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2019年03月09日

【科学的勉強本】『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』メンタリストDaiGo


最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法
最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも、一番お買い上げいただいている勉強本。

ご存じメンタリストDaiGoさんが、「科学的自己啓発書」テイストのエビデンスに基づいた「科学的勉強法」を指南してくださっています。

アマゾンの内容紹介から。
やってはいけない!7つの勉強法。1.ハイライトまたはアンダーライン。2.語呂合わせ。3.テキストの要約。4.テキストの再読。5.集中学習。6.自分の学習スタイルに合わせる。7.忘れる前に復習する。いずれも、多くの学校や予備校で教えられているテクニックばかりです。いったい、これらの定番勉強法のどこに不備があり、なぜやってはいけないのでしょうか?本書でこれから一つずつ解き明かし、それに代わる「本当に使える勉強法」をお教えしましょう。「先生に教わったやり方」を根底から覆す、科学的なメソッド35。入学試験、資格試験、昇進試験、検定試験、すべての試験で効果抜群!

中古が定価を上回っている以上、がお買い得となります!





Studying / Harshil.Shah


【ポイント】

■1.ベストな復習のタイミングとは?
 分散学習にはいろいろな方法がありますが、現時点でもっとも精度が高いのは、研究者のピョートル・ウォズニアックが、過去の膨大なデータをもとに考え出したインターバル復習です。
1.最初の復習は1〜2日後に行う
2.2回目の復習は7日後に行う
3.3回目の復習は16日後に行う
4.4回目の復習は35日後に行う
5.5回目の復習は62日後に行う
 このスケジュールは、人間の記憶が薄れていく時間の平均値をベースに組み立てたもので、記憶した情報の量が90%まで減ったタイミングで復習を行うように設定されています。長期的に勉強を行う場合は、このペースで復習をくり返すといいでしょう。


■2.勉強前に好奇心を刺激するものに触れる
 もし目の前の勉強に興味が湧かなくても、その前の時間で好奇心を刺激するようなものに触れておけば十分。それだけで、味気なかった勉強が以前よりもスムーズに進むはずです。
 勉強の前に触れておく対象は、あなたが興味を持てれば内容は問いません。ゲームでも漫画でもいいので、脳が喜びそうなものに5分ほど接してみれば記憶力アップのメリットが得られます。
 しかし、 このテクニックの効果をさらに高めたいなら「好奇心が長続きするようなもの」を選んでみてください。
 たとえばスマホのゲームなどでも脳の報酬系は活性化されますが、その作用はとても短期的です。(中略)
 好奇心を長続きさせるために大事なのは、どこかに「謎」の要素が入ったものを選ぶことです。
 実験で使われたようなトリビアクイズでもいいですし、未解決事件の真相を追ったミステリー小説でもいいでしょう。


■3.自分へのごほうびと昼寝を組み合わせる
1.勉強をした後に昼寝をする
2.起きたら、先ほど学んだ内容をテストする
3.テストの正解率が高かったら、自分にごほうびをあげる
 以上のステップで昼寝を行うと、格段に勉強の成果が出やすくなります。
 これはジュネーブ大学が効果を確かめた手法で、「記憶力のテストに正解すれば賞品がもらえる」と言われた被験者は、「成績が良くても何ももらえない」と言われたグループより正解率が高くなっていました。
 さらにこのテクニックがすばらしいのは、3か月後にすべての被験者へ抜き打ちテストを行ったところ、やはり「賞品がもらえる」と言われたグループのほうが高得点を出した点でしょう。 昼寝に報酬を組み合わせれば、その場の物覚えが良くなるだけでなく、情報が長期の記憶として浸透しやすくなる訳です。


