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2018年10月19日

【成長志向?】『なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか ― 何歳からでも人生を拓く7つの技法』田坂広志


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なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか ― 何歳からでも人生を拓く7つの技法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも人気だったスキルアップ本。

おなじみ田坂広志先生が、私たちビジネスパーソンの成長を止めないための秘訣を伝授してくださっています。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
残念な人、一流の人、その差は紙一重 ―
あなたの成長を阻む「7つの壁」を打ち破り、人生を拓くための「7つの技法」とは。
「人は何歳からでも成長できる」 ― 田坂流「成長の思想」の決定版。

なお、版元が滅多にセールをしないダイヤモンド社さんだけに、素直に1割引きのKindle版で読みました!





mobileinternetgrowth3 / sam_churchill


【ポイント】

■1.職業的な智恵の3つの強み
(1)「職業的な智恵」は、決して古くならない
すなわち、「会議力」や「プレゼン力」、「企画力」や「営業力」などの「職業的な智恵」は、ひとたび身につければ、決して古くなることはありません。
(2)「職業的な智恵」は、業種や職種が変わっても役に立つ
「職業的な智恵」は、汎用的な能力であるため、転職などによって働く業種や職種が変わっても、役に立ちます。
(3)「職業的な智恵」は、簡単に代替されない
「職業的な智恵」は、それを身につけるために、それなりの年月と経験、修練が必要になるため、ひとたび、それを身につければ、若い優秀な人材が台頭してきても、容易に置き換えられることはありません。


■2.深夜に「反省日記」をつける
 これは、 毎日、夜、一人になったとき、一日の仕事を振り返り、「反省日記」をつけるという技法 ですが、これを習慣にすると、我々のプロフェッショナルとしての力は、確実に高まっていきます。(中略)
 では、この「反省日記」を、どう書くか。
 まず、「反省日記」においても、「反省対話」と同様、その日一日の仕事を振り返り、「技の働き」の振り返りと「心の動き」の振り返りを行うことが基本になります。
 すなわち、その日の商談や交渉、会議や会合などでのスキルやテクニックについて、「技の働き」の振り返りを行い、そこでの顧客や交渉相手、会議参加者や会合相手の「心の動き」を振り返ることが基本となります。(中略)
 ただ、ここまでは、「直後の反省対話」と同じなのですが、実は、ここからが、「深夜の反省日記」でなければできない反省が始まります。
 それは、「反省日記」では、「相手の心」がどう動いたかだけでなく、「自分の心」がどう動いたかを、率直に見つめられるからです。


■3.相手の「心の動き」を推察し、想像し、深く読む
 このように、日々、仕事をしていると、社内、社外で、幾つもの会議や会合、商談や交渉がありますが、大切な心得 は、そうした場において、表面的な「議論の流れ」だけに目を奪われるのではなく、会議参加者や会合相手、顧客や交渉相手の発言や言葉遣い、眼差しや表情、仕草や雰囲気に注意を払い、その背後にある一人一人の「心の動き」を敏感に感じ取り、その「心理」を推察するという習慣を持つことです。
 そうした習慣を持つことによって、我々の「心の動き」を推察する力は、大きく高まっていき、プロフェッショナルとしての能力も、確実に高まっていきます。


■4.優れた人から学ぶための「7つの心得」
【第1の心得】 優れたプロを見つけ、心の中で「師匠」と思い定める
【第2の心得】 師匠の「すべて」ではなく、「優れた一芸」を学ぶ
【第3の心得】 本当に「心が動かされた」ことだけを学ぶ
【第4の心得】「自分」を見つけるために、「師匠」を徹底的に真似る
【第5の心得】「個々の技」ではなく、「技の全体像」を掴む
【第6の心得】 同じ部屋の空気を吸い、「別の顔」からも学ぶ
【第7の心得】 心の中に、最も厳しい「師匠」を育てる

(詳細は本書を)


■5.「人格の切り替え」を学ぶために「かばん持ち」をする
 特に、優れた経営者や起業家、マネジャーやリーダーの「かばん持ち」をすることは、この「人格の切り替え」を学ぶ、極めて有効な方法です。
 こうした人々は、日々の仕事において、意識的にも、無意識的にも、自分の中にある「複数の人格」の切り替え、すなわち「多重人格のマネジメント」を行っています。(中略)
 私自身、先ほど述べたA氏が専務であった当時、その「かばん持ち」として、海外出張などに何度も随行する機会がありました。
 その「かばん持ち」をしながら、一日、行動を共にしていると、そのA専務の中に、「辣腕の経営者」や「天性の社交家」という人格を始め、「卓抜な戦略家」「深い思想家」「幅広い趣味人」「敬虔な信仰者」など、幾つもの人格があり、それらが自然に切り替わっていく姿を見ることができました。
 そして、この経験が、私にとって、自分の中に眠る「様々な人格」に気がつき、それを意識的に育てていこうと考える契機になったのです。


【感想】

◆今でこそ膨大な量の本を書かれ、大学教授を務めたり、シンクタンクの代表となっている田坂先生も、実社会に出たのは、「同期より7年遅れ」の「30歳からのスタート」だったのだとか。

それは大学院での研究生活を終えた時点で、研究者としての職がなかったからなのですが、せめて就職先の企業で中央研究所に配属されることを希望したものの、それも叶わず。

なんと法人を相手とした企画営業の部署で働くこととなり、今まで学んだ専門知識は、何の役にも立たなかったのだそうです。

そこで、圧倒的なハンディキャップを抱えた田坂先生は、今まで培った「物事を研究する」スキルの対象を、今度は「仕事」に設定して、こう誓ったのでした。
どうすれば、プロフェッショナルとしての高度な能力を身につけることができるか、職業人として成長できるか。日々の仕事を通じて、その技術や心得を研究しよう。
おかげで何年もかかることもなく、同僚との7年の遅れを取り戻しただけでなく、大きな成果をあげることができたのだとか。


