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2019年05月24日

【仕事術】『「仕事速いね! 」と言わせるコツ50』鬼頭政人


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「仕事速いね! 」と言わせるコツ50


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事の中でも一番人気だった仕事術本。

著者の鬼頭政人さんは、当ブログでは「勉強本の著者」として知られていましたが、「東大卒弁護士」兼「IT企業経営者」という、仕事の「質」と「速さ」を必要とする肩書なだけあって、本書も納得のできるTIPSが満載でした。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
「頼んでいてあの件、どうなってる?」
先輩や上司に、こんなセリフを言われたことはありますか?
デキるビジネスパーソンであれば、聞かれる前に提出し、「仕事速いね! 」と言われたいもの。
本書では、東大卒弁護士であり、IT企業を経営する著者が実践している「素早く、正確な仕事」のコツをたっぷり50個紹介!
若手社会人必携の一冊! です!

なお、昨日いよいよお得なKindle版の配信が開始されましたから、こちらもぜひご検討ください!





Coworking at Hub Vilnius / mdanys


【ポイント】

■1.さっさとフィードバックをもらう
 私は十分な時間をかけて「徹底的な正確さ」を求める法律の世界から、多少の粗さは許容される代わりに、とにかくスピードを重視する投資の世界に転身して、衝撃を受けました。
 しかし、ほどなくして「速さ」と「正確さ」は二者択一ではないことに気づきました。次の3つの事実を理解すれば、速さと正確さが両立する仕事の進め方が、明らかになります。
(1)仕事は急いでやると速く終わりますが、見落としが多くなります。
(2)時間をかければ見落としは少なくなりますが、仕上がりは遅くなります。
(3)どんなに時間をかけても、思い込みがあると見落としは見つかりません。
 ポイントは(3)です。「思い込み」は思考回路を支配してしまう ので、見落としがあっても自分ではなかなか気づくことができません。ところが、思い込みに支配されていない第三者がチェックすると、あっさりと間違いを見つけられることがあるのです。
 ですから、 見落としがあるのはある程度「仕方がないこと」と割り切って、チェックに回した方がいい のです。


■2.まずフォルダを作ってしまう
 仕事は結果がすべてですから、準備万端整えてきれいなスタートを切ることには何の意味もありません。ああだこうだ考えて迷っている時間があったら、まずは走り出しましょう。走り出してこそ見えてくる、課題や方向性もあるはずです。
 私の場合は、まずパソコンのデスクトップに「新しいフォルダ」を作って、プロジェクトの名前をつけるところから着手します。さらに、そのフォルダの中にいくつかの「新しいフォルダ」を作って、タスクの名前を付けます。
 このタスクのフォルダは、プロジェクトを完成させるにあたってやるべき作業、集める資料、発注するモノの猝楴´瓩任后これができると、プロジェクトが完成するまでの道筋が見えてきます。さしあたっては、それぞれのフォルダの中身を充実させていきましょう。
 フォルダに何も入っていないのは寂しいので、すぐにワードの新規文書を1つずつ入れます。そこには関連して思いついたことを、何でもいいので書き入れます。フレーズでもリストでもアイデアのメモでもOK。文書を書くとき「書き出しが思いつかない」と言って唸っている人がいますが、頭から書く必要なんてありません。
 ここまでできたら半分、いやそれ以上できたも同然です。


■3.会食のお礼は帰宅途中にSNSで
 最初はほんの 些細 なタスクでも、後回しにするほどどんどんやっかいになっていきます。すぐやるほうが圧倒的に簡単なのです。その最たる例が「会食のお礼」です。
 いちばん簡単なのは、会食直後30分〜1時間くらい(相手が帰宅するより前が望ましい) に、電車やタクシーの中からSNSのメッセンジャーで、こんなお礼を送ります。
「今日はありがとうございました。
 大変楽しく、ためになるお話が聞けました。今度ともどうぞよろしくお願いします。
 取り急ぎお礼まで」
 たったこれだけです。
「大事な相手にSNSなんかで送っていいの!?」と思われるかもしれませんが、この場合はSNSだからいいのです。「取り急ぎ」の部分からは「すぐにも感謝の気持ちを伝えたかったのでSNSになりました」という事情が言外に伝わります。


■4.上司をうまく操縦せよ
 たとえば、褒められたいタイプの上司から早く決裁を取りたいときには「いつもすぐ見ていただけて助かります。こちらの書類もお願いします」と、先にお礼を言って提出します。
 本来、やった行為に対して言われるお礼を先に出されると、相手はなぜか犲擇雖瓩あるような気がして、優先して目を通したくなるのです。
 指摘されたい上司(叩かれたい上司はいないので) には「お目通しいただけていると思いますが、何か問題はありましたでしょうか」と、爐笋辰討い燭世韻討い訌按鶚瓩婆笋す腓錣擦泙后ただし、上から目線にならないように注意してください。
 取引先の場合はどうでしょうか? 旧来型の企業には「すごいですね! さすがです! 勉強になります!」と、ベタベタに持ち上げると気を良くしてくれる人が多いです。こういう担当者に企画を提案する場合には、冒頭から大きなビジョンをアピールして「大枠OK」をもらう方向で準備をします。


