決断の本質」に迫ります。

上記ポイントの2番目の「即決」も、決断できる人の特徴でしょう。

確かに失敗することもあるかもしれませんが、失敗しても挽回すれば良いだけのこと。

上記で挙げた「失敗を極端に恐れる」の真逆が、失敗することを恐れない「即決」になる次第です。

なお、割愛した中に「捨てたもののことは考えない」というTIPSもあったのですが、これも「決断」には大事かと。

いったん決めたのに、切り捨てたもののことを意識していたら、それこそ上記ポイントの1番目の「考えても仕方のないことを考える」になりますから。


◆そして第3章では、具体的な「決断のテクニック」が登場。

上記ポイントの3番目の「マーケティングの11項目」というのは、私も初めて目にしました。

なるほど、この11項目を埋めていけば、自然と物事が決まるのだな、と。

ちなみにこの11項目は、自分が決めるときだけでなく、相手に決めさせるときにも重要になります。

会議や打ち合わせでも、これらを1つひとつ検討していけば、速く決めることができるハズ。

また逆に、この11項目を埋めようとして、埋められない項目がたくさんあるときは、「無理に決めない」「時期尚早」と考えるのだそうです。


◆また、上記ポイントの4番目の「マネジメントの3項目」も、言葉としては初めて知りましたが、この3項目は皆、感覚的に意識している気が。

ただし、いったん決めた後、微調整や変更をする際に用いる、というやり方は、考えたことがありませんでした。

この章では他にも、「メリットとデメリットを紙に書きだす」といったおなじみのものもありましたが、興味深かったのが、人が何かを決めるときには、その人の性格が影響するのだそう。
性格は、「感情(好きか嫌いか)」と「理性(損か得か)」と「本能(勝つか負けるか)」の3つで成り立っていて、人はだいたいこのどれかの基準にしたがって決めているのです。
もちろん、今の決め方でうまくいっていれば続ければいいのですが、もしうまくいかないようなら、あえていつもと違う基準で決めてみるとよいとのこと。

さらには、自分が何かを決められないときは、この3つのどれかに原因があるので、その原因をはっきりさせることで、決められるようになるのだそうです。


◆なお上記ポイントの5番目は、第4章の「『決める力』がアップする習慣」からのもの。

この「撤退基準」というのが「習慣」かはさておき、日頃から何かを決める際には意識しておきたいものです。

また、第5章の「決めたことを続けるコツ」からは、今回引用していないのですが、「成功者の7つのチェックポイント」というTIPSは、ぜひご確認いただきたく(ネタバレ自重)。

いずれにせよ本書は、何かを決めることが苦手だったり、時間がかかったりする方にはうってつけの作品だと思います。

セールでなくとも、当ブログでご紹介していてもおかしくない内容ですから、この機会にぜひご検討ください。


「優柔不断」と縁を切るために読むべし!

B07N76GGKZ
なかなか自分で決められない人のための「決める」技術
第1章 「決められない」にはワケがある
第2章 そもそも「決める」とは、どういうことなのか?
第3章 物事を速く正しく決めるコツ
第4章 「決める力」がアップする習慣
第5章 決めたことを続けるコツ


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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