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2018年11月26日

【成毛流?】『定年まで待つな! 一生稼げる逆転のキャリア戦略』成毛 眞


定年まで待つな! 一生稼げる逆転のキャリア戦略 (PHPビジネス新書)
定年まで待つな! 一生稼げる逆転のキャリア戦略 (PHPビジネス新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「役に立つ・ためになる本セール」の記事の中でも人気の1冊。

おなじみ成毛 眞さんの9月に出た最新刊であり、つい先日の日経新聞にも大きく広告が出ていたので、ご存知の方も多いと思います。

アマゾンの内容紹介から。
AI時代到来、「ゆとり世代」の台頭、老後不安…。40代、50代のミドルエイジを取り巻く環境は、今後いっそう厳しくなる。しかし、下を向いていてはいけない。これまであなたが培ってきた経験やスキルは、少し視点をズラしたり、活かす場所を変えるだけで、唯一無二の「稼ぐ力」になる。活躍のフィールドは会社だけとは限らない。キーワードは「地方」と「海外」だ。本書では、転職、副業、起業するうえで抑えておきたい、著者ならではの思考術を余すことなく公開。

なお、中古が値下がり気味ですが、送料を考えればKindle版が300円弱、お買い得です!





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【ポイント】

■1.後継者やミドルエイジのいない中小企業に転職する
 2017年度「中小企業白書」によれば、今後10年のあいだに、70歳を超える中小企業・小規模事業者の経営者は約245万人となり、そのうち約半数(日本企業全体では約3割)の127万社もの企業が、現時点で後継者が決まっていないという。
 こういう会社は、後継者、あるいは番頭になってくれるようなミドルエイジをのどから手が出るほど求めている。そうした会社を狙って転職すればよいのである。(中略)
 後継者もミドルエイジもいないような会社は、赤字続きで、明日にも倒産するイメージがあるかもしれないが、現実はまったく違う。廃業する中小企業の5割は黒字経営で、後継者がいないために、やむなくつぶれているのである。じつに残念でもったいない会社なのだ。
 もともと黒字だったということは、消費者ニーズをしっかり 掴んでいて、かつ経営も上手くいっていた可能性が高い。このようなダイヤモンドの原石ともいえる会社に転職し、残された経営資源やブランドをフル活用すれば、地方の超優良企業に復活させることができるかもしれない。まさにシンデレラストーリーではないか。


■2.転職を成功させるために白髪を染める
 転職を成功させる要素はさまざまだが、当たり前のことなのに、意外とミドルエイジがやらないことがある。それは、「第一印象を良くすること」だ。
 髪の毛を染めたり、おしゃれなスーツを着たりして、年齢よりも若々しく見せるのである。なぜなら、それをするかどうかで、採用面接の成否が決まってくることがあるからだ。(中略)
 中国でも日本でも、政治家はみな髪の毛が黒い。黒くない政治家は小泉純一郎くらいだろう。政治はインプレッション勝負なのだ。安倍総理も麻生副総理も毎月、美容院や理髪店に通い染めている。歳を重ねても、不思議と見た目から年齢を感じさせない。
 私は60代になって髪の毛を染め始めたが、印象がまるで変わることを実感する。


■3.海外のオススメは北欧4カ国
 フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーの4カ国は、物価は高いが、生活インフラは申し分ないほど整っているし、地震のような大きな天災も少ない。
 英語も問題なく通じる。この4カ国はそれぞれが少数言語を話しているうえ、自国の市場が小さいので、他国でビジネスや勉強ができるよう、大半の人が、英語を当たり前のように習得している。
 子どもの教育を考えるなら、フィンランドが断トツにいい。15歳児の学力を計る国際的な学習到達度に関する調査の「PISA」ではつねに最上位に位置する国だが、教育方針もじつにユニーク。小中学校では宿題をあまり課さず、小学生に関してはテストもほとんどない。授業のコマ数や時間も少ないという。


