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2019年05月27日

【接待】『成毛流「接待」の教科書――乾杯までに9割決まる』成毛眞


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成毛流「接待」の教科書――乾杯までに9割決まる


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「小学館・祥伝社 SSスーパービッグフェア! 第二弾」の中でも、特に読んでみたかった1冊。

おなじみ成毛眞さんが、接待の「いろは」をイチから指南してくれる作品です。

アマゾンの内容紹介から。
「なぜ、今、接待?」AIに接待はできない。生き残りたければ、あえて得意技にせよ! 接待が減っている今だからこそ、接待で差をつける。一流企業トップから外国人エンジニアまでもてなしてきた元マイクロソフト社長、伝説のノウハウ。

中古は値崩れ気味ですが、送料を考えればKindle版がお得となります!






Ball'n Biscuit Catering / Landre Photography


【ポイント】

■1.下見でチェックするのは味より人
 接客担当者として最もまずいのは「お客様は神様です」と言わんばかりにへりくだるタイプだ。。(中略)
 へりくだる接客担当者の悪い点は、自分を神と勘違いした客を集めてしまうところにある。必要以上に下手に出る店には、必要以上に自分を大きく見せたい客ばかりが集まるようになる。こういう店が接待に向いているかどうかは、考えるまでもないだろう。
 接待は個室で行うので、ほかの客のことは考慮しなくていい、などということはない。
 部屋が分かれていても声が聞こえてくることなどはあるだろう。店の出入り口やトイレなどで、ほかの客とすれ違う可能性はゼロではない。
 そのとき、一番恐れなくてはならないのは、接待の相手に「自分はこの程度の店での接待がふさわしいと思われているのか」と思わせてしまうことだ。
 どんなに味が良くても、それは周りの雰囲気、それを作り出す人によって一瞬で台無しにされる。だからこそ、味のチェックよりもまず、人のチェックを優先すべきだ。


■2.接待する側と仲が良すぎる店は接待に向かない
 立地も建物も申し分なく、接客担当者もプロフェッショナル。そういう店には個人的にも通い詰めたくなるだろう。それはそれで構わないし、自然なことだ。しかし、接客担当者、さらにはシェフや板前とあまり仲良くなりすぎても良くない。
 仲が良くなりすぎると、接待でその店を利用したときにもつい、会話などを通じてその仲の良さがやりとりなどに出てしまい、接待相手だけにアウェイ感を感じさせ、居心地を悪くしてしまうことがあるからだ。
 接待相手にしてみれば自分がゲストのはずなのに、ホスト側の内輪の会に連れてこられたような気分になってしまうだろう。目の前で繰り広げられているのは同窓会か、親族の集まりかと錯覚するに違いない。私ならそんな場所からは早々に退散する。
 だから、接待に使いたい店とは仲は良くなるのがいいのだけれど、ほどよい距離感を保たなければならないし、距離感が縮まりすぎてしまったら、その店は接待には使わない方がいい。


■3.飲み物も会話を遮るものはNG
 相手が酒に大変なこだわりを持っていて、何が何でも自分で飲むものを選びたいという場合は話が別だが、そうでないならこちらの側で無難なものを用意した方がいい。
 私の場合、食事が洋食なら赤ワインをボトルでオーダーし、それをシェアする。赤ワインなら大抵の料理に合うし、選びやすくもあるからだ。
 オーダーの仕方は簡単だ。ワインリストを見て、予算の範囲内のワインを探し、店の接客担当者に「このワインがいいと思うが、どうだろう」と意見を求めればいい。(中略)
 いいワインであることで合意が形成できたら、そのいいワインを頼み、シェアし、飲む。ボトルが空いたら、そのいいワインを爐かわり瓩靴董△泙唇む。それだけだ。
 ボトルで頼むことのメリットは、オーダーの回数が減るだけではない。かなり飲む人とあまり飲まない人の差が目立たなくもなる。


■4.お見送りがすべてを決める
 タクシー代はもちろん、接待した側が持つ。タクシー券の出番だ。
 タクシーを停め、タクシー券が使えるかどうかを運転手に確かめ、使えるならばそのタクシーに乗ってもらう。タクシー券は接待相手に渡す。以上。(中略)
 さて、タクシーに乗ってもらい、ドアが閉まったら、ここからが 接待の最後の大仕事だ。お見送りである。
 このお見送りの有無が、接待とそれ以外の飲み会との最大の違いと言ってもいいだろう。
 お見送りはしっかりと頭を下げ、車が見えなくなる頃まで続ける。これが鉄則中の鉄則だ。(中略)
 たとえ、車に乗った相手が見ていなくても、いや、見ていないように見えても、だ。ルームミラーで見ているかもしれないし、それに、一緒にお見送りした先方の部下は必ず見ている。
 車が走り出したからと、すぐに頭を上げて引き返したり、残った者だけで話し始めたりは、絶対にしてはならない。そんなことをするくらいなら、接待そのものをしない方がいい。終わり良ければすべて良しとは、終わりがダメならまるでダメということだ。


