スポンサーリンク

2019年03月28日

【2年目以降でも!】『入社1年目からの数字の使い方』深沢真太郎


B07C723XXK
入社1年目からの数字の使い方


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、今月の「Kindle月替わりセール」の中でも、当ブログ向きとも言える数字本。

装丁は地味ですが、新入社員さんのみならず、中堅以降の方にも役立つTIPSが満載でした。

アマゾンの内容紹介から。
「ビジネス数学のプロ」が教える一生使える仕事術!「情報→数学→情報」で伝える、「仮に」と「掛け算」でざっくり知りたい数字をつくる、データは必ずグラフにするなど、数字を使いこなすための39のテクニック。

なお、中古があまり値崩れしていませんから、Kindle版が実質600円弱、お買い得となります!





Numbers And Finance / reynermedia


【ポイント】

■1.「数字でないもの」を「数字」に変換する
「この件は、なるべく早く対処します」  
「ちょっと値段を下げて、ガンガン売っていきましょう」 (中略)
 内容としてはどれも前向きでいいですね。しかし「具体的にどれくらい?」と思ってしまうのは私だけではないはずです。爐覆襪戮早く瓩箸呂い弔泙任覆里。爐舛腓辰鉢瓩箸呂いらまでのことを指すのか。爛ンガン瓩箸浪燭覆里。具体的に何がどうなったら犂萃イ辰伸瓩海箸砲覆襪里。
 あなたの上司が優秀なビジネスパーソンなら、間違いなくそんな指摘をしてくるはずです。
 数字になっていない言葉を数字に変換する。これはビジネスパーソンである限り、必要となるビジネススキルです。(中略)
「この件は、いまから2時間以内に対処します」  
「最大10%まで値下げし、1日あたり50個のペースで売っていきます」(中略)
 前の言葉と比べてどちらがビジネスシーンの会話として優れているか、いうまでもないでしょう。
 数字ではない言葉を数字に変換するとは、こういうことです。


■2.「情報→数字→情報」の順で報告する
 たとえば上司からの「先週の営業状況を、簡単にレポートしてくれる?」というリクエストに「いまのところ目標通り推移していますし、いい感じだと思います。僕の狙い通りです!」ではいけません。
 あくまで一例ですが、次のような報告が理想です。
「目標通り推移しています。目標値600万円に対し実績650万円です。新製品の反応がいいようです。(中略)
 どういうことか、そしてなぜこの伝え方がいいのか、説明していきましょう。
 前者の回答例に注目してください。
「目標通りに推移している」というポジティブな情報を最初に伝えています。すると相手は当然、「本当かな?」と思います。
 そこで具体的かつ正確な数字を伝え、その疑問に答えます。そして最後に「で、あなたはそれをどう考えているの?」といった疑問に答えるために、考察や意見といった情報を付け加えています。
 つまり、相手の心に生まれる問いに対し、その順番通りに答えていく形になっているのです。だからこのような伝え方をすると相手の頭にスッと入っていきます。


■3.「数字を伝える」と「数字で伝える」を使い分ける
 前者はきちんと数字を使って報告しています。しかし、文字通り単に「数字を伝えているだけ」なのです。もちろん単に数字を報告するだけでOKなときもビジネスシーンにはたくさんあります。たとえば、「昨日の売上はいくらだったか?」と訊かれたときは数字を報告すれば十分です。(中略)
 一方、後者の報告内容は、要するに「失敗でした」です。その「失敗でした」というメッセージを数字で伝え直しています。つまり、ビジネスシーンでは「数字を伝える」局面と「数字で伝える」局面があるのです。そこを混同してしまうと、相手がほしい情報を伝えることができません。「数字で伝える」とは、シンプルにいえば相手に伝えたいメッセージを数字という言葉で伝えることです。


■4.データをデータのまま読まない
 繰り返しになりますが、「数字を読む」コツは「傾向」と「異物」を見つけることでした。裏を返せば、「傾向」と「異物」が見つかれば「数字を読む」は9割終わったも同然です。
 ならばその2つが見つけやすい状態にしてから数字を読めばよいのです。見つけやすい状態にするために誰でもすぐにできることが1つだけあります。
 それは、データをグラフ化することです。
× データのまま眺めようとする
◯ まずはそのデータをグラフ化してしまう
 先ほどの残業時間のデータも、私ならすぐにグラフ化してしまいます。こうすれば、「傾向」と「異物」がより見つけやすくなります。実際、それは一目瞭然です。

(詳細は本書を)


■5.「3−1−3」でプレゼンを組み立てる
 私も仕事柄、プレゼンをする機会はとても多いです。そんな私が準備段階で必ずすることが、「3−1−3」でプレゼンを設計するということです。
3:3分間で終わる(短時間であること)
1:伝えたい主張は1つに絞る(主張が明確であること)
3:そのための根拠は3つまで(相手が納得できること)
 先ほどのプレゼンの定義とリンクしていることに気づきましたか? この「3−1−3」が新人から経営者まで、すべてのビジネスパーソンがおさえておくべきプレゼンの基本です。(中略)
 特に入社して間もない頃は、数人の前でスライドを活用して行なうプレゼンより、このような上司を相手にした「ちょっとしたプレゼン」の機会が圧倒的に多いでしょう。だからこそ、まずはこの「3−1−3」を公式としてしっかり準備し、3分間で終えるプレゼンにチャレンジしてみてください。