■4.趣味で稼ぐなら「好きなこと」「楽しいこと」が前提
 趣味は何でもかまわないと思うが、成功するためには、いくつかポイントがある。
 その1つは、ビジネスとしての可能性よりも、「好きなこと」「楽しいこと」を選ぶことだ。
 自分の好きなことは、大抵の場合、自分に向いているものだ。運動神経のない人が、体操選手をめざそうとは普通思わない。苦しい、と感じたら続かないからだ。続かないと上達しないし、上達しなければお金をもらう「プロ」にはなれない。
 どの程度やればお金が稼げるようになるのかは、趣味によって異なるが、3000時間も費やせば、ある程度、モノになると思われる。(中略)
 1日1時間を9年弱行なえば3000時間に到達するから、40代のうちに始めれば、役職定年までには十分間に合う計算だ。先ほどのラーメン評論家になりたいなら、最低2000杯は食べないと名乗れないだろう。いくら好物でも1年で200杯超が限界だろうし、やはり9年はかかる。始めるなら早いに越したことはない。


■5.海外の商品を仕入れて日本で売る
 まず、海外の販売サイトやネットオークションなどで、自分が欲しいと思える商品を探し出し、1個だけ購入してみるのだ。自分で試しに使ってみて、良い商品なら、いくつか仕入れて、日本で売ってみればいい。1つ数千円程度の商品ならば、それほど懐も痛まないはずだ。簡単なメールのやり取りだけで、英語力は中学生レベルでも十分。
 ちなみに海外の商品を売る時のポイントは、英語などで書かれたマニュアルを翻訳し、日本語のマニュアルをつけること。多少の英語力があれば、辞書を使えば、それなりに翻訳できるものだ。そのひと手間だけで、商品が途端に売れ出すことは少なくない。同じ商品を何度も売れれば、1回の翻訳で何度も儲かる。


【感想】

◆相変わらずの「成毛節全開」の1冊でした。

実は今回、レビューで低評価のものがいくつかあったので、内容的な凡庸さを覚悟していたのですが、それは杞憂に終わった感じ。

ただし、読む人が読んだら「カチン」と来るだろうな、という点がちらほらあり、それを当事者が目にしてしまったら、レビューに星1つを付けざるを得ない何か言わずにはいられないのではないか、と思います。

たとえば、「行っても無意味なもの」として「ビジネスセミナー」が挙げられており、関連エピソードとして、成毛さんがビル・ゲイツやリチャード・ブランソンと一緒に登壇した際のお話が収録されていたのですが、これがまぁ痛烈なこと。

楽屋裏で、ゲイツとブランソンが「この3000人から起業家は1人も出ない」「起業のために人の話を聞きに来るなんて頭が悪い」と言いたい放題だったそうで、 「そう思うなら、おまえら金もらって登壇すんなww」と、部外者でも言いたくなります罠。

他にも「国内MBA」は「何の役にも立たない」、「著名人のオンラインサロン」は「そんなものに入会したところで、活躍できる人にはなれないと思う」と斬りまくっており、該当者や当事者にしてみたら気分がいいワケがありません。

こういうのは、自分のセミナーや講演会で「ナイショですよw」と言ってぶっちゃける分にはいいんですけど、本にして残る形で出す以上は、アンチを生まざるを得ない気が……。


◆では逆に、これからの時代にどうすればよいのか、という点に関して、成毛さんが挙げられていたものの1つが、第2章のテーマである「地方への移住」です。

上記ポイントの1番目では、「後継者やミドルエイジがいない中小企業」が推奨されていますが、私の顧問先でも、後継者問題に悩むところはいくつかありますし、確かに選択肢として「アリ」かもしれません。

