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2018年10月22日

【女性脳?】『妻のトリセツ』黒川伊保子


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妻のトリセツ (講談社+α新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事の中でも個人的にチェックしていた「男女の性差本」。

著者の黒川伊保子さんは、女性でありながら「奈良女子大学理学部物理学科卒業」という完全な理系脳の持ち主であり、それゆえか、性差問題についても脳科学の方向からアプローチされてらっしゃいます。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
妻が怖いという夫が増えている。ひとこと言えば10倍返し。ついでに10年前のことまで蒸し返す。いつも不機嫌で、理由もなく突然怒り出す。人格を否定するような言葉をぶつけてくる。夫は怒りの弾丸に撃たれつづけ、抗う気さえ失ってしまう。
夫からすれば甚だ危険で、理不尽な妻の怒りだが、実はこれ、夫とのきずなを求める気持ちの強さゆえなのである(俄には信じ難いが)。本書は、脳科学の立場から女性脳の仕組みを前提に妻の不機嫌や怒りの理由を解説し、夫側からの対策をまとめた、妻の取扱説明書である。

中古が定価を上回っていますから、若干とはいえお得なKindle版がオススメです!





Quarrel / MikleRav


【ポイント】

■1.意見が違ったらゲインを提示する
 そんなときこそ、男性が得意な「ビジネスプレゼン」のメソッドを思い出してほしい。簡単に手順を説明すると以下のようになる。
(1)双方の提案に対して、互いにメリットとデメリットを挙げる。
(2)実際に調べて検証する。
(3)デメリットを回避する消極的なメリットではなく、互いのゲイン(手に入れられるもの)も示す。
(4)以上を踏まえて、結論を出す。
 この方法は、日常のシーンにも応用できる。たとえば休日に夫婦で外出し、ランチをとることになった。妻はパスタが食べたいと言い、夫はそばが食べたいとなったとき。「油っこい」「太る」といったパスタのデメリットではなく「ここの新そばは、この時季しか食べられない」「君の好きな日本酒に合う美味しい 肴 もある」など、相手が嬉しくなるようなゲインを伝えると、プレゼンが通りやすくなる。
 少々面倒くさくはあるが、ものは言いようだ。自分の提案を気持ちよく通すには、「妻相手にこそ、ビジネスプレゼンを」と心得よう。


■2.妻が絶望する夫のセリフ(抜粋)
●「だったらやらなくていいよ」
家事が大変だと訴える妻に言うと、「君がいつもやっていることは、僕(あるいは世間)にとってはそれほど重要ではない。やらなくても気にならない」と聞こえる。
●「つまりこういうことだろ?」
愚痴に対しては「わかるよ。大変だね」と共感するだけで十分。頼んでもいない要約や解決策の提示は余計なストレスを増やすだけ。
●「いいな〜君は。1日○○(子どもの名前)と一緒で」
それが何より辛いと感じている妻もいる。そういう自分を責めていたりもする。
(詳細は本書を)


■3.サプライズを喜ぶ妻はほとんどいない
 誕生日にデートしようと誘われて出かけると、予告もなしに連れて行かれたのが高級フレンチレストラン。食事が終わり、キャンドルの炎が揺れるバースデーケーキが運ばれてくる。と、同時に、楽団がバースデーソングを演奏し始め、あらかじめ預けておいたバラの花束を渡されて……と、こんなロマンチックな演出をされても、あまり嬉しくない。どころか、その場に合わない(と男性は気づいていないが)服装や、完璧でないヘアやメイクの姿のまま注目を浴びることが恥ずかしいし、惨めに感じていたりする。何よりもその日を思い描きながらドレスを選んだり、美容院に行ったりする、そういう楽しみを全部奪われてしまったことが悲しいのだ。


■4.たわいないメールでコミュニケーションする
 この爐覆鵑任發覆ぅ瓠璽覘瓠夫からも出してみよう。たとえば、出張帰りの新幹線から「今、小田原通過。満席」で十分。男性脳の得意な「事実」だけ。それを、女性脳は勝手に「小田原を過ぎたから、もうすぐ家に帰れるよ。もう今日はクタクタだよ。君の顔が早く見たいな」と翻訳してくれる。(中略)
「久々に君のカレーが食べたいな。あのひき肉と豆が入ったやつ」なんて、しばらく食卓に上っていない妻の得意料理をリクエストするのもいい。こんなメッセージが来たら、女性脳は嬉しくなる。
「キーマカレーか。じゃあ、ひよこ豆買って帰らなきゃ」と、今晩カレーを囲む家族の姿を思い浮かべて、その段取りを楽しむことができるからだ。さらに、自分が料理に心を込めていることをちゃんとわかっていて、リスペクトしてくれるのだから、好感度はぐっと上がる。


■5.どんな聞かれ方をしても、求められている答えは1つ
 ただストレートに「私のこと愛してる?」「好き?」「かわいい?」と投げてくるのは、素直で天真爛漫な妻で、これはわかりやすい。男にとって問題なのは、定型の肯定が欲しいくせに、変化球で聞いてくる妻だ。むしろ、ほとんどの妻の質問は変化球だと思ったほうがいい。ツンケンした態度をとったり、不機嫌になったり、口をきかなくなったりする。そして、「私のことなんてどうでもいいんでしょ」とか「私に1ミリも興味ないよね」などと言い出す。「私はあなたのお母さんじゃない」「あなたはお手伝いさんがいればいいんでしょ」というバリエーションもある。
 しかし、求められている答えは1つ。「どうでもいいなんて思ってないよ。君のことが大好きだよ」でいい。