【感想】

◆冒頭で触れたように「入社1年目」向けとしては、ややハードルが高めな作品でした。

とはいっても、まずはお約束の「数字で語る」ことを説いたのが、上記ポイントの1番目。

「なるべく」とか「ちょっと」といった曖昧な表現は、「入社1年目」であってもビジネスシーンではNGです。

これに関して「なるほど」と思ったのが、
「ビジネスシーンでは、相手に『どれくらい?』と尋ねられたらアウト」
という指摘。

逆に、私たち中堅以上が新人を指導する際にも、この辺はキッチリさせておかなければいけませんね。


◆一方、私も知らなかったのが、上記ポイントの2番目の「情報→数字→情報」という報告方法です。

いきなり「数字」を出すのではなく、このように前後を「情報」でサンドイッチにする次第。

また、上記ポイントの3番目の「数字『を』」と「数字『で』」の違いは、確かに大きく違います。

上記では長くなるので割愛してしまいましたが(ゆえによく分からないと思いますが)、「数字を語る」方である「前者」というのは、こんな感じ。
販促キャンペーンについて報告します。キャンペーンページのアクセス数は150万件。ユニークユーザー数は100万人。プレゼント申込み件数は1000件。ユニークユーザー数に対する申込み率はおよそ0.1%でした。プレゼント申込みの目標値は1万件に設定していたので、目標の10%。ちなみに申込みいただいたユーザーの属性ですが、男性が64%で女性が36%……(後略)
逆に「数字で語る」後者はこういう報告をしています。
販促キャンペーンについて報告します。結論から申し上げると、残念ながら今回のキャンペーンは失敗だったといえます。プレゼント申込み件数は1000件。目標の10%程度しか獲得できていません。データから見て、明らかにキャンペーンページの設計に問題があったと考えます。(後略)
結局前者は、「数字」が「手段」でなく、「目的」になっているということ。

これは私自身、気を付けたいと思います。


◆さらに私自身が実践していなかったのが、上記ポイントの4番目にあるグラフ化。

グラフは「表現手段」として主に用いてたのですが、情報を読み解く手段としても用いるべきでした。

さらに本書では、「平均値」「中央地」「最頻値」を使い分けたり、「標準偏差」を活用しているのですが、具体例と一緒でないと分かりにくいので割愛(すいません)。

ちなみに「標準偏差」に関しては、かなりのページを割いていますから、この時点で「入社1年目」向けとしては、難易度は高いのではないかと……。

結局、データを読むための5つのステップとは、このようになるのだそうです。
1.まずはグラフ化し、「傾向」と「異物」を把握する
2.データの平均値と標準偏差を計算する
3.必要であれば「異物」を除き、改めて平均値と標準偏差を計算
4.「平均値 ± 標準偏差」で爐世い燭い了兇蕕个蠅糧楼廊瓩鯒聴する
5.「標準偏差 ÷ 平均値」で相対評価する


◆同じく「割愛」と言う意味では、章ごと丸ごとカットしてしまったのが、第5章のグラフの活用法。

おなじみの「棒グラフ」「折れ線グラフ」「円グラフ」が基本、という話までは「はいはい」と読んでいたのですが、「散布図」や「ウォーターフォールチャート」はもちろん、複数のグラフを組み合わせるTIPSまで登場してきて、完全においてかれました。

この「複数のグラフ」というのは、具体的には「棒グラフ×折れ線グラフ(パレートグラフ)」「円グラフ×円グラフ(二重ドーナツ型円グラフ)」「円グラフ×棒グラフ(補助縦棒付き円グラフ)」といったところ。

たまに資料で見かけたこともあったのですが、てっきり画像として組み合わせているのかと思ったら、Excelで一発で作れたんですね(知らなんだ)。

これこそ実物がないと分かりにくいので、泣く泣く割愛しましたけど、こんなの「入社1年目」から使われたらビビります罠。

さらに巻末資料として、これらの組み合わせグラフのExcelの操作方法が図解入りで収録されていますから、こちらもお見逃しなく。


まさに「2年目以降」の方でも、得る所が多いであろう1冊!

B07C723XXK
入社1年目からの数字の使い方
序 章 入社1年目のあなたにまずお願いしたいこと
第1章 社会人が毎日の仕事で期待されている数字の基本
第2章 「ちゃんと考えている」と自信を持てる論理的に考える方法
第3章 一目置かれるようになる数字を使った報告の仕方・意見の言い方
第4章 データを活かせるようになる数字を楽しく読むための7つの基本
第5章 実は先輩も知らない!数字とグラフを使った資料づくりのコツ
第6章 「伝わらない」がゼロになる!数字を使ったプレゼンテーションの技術


【関連記事】

【数学的?】『数学的コミュニケーション入門 「なるほど」と言わせる数字・論理・話し方』深沢真太郎(2017年04月04日)

【数字力】『数字力×EXCELで最強のビジネスマンになる本』田中耕比古(2016年02月02日)

【データ分析】『それちょっと、数字で説明してくれる?と言われて困らない できる人のデータ・統計術』柏木吉基(2015年08月05日)

【数学的センス?】『ビジネス×数学=最強』永野裕之(2015年06月11日)

【数字】『数字で考える力』佐々木裕子(2014年08月26日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

B01N5DI26M
12歳までに「勉強ぐせ」をつけるお母さんの習慣

我が家でもギリギリ間に合う年齢層が対象の子育て本は、Kindle版が400円弱お得。

B07414TMH9
社内プレゼンの決定力を上げる本 シンプル×PowerPoint シゴトのかけ算

資料本ではおなじみである天野暢子さんの作品は、中古の方が数十円お得なのですが、「60%OFF」と値引率が高めなので、気になる方はご検討ください。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「ビジネススキル」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
Posted by smoothfoxxx at 08:00
ビジネススキルこのエントリーを含むはてなブックマークYahoo!ブックマークに登録

スポンサーリンク