他にも「温泉旅館」や「造り酒屋」「つぶれかけの老舗」などが登場しますので、それぞれの何が良いかは、本書にてご確認を。

また、転職はしなくとも、今の会社で「子会社」や「支社」のような「傍流」に出ることも、経験値を上げる意味では有効とのこと。

なるほど、のちのち要職に抜擢される人で、子会社に出向経験がある人は多いですから、「本社」「都会」にこだわることなく、飛び込んでみるのも1つの手でしょうね。


◆なお、続く第3章では「海外」が提案されているのですが、ここも海外に詳しい成毛さんらしさが随所にあふれる章という。

たとえば成毛さんの一番のオススメは東南アジアであり、大きな理由が「生活費の安さ」。

一方アメリカには住みたいとは思わないものの、唯一良いのはポートランドなのだそうです。

また、上記ポイントの3番目では東欧をプッシュされていて、理由は納得できるのですが、果たしてここで職が見つかるのやら?

……と思ったら、日本やアメリカで起業するより、フィンランドで起業せよ、とあって、それはそれで、かなりハードルが高い気が。


◆ところが第4章では一転して、趣味で生活を立てる方策を練るという展開に。

アマゾンレビューで言及されていた「1匹1200万円になるメダカ」は、まぁ極端な例ですけど、「プラモ制作で100万円」というのは、趣味を極めればありうるかもしれません。

また、上記では割愛しましたが、周辺を攻めるというか、「3Dプリンターを使って、模型のディテールアップアップするためのパーツを作って売る」というのは、元の模型がヒット作なら、十分儲けが出そうです。

実際、デアゴスティーニの『スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン』が発売された際には、ワンセット1500円ほどのパーツを作って30万個売った人もいたのだそうな(スゲー)。

ちなみに上記ポイントの4番目は、この第4章からであり、「好きなこと」「楽しいこと」をやる、というのはある意味当然でしょうね(後半の「3000時間」は、足りるのか疑問ですが)。


◆なお、上記ポイントの5番目は、第5章の「勤めながらでもOK! 超速で自分の会社を設立せよ」から抜き出したもの。

この章ではサイドビジネスについて言及されており、ポイントの5番目とは逆に、日本のものを海外で売る方策等も提案されています。

……もっとも、こうした輸出入については専門書がありますから、そちらの方が詳しいかも。

いずれにせよ本書は、フツウに今の会社に定年まで勤める、という従来の「王道」を否定するものであり、賛否両論につながりやすいとは思います。

とはいえ成毛さんの過去の著作を読まれてきた方にとっては、いたって「平常運転」でしょうし、目くじらを立てるほどのことはないかな、と。

挙げられている例にしたって、単に「こういう事例がありますよ」という話であって、それをそのまま真似るのではなく、レイヤーを上げて応用すればいいのですし。

もちろん、上記で触れたように「カチン」と来る方がいらっしゃるのも分かりますが、それも含めて成毛さんの「炎上風味の芸風」だと思って、お読みいただければ、と。


これからの時代を生き抜くためのヒントとなる1冊!

定年まで待つな! 一生稼げる逆転のキャリア戦略 (PHPビジネス新書)
定年まで待つな! 一生稼げる逆転のキャリア戦略 (PHPビジネス新書)
第1章 老後に野垂れ死にたくなければ、一刻も早く会社を去れ
第2章 スキルアップする暇があったら地方に飛び込め! 一発逆転の転職術
第3章 語学は後回しでいい。さっさと海外で働いてしまえ
第4章 会社を辞められないなら、一つの趣味に全精力を傾けよ
第5章 勤めながらでもOK! 超速で自分の会社を設立せよ
第6章 自分を縛りつける「壁」を壊して、賢く生きろ


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【起業】『情熱の仕事学 成毛眞 早稲田大学ビジネススクール厳選8講』成毛 眞(2015年07月20日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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【編集後記2】

◆ご紹介し忘れていましたが、この「役に立つ・ためになる本セール」で人気なのはこの辺になります(順不同)。

定年まで待つな! 一生稼げる逆転のキャリア戦略 (PHPビジネス新書)
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宜しければご参考まで!


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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