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2018年10月04日

【アイデア】『一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)』高橋晋平


一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)―――売れる企画を“仕組み”で生み出すメモの技術
一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)―――売れる企画を“仕組み”で生み出すメモの技術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日のKindleセールの「終了前日ランキング」にて第2位だった1冊。

著者の高橋晋平さんは、かつて大ヒットした「∞プチプチ」を開発されたアイデアマンです。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
「会社から新企画の提出を求められたが、いい案が浮かばない」「新しいビジネスを始めたいと思っているが、何をやっていいかわからない」というような状況はごく普通に起こります。本書では、3種類のメモの技術を使って、人の「欲求」にフォーカスし、次々に企画をつくりだす“仕組み”を解説します。「企画がまったく思いつかない! 」がなくなる一冊です。

本書を対象としたセールが開催されている本日中でしたら、Kindle版が500円以上お買い得です!





IDEA / booksprinter


【ポイント】

■1.「面白い」「新しい」だけでは企画にならない
 企画を考える時に、多くの人が一番間違えてしまうこと。それは、「面白そう」「今までになく、新しい」という理由だけで企画をつくってしまうことです。
 仕事の現場では、自分自身その企画が実現しても全然欲しくないのに、新しくて面白そうな企画を思いついたから、企画書にして提出してしまう、ということが起こります。皆さんの中にも身に覚えがある人もいるかもしれません。(中略)
 くれぐれも、これらを企画だとは思わないでください。
 仮にそれで企画が通ってしまい、実現しても、誰にも求められない企画になるか、運よく求める人がそれなりに現れたとしても、大成功する企画にはなりません。


■2.アイデア発想の3大原則
 企画の原案になるアイデアの発想法には3大原則瓩あります。
 これは、僕自身が経験則をもとにまとめた3つの原則で、次のようなものです。
1.アイデアは、「考えたいお題」×「ネタ(欲しいと思うものごと)」で発想する。
2.アイデアは、質より量である。
3.アイデアは、ダメなものから率先して出し始める。
(詳細は本書を)


■3.企画にしたいアイデアを選び出す3つのフィルター
 ここまで説明した方法で、いろいろなアイデアをメモした後は、その中から、企画に落としこめるアイデアを選び出す作業になります。質より量でたくさん出したアイデアのほとんどは、使えないアイデアです。この中から、「欲しいと思う企画になるアイデア」をピックアップします。
 初めに言うと、この「選び方」は、3つのフィルターを通して行います。
1.企画の具体的イメージが「スルッと」湧くアイデアを選ぶ
2.自分が欲しいと思うアイデアを選ぶ
3.他人に欲しいかどうか聞いて、反応速度を見る
(詳細は本書を)


■4.三角形メモの3つの要素
 三角形の一番上の「何を」。
 ここには、その企画がユーザーに提供する価値は何か、を書きます。1つの企画にもいろいろな提供価値がありますが、三角形メモでは、まずその企画の一番の提供価値は何なのか、を書きます(一番の提供価値を、企画の「大トンガリ」と呼びます。詳しくは後述します)。
 次に、三角形の左下の「誰に」。
 ここには、この企画のターゲット顧客になるのはどんな属性で、何を求めている人なのか、を書きます。(中略)
 そして、三角形右下の「いくらで」。
 ここには、ユーザーがその企画を利用する時に必要なコストを書きます。商品なら、いくらで買えるか、です。


■5.ボツ企画はコレクションする
 企画を連発できるようになるために一番おすすめする方法が、「ボツになった企画のコレクション」です。企画書を書いて、「いける!」と思い、スタートしてみたけれど、いろいろな壁を突破できずにボツになった。
 こんな企画は、ぜひ楽しみながら「ボツ企画」として集めていってほしいものです。(中略)
 アイデアや企画を考えることが苦手な人は、ダメな考えばかり浮かぶことが「無駄である」と感じて嫌になり、やる気をなくしてしまうものです。時間をかけて企画を練ったけれど、ボツになってしまったことを、無意味だったと思ってしまうのです。しかし、まったくそんなことはありません。むしろ、ボツ企画を「ボツ」であるとわかった経験は、ものすごく貴重です。一生懸命、実現させようとした企画がボツになった「理由」が手に入るからです。


