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2019年03月20日

【問題解決】『世界一速い問題解決』寺下 薫


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世界一速い問題解決


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、明日で終了となる「SBクリエイティブキャンペーン」の中で、当ブログ向きと思われる1冊。

「ソフトバンク、ヤフーの社内研修で、受講者が殺到するほどの人気を誇る講師の初の著書」ということで、気になって読んでみた次第です。

アマゾンの内容紹介から。
これが「高速経営」 ソフトバンクとヤフーで採用されている超速メソッドだ! 超人気の社内研修の講師が全技術を初公開!

なお、送料を加算した中古よりも、Kindle版が実質600円以上お買い得となります!





Problem Solving / mosher13


【ポイント】

■1.良い解決策の2つの条件
 1つ目の条件は、スピードです。
 100点の解決策を追い求めるよりも、70点でも、さっさと実行に移すことのほうが大切です。慎重になりすぎると、スピードが落ちてしまいます。
 ビジネスの現場では、スピードが落ちた結果、同じ問題でも前より解決が難しくなってしまう、ということが往々にして起こります。
 まずは、スピード重視で解決策を実行し、万が一、解決しないことが明確になった時点で、軌道修正をすればよいのです。(中略)
 続いて、2つ目の条件は、解決策の腹落ち感です。
 解決策を洗い出し、優先順位を付ける際、自分自身に納得感がないと、その後の実行が容易ではなくなります。
 納得感が持てないと、「なぜ、それをやる必要があるのか?」という疑問がつねに自分の頭をよぎることになり、実行力が弱まってしまいます。


■2.問題を漏れなく整理できる4つの方法
●対立軸で分類
 出てきた問題を対立軸で分けるやり方、つまり、対立関係にある項目で分類していくやり方です。
●計算式で分類
 たとえば、利益=売上−コストや、限界利益=売上高−変動費などのように計算式に当てはめて問題を分類していくと、漏れを避けることができます。
●プロセス(順序)で分類
 3つ目は、プロセス、要するに順序で分類していくやり方です。
 たとえば、接客の順序やネット購入のプロセスなど、順序で分類していくのです。これは、個人型の問題を分類する際、迷ったときに、結構威力を発揮しますので、覚えておくとよいと思います。
●フレームワークで分類
 SWOT分析や3C分析など、あらかじめ決まった箱があるので、そこに情報を入れて整理するやり方です。
 分類する際、どうやって分類するか悩んだときの1つのヒントになるので、参考にしてください。


■3.「2つの質問」で問題の全体像を洗い出す
 これまでは、「どうやって解決しようか?」と考えていたと思いますが、今後は、「なぜ、こんなことが起こっているのか?」と考えるようにするのです。
 ちょっとしたことですが、これが大切です。
 どうすれば連想できるようになれるかというと、今からお伝えする2つの質問を覚えてください。
1.「問題の原因を1つ挙げるとすると、それは何ですか?」
2.「その原因が解決すれば、この問題はすべて解決しますか?」
 この2つの質問は、私が師事する諏訪良武多摩大学大学院客員教授が編み出したものです。私は、これまでに様々な問題を解決してきましたが、この2つの質問を駆使すると、どんな難しい問題でも解決に導くことができると断言できます。

(詳細は本書を)


■4.着手すべき問題に優先順位を付ける
 問題が複数出てきた場合の優先順位付けのコツは、重要度と効果度で判断することです。
 重要度は、社長や部門長の立場で次の3つに分けます。
A.高い
B.普通
C.低い
 効果度については、その問題を解決すると業務にどの程度の効果があるか、で判断していきます。
 そして、全体の問題をAが1/3、Bが1/3、Cが1/3になるように優先度を付けていきます。(中略)
 時間をかけずに、「○○はA、△△はC……」といった感じで、付けていけばよいでしょう。すべて付け終わったら、重要度と効果度が両方Aになっているものだけを眺めて見てください。
 それが、あなたが手を付けるべき問題となります。


■5.解決策に優先順位を付けるときの2つの視点
 解決策の優先順位は、定量的なものと定性的なものも合わせて優先順位を付けなければいけません。
 このような場合、解決策の優先順位は、解決策を作成したら、2つの視点で、その優先順位を判断していきます。
 定性的な解決策、つまり、数値で測れない解決策が複数出てきた場合、数値で比較できないので、効果の大小と実現可能性の高低との2つの視点で比較するようにします。
 この2つの軸は、どちらも外してはいけません。
 なぜ、効果の大小と実現可能性の高低の視点を外してはいけないのか?
 それは、効果が大きく実現可能性の高い解決策をとれば、ゴールに一番早く近づくことができるからです。
 効果の大小は、その問題を解決すると業務にどれくらいの効果があるかで判断します。
 実現可能性の高低は、解決策が実現できる可能性が高いかどうかで判断します。
 これまでは、緊急度と重要度で解決策の優先順位を付けてきた人も多いと思いますが、これからは、効果の大小と実現可能性の高低で比較してみてください。


