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2019年04月12日

【休み方】『超一流、二流、三流の休み方―――休みを見直せば、人生が変わる!』新井直之


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超一流、二流、三流の休み方―――休みを見直せば、人生が変わる!


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、今月の「Kindle月替わりセール」の中でも人気の1冊。

執事本でおなじみである新井直之さんが、「大富豪の執事を務めてきた」からこそわかる、「休み方の本質、疲れないためのコツ」を解説してくださっています。

アマゾンの内容紹介から。
どう休むかは、どう生きていくかだ!生産性を上げて、結果を出したい人に贈る休み方改革論!

中古は値崩れしていますが、送料を合わせると、このKindle版が400円弱、お得となります!





The Getty Villa ~ Malibu / Prayitno / Thank you for (12 millions +) view


【ポイント】

■1.休暇時の電話対応
三流   「休みなので…」と断る
二流  「休みですが…」と対応する
超一流  「仕事中です!」とウソをつく
 二流・三流は、休暇を「権利」ととらえています。
 普段は、会社のために時間と労力を使っているのだから、与えられた権利である休暇中にまで働く義務はないと考えています。いちいち対応してしまうと、休暇がなくなってしまうという不安が「休暇中です」という言葉に表れるのです。(中略)
 超一流は、迷うことなく「仕事中です」と答えます。
 海外リゾート地でくつろいでいても、ゴルフのラウンド中であっても、休んでいることはおくびにも出さず、いつも通りに対応します。相手は自分のお客様であり、これが自分の仕事であるというプロ意識を持っているのです。


■2.休日を過ごす相手
三流   昔なじみの友人知人
二流   仕事で付き合いのある人
超一流  ボランティア仲間
 実際、超一流の方々も、友人や仕事関係者と過ごすことがあります。
 ただし、二流・三流に少なくて、超一流の方に意外と多いのが、休日はチャリティーやボランティアの仲間と過ごすというケースです。
 たとえば、ライオンズクラブやロータリークラブのような社会奉仕団体には、地元の名士や著名な企業経営者などが数多くいます。そして持ち前のビジネス感覚をいかんなく発揮して、地域貢献や国際協力にいそしんでいるのです。
 こうした活動の裏には、「世の中を良くしたい」という想いがあります。そして、もう1つ理由を挙げるとすれば、普段なら出会えない人と知り合い、交流を持てるから楽しいのです。


■3.疲れ具合
三流   振り回されて疲れる
二流   作業に追われて疲れる
超一流  先を予測するから疲れない
 超一流になると、仕事を進めるときに先回りします。相手が何を必要とするかを予測し、能動的に取り組むのです。
 これは飲食店の接客をイメージするとわかりやすいでしょう。
 できる店員さんはお客様から「お水ください!」「注文いいですか?」と言われる前に相手を観察して先回りします。呼ばれる前にお水を届けたり、注文を伺うようにすれば、自分のペースで作業を進められます。
 相手に振り回されることがないので、気持ちにも余裕ができ、精神的にも疲れません。仕事の達成感だけが得られるので、その日一日が終わる頃には「心地良い疲れ」となっているでしょう。
 疲れない働き方をするコツは、「自発的に動くこと」「先回りすること」です。
 この2つをつねに実行すれば、精神的な負荷が減り、肉体的にも疲れにくくなるのではないでしょうか。


■4.トイレ
三流   用を足してスッキリする
二流   インプットする
超一流  アウトプットする
 超一流は、トイレをアウトプットに利用します。
 トイレにメモ帳を置いている超一流の方を、私は数多く知っています。
 何を書いているのか見せてもらうと、新しい事業のアイデア、仕事でこれからやるべきことなど、思いつき次第、メモ帳に書き込んでいます。
 ある方は、トイレに本棚やデスクを設置してしまいました。
 あくまでもトイレなのですが、書斎として使うことも多いようです。
 本棚には書籍のほか、長年貯めてきたアイデアノートがビッシリと詰まっています。「仕事で思い悩んだとき読み返して思索に没頭するんだ」と言っていました。長いときは数時間もトイレで過ごすそうです。