■4.マインドフルネス瞑想の効果
 カリフォルニア大学の研究では、48人の男女に1日45分間の「マインドフルネス瞑想」を続けるように指示しました。
 そのうえで2週間後に全員に認知テストを行い、さらにGRE(アメリカの共通試験)のスコアをくらべたところ、瞑想トレーニングをしたグループは文書の理解力と集中力が大きく向上。瞑想をしなかったグループより、GREのスコアがおよそ20%高いという傾向がありました。
 この結果は、マインドフルネス瞑想でワーキングメモリの働きが向上したことを意味します。(中略)
1.足を組んで背筋を伸ばして座り、目線をやや下のほうに向ける
2.息を吐くごとに数を数えていき、21までカウントしたら再び1から数え直す
3.集中が切れそうになったら、つねに呼吸に意識を向け直す


■5.筆記開示でワーキングメモリを開放する
 筆記開示は、昔からカウンセリングの世界で使われてきた定番の心理療法です。不安やうつ病への効果が高く、数百を超す研究で実力が認められてきました。
 そのやり方はとても簡単で、
●自分の悩みをノンストップで紙に書きなぐる
 これだけです。(中略)
 頭に心配ごとが浮かぶと、脳はついそちらに処理能力を使ってしまい、認知のための力をほかにまわす余裕がなくなります。
 勉強をしながらも、一方では自分の悩みをモニタリングし、さらにはその感情を抑えようとする……。そんな状態では学習に身が入るはずもありません。心配ごとが多い人とは、つねにマルチタスクで作業をしている人と同じことなのです。
 が、ここで筆記開示を行うと、脳のワーキングメモリから「心配」という荷物が下ろされ、脳のリソースが解放されます。紙の上に心配ごとを吐き出したせいで、より効率良く脳を使えるようになった訳です。


【感想】

◆ここ最近、たまたまメンタリストDaiGoさんの著作をレビューすることが多かったのですが、それらと比較しても、かなり濃厚な内容でした。

とにかくほぼすべてのTIPSに、諸外国の実験や研究等のエビデンスがある感じ。

番号は付されていないものの、脚注も巻末に収録されていますし、まさに「科学的自己啓発書」の流れに沿うものだと思います。

これは学者や研究者の書いた作品(特に欧米)ならよくあるパターンなのですが、それでも「勉強本」というジャンルだとかなり珍しいかと。

その脚注の最後に、なぜか「パレオな男」という名前とそのブログのURLがあって、「?」と思ったら、どうも「年間5000本論文を読む男」こと鈴木 祐さんが関与されている模様。

鈴木さんの著作は、当ブログでも何冊かご紹介していますから、ご存じの方も多いと思いますが、あのテイストで勉強本が書かれている、と考えていただければいいと思います。


◆さて、冒頭の内容紹介で挙げられていた「やってはいけない!7つの勉強法」。

このいくつか、またはすべてが、私たちにとって慣れ親しんだ勉強法ですから、「なぜだめなのか」が気になる方も多いと思います。

そこで本書の第1章では、それぞれの勉強法について節を設けて解説。

何でもこれは、2013年に、アメリカのケント州立大学が、過去に発表された勉強法に関する論文を集め、本当に効くテクニックを選ぶ作業を行った際、「効率が悪い」と判定されたものなのだそうです。