■5.「でも」は悪魔の接続詞
 たとえば「月曜の会議に使う資料だが、木曜中に仕上げてくれ」と言われたとします。理想は「わかりました。でしたら水曜日にたたき台を提出します」という返答です。しかし、ほかに優先する業務があって、木曜中には無理だったらどうしますか?
○「すみません。○○の件で木曜まで動けないので、金曜ではいけませんか?」
×「でも、これって月曜に使う資料ですよね? 木曜までに必要ですか?」
「でも」は、直前に相手が言った内容を全否定する接続詞で、その後に続くのはすべてが言い訳になります。「でも」が聞こえた瞬間、相手は「あ、コイツは自分の言ったことを端から聞くつもりがないんだな」と対決モードに入るでしょう。
 あなたは、たった2文字で喧嘩を売ってしまうのです。しかも、相手はよりにもよって上司ですから、勝てる見込みはありません。こんなに恐ろしい接続詞なのに二言目には「でも」が口をついて出る人の、なんと多いことでしょう。


【感想】

◆いわゆる「時短系仕事術本」の王道を行く1冊でした。

冒頭の内容紹介でも「若手社会人必携」と言うだけあって、入社数年内で「まだ部下がいない」前提でのTIPSがほとんど。

結果、基本的なものが中心となりますから、上記ポイントを含め、既知のものがあるかもしれません。

ただし、中には「目からウロコ」な考え方やテクニックもあるあたり、さすが「東大出弁護士さんは違う」と思った次第。

この辺は、「正確さ」を重視する弁護士業界と、「速さ」を重んじるIT系サービスの運営の両方を経験されたからなのでしょう。


◆たとえば第1章から抜き出した、上記ポイントの1番目の「思い込み」という視点は、従来の「速さ」と「正確さ」を検討した類書でも、見た記憶がありませんでした。

「自分では気づかない」のは、「速く」やっても「じっくり」やっても同じですから、それなら「速さ」を取って第三者の目に任せる方が「正確さ」も確保できるワケです。

また同じ第1章で、「緊急性」を軸にとったマトリックスも登場するのですが、もう片方の軸が「重要性」ではなくて、「手間がかかるか否か」というもの。

「緊急性」という要素は、時間の経過につれて確実に増す一方、「手間がかかる仕事」は、いつやっても手間がかかることには変わりありません。

つまり「緊急性が低くて手間のかかる仕事」を放置しておくと、確実に「緊急性が高くて手間のかかる仕事」になって詰むという……。

しかも周囲からは「十分時間はあっただろ?」と言われてしまいますから、一層タチが悪いですよね。


◆一方上記ポイントの2番目の「フォルダを作る」というのは、ハック系の仕事術本で読んだ記憶がありました。

とにかく物事というのは、最初に要するエネルギーが一番大きいものですから、こうしてハードルを下げておけば、どんどん手掛けられるハズ。

また、このように大局から考えないで、短視的に細かく始めてしまうと、後になってから「こんなはずでは」となりかねないかと。

同じく上記ポイントの3番目の「会食のお礼は帰宅途中にする」というのも、大昔からあるテクニックなのですけど、ひと昔前なら「携帯メール」を使っていましたw

ちなみにもっと前なら、お礼状(お礼ハガキ)を書いていましたし、その文例も本で学んだワタクシ。

それが今では、SNSのメッセージで手軽に気持ちが伝えられるのですから、いい時代になったものです。


◆なお、第4章の「自分と他人を動かす方法」は、個人的に一番ハイライトを引きまくった章でした。

上記ポイントの4番目の「上司操縦法」もその1つで、確かにモノの言い方1つでも、結果は変わってくるものです。

また、ここでは割愛しましたが「自由にやってみろ」と言いつつ、都合が悪くなると「なんでこんなことになったんだ!?」と言い出す「丸投げ上司」に対する対処法も収録されていました。

要は「ハシゴ外し」を避けるために、相手に確認を取ったり、周囲を巻き込むのですが、あくまで上司は上司。

上記ポイントの5番目の「でも」を使ってしまうと、「対決モード」になりますから、注意してください。


◆また、最後の第5章の「生活習慣」については、直接的な仕事術とは少々違うので割愛。

ただ、今まで何冊も勉強本を書かれている鬼頭さんだけに、生活習慣も抜かりはありませんでした。

個人的には「筋トレ」を「リフレッシュ」として使うのが新鮮だったかな、と(私はすぐぎっくり腰をやるので難しいのですが)。

さらに巻末には、本書に収録したTIPS50個が、一覧にしてまとめられているので、そちらで振り返ったり、プリントアウトしてデスクマットの下に入れてもいいかもしれません。


仕事術本好きなら、一読の価値がある1冊です!

4479796908
「仕事速いね! 」と言わせるコツ50
第1章 なぜ「仕事が遅くなる」のか?
第2章 「仕事が速い人」は、こう考える
第3章 時間を節約するコツ
第4章 自分と他人を動かす方法
第5章 仕事が速い人の「生活習慣」


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【編集後記】

◆その鬼頭さんの作品から。

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頭のよさとは「ヤマを張る技術」のことである (中経出版)

昨日までのカドカワさんのセール対象で、今現在もセール価格なのですけど、じきに戻る可能性大。

レビューは上記関連記事にてご確認ください!


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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