■5.ゴルフ
三流   スコアにこだわる
二流   人脈づくりに奔走する
超一流  相手を見極めようとする
超一流はゴルフを「有意義なコミュニケーションの場」にしています。(中略)
 たとえば、林越えを狙うとワンオンの可能性があるホールで、リスクを冒してショートカットに挑むか、リスクを避けるために刻んでいくか。その戦略の立て方自体がビジネスのスタイルを如実に表します。
 バンカーに入れてしまったときも、無理をしていくつも叩きイライラするか、遠回りでもグリーンと反対の出しやすい方向に冷静に出すかで、トラブルに対応する姿勢が伺えます。コースを綿密に調べてくる人は、ビジネスでも準備を怠らない方という推測ができるでしょう。
 このように相手を観察することで、自分のビジネススタイルにマッチする人物であるかどうかを判断できます。


【感想】

◆なかなか興味深い「休み方」本でした。

まず、下記目次にあるように、本書は「仕事」「カラダ」「メンタル」「習慣」「趣味娯楽」の5つのテーマごとに章立てされています。

そしてそれぞれのテーマにおいて、上記で挙げたポイントのような項目が挙げられ、それらについて「三流」「二流」「超一流」の行動が紹介されている次第。

上記ポイントでは、ボリュームの関係で、主に「超一流」に該当する部分しか引用していませんが、もちろん本書には「三流」と「二流」についても言及はされています。

……正直、「超一流」と「二流」の間に、「一流」があってもいいんじゃないか、と思う内容がいくつかありましたが、それはさておきw


◆内容的には「なるほどね」もしくは「目からウロコ」的なものを中心に選んでみました。

たとえば上記ポイントの1番目の休憩時の電話対応は、「超一流」でも「ONとOFFを切り替える」のかと思いきや、「仕事中」にしますか、そうですか。

ただ、これは「超一流」が「不測の事態が起こっていることを知らなかったり、他人に判断や対応を任せてしまっているのをイヤがる」からこそ。

自分で対応した方が状況をコントロールできるし、精神的にも安定できる、という考えからなのだそうです。

また、上記ポイントの2番目の「休日を過ごす相手」というのも、「超一流」こそ、てっきり「家族」かと思いきや「ボランティア仲間」とは想定外!?

もっとも、ボランティア団体のように、役職も年齢も異なる人たちと、「純粋に人間同士の付き合いができる機会」というのは貴重なのかもしれません。

なるほど、と思ったのが、とあるオーナー経営者の方のケースで、なんでもチャリティー活動を通じて知った若い人を、自身の会社の後継者として招き入れたのだそうです。


◆以上は第1章の「仕事編」でしたが、上記ポイントの3番目の「疲れ具合」は、第2章の「カラダ編」からのもの。

ただし、これはむしろ「働き方」ですから、「仕事編」に近いような気もするのですがw

とはいえ「仕事の先回りをする」ことは、生産性の高さにもつながりますし、ここはぜひ見習いたいところです。

一方、上記ポイントの4番目の「トイレ」は、第4章の「習慣編」からなのですが、トイレで「アウトプットする」と言われて、「『排○』のことでは?」と思った人は、正直に手を挙げるようにw

さすがに「数時間も過ごす」のはいかがなものかと思うものの、かつて小飼 弾さんのお宅にお邪魔した際は、トイレが広く、かつ、しっかり本棚があって、結構びっくりした記憶があります。

今さらですけど、さすが小飼さんは「超一流」なだけのことはありますよね。


◆また、最後の「ゴルフ」に関しては、「人間性が出る」とはよく言われているかと。

同じく麻雀あたりも性格が透けて出そうですけど、特に言及がなかったのは、「超一流」はギャンブルをやらないからなのでしょうか?

ただ、そもそも新井さんが日頃接する「超一流」というのは、「大富豪」や「超富裕層」ばかりです。

そしてそれは結局、お金と時間に余裕がある資産家や、オーナー経営者だったりするでしょうから、私たちが真似したくても、物理的に不可能な可能性も否定できず。

それでも「いずれは超一流!(一流でも可)」と思われている方なら、本書は一読の価値があると思います。


常に上を目指す方なら、要チェック!

B07HK8M3JS
超一流、二流、三流の休み方―――休みを見直せば、人生が変わる!
第1章 仕事編
第2章 カラダ編
第3章 メンタル編
第4章 習慣編
第5章 趣味娯楽編


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム (NextPublishing)

先日、高城さんの新刊を読んで以来、こうした海外の動きも気になってきたワタクシ。

この本はオンデマンドなので、単行本の定価の「1728円」というのは割高なのですが、中古がそれ以上のお値段ですから、「599円」のKindle版が1100円強、お得な計算です!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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