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2019年01月04日

【働き方】『人付き合いが苦手な人のためのリーダー力』影浦誠士


人付き合いが苦手な人のためのリーダー力 (幻冬舎単行本)
人付き合いが苦手な人のためのリーダー力 (幻冬舎単行本)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「冬の幻冬舎セール」からの仕事術本。

タイトルはマネジメント本のようですが、むしろ働き方やブランディングに関するお話が中心でした。

アマゾンの内容紹介から。
仕事は半分断れ。飲み会は全部断れ!慎重すぎる小心者、後ろ向きでネガティブ思考…なぜ成功する経営者には、“超ネクラ”が多いのか?500人超の経営者にコンサルティングを行った著者が教える成功法則。

中古がまだあまり値下がりしていませんから、Kindle版が実質700円弱、お得な計算です!





Numbers And Finance / reynermedia


【ポイント】

■1.物事が悪化した場合を考えておく
 会社員にせよ経営者にせよ、物事が悪化したときのことを日頃からシミュレーションしておき、そのような危機的状況を回避する方法や、回避できなかったときに立て直す方法を検討しておく意識が必要です。このような思考法は、ネガティブな人にとっては簡単なことではないでしょうか。
 たとえば私の場合、「今やっていることは3年後は大丈夫か?」と常に自分に問いかけ続けています。そして悪い状況になった場合をさんざんシミュレーションしたあげくに、「ここまで対策を考えておけば大丈夫だろう」と思える段階にいたると、ようやく安心できるといった日々を過ごしています。
 それだけではありません。私はよほど心配性にできているのか、ことあるごとに倒産したときのことも考えています。縁起でもない、と言われそうですが、私から言わせれば、倒産を想定していない経営者の方がよほど縁起でもありません。


■2.イニシアティブを取って「デキる感」を出す
 若いうちは、仕事の重要度を考えるよりは、どのような仕事でも上司やクライアントに評価されるために、1つひとつの仕事で自分がイニシアティブを取ることに注力すべきです。
 たとえば、忙しいときに上司やクライアントから「忙しそうだけどこの仕事頼んでいいかな」と尋ねられたら、まずは「できます」と答える。ただし、「○日の○時までお時間をいただいていいですか?」と期限交渉をすることで、期限のイニシアティブを取るのです。
 そして、その業務に取りかかる前に仕事のロードマップを提出し、区切られたタスクごとに報告を提出します。
 期限交渉をしてロードマップを出すことで、その業務に関してのイニシアティブはあなたが握ることになります。その結果、仕事をリードしているように見えるので評価されやすくなりますし、仕事にゆとりを持たせることにもつながります。


■3.コンプレックスを克服するよりも得意なことを伸ばす
 私自身、いくつかのコンプレックスを感じていましたが、無理に克服しようと努力したことはありません。早くから克服することの困難さに気づいていたためです。
 コンプレックスを克服するために不毛な努力を続けることよりも、そして努力すればするほど「自分はダメな人間だ」と精神的に消耗してしまうよりも、さっさとコンプレックスを認めた上で、より得意なことを見つけ出して伸ばし、それを前面に出すことで上手に自分の弱点をフォローできるようになることにエネルギーを注いだ方が建設的でしょう。
 コンプレックスを感じているということは前述の通り、自分の弱い部分を認識できているということですので、自分で感じる自分のウィークポイントや実力不足の部分をうまく補うことができるようになります。
 一方で、自分の得意なフィールドのみで勝負していく、つまり自分の土俵に相手や周りを引きずり込むテクニックやコツ、癖を身につければ、強力な武器になります。


■4.「時間」でなく「成果」に対して報酬をもらっていると考える
 自ら起業した人や個人事業主は、何事も自主的に動いているはずです。しかし会社員というのは、いつの間にか「拘束時間に対してお金をもらっている」と錯覚してしまいます。
 これは無理のないことで、仕事ぶりや忙しさに関係なく、毎月一定額の給料をもらっていると、たしかに拘束時間に対して報酬が発生しているように思えてきます。(中略)
 この問題は、報酬アップの基準を拘束時間を増やすことに置き、出世や固定給与額アップの明確な基準を示すことができない会社にも原因があります。それでも、「自分は仕事の成果に対して報酬をもらっているのだ」という自覚ができた会社員は、出世やヘッドハント、起業などでその他大勢から抜きん出ることができるはずなのです。


■5.仕事を下から取りに行かない
 私も、専門家に依頼するときは、依頼主は依頼先への一定のリスペクトがあるべきだと思っています。弁護士、会計士などの士業の先生方への依頼も同じだと思います。私自身も仕事を引き受けるときは、顧客からのリスペクトがないといい仕事ができないと考えています。
 仕事を依頼する側は、自分にはできないからこそ、相手にプロとしての仕事ぶりを期待し、報酬を支払うことを対価としてお願いしているはずです。お金は共通の価値を持ちますが、技能や能力は個々の会社や個人の数だけの価値があります。(中略)
 雇い主としては、それだけの報酬を払ったのだから優れた仕事を望むでしょう。当事者もその価値で受け入れられたことの誇りとプライドがあるため、自身のキャリアとしてその価値に見合う仕事をしようと努力するでしょう。
 つまり、「仕事を下から取りに行かない」ということは、相手に厳しいのではなく、自分に厳しいという姿勢なのです。