■5.場が持たない場合は店に頼る
 したくない相手は接待しない。これが鉄則であり原則だ。
 しかし何事にも例外はある。接待もそうだ。苦手な相手を接待してしまうこともあることはある。
 この場合は、通常よりも店選びが重要になる。どのような状況でも、はずまない会話、冷え込んでいく空気を変えてくれるのは外部環境だ。
 一軒目では難しいが、二次会などではマジックバーがお薦めだ。
 マジックバーとは、文字通り、マジックを見せてくれるバーである。クラブにはホステスがいるように、マジックバーにはマジシャンがいて、手品を見せて、客をもてなしてくれるのだ。
 もちろん腕は折り紙付き。大人であっても、目の前で見せられる魔法のような手品にはうなるしかない。接待相手がなんとか種明かしをさせようとしたり、もう一度見せてくれと言い出したりしたら、その接待は大成功だ。


【感想】

◆いかにも成毛さんらしい1冊でした。

ちなみに、お気づきのように、本書はアマゾンレビューがあまりよくありません。

確かに、もし行けそうもない高級店が「これでもか!」と列挙されてたら致し方ないかな、と思ってたのですが、決してそうではなく。

星1つ付けた人は論外にしても、星3つの人もレビューだけ読むと成毛さん1人で全世界のマイクロソフトの交際費の半額を使ったように読めますが、少なくとも本書では、「日本マイクロソフト」が半分を使った(正しくは「と言われている」)としか読めず。

……もちろん実は全額成毛さんかもしれませんけどねw

高級店では京都の御茶屋さんが取り上げられているのは、十分想定内ですし、逆にデニーズまで登場するのはスルーですかそうですか。


◆そもそも本書は「お店紹介本」ではありませんし、接待に対する「考え方」を学ぶ本だと思われ。

というわけで、第1章では「接待とは何か」と題した、成毛流の接待術のガイドラインについて言及されています。

今回は割愛したのですが「長く付き合いたいのか、一瞬で散りたいのか」という小見出しの付いた、商材による接待の違いは勉強になりました。

なるほど、関係を長く続けるのでなければ、「相手の気分を良くする」だけでよい、というのは目からウロコ(詳細は本書を)。

もちろん「接待は事前準備がすべて」と言われるだけあって、「接待下手は単なる努力不足の言い訳」という指摘には、返す言葉もございません。


◆続く第2章は、お店選びに関する考え方。

成毛さんはお店の「外観」を重視されているのですが、個人的にはそこは今ひとつピンときませんでした。

ただし、上記ポイントの1番目の「接客担当者」を重視する点は、留意しておきたいところ。

なるほど、へりくだる接客担当者がいると、それを期待する客ばかり集まる、というのは想像がつきます。

かといって、上記ポイントの2番目にあるように、お店の人と仲良くなりすぎるのも考えもの。

この辺の「ほどよい距離感」を保てるお店を、できれば料理のジャンルごとに押さえておきたいところです。


◆一方第3章では、接待の最中の立ち振る舞いについて。

お酒なんて、好きなモノをお互い飲んでいればいいのだと思っていましたが、上記ポイントの3番目のように、色々と考えられているんですね。

なお、和食の場合、成毛さんは白ワインを選ぶのだそうですが、それは「ワインの方が一度に注ぐ量が多いので、お酌の回数を減らせるから」と、あくまで合理的。

話す内容も「オススメ」と「NG」がそれぞれ挙げられていますから、詳しくは本書にてご確認ください(ネタバレ自重)。

さらに手土産も、具体的には伏せますが、接待相手のご家族にまで気を回してらっしゃるとは……。


◆ちなみに、上記ポイントの4番目にお見送り関しては、今さらですが深く反省しました。

というか、皆さま、そこまで徹底してお見送りをされてますでしょうか?

この部分だけは失礼ながら「成毛さんらしくない」と感じたのですが、「接待」というのは、ここまで気を抜かずにやらなくてはいけないのかと。

私自身、エレベーターでお別れする際には、乗るにせよ見送るにせよ、完全に扉が閉まり切るまで頭を下げていますが、タクシーに関しては見えないのでそこまでやっていなかった記憶が……。

今後仕事で接待する際には、再度一読しておきたい次第です。


接待を成功させたい方なら、要チェックな1冊!

B07C55LNYR
成毛流「接待」の教科書――乾杯までに9割決まる
第1章 接待とは何か
第2章 接待の8割は店選びで決まる
第3章 接待の日の行動マニュアル
第4章 印象に残る飲み会は接待に匹敵する
第5章 印象に残る飲み会は接待に匹敵する
第6章 接待上手になるためのレッスン


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

B00G5IQOGK
宇宙の扉をノックする

先日の物理学本以来、多少なりともこの手の本に対するアレルギーが減ったワタクシ。

この本も送料を足した中古よりは、Kindle版が400円弱、お得な計算です。


【編集後記2】

◆昨日の「小学館・祥伝社 SSスーパービッグフェア! (第三弾 新書)」で人気だったのは、この辺でした(順不同)。

B06XXXK8FR
本物の思考力(小学館新書)

参考記事:【思考術】『本物の思考力』出口治明(2017年04月12日)

B00EH2UJJO
すべての婚活やってみました(小学館101新書)

参考記事:【モテ】『すべての婚活やってみました』石神賢介(2013年08月01日)

B07DFL9LVQ
学歴フィルター(小学館新書)

B07KXFBYQT
発想力 〜「0から1」を生み出す15の方法〜(小学館新書)

参考記事:【ケース・スタディ】『「0から1」の発想術』大前研一(2016年04月23日)

宜しければご参考になさってみてください!


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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