【感想】

◆著者の黒川さんの「男女の性差本」といえば、以前当ブログでもご紹介したこの本が有名です。

キレる女懲りない男―男と女の脳科学 (ちくま新書)
キレる女懲りない男―男と女の脳科学 (ちくま新書)

参考記事:【モテ】スゴすぐる「女性脳のトリセツ」7選(2012年12月12日)

上記記事では、当ブログに多い男性読者さん向けに「女性脳」の部分を抜き出したのですが、実際には女性読者向けの「男性脳のトリセツ」のパートもアリ。

参考記事:【モテ】知っておきたい「男性脳のトリセツ」4選(2012年12月17日)

それに比べると本書は、徹頭徹尾、「女性脳」=「妻」のトリセツについて述べられている仕様であり、完全に男性読者に向けて書かれています。

しかも、ちょっとうまくいかなかったら別れてよい「恋愛」ではなく、よほどのことがない限りは続けていかねばならない「夫婦関係」が前提ですから、奥さんとどうもギクシャクされている方なら、要チェックではないか、と。


◆とはいえ、上記の『キレる女懲りない男』がなまじ詳しいゆえ、きっとネタがかぶっているであろうと思いきやあにはからんや!?

初っ端のポイントの1番目からして、私は知りませんでした。

私自身、ヨメと意見が分かれた場合は、ヨメの意見を否定する発言ばかりしていましたが、それがアカンとは!?

ただ、「プレゼント同じ」と言われてしまうと、これは改善せざるを得ません。


◆また上記ポイントの2番目にある「妻が絶望する夫のセリフ」は、おそらく男性にとっては「何で?」となること必至なモノばかりだと思います。

そもそも「家事が大変」と言われたら、「だったらやらなくていいよ」と言ってもしょうがないような?

実際我が家でも「今日仕事忙しくて夕飯作るの大変」と言われたら、「だったらコンビニ飯でいいよ」と返したこともありましたし(ダメじゃん)。

もちろん、これらの中でももっとも代表的なのが、『キレる女懲りない男』のレビューでも取り上げた「言ってくれればやったのに」です。

これは「察してなんぼ」の女性脳にとっては、
察することを放棄した言葉であり、「僕はあなたになんの関心もない」「あなたを大切に思ってない」と同義語
なのだそう。

何という無理ゲーな気もしますが、この場合の正解は「気がつかなくてごめん。僕がやるべきだったね」ですから、男性の読者さんにおかれましては、心にしっかりと刻んでいただきたく……。


◆また意外だったのが、上記ポイントの3番目の「サプライズ」の件。

これは私たち男性陣にとっては「その場に合わない服装やメイク」が要因だと考えがちですが、むしろその後に続く「その日を思い描きながらドレスを選んだり、美容院に行ったりする、そういう楽しみを全部奪われてしまったこと」の方がショックが大きいようです。

つまり、「サプライズ」させるくらいなら、事前に予告して、当日までを楽しみに過ごさせてあげるのが正解ということ。
女性脳は、点と点の間を面で埋める。つまり、月に1回のデートの約束があれば、デートの前の2週間を予告として楽しみ、デートの後の2週間を余韻として楽しむ。
これもぜひ、意識しておきたいお話ですね。


◆逆に上記ポイントの4番目と5番目は、こんな簡単なことで女性を喜ばせてあげられるんだよ、というTIPS。

我が家でもヨメが仕事で遠出した際に、単なる報告メールを送ってきて「だから何なの?」と言いたくなることがありましたが、本書によるとどうもこれも「私は、いつもあなたのことを思っているよ」という意味なのだそうです(知らなんだ)。

こういう場合の返しは、「自分の事実」を伝えるだけでOK、とのこと。

なぜなら女性脳が勝手に翻訳してくれるから……って便利なのか面倒なのか、私にはよく分かりませぬw

いずれにせよ、ロジカルに考えれば考えるほどドツボにはまりそうな方は、ぜひ本書を読んで学習してください。


女性脳を理解するために読むべし!

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妻のトリセツ (講談社+α新書)
はじめに〜女性脳の仕組みを知って、戦略を立てよう

第1章 辛い記憶「ネガティブトリガー」を作らない〜妻に嫌な思いをさせる発言と行動を知っておこう〜

第2章 ポジティブトリガーの作り方〜笑顔の妻が戻ってくる、意外に簡単な方法〜

おわりに〜本当にいい夫の条件〜


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【モテ】『「察しない男」と「説明しない女」のモメない会話術』五百田達成(2015年08月29日)

【モテ】『女性を味方にする言葉、敵にする言葉』伊東 明(2011年03月04日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

ロープワーク・ハンドブック
ロープワーク・ハンドブック

以前のセールでもご紹介した、ロープワークの本は600円強、

料理の科学 加工・加熱・調味・保存の化学変化 (サイエンス・アイ新書)
料理の科学 加工・加熱・調味・保存の化学変化 (サイエンス・アイ新書)

同じくセールでもおなじみのこの本は、500円弱、Kindle版がお買い得となっています。


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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