【感想】

◆タイトルからは、ちょっと想像していなかった内容でしたが、ある意味「結果オーライ」の1冊でした。

というのも、そもそも「リーダー力」とうたっていますが、著者の影浦さんが、いわゆる「リーダー」として振る舞ったシーンというのはほとんどありません。

何せ新卒時に内定をもらったものの、いきなりベンチャーで起業。

当然部下などいませんから、この当時のお話に触れられている第3章というのは、むしろ「起業本」として読めるものです。

一応、事業が拡大するにつれて、従業員も雇われたようなのですが、その人たちとのやりとりの描写もほとんどなく。

おそらく、タイトルに「経営者」や「社長」と付けてしまうと、読む層が限られるため、社内でも複数人いる(であろう)「リーダー」と付けたのではないか、と。


◆一方、同じくタイトルにある「人付き合いが苦手」に関するお話は、繰り返し登場します。

もっともこれも、中間管理職等だと多少問題にはなるかもしれませんが、経営者だったら、そういう「孤高のトップ」は十分アリな気が。

ただし、それに関連して(?)本書の第1章では、成功本等でよくある「ポジティブ」を否定し、「ネガティブ」を称賛しています。

上記ポイントの1番目も、その第1章からのもの。

確かに事前に「悪い事態」を想定して、対策を練っておく、というのは、有効なTIPSだと思います。

ちょうど先月、こんな本もご紹介しておりますし。

先にしくじる 絶対に失敗できない仕事で成果を出す最強の仕事術
先にしくじる 絶対に失敗できない仕事で成果を出す最強の仕事術

参考記事:【事前検死?】『先にしくじる 絶対に失敗できない仕事で成果を出す最強の仕事術』山崎裕二(2018年12月09日)


◆とはいえ、ただ「ネガティブ」なことが影浦さんの特長ではありません。

むしろ本書を通じて展開されているのが、「買い叩かれないためのセルフブランディング」。

ここでは割愛していますが、影浦さんご自身、かつて利用されて「捨てられた」ことがある分、この辺のブランディングには、かなり注力されています。

たとえば上記ポイントの2番目は、会社員であってもできることでしょう。

私なんぞ、何をするにもできるだけ相手に合わせてしまっており、イニシアティブのかけらもありません(反省)。

同じくポイントの4番目こそ、会社員の方にとって意識していただきたいところ。

常日頃から、「何時間働いたか」「何時間残業したか」よりも、「何を生み出したか」を心掛けたいものです。


◆さらに「ブランディング」という意味では、上記ポイントの3番目も見逃せませぬ。

影浦さんの戦略としては、克服できないコンプレックスを何とかしようと頑張るよりは、得意なものを伸ばすことを推奨されています。

これぞまさに「選択と集中」そのもの。

また、上記ポイントの5番目のTIPSも、ブランディング確立のためには重要ですが、同時に先に触れた「買い叩かれ」を防ぐためにも気を付けたいことです。

私自身も、一応「先生」と呼ばれる立場ですが、そこまで自分に厳しくあったか考えると反省しきり……。

いずれにせよ本書は、1人ひとりが「尖った」存在になるためには、一読の価値がある作品だと思います。


セルフブランディングを考えたい方なら、要チェックな1冊!

人付き合いが苦手な人のためのリーダー力 (幻冬舎単行本)
人付き合いが苦手な人のためのリーダー力 (幻冬舎単行本)
第1章 ネガティブシンキングの成功法則
第2章 人付き合いをリストラする
第3章 超ネガティブになった起業時代
第4章 「儲かってる感」の作り方
第5章 コンプレックスと付き合う
第6章 引き寄せるにはプロセスがすべて
第7章 一生下っ端のままでいいか?
第8章 あなた自身が最強の商品だ
第9章 仕事は半分断る、義理飲みは全部断る


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【事前検死?】『先にしくじる 絶対に失敗できない仕事で成果を出す最強の仕事術』山崎裕二(2018年12月09日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

「会社四季報」業界地図 2019年版
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毎年おなじみのこの作品は、今回のセールでは「53%OFF」で、Kindle版が700円弱お得に。

自分を好きになりたい。 自己肯定感を上げるためにやってみたこと (幻冬舎単行本)
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一方こちらは、幻冬舎さんから出ているため、まさに「冬の幻冬舎セール」の対象にもなっており、結果、「63%OFF」&「50%ポイント還元」のコンボのおかげで、実質「199円」でお求めいただけます!


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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