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2019年04月10日

【未来予想】『2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生』高城 剛


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2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「ハイパーメディアクリエイター」高城 剛さんの未来予想本。

世界中を飛び回って、各地で得た「肌感覚」や、政治家、起業家等から聞いた話、さらには高城さんお得意のテクノロジーネタがミックスされて、ユニークな作品に仕上がっていると思います。

アマゾンの内容紹介から。
今から30年後、分断と対立がさらに進む世界の中で、日本が生き残るための選択肢はあるのか? アメリカ、中国、欧州の最新情勢と世界各国の最先端知識人への取材から導き出す、大胆な高城流未来予測!

なお、版元が集英社さんということで、Kindle版のセールはあまり期待できないかもしれません。






Combating global warming / cbdilger


【ポイント】

■1.地球温暖化のウソ
「もちろん、環境汚染は少ない方がいいですし、温室効果ガスが削減できるなら、それに越したことはないでしょう。でも、人類の地球に対する影響力は、太陽には及びもつかないほど小さなものです。もうすぐ太陽の活動は衰え、それに伴って地球は寒冷期に入ります。これは揺るぎない事実です。(中略)
 地球温暖化説を主張する人々はしばしば、北極の氷が解けていると主張します。ですが、これは事実をゆがめています。
 確かに2012年7月、北極圏内にあるグリーンランド北部では、島全体を覆っていた氷床のほとんどが解けてしまいました。日本列島の2倍ほどもあった氷がわずか4日間で消え去ったニュースは、世界中に衝撃を与えましたね。
 しかし、2013年に氷は元のように戻ったのです。それについては、まったく報道がなされていません。

(ノーサンブリア大学 バレンチナ・ザルコヴァ教授)


■2.アリペイが世界を支配する可能性
 世界的に知られた金融アナリストで、ウォールストリート・ジャーナルの「2014年フィンテックリーダー・トップ40」にも選ばれた、イギリス人のクリス・スキナー氏は、僕にこう語る。
「例えばコぺンハーゲンに住むデンマーク人が、わずか50キロメートル離れたスウェーデンのマルメで買い物をしようとしたら、デンマーク・クローネとスウェーデン・クローナという2種類の通貨を使わなくてはなりません。ところが中国人は、北京から8000キロメートル離れたロンドンに旅行しても、1つの財布だけどころか、手ぶらでもいいのです。なぜなら、現地にローカライズされたアリぺイが使えるからです。アリペイはモバイルウォレットとして、今後、世界的に拡大していくでしょう」
 これまで世界の決済市場を支配していたのは、アメリカの企業であるビザとマスターカードだった。だが、あっという間にアリぺイ+QRコードに牙城を崩されつつあるとスキナー氏は見ている。


■3.極右政党の台頭
 すでに述べたように、ドイツ、イギリスなどEUの中心国の他に、スウェーデンなど各国で、極右政党が台頭している。他にも、オーストラリアなどでも同様の傾向がみてとれる。そして、多くの極右政党に共通している思想は、ナショナリズムと外国人排斥だ。
 背景にあるのは移民の急速な増加である。スウェーデンは難民の受け入れに寛容で、「ヨーロッパで一番、難民に優しい国」と評されることもあった。だが2015年以降、シリアやイラクなどから大量の難民が押し寄せた結果、完全にキャパシティをオーバーしてしまった。報道によれば、スウェーデンは2016年に70億ドル(8400億円)の難民対策予算を組んだが、それでも難民収容施設の建設は追いついていないという。


■4.日本がEUに取り込まれる可能性
 前述したように、今後30年も経ずして、アメリカは世界中にある米軍基地の大半を撤収する。理由は、世界情勢とアメリカ社会の変化、そして経済的事情に他ならないが、これにより、当然ながらアメリカと各国の距離感が、否が応にも生まれるだろう。それまでの経緯から、それらの国々で嫌米機運が高まることも充分に考えられる。(中略)
 また、「BRICs+α連合」(おそらくASEAN)も力を増すのは間違いなく、イギリスを含む北米連合+中南米連合、BRICs+α連合、EUと世界は三極化し、日本は孤立する可能性がある。具体的には2040年を前後して高まるだろう。
 かつてイギリスが植民地から去ったときのように、日本国内には嫌米機運が高まり(それを背景にした政治家が当選し)、いまさらBRICs+α連合にも入れない日本が進む道は、世界的な孤立(rest of the worlorl)か、地域性を超えた新しい取り組み、すなわちあたらしいEUに加入するか、この2つの道のうち1つを選ぶしかなくなるだろう。
 そして、日本はEUに入る道を選ぶ、と僕は予測する。


■5.新人類HUMAN3.0誕生の理由
 21世紀に生きる我々ホモ・サピエンスの遺伝子の数%が、実はネアンデルタール人由来なことを考えると、どうやら「融合」こそが「生き残りの回答」だと思われる。
 つまりは、旧種族(ネアンデルタール)との融合、より高性能な道具=精度の良いやじり、より高いコミュニケーション能力や気候変動を乗り切る力(環境変化や氷河期の到来)が、ホモ・サピエンスが今日まで生き延びた理由であろう。
 翻って30年後、旧種族(ホモ・サピエンス)とのサイバネティックス的融合、より高性能な道具=最新鋭のデジタルデバイス、より高いコミュニケーション能力や、気候変動(環境変化や小氷期の到来)を乗り切る力が、再び求められるのではないか?
 かつてネアンデルタールとホモ・サピエンスが融合したように、ホモ・サピエンスとサイバネティックスが融合し、人類が数万年ぶりに進化を迎える日が訪れる。その理由は、この星がいくつかの理由で滅びてしまう可能性が高まっているからに他ならない。少なくとも、そのような状況に直面する可能性は、極めて高い。