【感想】

◆なかなかにシステマティックな問題解決法でした。

ここ最近、問題解決というと、まず仮説を立てることを推奨している本が多かったので、逆に新鮮と言いますか、本来はこうしたスタイルが王道なのかもしれませんが。

冒頭の内容紹介にもあったように、「ソフトバンクとヤフーで採用されている超速メソッド」であり、その両社の「社内研修で、受講者が殺到するほどの人気」なのですから、実際に効果があるのだと思います。

著者の寺下さんいわく、何かしらの問題があった場合、まずそれを3つのタイプに分けるとのこと。
・個人ですべて解決できる問題
・他部署を巻き込む問題
・事業全体に関わる経営の問題
そして、それぞれのタイプごとに、「個人⇒2&3章」「他部署⇒4章」「事業全体⇒5章」にて解説されています。


◆ということで、まず第2章では、個人の問題に関する解決手順について。

ただし、こちらがすべての問題解決法のベースになりますので、「特に自分自身の問題はない」という方でも、必ずお目通しください。

具体的には「4つのステップを踏んで、70分で解決する」のですが、1つ1つを順に追っていると、その説明だけで終わってしまうので、上記ポイントの2番目では、その中から押さえておきたい箇所を抜き出してみました。

なお、寺下さんご自身が個人の問題解決でオススメされているのは、その中の「プロセス(順序)で分類」する方法とのこと。
これは、漏れが出にくいですし、自分でも簡単にイメージして、問題を整理することができるので、オススメです。
逆に会社全体等の大きな問題になると、プロセス自体の数が膨大になってしまうので、向いていないのだとか。


◆そして本書のキモとなるのが、上記ポイントの3番目にある「2つの質問」です。

正直、ここの解説だけで、この記事が終わってしまうくらいの濃さなのですけど、バランスを考えて、サラッと流してしまいました。

もうちょっとだけ掘り下げておくと、まず最初の「問題の原因を1つ挙げるとすると、それは何ですか?」というのが「縦の質問」であり、その質問によって具体的な解決策が思い浮かべばOK。

思い浮かばない場合は、さらに同じ質問を繰り返して、原因を深掘りします。

逆に、解決策が思い浮かんだのなら、今度は「その原因が解決すれば、この問題はすべて解決しますか?」という「横の質問」を展開。

「すべて解決」できなければ、また新たな原因を考える、という作業を繰り返すワケです。

……これ、正直な話、具体的な事例に当てはめないとピンと来ないと思うのですが、上記ポイントで引用しようとしたところ、物凄いボリュームになってしまったので泣く泣く割愛した次第です。


◆さらに出てきた問題の優先付けの方法について触れたのが、上記ポイントの4番目。

1人でやると、そこまで問題が出ないかもしれませんが、複数人で集まってミーティングをすれば、その分抽出される問題も増えます。

ここでは「重要度」と「効果度」という軸を用いましたが、解決策が複数ある場合の優先順位については、上記ポイントの5番目にて。

今度は「効果の大小」と「実現可能性の高低」を用いて比較します。

結局、「正しく問題を抽出できるか」さらには「その問題について、正しく解決法が考え出せるか」という部分が不確定要素ではありますが、本書に収録された事例を読んでご判断いただければ、と。

いずれにせよ、上記ポイントの3番目の「2つの質問」が使いこなせれば、本書を読む価値は十二分にあると思います。


問題解決にお悩みの方なら要チェックな1冊!

B07G9TSDZ3
世界一速い問題解決
第1章 ソフトバンク、ヤフーの社員が叩き込まれる
第2章 “超速”で「4つのステップ」を駆け抜けろ!
第3章 解決策を“超速”で実行し、必ず成果につなげよ!
第4章「他部署を巻き込む問題」は3日で解決せよ!
第5章「会社全体を巻き込む難問」は3ヶ月で解決せよ!


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【編集後記】

◆昨日ので人気だったのはこの辺でした(順不同)。

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参考記事:【仕事術】『400のプロジェクトを同時に進める 佐藤オオキのスピード仕事術』佐藤オオキ(2016年02月10日)

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昨夜の記事の集計なので、まだ少なめですが、ご参考まで!


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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