具体的には本書をお読みいただきたいのですが、「やってはいけない」というのはちょっと言い過ぎ。

上記のように効率が悪かったり、語呂合わせのように応用が利かないという欠点があるだけであって、完全否定しているわけではないのでご了承ください。

……ただし「テキストの再読」の節で、「テキストの再読に効果が認められた例はありません」と、山口真由さんをバッサリ斬っているのにはワロイましたがw


◆逆に第2章では、DaiGoさん推奨の勉強方法が登場。

簡単に言ってしまうと「アクティブラーニング」をベースにしたやり方であり、大きく分けて「想起」と「再言語化」にまとめられるのだそうです。

具体的には、前者は「思い出すこと」で、後者は「自分の言葉に置き換えること」。

上記ポイントの1番目は、その「思い出す」タイミングのアドバイスであり、理論的にはこの間隔で復習するのが、最も効率が良いことになります。

なお本書では、この「想起」テクとして「クイズ化」「チャンク化」などを、「再言語化」テクとして「自己解説」「ティーチング」「イメージング」などを提唱。

実際にはもっと細かく具体的なテクニックが解説されていますから、ぜひご確認ください。


◆一方第3章では「勉強前」の、第4章では「勉強後」のTIPSについて解説されています。

このうち上記ポイントの2番目は「勉強前」のアドバイス。

ムスコがよく、勉強前にゲームをしていて「終わってからのお楽しみにやったら?」と言っていたのですが、勉強前の方がいいようですね。

ちなみに、割愛した中に「すでに自分の頭の中にある知識を書き出す」というのがあり、これをすると新しい情報を理解しやすくなるのだとか(知らなんだ)。

この準備テクは全部で7つもありますから、ピンときたものを試してみてもいいと思います。

また、上記ポイントの3番目は第4章からであり、「昼寝に報酬を組み合わせる」ことに、これほどの効果があるとはビックリの巻!?

この章では他にも「寝る前にToDoリストを作っておく」辺りが、個人的にはツボでした。


◆なお、第5章の上級者向けのTIPSも捨てがたいのですが、それより第6章の地頭を良くするトレーニングの方が、応用範囲は広いと思います。

そこで本書では、特に「ワーキングメモリ」と「マインドセット」の2つに絞り込んで解説。

上記ポイントの5番目は前者に関するものであり、悩みを書くことがメンタルを落ち着けるだけでなく、ワーキングメモリをも解放するとは意外でした。

いずれにせよ本書は、エビデンスベースで書かれたものであり、正面からその効果を否定するのは難しいかと。

後はもう、自分に合う、合わないのレベルで判断して、取り入れればよいと思います。

私もさっそく、自分のムスコの勉強指導に活かしたい次第。


勉強本好きなら、マストな1冊!

最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法
最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法
第1章 やってはいけない!7つの勉強法
第2章 「超効率勉強法」の基本
第3章 学習効果を激しく高める!「勉強前」7つのテクニック
第4章 記憶の残り方が変わる!「勉強後」5つのテクニック
第5章 上級者向け!勉強の効果をさらに高める7つの学習習慣
第6章 才能の差は、こうして超えろ!地頭を良くする科学的トレーニング


【関連記事】

【オススメ!】『マインドセット: 「やればできる!」の研究』キャロル・S. ドゥエック(2016年01月18日)

【勉強法】『脳科学が教えてくれた 覚えられる 忘れない! 記憶術』篠原菊紀(2016年01月10日)

【オススメ!】『脳のワーキングメモリを鍛える! ―情報を選ぶ・つなぐ・活用する』トレーシー・アロウェイ,ロス・アロウェイ(2014年01月14日)

『脳が認める勉強法』が想像以上に凄い(2015年12月15日)

【勉強法】『実験心理学が見つけた 超効率的勉強法: ~復習はすぐやるな! 思い込みで点数アップ!~』竹内龍人(2014年04月28日)


【編集後記】

◆本日の本に関連して。

ストレスを操るメンタル強化術
ストレスを操るメンタル強化術

今年1月にご紹介したばかりのDaiGoさんのこの本が、「50%OFF」になっていたのでご紹介。

中古がまだあまり値下がりしていませんから、Kindle版が600円弱お得な計算です。

参考記事:【メンタル】『ストレスを操るメンタル強化術』メンタリストDaiGo(2019年01月13日)


【編集後記2】

◆昨日ので人気だったのは、この辺りでした(順不同)。

経営者の会計実学 (中経出版)
経営者の会計実学 (中経出版)

B07D3KS4CH
武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50

B01LEBQ5I4
同時通訳者が教える 英語雑談の全技術

B077RWSQ4Z
自衛隊元最高幹部が教える 経営学では学べない戦略の本質

参考記事:【戦略?】『自衛隊元最高幹部が教える 経営学では学べない戦略の本質』折木良一(2018年02月20日)

宜しければご参考まで!


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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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