【感想】

◆さすがにタイトルはちょっと煽り気味かなー、と思いつつも、久々に「高城節」を味わうことができました。

まずは上記ポイントの1番目の「地球温暖化」のお話。

これについては、私も「陰謀説である」というウワサを聞いたことはありましたが、今回実名で断言される方に、高城さんは直接話を聞かれています。

ちなみにそのザルコヴァ教授は、「太陽光をプリズム解析して、そこから必要なデータを抽出する手法」によって、「97%の確率で地球気象の未来を予測する」と言われている方。

発音の関係か、ググっても個人のブログやサイト(?)しかヒットしないので、とりあえず鵜呑みにするしかないのですが、確かに「地球温暖化」を前提とした既得権益者やビジネスを営む人がいるのは事実でしょう。

また、ここでは引用しませんでしたが、ザルコヴァ教授いわく「天文学に精通し、地球温暖化説のウソを暴こうとしてきた人々は、さまざまな研究機関を追われている」のだそうです。


◆第1章では、こうした「宇宙変動」について述べられていましたが、続く第2章では世界各地の未来予測が。

アメリカ、中国、インド、シンガポール、さらにはEU主要国について、今後どうなるであろうかが、それぞれ述べられています。

なお中国に関しては、人口ピラミッドから見て「20〜25年前の日本」と同じであり、かつての日本でバブルが崩壊したように、2020年代前半には、いくつかの金融機関が潰れるのでは、と高城さんは推測。

その中国の代わりに、今後はインドが成長して、アメリカや中国と並ぶ大国になるものの、いくつかの理由により覇権の座につくことはないと考えられえるのだそうです(詳細は本書を)。

さらに現在、アジアにおける優等生であるシンガポールも、中国経済の衰退に伴って、今後は先細りする模様。


◆とはいえ、さらに問題山積みなのがEUで、英国の離脱がなかなか進まない中、実はフランスとスウェーデンもEU離脱がうわさされているのだそうです。

実際両国とも、離脱を掲げる極右政党が選挙で躍進しており、いつ離脱に舵を取っても不思議ではありません。

そもそもEUの主導権を握るドイツでさえ、メルケル首相が昨秋の選挙で痛手を負って、2021年の任期満了で首相を退きますから、今後どうなるか不明という。

また、上記ポイントの3番目では、中東からの難民について触れていますが、今後はアフリカからの難民が地理的に近い欧州の大都市に向かうと予測されているのだそうですから、まさにその先行きは明るくありません。


◆という前提を踏まえた上で、本書の第3章では「日本がEUに加盟する日」と題して、この両者の未来について検討がなされています。

ただし、上記ポイントの4番目にあるような「イギリスを含む北米連合+中南米連合」「BRICs+α連合」「EU」の「三極化になる」という時点で、まずどのくらいの確度があるのかがよく分からず。

もちろん本書ではページを割いているのですが、これが高城さん独自の見解なのか、他にもそういう説を唱えている方がいるのかを、私自身が知らないワケでして(調べている時間がありませんでした)。

ちなみに、上記ポイントの4番目は主に「日本側の事情」ですが、本書では「EUの事情」も掲載されていますから、そちらもお読みになってご判断を。

もっとも個人的には、この3つの中では、まだ他の2つの方が可能性が高い気がするのですが……。


◆そして上記ポイントの5番目では、もう1つの本書のタイトルでもある「HUMAN3.0」が登場。

こちらもEU合流並みに(?)マユツバなのですが、むしろテクノロジー寄りの話なので、高城さんが述べられると説得力があります。

特に本書では、「身体に通信可能な生体対応チップを埋め込む企業」であるBioHax社ののユアン・ウステルンド氏にも話を聞いており、なるほど、このくらいなら近未来には実現しそうだな、と。

切符の支払い、社員証、飲食物の購入。マイクロチップIDの皮膚下移植が進むスウェーデン : カラパイア

さらには、もっと大胆に人体をハックする……というかほとんどサイボーグと変わらない未来をも語る未来学者も登場してきており、ほとんどSFの世界に突入しているため、ワタクシ、完全に置いてかれました(涙目)。

とはいえ本書は、こういった未来予測に柔軟な方を中心に、世界と日本の未来の情勢について興味のある方なら、一読の価値があると思います。


「目からウロコ」となる1冊!

4087861090
2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生
第1章 宇宙変動がもたらす人類の危機
第2章 世界はどうなっていくのか
第3章 日本がEUに加盟する日


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【ハイパーノマド】今さらですが「サバイバル時代の海外旅行術 」が面白かった件(2009年09月21日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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こちらは完全に趣味の本ですけど、Kindle版の方が1300円以上お買い得となっています。


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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