◆その過程において、田坂先生が気づかれたのが、かつての自分から見たら、羨ましいほどに優れたものを持っていた先輩や同僚が、なぜか成長の壁に突き当たってしまう、ということ。

さらには、優れた上司や、今度は先生が経営者になって預かった部下や社員も、同じように成長が止まるケースが数多くあったのだそうです。

そこで本書では、こうした優秀な人ほど成長が止まってしまう理由を明らかにし、それを乗り越えるための「7つの技法」を明らかにしている次第。

具体的には下記目次にあるように、第1話から第7話までのそれぞれの「壁」とそれに対応する「技法」がそれに該当します。

ちなみに上記ポイントは、その7つの話から最初の5つを選んで、その中から抜き出したものですが、それぞれの話のまとめ部分ではないので、あらかじめご了承ください。


◆たとえば上記ポイントの4番目は、第4話の「我流の壁」からなのですが、自己流に陥ることなく、優れた人から学ぶための心得を7つ挙げたもの。

実際にはそれぞれの心得について、「これは」と思った部分をハイライトしています。

具体的に言うと、「第3の心得」である「本当に『心が動かされた』ことだけを学ぶ 」ならば
 例えば、ある優れたプロフェッショナルの話術を学ぼうと思って、その話術を傍で見ているとします。そのとき、そのプロフェッショナルが、見事な話術を披露した瞬間、我々の心は大きく動きます。
「なるほど、この呼吸か!」と思わず膝を叩きたくなったり、「うーん、見事な言葉遣いだ!」と唸りたくなります。
 そして、この瞬間に、我々は、そのプロフェッショナルの話術のスキルの一端を掴んでいるのです。
といった感じ。

当ブログのようにポイントを抜き出すスタイルですと、こうした構造の作品をご紹介するのが、少々難しいのですが……。


◆また、巻末の「さらなる成長をめざす読者のために―自著を通じての読書ガイド」で明らかにされているのが、実は本書の各章は、田坂先生の過去の著作に対応しているということ。

たとえば当ブログでもご紹介しているこの本は、第4話&第5話の、一部の部分に。

人は、誰もが「多重人格」 誰も語らなかった「才能開花の技法」 (光文社新書)
人は、誰もが「多重人格」 誰も語らなかった「才能開花の技法」 (光文社新書)

参考記事:【才能?】『人は、誰もが「多重人格」 誰も語らなかった「才能開花の技法」』田坂広志(2015年05月22日)

また、こちらの作品は、第7話をさらに掘り下げているのだそうです。

すべては導かれている: 逆境を越え、人生を拓く 五つの覚悟
すべては導かれている: 逆境を越え、人生を拓く 五つの覚悟

参考記事:【叡智】『すべては導かれている〜逆境を越え、人生を拓く 五つの覚悟〜』田坂広志(2018年06月17日)

1つの作品が複数話に対応していたり、逆に1つの作品だけで、各話が説明されきっているワケではないのですが、冒頭の内容紹介に「田坂流『成長の思想』の決定版」とあるのも大いに納得。

つまり、田坂先生の扱う幅広いジャンルの中から、特に「成長」に関連した作品のエッセンスをまとめたのが、本書と言っても良いのだと思います。


スキルアップ好きの方なら、一読の価値アリ!

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なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか ― 何歳からでも人生を拓く7つの技法
序話 なぜ、優秀な人ほど、成長が止まってしまうのか ― 成長を止める「7つの壁」
第1話 【学歴の壁】 「優秀さ」の切り替えができない ― [棚卸しの技法]
第2話 【経験の壁】 失敗を糧として「智恵」を掴めない ― [反省の技法]
第3話 【感情の壁】 感情に支配され、他人の心が分からない ― [心理推察の技法]
第4話 【我流の壁】 「我流」に陥り、優れた人物から学べない ― [私淑の技法]
第5話 【人格の壁】 つねに「真面目」に仕事をしてしまう ― [多重人格の技法]
第6話 【エゴの壁】 自分の「エゴ」が見えていない ― [自己観察の技法]
第7話 【他責の壁】 失敗の原因を「外」に求めてしまう ― [引き受けの技法]
終話 あなたの成長には、まだ「その先」がある ― 人生を拓く「7つの技法」
さらなる成長をめざす読者のために―自著を通じての読書ガイド


【関連記事】

【叡智】『すべては導かれている〜逆境を越え、人生を拓く 五つの覚悟〜』田坂広志(2018年06月17日)

【才能?】『人は、誰もが「多重人格」 誰も語らなかった「才能開花の技法」』田坂広志(2015年05月22日)

【パフォーマンス向上!】『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術』ブラッド・スタルバーグ,スティーブ・マグネス(2017年11月30日)

【働き方】『実力派たちの成長戦略』山本真司(2015年07月15日)

【仕事術】『世界No.1コンサルティング・ファームが教える成長のルール ハイパフォーマー集団が大切にする3つの仕事力』作佐部孝哉(2014年11月28日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

好かれる人が無意識にしている言葉の選び方
好かれる人が無意識にしている言葉の選び方

おなじみ中谷彰宏さんのコミュニケーション術本なのですが、出てから1年経つのにそれほど値崩れしていないという人気作。

送料を足した中古よりも、「57%OFF」のKindle版が500円以上お得な計算です。


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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