【感想】

◆想像以上に「アイデア寄り」のメモ術本でした。

ぶっちゃけ「メモ技(テク)」と言われると、メモの取り方等が中心になると思っていただけに、ちょっと嬉しい誤算と言いますか。

当たり前ですけど、メモはあくまで「手段」であって「目的」ではありません。

その点本書は、アイデアを捻出し、それを具体化する過程において「メモ」を活用するための方法を指南してくれている次第。


◆そもそも、一番重要な「何をメモすべきか」について、著者の高橋さんが断言しているのは、たった1種類のみです。

それは「欲しいと思うものごと」。

具体的には、自分の欲求を刺激し「買いたい」「使いたい」「やりたい」等の、「行動したい」と思えるものを言います。

ですから、どんなに興味深いものであっても、欲求を動かさないものは、メモを取ってはいけません。

これが企画の段階で問題となるのが、上記ポイントの1番目。

単に「面白そう」であっても、「欲求を満たすもの」でなければ、企画としては成功しないようです。


◆さて「欲しいと思うものごと」をメモしたら、次に行うべきは実際のアイデアの発想。

その「3大原則」とも言えるのが、上記ポイントの2番目です。

このうち原則の2番目の「質より量」というのは、類書でもよく言われていること。

そのためにむしろ、原則の3番目にあるように「ムリなアイデア」「ダメなアイデア」から挙げていく、というのは目からウロコでした。

そして順番が逆になりましたが、原則の1番目の「『考えたいお題』×『ネタ(欲しいと思うものごと)』」というのが、基本的なフォーマットになります。

その際、その「ネタ」を「なぜ欲しいと思ったのか」の理由を、「考えたいお題」にかけ合わせるのがミソ。

具体例は本書を読んで頂くとして、なるほどこのやり方ならば、アイデアは量産できそうな……。


◆一方、出来上がったアイデアを絞り込む手法が上記ポイントの3番目。

……個々のフィルターの解説については、本書にてご確認を。

さらにそれを企画として実現させるために作るのが、上記ポイントの4番目にある「三角形メモ」です。

これまた、個々の「要素」を考えるだけでなく、「それぞれの要素間のバランスの取り方」に留意する必要があるので、詳細については本書を……って、このエントリーを読むだけでは足りなさすぎますね(涙目)。

とはいえ、たとえ手間がかかっても、いったんこの「三角形メモ」を書いてから、社内の企画書フォーマット等にまとめると、強力な企画になるワケです。


◆なお本書の巻末には、高橋さんのメモ帳に書かれている中から、厳選された100個(!?)ものネタを収録!

それぞれについて、「概要」と「『なぜ欲しいと思ったのか』の理由」まで書かれていますから、ぶっちゃけ自分自身の「お題」とかけ合わせることで、アイデアを生み出すことができる次第です。

ネタを具体的にいくつか挙げると
・泡の色が変わるハンドソープ
・写真うつり改善練習ミラー
・赤ちゃんの体温が測れるおしゃぶり
・恋に落ちる音
等々、面白そうなものばかり。

ただし、ご自分でこれらを使われる際には、上記で触れたように、あくまで「自分の欲求を満たすもの」だけにすべし!

いずれにせよ、今までアイデア発想が苦手だった方や、今以上に量産したい方には、本書は一読の価値があると思います。


ヒット企画を目指すために読むべし!

一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)―――売れる企画を“仕組み”で生み出すメモの技術
一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)―――売れる企画を“仕組み”で生み出すメモの技術
第1章 企画づくりの材料をメモする「ネタ帳」
第2章 アイデアを量産する「かけ合わせメモ」
第3章 ヒット企画へと仕上げる「三角形メモ」
第4章 企画を実現させるためのマインドセット


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【編集後記】

◆昨日ご紹介した「Kindle月替わりセール」で人気だったのは、この辺でした(順不同)。

B00PLC32NE
内向型人間のための人生戦略大全

参考記事:【内向型?】『内向型人間のための人生戦略大全』シルビア・レーケン(2016年08月21日)

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世界全史 「35の鍵」で身につく一生モノの歴史力

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もう、きみには頼まない石坂泰三の世界 (文春文庫)

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宜しければご参考まで!


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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